災害廃棄物の撤去と処理 2年以内に終える目標~巨大台風襲来 その時企業は? 従業員の安全どう守る | Just One of Those Things

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巡回途中で、寝落ちてしまい、巡回しきれず申し訳ないですが・・・、先に取り上げます。

 

科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、自然災害編。
 
台風19号の検証されたデータの報道を取り上げます。

 

 

11月20日。長野県は20日、台風19号による災害廃棄物について「すべての撤去と処理を2年以内に終えることを目標にする」とした、基本方針をまとめました。
 

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災害廃棄物の撤去と処理 2年以内に終える目標 長野県
2019年11月20日 19時47分 NHK
 
©NHK

長野県は20日、台風19号による災害廃棄物について「すべての撤去と処理を2年以内に終えることを目標にする」とした、基本方針をまとめました。

長野県は20日、台風19号による大量の災害廃棄物の処理に関する基本方針をまとめ、県の災害対策本部員会議に示しました。
 
この中で、県内では、台風19号による災害廃棄物がおよそ20万トン出ることが見込まれるとしています。これについて県は、住宅の近くなどにあり、日常生活への影響が懸念される災害廃棄物の搬出は、ことし中に終えることを目指すとしています。
 
そのうえで「すべての廃棄物の撤去と処理を2年以内に終えることを目標とする」としました。この目標に向けて、県内外の自治体や民間のごみ処理施設も活用して、広域的に廃棄物の処理を進めるとしています。
 
長野県によりますと、県内では、9つの団体が災害廃棄物の受け入れが可能だと表明しているということです。台風による災害廃棄物をめぐっては、長野市の廃棄物については、富山県の民間業者が、千曲市の廃棄物については、三重県と愛知県の民間業者などが、すでに受け入れを始めています。
 
県資源循環推進課は「災害廃棄物の処理が円滑に行われ、被災した方々が、1日も早く日常の生活に戻れるよう、市町村を支援していきたい」と話しています。
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11月22日。スーパー、市役所、新聞配達、病院…。台風19号による豪雨で福島県では31人が亡くなり、このうち6人が仕事中や通勤・帰宅途中に亡くなりました。企業は従業員を守るためにどう対応すべきか。経験したことのないような自然災害が相次ぐ中、突きつけられた新たな課題を考えます。(福島放送局記者 樽野章)
 
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巨大台風襲来 その時企業は? 従業員の安全どう守る
2019年11月22日 18時02分 NHK
 
©NHK
 
スーパー、市役所、新聞配達、病院…。台風19号による豪雨で福島県では31人が亡くなり、このうち6人が仕事中や通勤・帰宅途中に亡くなりました。企業は従業員を守るためにどう対応すべきか。経験したことのないような自然災害が相次ぐ中、突きつけられた新たな課題を考えます。(福島放送局記者 樽野章)

■スーパー勤務で死者も
 
©NHK
 
台風が接近した10月12日。大手スーパー、ヨークベニマルの65歳の男性社員は、福島県棚倉町の店舗での勤務を終え、午後8時半に店を出ました。
 
消防に通報があったのは午後9時すぎ、増水した川の水が道にあふれ出すなか、男性社員は車のボンネットにしがみついていたと言います。水の流れが激しく、消防も近づくことができずにいたところ、午後10時すぎ、濁流に流され行方が分からなくなりました。
 
遺体が見つかったのは3日後。死因は溺死でした。

■対応苦慮した各社
 
企業はあの日、どう対応したのか。取材を進めると、各社が頭を悩ませていた状況が分かってきました。
 
©NHK
 
ヨークベニマルは、福島と宮城を中心におよそ230店舗を展開し、およそ2万人の社員とパート従業員を抱えています。
 
台風の接近前に、会社は閉店時間をいつもより1時間半から2時間程度、早めていました。亡くなった男性社員の店舗でも午後8時に閉店。退勤したのはその30分後でした。

しかしこの時、福島県内にはすでに大雨の特別警報が出されていたのです。
 
©NHK
 
■時間逆算し全員帰宅
 
©NHK
 
最も早く営業を終わらせたのが、いわき市を中心に展開するマルトです。マルトでは10月12日の午後6時までにすべての店舗を閉めることを決めました。
 
なぜ午後6時なのか、マルトに尋ねると「従業員が帰宅するまでにかかる時間から逆算した」という答えが返ってきました。
 
©NHK マルト 安島 誠専務

「営業終了後も片づけなどの作業がおよそ1時間。帰宅するまでに最大で30分かかる従業員がいることがわかりました。いわき市が暴風域に入ると想定された午後7時半ごろまでに全員帰宅させようと思い、そこから逆算して閉店時間を午後6時にしました」

当時、会社が店長に送信したメールの文面には、帰宅途中に何かあればすぐに知らせるよう従業員に促すことや、全員が無事に帰宅できたか確認し、本社に連絡するよう記されています。
 
