kurarizumのガタガタ日誌。 -3ページ目

『ウルトラマンギンガS』 第1話

昨年放送された『ウルトラマンギンガ』の2年後を描く新シリーズがスタートしました。

地下世界に住む人々の、生活の糧となるエネルギーの結晶体を奪いに来た、謎の敵との戦いが描かれます。

前作は1クール分しか撮影しなかったものを、総集編などを含めた放送を足して2クールにしたように、今回もそうなるみたいです。

だから、放送が始まっている時点で、撮影は終了しているでしょう。

今回は、地下からやって来た人物が新たにウルトラマンビクトリーに変身し、最初は敵対しながらも、ウルトラマンギンガと共に、徐々に共通の敵と戦うといった展開になるようです。(ありがちと言ってしまえばそれまでですが)

今回のギンガは、パワーアップするようですね。

予算的に厳しくて、けっこうショボい特撮や撮影方法だった前作に比べると、少しは改善されている風に見えます。

ただ、知らない間に結成されていた防衛隊みたいな連中の武器があの銃だけというのは…





あれじゃ、巨大怪獣や異星人相手に、地球を守れませんよ。

実働隊員2人だけみたいだし。(^_^;)

それと、交戦中、あれだけ大きな岩の下敷きになったら、普通死にます。

足の上に落ちただけだったにしても、骨砕けるか、足ちぎれるか潰れるかして、動けませんよ。

なのに平然としていたりして、君らは化け物か!?(苦笑)

なんかこう、突っ込みどころ満載の番組で、次はどこで笑わせてくれるのか、かえってそちらが楽しみになりました。

1話目はまったくセリフなかったけれど、小池里奈ちゃんも出るし、それだけでいいや、という感じです。

宮武美桜ちゃん、雲母ちゃん、カムバーーーーーック!(笑)


『HERO』 第1話

またまた続編です。

しかも、13年ぶりのレギュラー放送でしたっけ?

視聴率低迷に悩むフジテレビが起死回生で作った新シリーズ。

その初回視聴率は26%ですって!?

これだけユーザーがいるなら、もっと早く作っておけばよかったのに。

でもね。

厳しいことを言わせてもらうけど、13年経っても、やっていることは一緒。(撮影の方法・ドラマの展開)

一部配役は変わったものの、やはり唐突に復活した『ショムニ』が、主役以外の配役を変えても、新加入のキャストが前作のキャラの性格をそのまま踏襲した、単なる代替え出演でしかなく、尻つぼみ的に視聴率低下を招いてしまったように、こちらもまたそうならないことを願います。

前作のヒロインだった松たか子さん。

今回はまだ名前でしか出てこなくて、最終回までにはきっとどこかに出てくるのだろうという引っ張り方をするのか、今後もその後の彼女についての話題があちらこちらに織り込まれる気配が見えます。

散々あおるだけあおって、やっぱり出ませんでしたとか、最終回後に映画化決定の告知が出て、そちらに出演、などという展開をもくろんでいる可能性も、無きにしも非ず。

どうなるのかは分からないのですけど、現時点では北川景子さん、松さんのキャラとかぶって、今のところ新味がないです。(ファンの方には申し訳ありません)

いろんなドラマに当たり前のように出てくる、とんでもない奴にさんざん振り回されているうちに最後は…、というお決まりのヒロインパターンは、そろそろやめにしませんか?

それとも視聴者はやっぱり、そういう展開を望んでいるのかな?(これだけいろんな局のドラマで繰り返し作られているということは)

何はともあれ、初回放送はそれなりに楽しめました。

でも前作との差異がまったく見られないので、その辺をもう少し考えてほしいかな。

せっかく半数の配役が変わっているのだし。

『信長のシェフ』 第1話

こちらもまた、続編ですね。

今期は続編ドラマがけっこうあるみたいで。

以前は23時台に放送されていたものが、ゴールデンタイムに移行したら、視聴率下がっちゃったという、典型的なパターンです。

もともと時代劇はそんなにニーズがなく、それがゆえに『水戸黄門』まで終了になってしまったくらいですから、前回好評だったからといて、今回もまた、ということは、滅多にありません。

