“最強”台風 相次いだ背景に「地球温暖化」 来年以降も備えを~浸水被害想定の新幹線車両施設 | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、自然災害編。
 
台風19号の検証されたデータの報道を取り上げます。
 
 
2019年12月28日。ことし日本には平年の倍近い5つの台風が上陸し、このうち15号と19号は関東付近に上陸した台風としては統計の残るおよそ30年間で最も強いクラスで、各地に甚大な被害をもたらしました。専門家は、「台風が強くなっている背景には地球温暖化があると考えられ、来年以降もこれまでにないような激甚な災害が起こることを前提に備える必要がある」と指摘しています。
 
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“最強”台風 相次いだ背景に「地球温暖化」 来年以降も備えを
2019年12月28日 17時02分 NHK
 
©NHK

ことし日本には平年の倍近い5つの台風が上陸し、このうち15号と19号は関東付近に上陸した台風としては統計の残るおよそ30年間で最も強いクラスで、各地に甚大な被害をもたらしました。専門家は、「台風が強くなっている背景には地球温暖化があると考えられ、来年以降もこれまでにないような激甚な災害が起こることを前提に備える必要がある」と指摘しています。
 
©NHK
 
気象庁によりますと、ことし発生した台風は29と平年の25.6を上回ったほか、日本への上陸数は平年の2.7の倍近い5つとなりました。
 
9月に千葉市付近に上陸した15号では各地で最大瞬間風速の記録を更新し、関東や伊豆諸島を中心に暴風による建物の損壊や長期間の停電など大きな被害が出ました。
 
また、10月に伊豆半島に上陸し、関東や東北を通過した19号は120の地点で12時間雨量が観測史上1位となるなど、記録的な豪雨によって河川の氾濫や土砂災害が多発しました。
 
2つの台風はいずれも上陸時の最大風速が40メートルと、関東や静岡県に上陸した台風としては、上陸時の風速の統計が残る平成3年以降、最も強いクラスでした。
 
気象庁の最新の分析によりますと、台風19号による豪雨の要因として、台風の中心が近づく前から天気図には現れない「前線」ができていたことが大きく関係していたということです。
 
この前線は台風周辺の暖かく湿った空気と大陸の高気圧がもたらす比較的冷たい空気との間にできたもので、台風の中心が紀伊半島の南にあった10月12日朝には前線は関東南岸に伸びていて、周辺ではすでに雨が強まっていたほか、台風の中心が東京付近にあった12日午後9時の時点で前線は福島県へと伸びて東北でも大雨となり、風が山にぶつかって上昇気流が生じる地形的な要因も加わって、各地で記録的な豪雨となったということです。
 
また、気象庁や専門家によりますと、台風の接近に伴って大量の水蒸気が日本付近に流れ込んだことも豪雨の大きな要因だということです。

■強い台風 背景に「地球温暖化」

強い台風の増加の背景として専門家が指摘するのが地球温暖化です。
 
ことしの日本の平均気温は統計開始以来最も高くなる見込みです。
 
気象庁によりますと、全国15地点の先月までの観測データをもとに算出したことしの日本の平均気温は平年に比べて0.92度高くなる見込みだということです。
 
1月、2月が暖冬だったほか、年間を通じて気温の高い状態が続いたためで、平年より0.88度高かった平成28年を上回り、統計を取り始めた明治31年以降で最も高くなります。
 
また、世界の平均気温は平年よりも0.42度高く、これは統計が残る1891年以降2番目に高い値になる見込みです。
 
気象庁は近年、高温となる年が多い背景には、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加による地球温暖化の影響が考えられるとしています。

■専門家「海水温上昇し台風勢力より強く」

台風のメカニズムに詳しい名古屋大学の坪木和久教授は台風と地球温暖化との関係について、「地球温暖化とともに海水の温度が上昇し、多くの水蒸気がもたらされることで台風がより強くなり、勢力を維持したまま日本に来るようになってきた。その例がことしの15号や19号だと考えられる」としたうえで、「来年以降もこれまでにないような台風や大雨など激甚な災害が起こるという前提で防災対策を考えていく必要がある」と指摘しています。
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2020年1月10日。台風19号の影響で、運転本数が少なくなっていた北陸新幹線について、JR東日本はことし3月のダイヤ改正から被災前と同じ本数で運行することを明らかにしました。
 
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北陸新幹線 3月から通常運行へ 台風19号で被災
2020年1月10日 4時10分 NHK
 
©NHK

台風19号の影響で、運転本数が少なくなっていた北陸新幹線について、JR東日本はことし3月のダイヤ改正から被災前と同じ本数で運行することを明らかにしました。

北陸新幹線は、去年10月の台風19号により長野市の「長野新幹線車両センター」が浸水した影響で、10編成120両が廃車処分となったほか、車両をとめる線路も使えなくなっています。
 