©NHK
 
この指示を受け営業終了から2時間半後には、すべての店の店長から本社に連絡があり、その日に出勤したおよそ2000人の安全を確認できたのです。
 
©NHK
 
いわき市に大雨の特別警報が発令されたのは午後7時50分。結果的に特別警報が出る前に従業員全員が帰宅できました。

■安否確認でも対応に違いが

従業員の安否確認についても、各社の対応は分かれました。事前に連絡手段の把握を徹底したのが、会津地方を中心に展開するリオンドールです。
 
©NHK
 
パート従業員の割合が高いスーパーでは、日頃からすべての従業員と連絡を取る機会があまりありません。そこでリオンドールは、12日までに全従業員の携帯電話の番号やメッセージアプリのLINEなどの連絡先を店長が把握し、その日のうちには全員の安全を確認することができたと言います。
 
一方、桁違いに多くの従業員を抱えるヨークベニマルでは、亡くなった社員以外の安否が確認できたのは2日たった10月14日でした。取材に対しヨークベニマルは、閉店時間を決める仕組みの見直しや、連絡手段の確保を進めていく考えを明らかにしました。

「働く仲間が今回の台風で亡くなったことは、とても悲しい出来事であり、残念な出来事です。会社としましては、従業員の命や安全安心を最優先に会社運営を進めてまいります」(ヨークベニマル)

■残る課題
 
©NHK
 
ただ、いずれの会社にも課題は残りました。マルトでは、店の被害が心配で、再び店に戻る店長がいたことが分かりました。一歩間違えば、危険な状況になっていた可能性があります。会社では今後、災害時に店に戻ることを禁止することにしました。
 
マルト 安島専務
「営業も重要ですが従業員の安全のほうがもっと重要です。今回のような台風は毎年のようにやってくると思うので、できることを改善させていくことが大切だと思います」

■地方ならではの事情も

災害時の危機管理に詳しい日本大学危機管理学部の福田充教授は、首都圏などの都市部に比べて、車社会の地方では、各自の判断で出勤しやすいと指摘していて、企業に災害時のマニュアルを作成するよう求めています。
 
©NHK 日本大学危機管理学部 福田 充教授

「企業はどのような状況であれば休みにするかなどを、マニュアルで定めておく必要がある。企業に委ねるだけでなく、社会全体で基準となる考え方を作っていくことも重要になる」

■企業だけでなく社会で
 
取材したスーパーの中には、利用客に迷惑をかけられないとして、店長と副店長が残って営業を続けた店もありました。
 
スーパーは社会のインフラとしての側面も大きく、できるかぎり営業を続けたいという気持ちが各社にはあったと思います。そうした話を聞くにつけ感じるのが、この問題が本当に問うているのは社会の在り方ではないかということです。
 
夜遅くでもスーパーやコンビニが営業を続け、便利さを享受するのが当たり前になっていることが、「休んで迷惑をかけたくない」という会社の思いを強くしているように感じます。
 
たとえどんなに便利でも、災害時に最優先されるべきは、命を守るための行動です。災害が懸念される時には休む。それが当たり前になる社会に変われるかが問われていると取材を通じて感じました。
 
 
福島放送局記者
樽野 章
平成24年入局
室蘭局、札幌局を経て
福島の地域経済や原発被災地を取材
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≪NHKのコンテンツ≫
「台風19号 支援」-NHK NEWS WEB
「台風19号 検証」-NHK NEWS WEB
「台風19号」-NHK NEWS WEB
「台風19号 被害」-NHK NEWS WEB
「台風19号 影響」-NHK NEWS WEB
「台風19号 交通」-NHK NEWS WEB
気象・災害ニュース一覧-NHK NEWS WEB
 
≪NHKのスペシャルコンテンツ≫
ニュース特設 大雨・台風19号 豪雨災害
※「台風19号 93人死亡 3人不明 71河川で決壊 8万棟余で住宅被害」となりました。
※「台風 大雨の農林水産関係の被害額 3300億円超」となりました。
※その後、「台風と大雨 農林水産関係の被害3600億円 西日本豪雨上回る」となりました。
※その後、「台風19号とその後の大雨 農林水産被害額 3000億円超える」となりました。
※「JR東日本 台風19号の被害 478億円の見通し」となりました。
 
※今後に役立てるために、昨年の豪雨と同じく、データを取りあげつくして、後でまとめてデータベース化します。
 

≪これからの家族のペットのために考えて≫
※別記事で立てる予定でしたが、先に取り上げます。
ももこひめさんより。
ペット入れず、車中泊も 長野市、台風避難所の大半
ペットがいる被災家族の苦悩 避難所を断念、全壊認定家屋2階で暮らす
避難所にペット 千葉県内、対応に差 千葉市「ケージやリードを」市原市「場所ない、屋外で」
『避難所への「ペット同行」どうすれば 「断られた」報告も』-に思うこと。
豪雨災害でペットはどうする? 全国初と言われたペット同伴避難所の実態とは
台風19号 ペットの同行避難問題について
ペット同伴避難が認められず自宅に留まる~筆者の台風襲来時の体験記~
避難所でペットの飼い主苦悩 福島県内は受け入れ認めず
災害から愛する「ペット」を守るのは、避難所頼みでない飼い主のサバイバル力
 
 
※度重なる通院等で、巡回等が大変遅れております。取り急ぎのものを連続投稿しておりますが、申し訳ございません。
 
 
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