行雲流水的くっぞこ -254ページ目

キングコング



 コマ撮りアニメ、好きなんです。正式名称これでいいのかな?人形アニメ?どちらでもいいですが。


 で、「キングコング」なんですが、テーマ ”アニメ”にしていますが、当然1933年公開の1作目です。コマ撮りアニメ、分からない人は、何年か前、欽ちゃん(萩本欽一氏)が吹き替えやってた「ウォレス&グルミット」みたいなものです。ものが動く不思議、です。今の子供だったら、CGがあるので全然驚かないかもしれないなぁ。私は、CG好きではないです。CGは面白いですが、どんなすごい映像でも、「どうせ、CGだろう」と思ってしまって。映画を見ても、「これ、どうやって撮ってるんだろう?」と思う事がなくなりました。


 子供の頃、当然のように怪獣映画が好きで、ゴジラだ、ガメラだ、大魔神だと好きでした。子供と言えども、本で「怪獣の中には人が入っている」という情報は仕入れていて、そんな感じで見ていました。でも、「キングコング」は外国映画でしたし、字幕だし、一風変わった印象でした。何よりぬいぐるみではなく、恐竜やキングコングが奇妙な動きをしていて、どうやって動いてるのだろう?本物なのか?と思っていました。


 仕組みが分かったのは、「ドラえもん」だったか、少しずつ人形を動かして、カメラで1コマ撮って、また少し動かして1コマ撮って、…という作業を繰り返して、映写すると、人形や物が動いているように見える、と。そういえばパラパラ漫画も同じ原理だな、と納得して。


 ストーリーは、有名なので、あえて書く必要がないかもしれませんが…
 南の島に、売れない女優をつれて、キングコングの映像を撮りに行く。女優を気に入ったコングは女優を連れ去る。取り戻しに行き、逆にコングを生け捕りにする。一行は、ニューヨークに帰って、キングコングを見世物にするが、コングは鎖を引きちぎって暴れる。コングは、南の島で気に入った女優を片手に、エンパイアステートビルによじ登る。という話です。


 そして、このDVDなんですが。淀川長冶総監修「世界クラシック名画100撰集」というシリーズの1巻で、淀川長冶氏の存命中に出ていたDVDです。「淀川長冶オリジナル解説映像付き」と書いてある通り、映画の冒頭に淀川氏が「キングコング」の解説をしています。んん~。まさに、日曜夜9時を彷彿とさせます。個人的には、映画の最後に「さよなら、さよなら、さよなら」と言っている映像が入っていれば、最高だったんですが。(1933年、アメリカ映画)


人間椅子(江戸川乱歩氏に非ず)

 人間椅子です。

 江戸川乱歩氏の小説のタイトルではありません。その小説が名前の由来ですが、青森出身のロックバンドです。13枚アルバム出していますが、上の写真は、とりあえず今日聞いていたアルバムと、部屋にあったポスターです。


 イカ天出身として有名ですが(イカ天=「イカすバンド天国」15年くらい前、深夜に放送していた音楽バラエティ番組、勝ち抜きアマチュアバンド合戦)、イカ天出身のミュージシャンと言えば、フライングキッズ、たま、池田貴族、ミッシェルガンエレファンツ、カブキロックス、ビギン、… 売れた人だけ挙げても、これだけいますが、その中でも、現在でも活動を続けている、数少ないミュージシャンです。

 

 人間椅子がメジャーデビューして、デビューシングル曲「人間失格」を初めて聞いて、これシングル曲なの?って。しかし、その当時、CDプレイヤー自体を持っていなかったので、持ってなかったんですよね。

 その頃は、バンドブーム、イカ天ブームで、オールナイトニッポンに人間椅子の番組(番組内コーナー ?)があったり、たまにテレビに出たりしていました(今では中々見ないですけどね)。


 その当時、ベースの鈴木氏は、「ゲゲゲの鬼太郎」のネズミ男の扮装で演奏しており、人間椅子と言えば、ネズミ男、と言う人が多いですね。今は、鈴木氏はステージでネズミ男の扮装していません。アルバムのジャケットで着ている格好をしています。


 音は、簡単に言うと、70年代ブリティッシュ・ハードロックと”青森”を混ぜた音です。津軽弁の曲「どだればち」では、歌詞カードに、標準語の対訳(笑)が付いてました。


 数年経って、初めて買った人間椅子のCDは、4thアルバムでしたが、一聴して又好きになりました。過去のアルバムを、さかのぼって買って、聞いていました。その後、メジャー契約を切られたり、ベースの鈴木氏がダミアン浜田氏(聖飢魔Ⅱの元リーダー、世を忍ぶ仮の職業は数学教師)のソロアルバムで演奏していたり(驚)。

 人間椅子は、去年(2004年)も新作を出して、全国ツアーしていました。しかし、全国ツアー=東名阪ツアーですので(笑)、私の地元福岡には来てないです、ここ何年か。


 J-POPでは、私の中では筋肉少女帯と人間椅子が2本柱です。(日本のプログレッシブロックは入れていません。)

