いなか、の、じけん
昭和初期に活躍された、探偵小説家、夢野久作さん(1889年~1936年)の著作の中に”いなか、の、じけん”(1927年~1930年)というものがあります。夢野さんは、福岡在住の人で、探偵小説を書く前まで、地元紙の新聞記者でした。その関係で仕入れた情報でしょうけど、地元で起こった、三面記事にも載らないような、風変わりな(間抜けな)事件を元に、書かれた短編の連作が、”いなか、の、じけん”です。
私の地元に、8ページくらいしかない、地元新聞があるんですが、その三面記事のトコロに、”こちら110番”と題されたコーナーがあります。これは、地元警察の出動記録で、田舎とはいえ、20-30件くらい載っていますので、記事は思い切り簡潔に、4-5行で1件をまとめられています。
私の家では、その新聞は、取っていませんが、図書館や、公民館に置いてありますので、そこへ行った時に読んでいます。
そこに載ってる、警察の出動記録のほとんどは、事故処理(車と車、車とバイク等)、少ないですが盗難事件、季節柄、遊泳禁止の河川で泳ぐ子供や、夜騒ぐ若者への注意、がほとんどです。
4-5行でまとめてあるので、事件の詳細が、全然分からないんですが、そんな短い中にも、”何これ?”というようなものが、たまにあります。
まぁ、現代版”いなか、の、じけん”というには、それほどのものじゃないですけど。
最近読んだ、そんなものを三つほど。手元に新聞がないので、私の記憶を頼りに再現しています。
その1
『午後九時○分。「○○町○○の、飲食店の前で、男女が言い争いをしてます。」パト出動。説諭し、帰宅させる。』
これって、いわゆる俗に言う”ザ☆修羅場”ってやつですよね(笑)。警察が来るくらいの痴話ゲンカって、どんな感じなんでしょうね。警官に説得させられて(させられるのか?)、帰宅しても、全然済んでないですよね(笑)。
その2
『午後七時二十分。「○○町○○の、納骨堂の前に、人が横たわっています。」パト出動。熊本へ徒歩旅行へ行く途中、休憩していたとの事。』
通報した人は驚いたでしょうね。午後七時過ぎだと、陽が沈んで、薄暗い時分です。場所柄、幽霊か? って思ったんじゃないでしょうか。それにしても、わざわざ納骨堂で寝なくても…。公園とか、ねぇ? 色々あると思うんですが…。
その3
『午後六時○分。「○○町○○の、自宅に帰ったら、家の中に誰か居ます。」パト出動。家の中に居たのは、世帯主の長男だった。』
ん…?(笑)。
買い物から帰って、家に着いたら、誰か中に居る!→通報。
Aさん 「あー!お巡りさん!誰かが中に居るんですよ!」
…コンコン。
警官 「すいません。家の中に不審者が居ると、通報があったんですけど。」
Aさん 「あれ!? ヒロシ!? 何で居るの!?」
ヒロシ 「今日は、学校が早く終わったから、家に帰ってきたんだけど
…何これ?」
警官 「こちら、どなたですか?」
Aさん 「私の長男なんですよ…学校が早く終わったみたい…です…ね…、
済みません…」
警官 「良かったですね。気をつけてください(呆)」
みたいな感じでしょうか(笑)。サザエさんにでも出てきそうなエピソードですね。…といっても、寸劇部分は、全部私の妄想ですけど(爆)。
以上です! 編集長!