このため、新しい車両を投入するなどして、運転本数は通常の9割ほどに回復しましたが、東京と長野を結ぶ「あさま」は、現在も1往復少ない暫定ダイヤで運行しています。
 
これについてJR東日本は、車両センターの復旧作業を進めていて、3月14日のダイヤ改正から被災前の通常ダイヤと同じ本数で運行できる見通しになったと発表しました。
 
具体的なダイヤは今月24日に公表される予定で、JR東日本は「時刻表やホームページなどで確認してほしい」と呼びかけています。
 
「長野新幹線車両センター」をめぐっては、付近の川が氾濫した際に10メートル以上浸水するおそれがあるとするハザードマップを踏まえ、JR東日本は再発防止策として、変電所や電源設備などの重要施設のかさ上げ工事を行う方針です。

■車両センター 重要施設のかさ上げを行う方針

JR東日本によりますと、北陸新幹線は新たに2編成を導入するほか、被災後、使用できなくなっていた車両センターの一部が復旧できる見通しがたったということです。
 
JR東日本では、車両センターについて、付近の川が氾濫した際には10メートル以上浸水するおそれがあるとするハザードマップを踏まえ、再発防止策として変電所や電源設備などの重要施設のかさ上げ工事を行う方針を固めているほか、浸水被害が予想される場合には、車両を事前に避難させるなどの対策を進めることにしています。
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2019年12月25日。台風19号で北陸新幹線の車両センターが浸水したことを受け、国土交通省は全国の新幹線車両基地などのうち、浸水被害が想定される6つの施設について、来年の春までに車両の避難計画など具体的な対策を報告するようJR各社に指示を出しました。
 
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浸水被害想定の6新幹線車両施設の避難計画を指示 国交省
2019年12月25日 4時17分 NHK
 
©NHK

台風19号で北陸新幹線の車両センターが浸水したことを受け、国土交通省は全国の新幹線車両基地などのうち、浸水被害が想定される6つの施設について、来年の春までに車両の避難計画など具体的な対策を報告するようJR各社に指示を出しました。

10月の台風19号では、長野市にある北陸新幹線の車両センターが甚大な浸水被害を受け、運行に大きな影響が出たことから、国土交通省は全国28の新幹線施設の浸水対策についてJR各社と検討を続け、このほど考え方をまとめました。
 
それによりますと、28か所のうち16か所が国や自治体のハザードマップの浸水想定区域に入っているということで、このうち7か所の施設では想定される最大規模の雨が降った場合、地面から50センチ程度以上の浸水被害が想定されています。
 
想定される最大規模の雨が降った場合、
▽長野市の長野新幹線車両センター
▽山形県新庄市の新庄運転区
▽浜松市の浜松工場
▽大阪・摂津市の鳥飼車両基地
▽岡山市の博多総合車両所岡山支所
▽広島市の博多総合車両所広島支所
▽熊本市の熊本総合車両所の7か所で電源設備や車両などへの被害が想定されるということです。
 
国土交通省は、検査施設の浜松工場を除き、車両が止めてある6つの施設について、車両の避難計画など被害を最小限にとどめる具体的な対策を検討し、来年の春までに報告するようJR各社に指示を出しました。
 
さらに浸水リスクがより高い長野新幹線車両センターと鳥飼車両基地については、電源設備の高台移設や防水扉の設置などハード面での対策も求めています。
 
一方、
▽JR北海道の函館新幹線総合車両所
▽JR東日本の秋田車両センター
▽新幹線総合車両センター
▽東京新幹線車両センター
▽新潟新幹線車両センター
▽JR東海の大井車両基地
▽品川電車留置線
▽JR西日本の白山総合車両所
▽JR九州の川内新幹線車両センターの9か所については、盛り土の状況や重要設備の設置か所の状況などを個別に調べていった結果、浸水しないか、もしくは浸水しても車両や施設への浸水被害は生じないことが分かったということです。
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検証シリーズは過ごしずつ取り上げてきました。また情報が上がれば取り上げます。その他・最新情報を知りたい方は、下記をご覧くださいませ。おそらく4月まで・・・。今後も続きます・・・。
 
※今後に役立てるために、昨年の豪雨と同じく、データを取りあげつくして、後でまとめてデータベース化します。
 

≪これからの家族のペットのために考えて≫
※別記事で立てる予定でしたが、先に取り上げます。
ももこひめさんより。
ペット入れず、車中泊も 長野市、台風避難所の大半
ペットがいる被災家族の苦悩 避難所を断念、全壊認定家屋2階で暮らす
避難所にペット 千葉県内、対応に差 千葉市「ケージやリードを」市原市「場所ない、屋外で」
『避難所への「ペット同行」どうすれば 「断られた」報告も』-に思うこと。
豪雨災害でペットはどうする? 全国初と言われたペット同伴避難所の実態とは
台風19号 ペットの同行避難問題について
ペット同伴避難が認められず自宅に留まる~筆者の台風襲来時の体験記~
避難所でペットの飼い主苦悩 福島県内は受け入れ認めず
災害から愛する「ペット」を守るのは、避難所頼みでない飼い主のサバイバル力
 
※落ち着いたころ、ペットを守るための防災対策の記事でこれらの記事を取り上げます。
 
 
※巡回途中ですが、昨日取り上げるはずだった取り上げないといけないデータが溜まっているため、取り急ぎ、連続投稿で取り上げます。
 
 
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