いよいよ「彩の国黒豚」の木村喜光さん
最終回です!
これまでの記事はこちら
「パート1」
、「パート2」
、「パート3」
、
「パート4」
、「パート5」
を順にご覧ください。
すくすくと飼育された黒豚さんたちを
成長段階に順じて見てまいりましたが、
実際はどのぐらいの大きさで出荷されるか、
という質問に、ご案内頂きました。
思ったよりも体が小さくて、確かに一頭から
頂ける量は少なくて貴重だなぁ、と思いました。
目の前にすると、有難みを痛感させられます。
事務所に戻って、今度は生産工程について
お話を伺いました。
やはり、実際に豚さんたちを見てからですと、
リアルになりますね。
彩の国黒豚の生産農場からは、
アクセス的に近いこともあって、
(株)群馬県食肉卸売市場へ出荷されます。
そこから、生体検査、内臓検査、枝肉検査を
受けながら、解体が行われます。
解体工程すべては、約20~30分の間。
「あっという間なんですね!」と言えば、
「死後硬直してしまわないように、
そして苦しむ時間が少ないように処理をしないと
お肉が硬くなってしまうんですよ」とのことでした。
なるほど。自分が口にしているものなのに、
知らないことだらけです。
枝肉となり、急速冷蔵されると、
まもなく死後硬直し、お肉が硬くなります。
そこでまた検印を終えて、全農埼玉県本部で
枝肉チェックをし、(株)群馬県食肉公社でカットされ、
さらにまた全農埼玉本部でカットチェックをし、
やっと取引先へと納品されるのでした。
そこから先は、それぞれの取引先さんたちの加工、
調理を経て、私たちの口へと運ばれるわけです。
まさに言葉のとおり、「いただきます」
ですね。
最後に、全農さいたまの木村さん、
農家さんとのネットワーク作りから、
様々なケアだけでなく、
こんなこともされるのだそうです。笑
これだけ現場を見てきたのに、
「美味しそう!」と言ってしまう自分に
複雑な心境になりながらも、
背景を知る機会を頂いたのですから、
これからは感謝を忘れずに、
明日生きられる分を頂いている、という気持ちを
持ち続けていこう、と心に決めて帰路に着きました。
木村さん、農家の飯島さん、そして黒豚さんたち、
有難うございました!!