梶尾真治「美亜へ贈る真珠」

 1971年梶尾真治氏のデビュー作「美亜へ贈る真珠」です。


 最近は、「黄泉がえり」の映画化でのヒットなど、長編が多い梶尾氏ですが、私としては、短編をもっと書いて欲しいです。本業が実業家なので、忙しいでしょうが。


 短編だし、SFなので内容は言いませんが、じんわりしみじみいい感じの作品です。私はこの作品の初読は、夕方の帰宅のバスの中だったんですが、もったいなくて、家に帰ってもう一度読み直した記憶がありますね。

 先日、本屋へ行ったら、ハヤカワ文庫から新編集で短編集が出ていたので、手に入れやすいと思います。

サイン本の真偽

 前回、ミステリについて、横田順彌氏の本の事を書きました。横田氏の本で一つ話があります。


 十年前、佐賀の大学へ通っていた私は、佐賀市内に行きつけの古本屋が数軒あり、二週に一回くらいの割合で寄っていました。

 その古本屋の一軒で、横田氏の「[天狗倶楽部]快傑伝」という本を買いました。本の内容は、前回書いた横田氏の本の中で触れていた、SF作家、押川春浪氏関係のノンフィクションで、押川氏が明治42年に作ったサークル「天狗倶楽部」の話です。

 買うときは全く気付かなくて、家へ帰って、ページをめくった時に気付いたのですが、ページを開いて一ページ目にサインペンで字が書いてありました。(下の写真)

 これを発見した時は、「あぁ、落書きがしてある。」と思ってガッカリしましたが、数日経って落書きを見て、ふと、「これサイン本じゃなかろうか?」と思いついたんですね。

 その考えに、全く行き着かなかったのは、今考えるとおかしいのですが(「蛮骨壮遊 横田順彌」って書いてあるし)、考えてみて下さい。芸人のはなわ氏がネタにしていた”佐賀”。その佐賀の古本屋に、作家のサイン本がある、なんて考えられる訳ないですよ(笑)


 そう思いついたキッカケは、横田氏が佐賀県出身(親が佐賀県に疎開している時にお生まれになったそうです)という事を、ふと思い出したからなんですけどね。

 もしかして、出身地だから佐賀でサイン会があった、とか、佐賀市内に身内がいて、横田氏からサイン本をもらったが、古本屋に売りに出した、とか… そんな理由が思いうかんだんですけど…。とは言っても、横田氏の自筆のサインなんて見た事ないし、飽くまでも、私の想像の中で、です。


 自分の頭の中では、( 「ただの落書き」95%、「本物のサイン」5% )くらいの割合で偽物派が圧勝しています。特別な理由はないです。ただ、佐賀の古本屋に作家のサイン本がある、という確率は少ない、と思っているだけなんですけどね(笑)。

歴史ミステリ 明治の文豪編+α

 好きなミステリといっても色々ありますが、歴史ミステリが好きなので、その中でも好きな、明治の文豪が若い頃に探偵役を務めるミステリを紹介します。


 先ず、海渡英祐「伯林 一八八八年」。

 昭和43年に江戸川乱歩賞を獲っていますので有名な作品です。

 若い時の森鴎外が、ドイツに留学して、コッホ博士の下で医学を学んでいた頃、森が好意を寄せていたドイツ人の女の子の紹介で、あるお城の舞踏会に招待され、その城の主人が殺される。そして、森の友人が疑われ、森は、友人を助けるために事件解決に動き出す。という話です。ミステリとしてだけでなく、普通の小説としても面白いです。傑作。


 次に、島田壮司「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」。

 直木賞の候補に挙がったそうです。

 この作品の主人公は、ロンドン留学中の夏目漱石です。同時代に英国で大人気だった、シャーロック・ホームズが登場し、漱石と殺人事件の推理対決を行います。

 こちらは、笑えるミステリです。夏目漱石氏最高に面白いです。気軽に楽しく読めるところが好きです。ホームズと漱石のネタって他にもありまして、山田風太郎「黄色い下宿人」にも登場します。


 あと、番外編ですが、横田順彌「時の幻影館」「夢の陽炎館」「風の月光館」「星影の伝説」「水晶の涙」「惜別の宴」。

 アタマの三冊が短編集、後ろの三冊が長編です。はっきり言っておくと、ミステリの形(謎を解決するという形)はとっていますが、SFです。ミステリを期待して読むと、多分がっかりしますので、注意してください。

 明治30年代~明治末まで活躍した、ジュブナイルの世界では文豪だった、SF作家の押川春浪という人がいますが、明治40年頃の、彼の周辺の物語です。

 主人公は、鵜沢龍岳、新進SF作家です。そして、彼の恋人、黒岩時子との二人で奇怪な事件を解決していきます。この二人は架空の人物ですが、登場人物のほとんどが実在の人物です。

 読んでいくと、この明治40年の、この小説の空間がたまらなく心地よくなります。いつまでも、浸っていたい、そんな気分になります。