彩の国黒豚・木村喜光さん-4 | ようこそ、黒豚劇場へ!

ようこそ、黒豚劇場へ!

黒豚劇場の舞台には、彩の国・さいたまの黒豚を中心に、テーブルを彩る様々な食材、地酒、そして人々の物語すべてが主役として照明を浴びています。そのひとつひとつを丁寧に、紹介して参りたいと思います。

「彩の国黒豚」。

生産性の低い品種である故に、失われつつあったところを、
「本物は、なくならない。なくならせてはいけない。」
という想いとともに、ネットワークを築き立ち上がった
「彩の国黒豚倶楽部」。

その「彩の国黒豚倶楽部」事務局ご担当であり、
JA全農さいたま 畜産酪農部の木村喜光さんが
「パート1」「パート2」 、そして「パート3」 に引き続き、
ご登場します!

豚舎をご案内くださったのは、
酪農家の飯島喜智男さんです。

さて。生後30日を過ぎれば、離乳となり、
もう子豚たちだけの豚舎となります。



衛生管理の上でも、滅多に外部の者は入れない豚舎に、
急によそ者が入ったからでしょうか。

それとも、
使い捨ての全身つなぎに、ビニールをかぶせた靴を履いて、
ひょこひょこと入っていった姿が
普通の人間には見えなかったからでしょうか。

ちょっぴりパニックになってしまったようで、
子豚さんたちには、大変申し訳なかったです。

とはいえ、鼻先はこちらに興味があるようで、
陰からブヒブヒと確認されておりました。

みんなとっても元気いっぱいです。

しかし、これだけの数を、成長段階に合わせて
常時飼育しているということは、
毎日が闘いだと想像できます。

飼料をやり、掃除をし、
そしてまた飼料をやり、掃除をし・・・

豚舎を移動させたら、
また出産・・・

当然、
彼らの健康(品質)管理と、衛生管理には
最大限の注意を払わねばなりません。

土日も祝日もありません。
毎日、毎日を丁寧に繰り返すことこそ、
一番大事なのです。

こうして私たちが日頃
何気なく口にしているものの背景を知ることは、
すっかり忘れてしまっていた“感謝”を
思い出させてもらえる機会となりました。

「彩の国黒豚倶楽部」の生産理念のひとつである、
“命の大切さと、命を守る食の大切さを守りたい”
という想いが実感となって伝わってきた瞬間でした。

こうして、私たちは生かして頂いているのですね。

次回は、豚さんたちの運動場、そして
種つけの場所などをご案内いただきます!

お楽しみに☆