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漢字論原点回帰4

 
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漢字は中国で創られた文字である。
日本と中国は一衣帯水の隣国と言いながら、互いの漢字の状況について知識が普及していない。

 

瀋陽が「沈阳」と書かれているのを見て驚く日本人が多い。
それで日本人が中国の漢字の状況を嘆くのだが、日本も漢字を簡略化しているのを棚に上げて中国の状況を批判しても、中国人は納得しないだろう。

 

日本人が中国の簡体字を見て驚くのは、「阳」のように、日本で見慣れない簡体字だけであり、「国」や「学」など、日本と中国で同じ略字に関しては批判していない。

 

一方で今の日本語の文書の「假」、「圓」、「傳」、「佛」などの正字を使うと、すぐに「今の人は読めない」、「常用漢字を使うのがルールだ」という余計な文字弾圧の圧力がかかる。

 

日本と中国の簡略字を平等に扱い、比較する必要がある。

 

なお、「漢字」は kanji と読むと日本語の漢字で、hànzì と読むとシナ語の漢字、つまり「汉字」である。漢字はかつて「支那文字」とも呼ばれた。
中国で「汉字」は「中国文字」Zhōngguó wénzì とも呼ばれる。
「中文」Zhōngwén は文章で書かれたシナ語であって、文字の名前ではない。

 

中国人は漢字を自分たち中国人固有のものだという意識が強く、日本人が日本語の中で漢字を使っていることを意識しない場合が多い。だから、中国人の目の前で日本人が漢字を書いてみせると、中国人は「あなたは中国文字(漢字)を描くのが上手ですね」と驚いてほめてくれることがある。
喜んでいいのかどうか、複雑なほめられ方である。

 

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2009年3/18(Y!Blog)
平成21年3月17~3月18日(虚実歴史<AmebaBlog)
 

関連語句

漢字論原点回帰

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参照
 

 

Japan、China、Koreaの語源(2020年3月tw)

 

漢語の7大方言と55の少数民族

 

 

漢字論