放送日時を前回と同じにしておけば、また違った結果が得られたかもしれませんが。

昨年放送されたものの続編ということで、ストーリーはそのまま繋がっています。

前回までのダイジェストがけっこう不親切な作りで、前作を知らない人には、キャラクター設定その他、「?」となる部分がかなりあったでしょう。

ケンたちがタイムスリップした原因も、実ははっきりしないままですし。

とりあえず現状、「それなり」に史実に沿った物語展開をしてきています。

でもどうやら次回からは、少しずつ歴史に歪みが生じてくるようですね。

今回のドラマがどこまで進むの分かりませんが、この物語の最後は「本能寺の変」でしょう。

そこに向かって、この歪みがどうなっていくのか、気になるところではあります。




…が。

実は信長は生きていた、とか、「本能寺の変」で死んだのは明智光秀で、信長は天下を取ってしまった、とか、生き延びた信長は「平成」に来ちゃったとか、ありがちな結末だけは迎えないでほしいです。

もちろん、ケンが天下人になってしまうなどというふざけた結末もですよ。

さて、今回の2時間スペシャルは、料理、料理、料理のてんこ盛り。

ちょっと作り過ぎて、お腹一杯になっちゃいました。(笑)

正直に言うと、前作とまったく変わらないドラマのパターンで、途中で飽きちゃったりもして。

レギュラーが増えるのもいいけれど、ケンが料理を作ればすべてうまく行く、という流れは、そろそろ変えた方がいいんじゃないかな?

ああ、でもみんなそれが見たいんだよね。

でもケンは天才肌すぎるから、もう少し苦悩や挫折などを加えてもらえると、もう少し人間味のあるドラマになるとは思うのですが?


『GTO』 第1話

…まさかこれ、続編製作されるなんてね~。

そんなに人気あったっけ?

最初の頃は、反町バージョンとの違和感がどうしても拭えず、なかなかドラマの中に入れなかった第1シーズン。

それでも、生徒の中にお気に入りの女優さんなどがかなりいてくれたおかげで、どうにか見続けているうち、何とかなって、最後はそれなりに楽しみましたし、スペシャルも見ています。

だけど個人的には、昨春の卒業スペシャルで終わってくれていた方がよかったような…??

そう思いつつ見た今シーズン。

前回とはまた別の違和感が。

・・・鬼塚、丸くなってない?

以前はもう少しとんがっていたし、暴走もすごかったのに、全般におとなしくなっちゃって、物足りない。

今回は原作を離れ、完全なオリジナルストーリーになっているそうで、その辺が影響しているのか、それともいろいろ表現の仕方に気を使わなければ、今では学園ドラマが作れなくてこうなってしまったのか、単純に教師という職業を続けていくうち、自然と角が取れていったという設定にしてあるのか、その辺のところはわかりませんが。

初回放送なら、まずそこでドカンとぶちかましてほしかったな~。

これではどこにでもありがちな「生徒のことを真剣になって考え、行動してくれるいい先生」のいる学園ドラマですよ。

平和すぎ。

生徒たちも、前回ほど癖のある連中はいないみたいだし、平板すぎます。

今後、こんな倦怠感を吹き飛ばすような展開になることを期待します。

ところで、実写版『魔女の宅急便』でキキを演じた小芝風花ちゃん。

あれはちょっと、やり過ぎの演出だと思うんだけど?

それとも、事務所のごり押しでやらせちゃった?

ちょうどドラマが終了する頃、映画のDVDが発売になるんですよね。

また、私立恵比寿中学から卒業した瑞季ちゃんのドラマ初出演作品でもあり、そっちのファンから注目も浴びているようでも、とりあえず初回は、いてもいなくてもいいキャラでした。

というか、なんだあのキャラクター紹介は?

彼女の性格というより、ドラマの中での位置づけだとしたら、そのまんま終わってしまうぞ。(^o^;)

『悪夢ちゃん THE 夢OVIE』+TVスペシャル+『夢違』

なぜこれが映画化されたのでしょう?