友川かずき「犬/友川かずき秋田コンサートライブ」
日本のフォークの中で、一番好きかもしれないですね。
友川かずき「犬/友川かずき秋田コンサートライブ」(1979年)です。
”日本のピーター・ハミル”とか言われていますね。
友川さんは、秋田出身。1974年デビューで、いまもコンスタントにアルバムを出されています。
秋田なまりのフォーク、ですね。絶叫するフォーク、焦燥感。叙情的なのも一つの側面としてあるんですけど。
友川さんの歌は、youtubeに、いくつかライブ映像があったので、とりあえず、聴いてみてください。
代表曲”生きてるって言ってみろ” (「千羽鶴を口に咬えた日々」(1977年)に収録)
http://www.youtube.com/watch?v=V-dpE95n7eE&search=tomokawa
”一切合財世も末だ” (「海静か、魂は病み」(1981年)に収録)
http://www.youtube.com/watch?v=a1xry5szUKk&search=tomokawa
”似合った青春” (「肉声」(1976年)に収録)
http://www.youtube.com/watch?v=tKPqaxhLmrQ&search=tomokawa
”ワルツ” (「無残の美」(1986年)に収録)
http://www.youtube.com/watch?v=bFwt0VrON78&search=tomokawa
永山則夫さんの詩にメロを付けた”私の花” (「花々の過失」(1993年)に収録)
http://www.youtube.com/watch?v=uNknOgHqHwU&search=tomokawa
このアルバムは、1979年3月17・18日の秋田でのライブを収めた、ライブ盤です。彼の代表曲が、最高のテンションで録音された一枚です。
演奏メンバーも、
友川かずき(ヴォーカル・ギター)、石塚俊明(ドラム ex.頭脳警察)、石井正夫(ベース ex.頭脳警察)、古家恭子(キーボード)というメンバー。
バンドの名前が”友川かずきとピップ・エレキバンド”ですからね(笑)。”5秒で付けた”そうで、”こんなものに、時間かけれないからね”だそうです(この盤に収められたMCでおっしゃってます 笑)。
曲の緊張感と反比例するかのような、ほのぼのしたMCもいいです。
この盤で一番好きな曲は、「明るい夜」です。12分半の曲なんですが、12分半、叫び続けてますね。ほえてるというか。演奏もすごいんですけど。あっというまに過ぎていきます。事故?
夕方7時くらい、陽が落ちて、まだ明るさが残ってるくらいですね。
野暮用で、原付バイクにのって、田舎道を走ってました。道幅は、やっと車2台がすれ違える程度の道です。
交差点まで来ました。でも、交差点といっても、横の道も、同じ位の幅で、そこに信号が付いてるわけでもないんですけど。
角には家が建ってて、横の道路が見えないので、ミラーが付いています。そのミラーをチラッと見て、何も来てないな、と思って、一旦停止せずにパッと飛び出したら…
軽トラが来てました。…すぐ横に。
エッと驚いて、アクセルをふかしましたが、間に合うはずもなく、後ろでは、ガリッという大きい音がして、まぁ、倒れはしなかったんですけど、よろけて。
停止して、後ろを振り返ると、白い軽トラも停まってて。それで、2人で、傷の確認をすると、こっちはマフラーのカバーにすり傷が、向こうは、バンパーに小さなすり傷が。大きな音のわりに、傷は小さくて。どっちも、プラスチックの部分だからでしょうけど。プラスチックで良かった(笑)。
私は、夕方の薄暗さに光がとけて、軽トラのちっちゃいライトが見えてなかったんですね。バイクって、エンジンをかけると、ライトが必ず点燈します。だから、こっちもライトが点いてたんですが、軽トラも、こっちに気付いてなかったそうです。
一旦停止して、確認すればいいんでしょうけど、その道、どっちも同じ大きさで、私も軽トラもスピードをゆるめてなくて。
「怪我もしてないし、同じくらいのすり傷だから、終わりにしようか」
ということで、示談が成立しました(笑)
THE DARK SIDE OF THE MOOG
「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」(”狂気”ピンクフロイド)じゃないですよ! ”ダークサイド・オブ・ザ・ムーグ”。MOONじゃなくて、MOOG。(コロシアムⅡにも、同名の曲があったけど。)
PETE NAMLOOK & KLAUS SCHULZE「THE DARK SIDE OF THE MOOG」(1994年)です。
このジャケットは、再発盤で、初回盤とは違うんですけどね。
