サイン本の真偽
前回、ミステリについて、横田順彌氏の本の事を書きました。横田氏の本で一つ話があります。
十年前、佐賀の大学へ通っていた私は、佐賀市内に行きつけの古本屋が数軒あり、二週に一回くらいの割合で寄っていました。
その古本屋の一軒で、横田氏の「[天狗倶楽部]快傑伝」という本を買いました。本の内容は、前回書いた横田氏の本の中で触れていた、SF作家、押川春浪氏関係のノンフィクションで、押川氏が明治42年に作ったサークル「天狗倶楽部」の話です。
買うときは全く気付かなくて、家へ帰って、ページをめくった時に気付いたのですが、ページを開いて一ページ目にサインペンで字が書いてありました。(下の写真)
これを発見した時は、「あぁ、落書きがしてある。」と思ってガッカリしましたが、数日経って落書きを見て、ふと、「これサイン本じゃなかろうか?」と思いついたんですね。
その考えに、全く行き着かなかったのは、今考えるとおかしいのですが(「蛮骨壮遊 横田順彌」って書いてあるし)、考えてみて下さい。芸人のはなわ氏がネタにしていた”佐賀”。その佐賀の古本屋に、作家のサイン本がある、なんて考えられる訳ないですよ(笑)
そう思いついたキッカケは、横田氏が佐賀県出身(親が佐賀県に疎開している時にお生まれになったそうです)という事を、ふと思い出したからなんですけどね。
もしかして、出身地だから佐賀でサイン会があった、とか、佐賀市内に身内がいて、横田氏からサイン本をもらったが、古本屋に売りに出した、とか… そんな理由が思いうかんだんですけど…。とは言っても、横田氏の自筆のサインなんて見た事ないし、飽くまでも、私の想像の中で、です。
自分の頭の中では、( 「ただの落書き」95%、「本物のサイン」5% )くらいの割合で偽物派が圧勝しています。特別な理由はないです。ただ、佐賀の古本屋に作家のサイン本がある、という確率は少ない、と思っているだけなんですけどね(笑)。