ももクロがテーマソングを歌ったことで話題にはなったけど、それほど視聴率がよかったとも思わないのですが・・・。

まあ、それはともかく。

先月公開されたこの映画も、そろそろ上映終了が近づいているようです。

映画に先立ち、テレビでスペシャルが放送されています。

映画の前のお話という設定にはなっているものの、実際に撮影されたのは映画の後で、「悪夢ちゃん」こと、古藤結衣子役の木村真那月ちゃんが成長して一回り大きくなってしまっていたのに、違和感あり過ぎでした。(にもかかわらず、テレビシリーズ直後のお話になっています)

スペシャルでは、連ドラ終盤のような変な組織が出ることもなく、ごく普通の学園ドラマといってもいいような内容でした。

見る悪夢もそれほどグロテスクではないし、家族で安心して見られる物語だったでしょう。

それが、劇場版では一変します。

映画ということもあり、もともとホラーテイストの強い傾向をさらに強めた生首がしゃべったり笑ったりする表現が不興を買い、子どもには見せられない、と非難を浴びたりしていました。

さらに加えて、いくら悪夢の中とはいえ、小学生の集団○○や結衣子灯台から○○するシーンを映像として見せるとか、記憶喪失の転校生が記憶を失った原因が「あれ」では、小さなお子様連れの親御さんは、不愉快になったでしょうね。

僕もあそこまでする必要はなかったと思いますが…。

でも、この作品もともともホラーなのだし、ホームドラマでもコメディでもないから、僕はこれはこれでいいと納得はしています。

ただし、後味は良くないですね、確かに。

出演キャストが好きでもなければ、あんまり他の人にお勧めはできません。

テレビから引き続いて出演していたGACKTさんは、完全にいてもいなくてもいい存在になっていました。

出てくるたびに、何をしているんだこの人は…?

と思ってしまったりして。(^_^;)

海に落ちてそのままでいた方がよかったのに。(笑)

なお、この『悪夢ちゃん』シリーズ(?)は、恩田陸氏の長編小説『夢違』を原案としています。

「原作」ではないのは、小説で扱われている設定(夢札と獏)と、一部のキャラクター(古藤結衣子)を借りているからで、内容はまったく違います。

僕がこの方の作品を映像として見るのは『六番目の小夜子』以来かな?

恩田氏は、ファンタジーともホラーともつかない変わった作品をものにする作家さんで、この『夢違』もそんな感じの一作です。

プロローグはちょっと興味をひかれる内容で、それがその後どういう展開を見せるのか、数年前に単行本として発売された時、気になって読んでいました。

でも、正直に言って、僕には合わない小説でした。

半分はミステリーのつもりで読んでいたせいもありますが、遅々として進まないストーリー展開、途中から放置されるサブキャラクターたち、さらに加えて、本編中数回起きる「事件」や「現象」の解明が全くなされないまま、物語が終了してしまうという、何とも中途半端なお話です。

ラストシーンすら、何をどう捉えたらいいのかよくわからず、それはもう読んだ人の解釈次第と、読者に丸投げしてしまったように思えます。

単純に僕の読解力がないだけならばいいのですが、それを押しても、不備の多い小説。

そういう印象が強かったです。

今回映画化に関連して、文庫化されたため、もう一度読み直してみても、最初と感想は変わりませんでした。

どうもこの小説は、その作品自体が誰かの「悪夢」の中の出来事であって、「夢」だからそこ、まとまりのない展開を見せていた、と解釈するのが一番いいようです。

そこで紡がれている物語が「悪夢」だからこそ、それをいい方向に転じてくれる観音様を最後に持ってきて、タイトルも「夢違」にしてあるのかもしれません。

ちなみに「夢違」とは一般的に「ゆめちがい」と読まれますが、作中にも登場する法隆寺の「夢違観音」は、「ゆめたがい」または「ゆめたがえ」観音と読むほうが、古い読み方みたいです。


『BORDER』

今期のドラマの中では、珍しくほぼリアルタイムで全話の視聴が終わりました。

スタート時はそれほど話題にならなかったものの、少しずつ視聴率が上がっていたようです。

この設定を基にした、オリジナル小説の売り上げもよかったみたいですね。

小栗さん演じる刑事石川が、とある事件で頭部に被弾し、弾丸が脳内に留まったまま、奇跡的に命を取り留めたところ、死者が見えるようになり、会話もできるようになってしまったという、荒唐無稽な設定です。

脚本を担当しているのが、フジテレビ深夜枠のドラマ『SP』を大当たりさせた金城氏。

もともとは、同名タイトルの漫画の原作というか、原案だったのかな?(読んでいないから詳細が分からないのですが)

主人公が幽霊が見えるというストーリーは、『陰陽屋へようこそ』の原作者天野頌子氏の『警視庁幽霊係』という小説シリーズや、最近では河野裕氏の小説『つれづれ北野坂探偵舎』シリーズなどがあります。

