いよいよ手術当日。
過去記事にも書きましたが、これまで手術の同意書の件で揉めて転院したり、転院先で追加検査(生検やPET検査)が必要になったり…と、なんだかんだ手術を受けるまで5週間近く待っていたので、人生はじめての手術に対する恐怖心よりも、
「やっと手術受けられる~~~ヾ(*´∀`*)ノ」
という達成感の方が大きいまま目覚めました。
↑「手術待ち」のストレスって、結構つらいんです(泣)
手術する時点では、すい臓に6cmの腫瘍があることはわかっていましたが、病名は”判別不能”。
若い女性に多い低悪性腫瘍『SPN(Solid pseudopapillary neoplasm)』なのか、『膵神経内分泌腫瘍(P-NETS)』や『膵癌(すい臓がん)』なのか分からないまま、いよいよ手術です。
膵体尾部切除術の手術当日の流れ
手術前日の夕食から絶食。当日の朝7時からは絶飲。
朝一の手術に向けて、9時頃には手術室に行くというスケジュールでした。
↑手術の前は、長いこと絶食・絶飲が続くのかなと思っていたので、朝まで水を飲んでもOKだったのはうれしい誤算♪
朝6時の検温も「36.9℃」とほぼ平熱。
手術日の体調が悪かったり、熱が出ていたりすると、手術が延期になることもあると聞いていたので、一安心です。
7時過ぎには点滴用の針を挿入。
「朝起きてから、手術前まで2時間以上あるし、緊張するかな~(;'∀')」
と思っていたのですが、昨晩飲んだ”下剤”が効いていて、手術室に行く前まで頻繁にトイレに駆け込んでいたので、あっという間に9時になりました(苦笑)。
※なお、私はしなかったのですが、スムーズに下剤が効かない場合は、手術当日の朝に、浣腸をすることもあるそうです。
手術中に排便しないよう、おなかのお掃除は必須なんですね(´・∀・`)ヘー
手術用の病衣に着替え、弾性ストッキングを装着
手術室へ移動する約30分前。
手術への準備として、脱がせやすい”手術用の病衣(全身がスッポリ入り、作務衣のように前で紐を結ぶ形のもの)”に着替え、血栓防止のための”弾性ストッキング”を履きました🧦
▲ 弾性ストッキング(靴下)のイメージ ▲
手術用の弾性ストッキングは、病院内のコンビニで売っていました。
はじめて履いたんですが、これが結構、締め付けがきついんです!
足がうまく入っていかなくて、意外と履くのが大変でした💦
→「足のむくみがひどい人」や「手が痛い人」などは、履くときに看護師さんや付き添いの方に手伝ってもらってみてください(´▽`*)
HCUへの移動準備
着替えが終わったら、”病室移動”の準備です。
HCUとは?《high care unit》高度治療室。ICU(集中治療室)と一般病棟の中間に位置する病棟で、ICUよりもやや重篤度の低い患者を受け入れる治療施設。手術直後の患者などを一時的に収容する。(出典:HCUとは | コトバンク)
いよいよ手術室へ
そして、いよいよ手術室へ。
予定より10分遅れで看護師さんに手術室に一緒に行くよう声をかけられました。
この時点では、麻酔などは特にしていなかったので、”歩いて”一緒に手術室に向かいます。
もう、心臓はバクバクです(笑)。
やっぱり、手術室に行くとなると、なんとも言えない緊張にかられるんですよね(;´∀`)
「緊張しますよね~😊」
と看護師さんが終始やさしく話しかけてくれたのが、ありがたかったな・・・♪
ただ私、ここで、ものすごい失敗をします。
じつは、看護師さんに「手術室の準備できたので行きますよ~」と声をかけられた後、緊張からかトイレに行きたくなったんです。
でも、急いでそうだし、病室(5階)→手術室(3階)へ移動するし、その道中や手術室前で待ってる時に行けばよいか…と思って、「トイレ行きたい」って言わなかったんですよね。。。
そしたら、予想に反して、エレベーターを降りたらすぐ手術室。直結だったんです。
オペ看護師さん達が、5~6人くらい立って待っていて、もうトイレ行きたいとか言えない雰囲気…(苦笑)。
結果、手術後の夜に何度も何度もお腹を下して…。
”おむつ”や寝たままできる”簡易トイレ”で何度も下痢することになり、すごく申し訳ないし、なんだか恥ずかしい気持ちに。。。
↑看護師さんは「普通のことだから気にしないで」と言ってくれたんですが、メンタル的に若干追い込まれました(;^_^A
みんながみんなそうなるわけではないと思うんですが、、、手術室に行く直前は”我慢せず”ぜひぜひトイレへ(笑)!!!
