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1月の全国の火山概況 気象庁」より。

 

※最近の火山活動についての報道は「霧島連山 新燃岳 レベル2引き上げ 火山性地震が増える」。

 

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全国の10火山に「火口周辺警報」
2019年3月8日 19時24分 NHK

気象庁は8日、全国の活火山の2月の活動状況や警戒すべき点について発表しました。噴火が発生したり、火山活動が高まったりして全国10の火山に「火口周辺警報」が、1つの海底火山に「噴火警報(周辺海域)」が発表されています。
 
■火口周辺警報は10火山
 
今後の噴火で火口の周辺や居住地域の近くに影響が出るおそれがあるとして「火口周辺警報」が発表されているのは福島と山形の県境にある「吾妻山」、群馬県にある草津白根山の「白根山」と「本白根山」、鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の「えびの高原の硫黄山周辺」と「新燃岳」、鹿児島県の「桜島」と「口永良部島」「諏訪之瀬島」、小笠原諸島の「西之島」と「硫黄島」の合わせて10の火山です。
 
■噴火警戒レベル3は2火山
 
このうち、居住地の近くまで影響が出るおそれがあり、「入山規制」を示す「噴火警戒レベル3」が発表されているのは「桜島」と「口永良部島」です。
 
《桜島》
桜島では1月は「南岳山頂火口」で合わせて15回の噴火が発生し、このうち11回は「空振」と呼ばれる空気の振動などを伴う爆発的な噴火でした。2月7日には噴煙が1300メートルまで上がり、大きな噴石が山の4合目まで飛びました。一方、「昭和火口」では噴火は観測されていません。鹿児島湾奥部の姶良カルデラの地下でマグマが蓄積した状態が続いているとみられ、気象庁は、今後も噴火活動は続くとして、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒を呼びかけています。
 
《口永良部島》
口永良部島では2月2日に噴火が発生しました。去年12月以降やや規模の大きな噴火を繰り返していて、気象庁は、今後も火砕流を伴う噴火が発生する可能性があるとして噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけています。
 
■噴火警戒レベル2は6火山
 
火口周辺への立ち入りが規制される「噴火警戒レベル2」は「吾妻山」、草津白根山の「白根山」と「本白根山」、霧島連山の「えびの高原の硫黄山周辺」「新燃岳」、「諏訪之瀬島」の6つの火山に発表されています。
 
《吾妻山》
福島と山形にまたがる吾妻山では、大穴火口付近の隆起を示す地盤の変動が続き、2月の火山性地震は181回とやや多い状態が続いています。気象庁は、火山活動が高まった状態が続いていて、今後、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、火口からおおむね1.5キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
《草津白根山の「白根山」》
草津白根山の「白根山」では、湯釜付近の浅いところで起きる火山性地震のほか、傾斜変動が続くなど、火山活動が高まった状態が続いています。気象庁は今後、小規模な水蒸気噴火が発生する可能性があるとして、湯釜火口からおおむね1キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
《草津白根山の「本白根山」》
去年1月に噴火した草津白根山の「本白根山」では、去年12月以降は火山性地震が少ない状態が続いています。火山活動は今のところ静穏な状態ですが、気象庁は、引き続き火山活動の推移に注意する必要があるとして本白根山の鏡池付近からおおむね1キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
《霧島連山の「えびの高原の硫黄山周辺」》
去年4月に噴火した「えびの高原の硫黄山」では、噴気活動が山の南側や西側で続いています。火山性地震もやや多い状態で推移していて、気象庁は、火山活動が高まった状態が続き、ごく小規模な噴火が起きる可能性があるとして、硫黄山からおおむね1キロの範囲では、大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
《霧島連山の「新燃岳」》
霧島連山の「新燃岳」では火山性地震が増加し、気象庁は、2月25日、小規模な噴火が発生するおそれがあるとして噴火警戒レベルを「1」から「2」に引き上げました。火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石に、おおむね1キロの範囲では火砕流が達するおそれがあるとして警戒するよう呼びかけています。
 
《「諏訪之瀬島」》
諏訪之瀬島の御岳火口では、噴火が時々発生しました。気象庁は、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火のおそれがあるとして、火口からおおむね1キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼びかけています。
 
■火口周辺危険は2火山
 
噴火警戒レベルが導入されていないものの、「火口周辺警報」が発表されているのが、小笠原諸島の「西之島」と「硫黄島」です。
 
《西之島》
小笠原諸島の西之島では、去年7月下旬以降、噴火は確認されていません。火山活動は低化が低下し、噴火の可能性は低いものの、火口付近では噴気や高温の領域が確認されています。気象庁は、今後の火山活動の推移に注意が必要だとして、火口からおおむね500メートルの範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
 
《硫黄島》
去年9月に海底噴火が起きたと推定される硫黄島では、地盤の隆起を示す変動がみられるほか、島内は全体に地温が高いということです。気象庁は、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
 
■「福徳岡ノ場」に「噴火警報(周辺海域)」
 
小笠原諸島の近海にある海底火山の「福徳岡ノ場」には、周辺の海域に影響を及ぼす噴火が発生するおそれがあるとして「噴火警報(周辺海域)」が発表されています。
 
周辺では火山活動によるとみられる海面の変色が確認されていて、気象庁は、今後も小規模な海底噴火の発生が予想されるとして、警戒を呼びかけています。
 
■警報なし レベル1も注意
 
全国の活火山の中には噴火警報が発表されておらず、噴火警戒レベルもレベル1の火山がありますが、過去に噴火を繰り返してきた活火山であることに変わりはなく、気象庁や自治体が発表する情報に注意が必要です。
 
《阿蘇山》
阿蘇山では火山活動がやや高まった状態が続いています。2月1日には火山ガスの放出量が1日当たり2200トンと増加し、その後もおおむねやや多い状態が続いています。火山性地震や「孤立型微動」と呼ばれる特有の火山性微動も多い状態が続いているということで、気象庁は、火口内では火山灰や土砂が噴出する可能性があるとして今後の活動に注意するよう呼びかけています。
 
■最新の火山情報の確認を
 
各地の火山活動の状況や注意点は、気象庁や各地の気象台、自治体のホームページなどで確認することができます。
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以上。

 

お気を付けくださいませ。

 

 

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