そういうのを読み慣れていたから、舞台が小説ではなく、ドラマになったとしても、それほど違和感を感じずに見ることができました。

1話目を見た段階で、暗くていやだと、敬遠してしまった友人知人もいたりはしますが…。

まあたしかに、鬱々としたストーリー展開に、小栗さんの抑えた演技もあって、爽やかな刑事ドラマとはなっていません。

でもやはり幽霊絡みのお話となると、こういった方が「雰囲気」が出てよかったと思います。

宮藤さんがゲスト出演した回だけは、異色のコメディタッチでしたが。(笑)

脇を固める人たちも個性派揃い。

なんで毎回「彼女」がミニスカートじゃなきゃいけないのかな~?とか、実際こんな監察医いるわけないだろ~、という突っ込みは聞こえなかったことにして。(そもそも幽霊が見えること自体おかしいのだし)

そんな脇役たちとの、どこかしらぎくしゃくした関係のその後や、いつ石川が自身の状態を他人に話すのか(またはバレるのか)、裏社会の連中との今後の展開は?

初回冒頭での銃撃事件の真相はいかに?

そんな疑問を常に抱きつつ、回を追うごとに、少しずくいろんなところが様々な動きを見せ、チームワークみたいなものもできるようになり、最後には謎の解明なども行われるのだろうと、漠然と考えていた、ありふれたストーリー展開は、ものの見事に裏切られました。

最終回のひとつ前。

いきなり銃撃事件の真相が暴かれてしまいます。

しかも、呆れるくらいショボい結末。

あんな現場近くで犯人同士が落ち合おうなんて、普通考えないだろ、警察官なら!

そんなことなら、捜査協力してくれていた「コンピューターおたく」の2人が犯人でしたの方がまだよかったのに。(泣)

そして最終回。

いろんな脇役たちとの関係、全部放り出したまま、勝手に暴走した石川は、あっさり人としての一線を越え、「あっち側」に行っちゃいました。

それまでの物語でも、犯人が分かっているのに権力の壁にぶつかり、逮捕できなかったこともあり、石川が少しずつ「壊れて」いたのはわかっていたものの、いくら絶対的な悪意に直面したからとはいえ、余りにも呆気なさ過ぎ。

何なんだこれは?

久しぶりに、後味の悪いドラマでした。

まあ、能天気な刑事ものや、やたら正義ばかり振りかざす「正しい」刑事ものがあふれている昨今、こういうのが1作くらいあってもいいでしょう。

ただ、あと3話くらいは、壊れていく石川をしっかり描く時間がほしかったです。

一線を越えてしまった彼が今後どうなるのか?

いつかそれを描いたスペシャルが作られるかもしれません。

おそらくとてつもなくいや~なドラマになってしまうでしょうが、見てみたいです。

ところで、このドラマのメインテーマが耳について離れません。

誰か、何とかしてくれ~!(笑)

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黄色い京急

京浜急行といえば、赤い車体がトレードマーク。

それが、羽田空港国際線復帰に伴い、羽田線に偏重したダイヤグラムの作成、駅舎を含む沿線の整備などに伴い、それを記念した車体が真っ青な「ブルースカイトレイン」が走るようになってしばらくが経ちます。

今月からさらにそれに加えて、車体がイエローのものまで走るようになりました。

連休中からもう走っていたようですが、なかなか遭遇する機会がなく、先日はじめて出くわしました。





見慣れないこともあって、違和感あり過ぎ。

だけど、ドアの部分だけはグレーなんですよ。(スカイブルートレインはドアも青)





中途半端に塗装がなされている、何かのおまけのおもちゃみたい。(^_^;)

これ以降は、数回通過電車などで遭遇しています。

京急の告知を知らない利用客は、いきなりこんなカラーの電車が走り抜けていき、唖然・呆然。

「何あれ?」

と何人もが顔を見合わせていました。

話題性は十分です。

ただ、正直そんなに趣味がいいとは思えません。

赤・青・黄、と信号機3色が揃ったから、いっそのこと、緑とピンクの車両も作って、「なんとか戦隊」みたいにしちゃいませんか?(笑)

ももクロの顔写真登録導入

いったい何を考えているのかな?

