こんにちは。kuromiです。

 

2019年8月。30代を迎えてすぐ、すい臓に直径6cmの腫瘍が見つかり、あれやこれやという間に手術をすることになりました。

 

紆余曲折あって(※詳細は過去記事を。)転院後、転院先の病院で、手術前の生体検査を行うことに…。

 

 

でも、生体検査の結果は、まさかの”病名判別不能”。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

 

 

ずっと言われていた、若い女性に多い”低悪性腫瘍”『SPN(Solid pseudopapillary neoplasm)』ではないらしい。

 

スティーブ・ジョブズさんが罹患した『膵神経内分泌腫瘍(P-NETS)』や『膵癌(すい臓がん)』の可能性もあると指摘され、、、

 

医師からは、「手術前に病名を確定させるため、”PET検査”を受けなくてはならない」と告げられます。

 

 

PET検査って何??」

 

「MRIとは違うの??どんな検査なの??」

 

人生”初”の大病。医療知識ゼロの私にとって、よくわからない検査を受けることは不安で仕方ありませんでした。

 

 

PET検査は、医療関係者やがん治療の経験者、そのご家族にとってはメジャーなものになってきています。

 

でも、私のように、大きな病気に全く関わってこなかった人の中には、”初耳”という人も多いんじゃないかと思います。

 

 

下記の内容が、これから”PET検査”を受ける方にとって、少しでも参考になれば幸いです_(._.)_

 

 

PET検査とは?

PET検査は、”がん”を調べるために用いられている検査方法のことです。

 

MRIやCTと組み合わせて行われるので、”PET-CT”、”PET-MRI”などとも呼ばれています。

 

⇒私も、「すい臓にあった腫瘍が他の臓器に転移していないか」や、「そもそも他の場所に病原があるか」を確認するために、PET-MRIを受けました(*´ω`)

 

PET検査では”がん”が光る!?

PET検査のしくみ

PET検査は、「がん細胞が正常細胞に比べ3~8倍のブドウ糖を取り込む」という性質を利用した検査。

 

『FDG』という、「ブドウ糖にごく微量の放射線を放出する”放射性同位元素”をくっつけた薬剤」を注射して、”PETカメラ”でFDGの全身分布を撮影することで、①がんの位置や②大きさ、③進行度合いを調べます。

 

 

”PET-MRI”や”PET-CT”を撮ったら・・・

 

あら不思議。がんの所だけ光ってたーーー(ノ・ω・)ノオオオォォォ-

 

ってイメージです。(笑)

 

 

⇒ブドウ糖を多く取り込む”悪性の腫瘍”の場合明るく光るのだとか。

 

これで、良性か悪性かの判断もできるんですね。

 

 

(参考:PET検査とは?-優れた画像診断、PET検査- | 日本メジフィジックス株式会社

 

PET検査のメリットとは?

 

最近は、”PET検査”をがんの治療や診断に導入しているケースが増えています。

 

PET検査では、今までの検査では難しかったことが可能になるからです。

 

PET検査のメリット

  1. レントゲン等では見つけられなかった小さな癌でも発見できる。(がんの早期発見

  2. 良性・悪性の区別や進行度、成長速度などが推定できる。(がん診断の精度UP

  3. 一度に全身を調べられる。(がん転移の判定が可能に

  4. 痛みが少なく、2時間程度で終わる。(がん検査のストレス減

 

↑とっても魅力的ですよね!!

 

とくに、「がんの早期発見」や「転移の判定」ができる点は、患者にとってすごく心強いです。

 

私も、検査の説明を受けて、「ぜひPET検査受けてみなくては!」と思いました。

 

 

 

・・・しかし、落とし穴が~~~Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

 

 

PET検査って、CTやMRIに比べて、ものすごく”高額”なんです。。。

 

PET検査、まさかの1回10万円(泣)

PET検査は、病院外の”PET検査専門の検査センター”で受けることが多いですが、いちばん基本的なコースで「1回10万円!!!!」。

 

色々オプションをつけたら、13万、20万、30万、40万・・・と価格が上がっていきます。

 

(参考:コース・料金 | LSI札幌クリニック

 

 

平成22年から”健康保険”の適用範囲内にはなったのですが、保険の適用範囲が限られていて…

 

『がん(悪性腫瘍)』(※早期胃がんは除く)は、保険適用の範囲内です。

 

…が、私のように「癌という診断がまだついていない人」や「悪性腫瘍か良性腫瘍の鑑別のために検査を受ける人」は、”保険適用外”になるのです!!!

 

 

3割負担の3万円で済むと検査に行ったら、

「”すい臓がん”という診断ではなく、”すい臓のしこり”という事しかわかっていないので、保険は適用になりません。」と言われ、、、

 

なくなく10万円をおろしにATMに走ることになりました(ノД`)・゜・。

 

 

これからPET検査を受けるという方は、念のため保険適用の範囲内かどうか、事前に確認しておくと安心だと思います。

 

保険の適用について | PET検査ネット

 

 

※追記

なお、PET検査を受ける際に保険適用外になっても、その後、がんと診断されて治療を開始した場合は、「医療費控除」の対象になるそうです。確定申告できるように、保険適用外だった場合も、念のため、領収書を取っておくと良いと思います(*´ω`*)

 

(参考:PET検査は医療費控除の対象になるか | 人間ドック 検診 マーソ

(参考:医療費控除のしくみとは?控除の対象や申請方法について | freee

 

PET検査は痛くない。2~3時間で終了。

とはいえ、PET検査は痛くもなく、2~3時間ほどで終了するので、身体への負担も少なく、受けるメリットは大きいです。

 

実際、めまいでほとんど歩けなかった私でも、ストレスなく受けることができました。

 

PET検査の流れ

 

①検査6時間前からの絶食→②注射→③安静(約1時間:検査薬が全身にいきわたるのを待つ)→④PET-CT(MRI)での撮影(約20分)→⑤安静(約15分)→⑥着替えて終了。

 

待ち時間等を含めても、約2~3時間といった所でしょうか。

 

 

ただ、私もそうですが、一度の撮影でハッキリ映らない箇所があった場合は、撮り直しを行います。

 

私が受けた時も、ほぼ一緒の時間帯で検査をうけた5人の方のうち、2人は撮り直しになっていたので、ちょっと時間に余裕をもって行くと安心だと思います(*´▽`*)

 

PET検査の結果

PET検査の結果については、後日、専門の医師がPET画像を読影して診断した結果が送られてきます。

 

私の場合は、病院の担当医宛に3日後に結果が届きました。

 

 

気になる検査の結果は・・・

 

「すい臓以外に悪性腫瘍は見られない」とのことで、無事、手術に進むことになりましたヾ(*´∀`*)ノ

 

 

手術の話は次回以降に…

 

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◆過去記事◆

私が膵体尾部切除の手術をうけるまで

担当医と合わなくて3年通院せず、腫瘍が肥大化。大病院ゆえの失敗。

手術の同意書。身寄りなしの場合は?おひとり様はつらいよ…

え…SPNじゃない?膵腫瘍の診断は難しい。

超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)を受ける。