前記事に書いたように、すい臓にできた直径3cmの腫瘍が6cmに肥大化してしまっていた私。

 

「手術しないとダメ。」

という消化器内科のお医者さんの勧めで、外科を受診することになります。

 

この時には、自分でも、「もう手術するしかない」と観念。体調も悪く、自律神経やホルモンバランスの乱れから、極度のめまいに襲われ、背中痛もひどくなっていたので、藁にもすがる思いで、外科を受診しました。

 

 

・・・でも、ここからが地獄のはじまり。

 

親と疎遠で、結婚もしていない。

彼氏や親しい親戚などもいない、完全な”おひとりさま”の私にとって、手術の同意書&立会人という壁が立ちはだかります。

 

手術できることになるまで、毎日本当に不安で、苦しくて…。生きた心地がしませんでした。

 

たぶん、私はすい臓の病気手術・病院のシステム等に疎い”情報弱者”だったから、こんなに苦労することになったのだと思います。

 

下記の内容が、おひとり様でこれから手術をしようという方の参考になれば幸いです。

 

 

手術を受けるには、親族の同意書が必須??

緊急時を除き、手術を受けるには、術前の説明を受けて、”同意書”へサインすることになります。

 

そして、病院によっては、手術時に”立会人”(何かあった場合にすぐ相談できる人)を求められることもあります。

 

私の場合は、外科の医師から、本人だけでなく、”本人以外の人が同意書へのサイン”することと、”立会人”を立てることを求められました。

 

「え??話が違う・・・」

それが、外科を受診したいちばん最初の印象です。

 

外科と消化器内科の医師とで話が違っていた

私には血のつながった父がいますが、父が再婚して以来、継母との相性が悪く10年以上疎遠です。

 

同様に、兄弟や親戚とも疎遠。

 

結婚もしていないし、彼氏がいるわけでもない。完全な”おひとりさま”です。

 

そのため、消化器内科の医師には、

「3年半前、”手術をするなら親と一緒に外科を受診するよう”言われたことがネックで、手術したくないと思った…」

と事前に相談していました。

 

 

これに対して、消化器内科の医師からは、

膵体尾部切除術なら、まだ若いし、命の危険に陥るリスクも高くはないので、本人(私)がきちんと納得して同意するなら、手術しないという話にはならないから大丈夫だよ。」と言われていました。

 

 

…が。消化器内科と外科。同じ病院と言えど、”科が違えば言う事も違う”のが大病院。

 

 

外科の医師は、かなり年配で、終始上から目線。

 

社会の道理を教えるかの如く、

手術っていうのはね、何かあった時のために家族とか、誰か、本人の代わりに判断してくれる人が必要なの。」

「親は生きてるんでしょ?」

「みんな、手術が終わるまで立ち会ってもらうのが普通だからね。」

と怒涛のお言葉…。

 

しまいには、「血がつながった家族なんだから!」と家族論を展開。

 

どうしても、本人以外の同意と立会人が必要というスタンスを変えませんでした。

 

そして、「家族の同意がないなら手術できない」と言われてしまいます。。。

 

目の前が真っ暗になる思いでした…(´;ω;`)

 

本当に家族(本人以外)の同意がないと手術できないのか調べてみた。

本当に家族(本人以外)の同意がないと手術できないのでしょうか?
 
病室に戻って、急いで「手術 同意書 家族」とか「おひとりさま 手術」などで検索してみました。
 
すると、やはり緊急時やリスクの少ない小規模な手術を除いて、基本的には”家族(第三者)”の同意が必要な場合が多いという記事が多数ヒットしました。
 
 
ただ、第三者に関しては、「親族」のみ可能としている場合と、成人なら親族以外でもOKとしている場合とがあるそうです。
 
親族以外でもOKなら、友達とかに頼ることもできそうですが、でも…
 
①一緒に手術の説明を聞いてもらって、
②同意書へのサインと
③手術の立ち会いをお願いしないといけないとなると、
 
相手に結構な負担をかけてしまいます。
 
 
誰に頼めば良いのだろう…と困惑してしまいました。
 
正直、ここ3~4年、毎日仕事ばかりしていて、遊びにも行っていませんでした。
 
気の置けない付き合いをしている人や何かあった時に助けを求められる人が、周りにいなかったんです。
 

結論:家族(本人以外)の同意がなくてもOK!

でも、消化器内科の医師も言っていたように、”おひとりさま”が増えている現代において、「身寄りが無いから手術できない」ということは無いんじゃないかと思いました。
 
そして、さらに色々調べていくと、①手術の同意書に法的な拘束力があるわけではないことや、②手術の同意や立ち会いに使える保証人サービスがあることを知りました。
 
 
 
 
さらに、知人の紹介で、近隣にある病院の事務長さんに相談に行ったところ、
「家庭の事情などで身内と連絡が取れない場合は、ソーシャルワーカーさんが代わりに家族に連絡をとったり、手術の説明に立ち会ってくれるよ。●●病院にも相談室があるから、相談に行ってみたら?」
と教えてくれました。
 
 
・・・そうなのです!おひとりさまでも、手術を受ける方法はあるのです!!!
 

おひとりさまでも”手術”を受けられる方法

  1. 家族以外の成人に同意書&立会いをお願いする。
  2. 保証人代行サービスを利用する。
  3. ソーシャルワーカーさんに間に入ってもらう。
  4. 本人の同意だけでも手術してくれる病院を探す。
 
お医者さんの中にはこだわりが強かったり、威圧的な雰囲気で「●●じゃないと手術できません!」と言う方がいるかもしれませんが、おひとりさまでも手術を受ける方法はいくらでもあります。
 
 
悲観せず、上記の4ついずれかを検討してみてください_(._.)_
 
 
※ なお、私は最終的に、「3.ソーシャルワーカーさんに間に入ってもらう。」を試したものの、既出の病院の対応に不信感が募って、「4.本人の同意だけでも手術してくれる病院を探す。」という方法で手術を受けました。
 
くわしい経緯は次の記事にアップしようと思いますが、今いちばん伝えたいのは、、、
 
”おひとりさま”の入院や手術は大変ですが、”不可能ではない”ということ!!
 
 
 
高齢化・核家族化が進む日本においては、多くの方が”おひとりさま”になる可能性を秘めているように思います。
 
 
確かに、単身での”入院”や”手術”は大変でした。
 
日ごろから、いざという時に頼れるよう、周囲の人との関係を深めておけば良かった…と思うし、どんな保証人代行サービスがあるか調べておけば…と、少し後悔もしています。
 
 
でも、仮に、これから手術を受けようとしているあなたが、天涯孤独の身であったとしても、手術を受けられる可能性はあるはずです!
 
ぜひ気を落とさず、自分に合う解決方法を探してみてください(*´▽`*)
 
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次に続く。
 
 
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