最初にファンクラブからこの通知が来た時、真っ先に思ったのがこれ。

これまでも、顔写真付き身分証を持っていないと入場できません、というチケット転売防止策が取られてきていましたが、さらにそれを押し進めた形ですね。

確かにこれをすれば、その場でチケットを持っている人の顔をPCで画像確認できるから、これまで時間がかかり過ぎるとさんざん言われていた、入場時の本人確認手続きが少しはスムーズに行くでしょう。

でもね。

公共機関ですら個人情報が簡単に流出してしまう昨今。

ただのファンクラブごときのセキュリティーが、それほどしっかりなされるとは思えません。

万一情報流出した場合、住所氏名だけではなく、今度はその人の顔写真まで流れ出てしまうことになります。

特に未成年のお子さんたちが、それが原因で何らかの事件に巻き込まれでもしたら、どう責任を取るのでしょうね?(子どもは成長するとどんどん顔が変わっていくから、1年ごとに登録更新しろとか言ってるし)

そういう点もきちんと考えたうえで、100%確実に個人情報が保護できると断言し、また何かあった場合の責任をしっかり取ると確約してくれない限り、うかつに登録するのは避けた方がいいでしょう。

僕はもういい年だから、個人情報云々は今さらとは思うものの、何もそこまでしてももクロのコンサートに行きたいとは考えないので、この先も顔写真登録しなければファンクラブ先行のチケット申し込みができません、となるなら、今季限りでファンクラブを抜けるつもりです。

正直、会報すらない、チケットの先行申し込み以外、入っていても何の役にも立たないところなのでね。(ファンクラブ会員限定ライブは多少魅力的でも、ライブのレベルはかなり落ちます)

『時空警察ヴェッカー 改 ノエルサンドレ』 下北沢小劇場B1

昨日は久しぶりに平日非番だったので、舞台鑑賞に行ってきました。(14時からの昼公演)

ここ数年、なぜか何度も行くことが増えていた、アリスインプロジェクトのお芝居で、2011年に初演した『時空警察ヴェッカー χ ノエルサンドレ』の再演です。

再演にあたり、一部を除いてキャストを一新。

台本自体にも手を加え、初演では出てこなかったキャラクターが登場します。

ここで扱われている「ノエルサンドレ事件」は、それにより次元断裂が起き、事件の起こった時間軸と、起きなかった時間軸の2つに歴史が書き換えられ、新たな並行世界誕生のきっかけとなっています。

さらにそこに「別の現象」も起きてしまい、2012年に続編として上演された『彷徨のエトランゼ』事件も併発。

非常にややこしい設定になっています。

今回の舞台は、それら2つのお話にもっと手を加えてしまったがため、ますます混乱の度合いを深めてしまうという、厄介な代物になっています。

終演後、あちらこちらで、意味がわからない、と首を捻る観客が続出。

これまでの流れをすべて見ていて、ある程度の世界観を掴んでいるはずの僕ですら、途中で首を傾げる場面がいくつかあるので、初めてこれだけを見た人は、よけいだったでしょう。

『彷徨のエトランゼ』を知らなくて、聖サンジェルマン女学園にいる宇佐木ミコトが時空刑事レピスと同一人物ということを理解していない観客もいて、同じ人が2人出ている、と驚いていた人もいたくらいですから。

今作で、メインとなる時空刑事たちのキャストが一新され、「ノエルサンドレ」「エトランゼ」で時空特捜トレミーと、サポートドロイド・アルを演じていた方も変更となりました。

でも、同じ「ノエルサンドレ」での時空刑事レビスだけはオリジナルキャスト。

というのも、実は今回のお話は、彼女を軸に回っていて、『彷徨のエトランゼ』事件が起きたのち、時空刑事レピスこと、宇佐木ミコトが新たに引き起こした事件となっており(実はここの部分がお芝居の上ではさらっとしたセリフで流されていて、観客が気付きにくい)、前作の再演ではありながら、まったく別のストーリーになってしまっているのです。

要するに、レピスが過去に干渉しようとしたことにより、また新たな別の時間軸の世界が構築されてしまい、それに引っ張られて、別次元の並行世界も誕生してしまったと解釈すると、すべてがすっきりします。

主要キャストが初演と変更になっているのも、そう考えれば強引に納得させることもできます。

この作品で一番の混乱を招いている原因は、「プトレマイオス・ライン」と呼ばれる「ノエルサンドレ事件」が起きてしまった世界と、事件の起きなかった「ハイペリオン・ライン」の世界、それぞれにいる時空刑事レピスとリタが登場することでしょう。