手術室へ入ったら・・・
話が脱線しましたが(苦笑)
エレベーターを降りて手術室に入ると、オペを担当する看護師さん達が、1人ずつ名前を言って自己紹介してくれました。
そして、私も「名前」と「手術の内容(すい臓の腫瘍の手術です)」を言って、確認をした後、奥へと進みます。
ここで外科病棟の看護師さんとはお別れです(ありがとう~~)。
奥の手術室に入ると、そこには大きな”手術台”が。
結構高さがあるので、”踏み台”を使って台の上に登り、寝っ転がりました。(緊張)
身体に布を掛けられ、その下から手術用の病衣が抜き取られます。
→これで、”パンツ一枚”の裸。上から手術用の布をかぶり、手術台に寝ている状態に。
いつの間にか”点滴も準備OK”の段階になっていました。
オペ看護師さんの手際の良さには感動です…( *´艸`)!
緊張の一瞬。腰に麻酔の針が・・・
基本的な準備が出来たら、次はいよいよ”麻酔”の番です。
麻酔科の先生もきちんと挨拶してくれて、「緊張すると思うけど、大丈夫だからね~」と声をかけてくれました。やさしい(´▽`*)
私の手術は、すい臓の摘出範囲も大きいので、腹腔鏡下手術ではなく、”開腹”での”膵体尾部切除術”という術式。
『全身麻酔』に加えて、腰からカテーテルを挿入し、局所麻酔薬を入れる『硬膜外麻酔』も行います。(※詳細は前記事で)
看護師さんに促されて、手術台の上でねこのように腰を丸めました。
…生まれてはじめて腰に針を刺したんですが、腰の注射って、針とか医師の動きが何も見えない分、むちゃくちゃ怖いんです!!(´;ω;`)
看護師さん3人が、動かないよう体を押さえながら、「大丈夫だよ~」と声をかけてくれました。
麻酔科の先生も「針刺す時になったらまた声かけるからね~。」と言ってくれたのですが、それでもやっぱり怖くて…。
「泣いたら動いちゃいそうだから、ぜったい泣いちゃダメ・・・!」
と必死に言い聞かせながら、泣くのを我慢しました。(つд⊂)エーン
①背中を消毒して、②硬膜外用の針を挿入する為に、背中に”痛み止め”の注射を…。
そして、しばらく腰を触っていた先生が、
「針刺すからね。動かないでね。」と。
すごい緊張が走りました(*´Д`)
そして、チクッという針の痛みが・・・!
ほどなくして、針(?)なのかカテーテル(?)なのかがどんどん体内に入っていきます。
実際のところ、『硬膜外麻酔』は普通の注射よりは痛みましたが、我慢できる範囲内でした。
人それぞれ感じ方は違うと思いますが、私は思ったより痛くないなという印象ですε-(´∀`*)ホッ
麻酔科の先生も、「若いとスムーズだね~~」と言いながら進めるくらい、順調に進みました(笑)。
しかし、それでもやっぱり針を刺すまでの怖さは相当なものです(ノД`)・゜・。
この麻酔は、”痛みが~”というより、”恐怖心”との闘いなのかもしれません。。。
ただ、硬膜外用の針さえ入ってしまえば、後はもう眠るだけ。
酸素マスクを付けたら、あっという間にストンと眠りに落ちていました。
そして、いつの間にか手術は終了。
手術台の上で、肩を叩きながら「大丈夫ですか~~?」という看護師さんの声で目覚めたのでした。
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長くなっちゃったので、手術後のことは次回以降に…(*- -)(*_ _)ペコリ
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