クラウス・シュルツさんは、ドイツ出身の1970年デビューのミュージシャンです。”タンジェリン・ドリーム”、”アシュ・ラ・テンペル”でドラムを叩いていましたが、ポポル・ヴーのフローリアン・フリッケさんのビッグ・ムーグを買い取って、ソロになってからは、シンセ奏者として、100枚ほどの盤を出している人です。
ピート・ナムルックさんも、ドイツの人で、アンビエント・テクノ方面で有名です。1992年にFAXという自主レーベルを始めて、今も続けています。この盤は、このFAXから出たものです。
ナムルックという名前は、本名のペーター・クールマン(PETER KUHLMANN)の読みを、逆にした(KUHLMANN→koolman)らしいです。
アンビエント・テクノとは、アンビエントなテクノのこと、そのまんまですけど(笑)。
アンビエントと言えば、ブライアン・イーノさんが、1979年からはじめた”アンビエント・シリーズ(「ミュージック・フォー・エアポーツ」等)”が有名です。聞き流すこともできれば、耳を傾けて聴くことも出来る、という音楽。
元々は、ドイツのクラスターや、ハルモニアと、ブライアン・イーノさんが共演したのが、始まりですけど。
簡単にいうと、静かなテクノですね。
この盤のタイトル、「ダークサイド・オブ・ザ・ムーグ」は、ピンクフロイドのパロディですけど、収録曲(1曲(51分強)しか入ってませんけど)の曲名も、「WISH YOU WERE THERE」。これもフロイドのパロディ(フロイドの方は「WISH YOU WERE HERE」)なんですね。
シュルツさんがデビューした、ドイツの70年代ロックって、フロイドの影響が大きくて、フロイドに似た音のバンドも多いんですね。シュルツさんがいた”アシュ・ラ・テンペル”も、フロイドの音に似た盤を出してますし。
曲名を付けるときの、ナムルックさんとシュルツさんの会話が聞こえてくるようです。
ナムルック(以下N):アシュラテンペルの「振動」って、フロイドっぽいよね。
今度のCDもフロイドっぽくしましょうよ。
シュルツ(以下S):音じゃなくて、タイトルを、フロイドのパロディにしようよ。
N:あー、いいなぁ、シュルツさんといえば、ビッグ・ムーグだから、
”ダークサイド・オブ・ザ・ムーグ”なんてどう?
S:いいなぁ、じゃ、曲名は「あなたがここにいて欲しい」のhereに
”T”の字を付けただけの”WISH YOU WERE THERE”とか。
という感じで(笑)。
音の方は、シュルツさんって、ドラマチックな音を作る人なんですけど、ここでは壮大な感じというより、落ち着いている感じ。でも、ちゃんとシュルツさんの音になってて。”ミラージュ”ぽいかな、なんて。
その後、この「THE DARK SIDE OF THE MOOG」シリーズは、次々と出ていました(多い時は一年に2枚)が、だんだん断続的となり、2005年に10作目が出て、完結しました。私は、始めのほうの3枚ほどしか、持っていませんけどね。
ワケンシンノス
他の地方の人に話すと驚かれるんですが、有明海沿岸では、イソギンチャクを食べます。
これなんですけど。
ワケ、正式にはワケンシンノスと言います。漢字で書くと、若け(?)ん尻の巣。若い尻の穴、というですね。見たマンマですね(笑)。
以前、このブログで”有明海の潮干狩り ”について書きましたが、有明海は、海岸から数キロ、沖に向かって海底はズブズブの泥です。”アメリカ横断ウルトラクイズ”での、ハワイの”泥んこクイズ”の泥みたいな感じの。地元では、”ガタ”といいます。そのガタは、元々、阿蘇山の火山灰が、川から海へ流されてきたものです。そのガタの沖には、海底は、普通の砂地になっています。
”ワケ”イソギンチャクは、この砂地にいます。ヒダヒダを触ると、キュッと砂の中に潜ってしまいます。結構、深いところ、海底から10センチくらいのところまで潜ってしまいます。
上の画像は、他のサイトから、無断でもらってきたモノですが(ごめんなさい)、砂地の上に、ユラユラ揺らめいてるところの写真が欲しかったんですけどね。船を持っていないと、”ワケ”は、撮りにいけないですので、無理です(笑)。
私の家は、海岸から結構離れているので、家では、食べたことはないですけど、海の近くに住んでいる親戚の家へ行った時に、たまにご馳走になります。親戚の家では、味噌汁の具になってるのが多いですね。
後は料理屋とか、冠婚葬祭のときに頼む仕出し料理とか、大体はいってますね。そこでは、味噌や醤油で煮たものが多いです。
”ワケ”は、こりこりとした食感で美味しいです。
福岡の方では、食べないみたいですね。食べているのは、どうも、有明海の沿岸限定みたいです。