最初に出てくる2人は、「ハイペリオン・ライン」の2人で、『彷徨のエトランゼ』事件にはタッチしていません。

その後、ひょっこりミコトと出会い、言葉を交わし、「私のことを覚えていないのか」と嘆いていたリタは、「プトレマイオス・ライン」の彼女。

なぜ彼女がそこにだけ顔を出したのかわからないから、「そのリタ」は「このリタ」と同一人物と勘違いし、ストーリーの流れがわかりにくくなっています。

というわけで、宇佐木ミコトを演じた斎藤亜美ちゃんから直接聞いた話などを基に、お芝居の中ではまったくく触れられていない裏設定を加えて、この物語の基本的なラインをあらためて紹介します。

「プトレマイオス・ライン」のレピスは、『彷徨のエトランゼ』事件後、自分の行為を悔やみ、もしかしたら自分の手で歴史を変えられるのではないかと考え、許可を得ず勝手に過去に飛んでしまいます。

でも、過去の時間に強引に割り込み、本来そこにいたはずの「夏沢るり香」の存在を消し去り、自分がそれにとってかわったことにより、未来での自分の記憶を完全に失ってしまいました。

そのため、何か自分がやらなければならない大切なことがあったはずなのに、それが思い出せないというもどかしさを常に抱きながら、時空刑事レピスではなく、宇佐木ミコトとして、普通に学園生活を送り続ける彼女。

そして、歴史は同じ過ちを繰り返す・・・。

要するに、未来からいくら干渉を試みようとしても、それまで構築されていた歴史の流れはどうやっても変えられないということでしょう。

さて、こう説明していても、実はさらにもうひとつ、解決できていない問題があるのです。

それは、キャッツアイもどきの泥棒3人組「時空怪盗オラクル」。

彼女たちはレピスとは密接な関係があって、両者が学園で顔を合わせれば、ひと騒動起きそうなものなのですが・・・

何にもない。

彼女たちの記憶もまた、レピスの作った新たな時間軸の流れの中で、消滅してしまっているのかな?(^_^;)

ただ、この物語を成立させてしまうと、『彷徨のエトランゼ』自体の発生の余地がなくなってしまうことにもなったり・・・。(『彷徨のエトランゼ』は、今回の再演バージョンと似通った設定を持つため)

いや、もうこれ以上考えるのやめにしよう!(笑)

こんなふうに、混乱ばかりのストーリーですが、それはそれで、けっこう楽しめました。

ヴェッカー常連の荘司里穂ちゃん。

3回目の田添砂姫役でまたまた出演。

皆勤賞ですね。

もはやハマリ役?(笑)

昨日はちょっとのどの調子が悪かったみたいだけど、今日は大丈夫かな?

2代目時空特捜トレミー役の加藤沙耶香ちゃん。(もう「さん」付けの方がいいかな?)

自分の演じている役がさっぱり分からないと、サイン会に訪れるお客さんみんなに話していました。

たしかに、配役が変わったこととも関係しているのでしょうが、今回のトレミーは、かつてのトレミーとはまた違った時間軸のトレミーみたいですから。(そう解釈しないと、これまでの作品との整合性が取れない)

同じく2代目となるアル役のなぁ坊豆腐@那奈さん。

特技の新体操で鍛えた柔軟性を活かしたアクションは必見です。

ただ、舞台が狭くて小さく、彼女の力量を完全に発揮できていないのが残念です。

アルはいろんなキャラクターとして登場するので、演じ分けが大変だった模様。

昨年のヴェッカーの舞台『時空警察ヴェッカー1983』では、世の中が平和になり、時空犯罪者がいなくなってしまったため、アイドルユニット「リリーズ」の1人として所属していたルルを演じていましたが、180度違う役どころで、彼女のイメージとしては、こちらの方が合っているかもしれません。

ちなみに、その時に一高校生として出演し、伝説のヴェッカーに最後に「変身」した加藤里保菜ちゃんが、今回は正式な(?)ヴェッカー・アリサ役(2代目)で出演しています。

ちょっとキツい性格の役で、正直辛いかな、という部分はありました。

もう少し肩の力を抜いて演じてくれると、いいかもしれません。

一方の、ちーちゃんが演じていた時空刑事リン(2代目)は、見事に役のイメージに合っていて、こちらはびっくりでした。

ただ、惜しむらくは、もう少しアクションを派手に演出してほしかったな、と。

その方が、ダメダメに見えて実はとても優秀だという部分がよくわかるので。(それもこれも、芝居小屋が小さいのがいけないんだ!)


