3月の全国の火山概況 | Just One of Those Things

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1月の全国の火山概況 気象庁」、「全国の10火山に「火口周辺警報」」より。

 

最近の火山活動についての報道は「霧島連山 新燃岳 レベル2引き上げ 火山性地震が増える」、「阿蘇山 噴火警戒レベル2に引き上げ 火口から約1キロで警戒を」、「阿蘇山 火口周辺警報を解除 噴火警戒レベル「1」に引き下げ」、「霧島連山の新燃岳 噴火警戒レベル1に引き下げ」。

 

3月の全国の火山概況についてです。

 

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3月の全国の火山概況
2019年4月8日 19時26分 NHK

気象庁は8日、全国の活火山のことし3月の活動状況や警戒すべき点について概況を発表しました。
 
噴火が発生したり、火山活動が高まったりしているとして、全国の8の火山に「火口周辺警報」が、1つの海底火山に「噴火警報(周辺海域)」が発表されています。
 
■火口周辺警報は8火山
 
今後の噴火で火口の周辺や居住地域の近くに影響が出るおそれがあるとして「火口周辺警報」が発表されているのは、福島と山形の県境にある「吾妻山」、群馬県にある草津白根山の「白根山」、鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の「えびの高原の硫黄山周辺」、鹿児島県の「桜島」と「口永良部島」「諏訪之瀬島」、小笠原諸島の「西之島」と「硫黄島」の合わせて8の火山です。
 
■噴火警戒レベル3は2火山
 
このうち、居住地の近くまで影響が出るおそれがあり、「入山規制」を示す「噴火警戒レベル3」は、「桜島」と「口永良部島」に発表されています。
 
▽桜島
 
桜島では3月に「南岳山頂火口」で12回の爆発的な噴火を含む合わせて29回の噴火が発生しました。このうち、3月13日の噴火では大きな噴石が火口から1000m余り先の5合目まで飛んだのが確認され、3月14日の噴火では噴煙が3500メートルの高さにまで上がりました。
 
一方、「昭和火口」では噴火は観測されていません。鹿児島湾奥部の姶良カルデラの地下にある「マグマだまり」にはマグマが蓄積した状態が続いているとみられ、気象庁は今後も噴火活動が続くとして南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒を呼びかけています。
 
▽口永良部島
 
口永良部島では去年12月以降、やや規模の大きな噴火を繰り返していて、火山ガスの放出量も3月は1日当たり70トンから400トンとやや多い状態となりました。気象庁は、今後も火砕流を伴う噴火が発生する可能性があるとして噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけています。
 
■噴火警戒レベル2は4火山
 
火口周辺への立ち入りが規制される「噴火警戒レベル2」は、「吾妻山」と草津白根山の「白根山」、霧島連山の「えびの高原の硫黄山周辺」、「諏訪之瀬島」の4つの火山に発表されています。
 
▽吾妻山
 
福島と山形にまたがる吾妻山では、火山性地震の回数が3月は123回とやや多い状態が続いていますが、大穴火口付近の膨張を示す地盤の変化はゆるやかになってきているということです。気象庁は引き続き小規模な噴火が発生する可能性があるとして、火口からおおむね1.5キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
▽草津白根山の白根山
 
津白根山の「白根山」では、湯釜付近の浅い部分の膨張を示す地盤の変化が続いていますが火山性地震は少ない状態となっています。気象庁は今後、小規模な水蒸気噴火が発生する可能性があるとして、湯釜火口からおおむね1キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
▽霧島連山のえびの高原の硫黄山周辺
 
去年4月に噴火した「えびの高原の硫黄山」では、噴気活動が山の南側と西側で続いています。火山性地震も引き続き発生しています。気象庁は、ごく小規模な噴火が起きる可能性があるとして、硫黄山からおおむね1キロの範囲では、大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
▽諏訪之瀬島
 
諏訪之瀬島の御岳火口では、噴火が時々発生しました。気象庁は、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火のおそれがあるとして、火口からおおむね1キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
■火口周辺危険は2火山
 
噴火警戒レベルが導入されていないものの「火口周辺警報」が発表されているのが、「西之島」と「硫黄島」です。
 
▽西之島
 
小笠原諸島の「西之島」では、火山活動が低下し、噴火の可能性は低いものの、火口付近では噴気が確認されています。気象庁は、今後の火山活動の推移に注意が必要だとして、火口からおおむね500メートルの範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
 
▽硫黄島
 
去年9月に海底噴火が起きたと推定される硫黄島では、地盤の隆起を示す変動がみられるほか、島内は全体に地温が高いということです。気象庁は、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
 
■「福徳岡ノ場」に「噴火警報(周辺海域)
 
小笠原諸島の近海にある海底火山の「福徳岡ノ場」には、周辺の海域に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあるとして「噴火警報(周辺海域)」が発表されています。
 
周辺では火山活動によるとみられる海面の変色が確認されています。
気象庁は小規模な海底噴火の発生が予想されるとして、周辺の海域で警戒を呼びかけています。
 
■警報なし・レベル1も注意
 
全国の活火山の中には噴火警報が発表されておらず、噴火警戒レベルもレベル1の火山がありますが、過去に噴火を繰り返してきた活火山であることに変わりはなく、気象庁や自治体が発表する情報に注意が必要です。
 
▽阿蘇山
 
阿蘇山では3月29日に噴火警戒レベルが2から1に引き下げられましたが、その後も火山活動が高まっている傾向が観測されているということです。「中岳第一火口」の湯だまりと呼ばれる湖の水は、4月4日に実施した調査では3割程度と減少していて、火口付近の温度が高まっているとみられています。また、火山性地震の回数や火山ガスの放出量も多い状態が続いています。気象庁は、再び火山活動が高まる可能性があるとして今後の活動に注意し、自治体が発表する情報に注意するよう呼びかけています。
 
▽九重山
 
大分県の九重山では火山性地震が3月下旬に一時的に増加しました。気象庁は、長期的には火山活動がわずかに高まっている可能性があり、今後の活動に注意するよう呼びかけています。
 
■最新の火山情報の確認を
 
各地の火山活動の状況や注意点は、気象庁や各地の気象台、自治体のホームページなどで確認することができます。
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地震や津波、台風といった自然災害。想定される被害や事前に発表される情報の意味を正しく理解して日頃から十分な備えをすることが重要です。「これだけは知っておきたい」という情報をセレクトして掲載しています。
 
 
 
以上。

 

 

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