なお、舞台自体の人気は上々で、明日千秋楽を迎えるのですが、全公演完売だそうです。

客席は、ステージを中心にL字型に配列され、4列目以降が階段状に作られています。

つまり、後ろの方の席に行くと、ステージを見下ろす形になります。

セットも小さく、僕が座ったG列など、その前のF列までとは微妙に段差や階段の幅に違いがあって、そこから舞台を見下ろすと、ちょうどその中心に前の列の人の上半身がすっぽり被ってしまい、何にも見えません。

また、今回はキャストが座る演技も多いのですが、そうやってみんなに座られてしまったり、一番下の狭い通路みたいな場所でお芝居されたり、アクションされたりしていると、さらにそれ以前の列の人垣で、まったく見えません。

だから今回は、観劇というよりは、聴劇と言った方がよかったかもしれません。

これだったら、さらに後ろの最後列の方が、もっと位置が高かったので、見やすかったでしょう。

座席指定のできないコリッチでチケットを申し込んで失敗しました。

今度からはカンフェッティにしようっと。

私立恵比寿中学 合同出発式~今、君がここにいる~ in 日本武道館

15日のライブから、5日が経ちました。

でも気持ち的にはもうかなり遠い昔のような気がします。






この日、私立恵比寿中学のメンバーから、初期メンの瑞季と、1次追加メンバーの杏野なつ、3次追加メンバーの鈴木裕乃の3名が、転校という名の卒業式を迎えました。

エビ中結成から4年と数カ月。

僕はちょうど、本当の出席番号1番だった奏音(かのん・現七木奏音)が抜ける前後くらいからライブに行くようになりましたから、それでも4年の付き合いになりますか。

これだけ長いこと現場にいるにもかかわらず、握手会はメジャーデビュー後も含めて、10回参加するかしないか。

ツーショットも、真山りかとだけ撮る機会がないまま、企画自体がほぼ消滅。

グラビアアイドルとは違い、とある個人的な理由から、歌手とはあまり親しくならず、僕のことを認識しているのかいないのか、よくわからない程度の距離感を保つようにしていましたから、傍から見れば、ライブがあればどこにでも顔を見せる、単なるDDくらいにしか思われていなかったかもしれません。

でも、僕の中では、スターダストのアイドルユニットで一番のお気に入りでしたし、思い入れもたくさんあります。

そんなユニットの、メジャーデビュー後初の大きな転換点。

気合い入れて現場に臨んだのですが・・・

みんなと一緒にコールしたり、ペンライト振っていたのは最初だけ。

あとはもう、ただじーっと、ステージを凝視していました。

みんなでにぎやかに場内を盛り上げるのも大切だけど、それ以上に、純粋に9人メンバー最後のステージを、よけいなものにとらわれず、楽しみたかったからです。

歌っていない時の各メンバーの表情とか、ダンスなどもしっかり見ておきたかったし。

今回のステージは、サブステージを作らない、とてもシンプルなものでした。

最後だからといって、ライブ自体も特に凝った構成でもなく、最初から最後までこれまで通りの「学芸会」に徹していました。

派手さを好むファンにとっては物足りなかったかもしれません。

でも、これが本来の彼女たちのステージなので、よかったのではないかと思います。

転校メンバーへのサプライズで歌った「DearDearDear」は名曲でした。

僕自身の彼女たちへのいろんな想いが込み上げてきて、聴いていて、こちらもついつい目頭が熱くなってしまいました。

もうなかなか会える機会がなくなってしまうのかと思うと、最後くらい、特別に開催された個別握手会に参加しておけばよかったと悔やまれます。

特にエビ中を知って、はじめは何となくユニット全体のファンだったのが、それからメンバー個人個人を知るようになって、推しメンができた最初の2人のうちの1人だったなっちゃんには、いろいろと話したいこと、伝えたいことがたくさんあったので。(もう1人は宇野愛海)

この日の衣装は、最初の頃に着ていた赤のタータンチェック柄制服をアレンジしたものでした。

どうせなら、まったく同じデザインの衣装を揃えてほしかったけど、さすがにコスプレ店で簡単に手に入るような衣装では、もうステージに立たせられなかったかな?

ライブ本番は、懐かしいインディーズ時代の「エビ中一週間」からスタート。

4曲ずつ連続して歌って、MC。

その繰り返し。

本編ラストは、エビ中初のオリジナル曲「えびぞりダイアモンド!」でした。

アンコール最初の曲は「Go! Go! Hear We Go! ロック・リー」。

新加入メンバー2人が忍者衣装で突然現れたりして、笑わせてくれました。

引っ込んだ後は、すぐにまたとんでもない気ぐるみまで着て出てきて、さらに爆笑。

かほりこの2人は、もうすっかり、みんなと打ち解けているようで、ホッとしました。

なお「仮契約のシンデレラ」をラストの1曲に持ってくると予想していたファンがほとんどだったらしく、そうならなかったことに、会場はかなり動揺を見せていました。(瞬間的なものですが)

歌い出しがなっちやんと裕乃サンだから、よけいでしょう。

ラストの彩花ちゃんのセリフがどう変わるのかにも、注目されていたみたいで。(でも変わりませんでした)

本当は、最後の最後でダブルアンコールを期待していたんだけど、みんなすんなり帰宅しましたね。

メンバーたちも、あそこですべてやり切った感が強く、さらに自分たちで勝手にもう1曲、という気持ちにはならなかったようで。

そこがちょっと、個人的には物足りなかったかな。

なお、この日は、かなりの楽曲で、アドリブによる歌詞の変更がありました。

その一部は聴き取りにくかったけど、いずれ商品化されるでしょうから、それを待ちましょう。

何はともあれ、みなさん本当にお疲れ様でした。

楽しい時間とたくさんの思い出をありがとうございます。

転校生たちはそれぞれ新たな道に向かって、迷わずに進んでください。

残ったメンバーたちは、新たな仲間たちと、また新しい歴史を紡いでいってください。

僕は今回で、しばらく現場から離れますので、遠くから見守っていきます。(とは言いつつも、すぐに戻ってきてしまう公算が大きいですが・笑)

なお、ライブ冒頭で流れた映像は、まだ宮崎れいながいた、10人メンバーだった頃に渋谷の「O-EAST」で行われたワンマンライブで使用された映像へのオマージュです。

気になる方は、是非チェックしてみてください。

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人の気持ちは移ろいやすいとは言いますが、エビ中もメンバーの転校が決まったとたん、某人気メンバーから別のアイドルか、新メンバーにさっさと乗り換えたファンがたくさんいるみたいで、ヤフオクなどでそのメンバーのサイン入り生写真が大量に出品されるようになりました。

それまでは人気がダントツだったため、けっこう高騰していたのが、笑ってしまうくらい値下がりしています。

それでも他のメンバー分も含め、ユニット自体の知名度が上がったことから、強気の価格で出している人もいます。

でも絶対に売れませんよ。

ももクロですから、今はサインの価値、ガタ落ちなんですから。(以前のように丁寧に書かない、流れ作業的なサインが増えたのも一因)


それにしても、あの大量の金のテープには参りました。

僕はアリーナ席にいたんですけど、空襲にでもあったかのように、凄まじい量に爆撃されました。

痛いのなんの。

これなら「放課後・・・」のガスの方がまだいい。(笑)


この日は平日であるにもかかわらず、満員の武道館。

でもアリーナ席では、実は空席が結構ありました。

ダフ屋が外で売っていたから、それが売れずに空いてしまったというのもあるかもしれません。

けれど、中にはヤフオクなどで何枚もアリーナ席を確保して、実際に現場に入ってから、自分たちが持っているチケットの中で、もっともステージが見やすい場所を選んで座ったのがいて、そのせいで空席になっていたのです。

アリーナBブロックにいた僕の知り合いのすぐ隣2席も、いったんはチケットを持っている人が来たけれど、すぐに別のところに移ってしまったとかで、ずーっと空席のまま。

最前列だったから目立ってしょうがなかったと嘆いていました。

せっかく参加するならば、みんないい席に着きたいという気持ちもわかるけど、結果こういうことが起きてしまうのは、とても残念です。

入りたくても会場内には入れなかったファンがたくさんいるのに。