長年お世話になってきた暮らしの工夫ウェブ「kufura(小学館)」の終了に伴い、これまでの連載記事を自分のブログで再掲載しています。
41回目のテーマは、「子乗せ自転車、いつ卒業する?」。
子どもの送り迎えや買い物に大活躍する子乗せ自転車。便利だからこそ、なかなか手放せないという人も多いのではないでしょうか。
わが家も兄弟二人の子育てで、長年お世話になりましたが、次男が小学校に入学したタイミングで、思い切って卒業。
今回は、Instagramで聞いたみんなの卒業事情と、わが家の子乗せ自転車との思い出を振り返ります。
そして、卒業からしばらく経ったいま。新しい自転車で走る親子の、ちょっとした変化も最後に追記しました。
なかなか卒業できない「子乗せ自転車」のリアル、私がきっぱりやめられた理由
[公開日] 2025.10.17

旅エッセイストの国井律子です。
今回の無駄のない暮らしは「子乗せ自転車いつ卒業?」について。都市部などクルマを持たない家庭では、子どもが大きくなっても、頼れる「相棒」として子乗せ自転車が現役というケースも。
インスタで「いつまで乗った?」と聞くと、法律上のルールを超えた意外なリアルが見えてきました。「寂しい」と「解放感」が入り混じる、パパママたちの卒業事情を徹底調査します!
子乗せ自転車のルール、知ってる? 現実とのギャップを調査

2016年長男3歳、子乗せ電動を購入。懐かしい写真です。

ベビーカーより行動範囲はグンと広がり、うれしかったことを覚えています。
これまでは、子どもを自転車に同乗させるのは「6歳未満の幼児」が基準でしたが、近年、全国の都道府県で「小学校就学の始期に達するまで」に拡大されました。とはいえ、都市部では小学生になってもまだ乗せている光景、よく見ますよね。インスタでアンケートを取ってみました(回答77人)。
※チャイルドシートの使用は、年齢だけでなく、各メーカーが指定する体重・身長の基準も確認が必要です。
Q1:子乗せ自転車、いつまで使った? 使ってる?
- 未就学児まで(法律通り):27票
- 小学生低学年まで:37票
- 内緒だけどまだ現役!:13票
つまり、回答者の約7割が「小学生低学年まで」または「まだ現役」と回答。法律上のルールと、実際の使用状況には差があるようです。
「クルマがないから、どうしても足が必要」
「朝の送りだけだから……」
「つい便利でやめられない」
そんな声も多数。現実には“グレーゾーン”のなかで、みんなやりくりしているようです。法律は守ることが大前提ですが、それぞれの家庭の事情もありますよね……。お子さんの体の大きさなども影響しているのではないかと思いますが、ルールは守りましょうね……。
わが家の場合は、次男が小1になったタイミングで卒業しました。長男時から約9年乗り続けた子乗せママチャリ、よし、やめよう! と、満を持して。長い育児のトンネルから少し抜け出せたような、すがすがしさを感じました。
Q2:子乗せ自転車卒業のきっかけ
卒業理由(回答106人)は以下のとおりです。
- 子どもが大きくなりすぎて:58票
- 安全面を意識して:20票
- 自転車の寿命や買い替え:15票
- クルマなどに切り替え:13票
一番多かったのは「子どもの身体が重くなってもう限界」……(笑)。
そして、そのとき気持ちの面はどうなのでしょうか。
Q3:子乗せ自転車、卒業のときの気持ちは?
68人の方が答えてくれました。
- 解放感!(ラクになった):24票
- ちょっと寂しい:29票
- 正直あまり考えてなかった:15票
「背中に感じる重みがなくなると、なんだか風がスースーする」
「もう“ママの背中”を卒業したんだなと感じた」
そんなコメントも印象的でした。私は、次男のピアノのレッスンや図書館通いに帯同する際、おのおのの自転車となりました。一生懸命ペダルを漕ぐ小さいけど頼もしい次男の後ろ姿に、育児の階段を上がっているようで、なんだかうれしい気持ちになっています(卒業して半年くらい経ちますが、いまだ現在進行形)。

5歳違いの息子たちは別園に通っていました。行きは夫、帰りは私が園のハシゴをした懐かしくも大変だった時代……。
Q4:子どもを乗せなくなったあとも自転車は使ってる?

下北沢の100均で収納グッズを購入。この後、次男が生まれて前にもシートが付き、さらにパワーアップしたわが家の自転車でした。

大の散歩嫌いだった亡き豊。前カゴで「さも当然」な顔していますが(笑)。

後ろにキャリーバッグを積んでいるのわかります? 出張道具だってなんのその、運べてしまうのです。
82人の回答は以下。
- 買い物マシンとして現役:50票
- もう手放した:21票
- たまに使う:8票
- 使わないけど置いてある:3票
写真でもおわかりのように、クルマ要らずな便利さなのです。しかも駐車場、ガソリン代はかからない。維持費も年に1、2回近所の自転車屋さんに整備をお願いするくらい? わが家は次男が通っていた幼稚園の送迎で、しょっちゅう往復10km走っていたので(私のよいエクササイズとなっていました)、ふつうよりかは整備代はかかっていたかな?
とにかく子乗せ電動はパワフルで安定感抜群。重たい荷物を積んでもへっちゃらだから、手放しづらい気持ちも本当にわかります……。皆さんのおうちはいかがですか?
Q5:子乗せ卒業後、なにに乗り換えた? 乗り換える?

2021年のこと、取材で乗ったe-bike、ロカフレームの「MAKAMI」。パワフルで軽やかな走りに、サッサと子乗せは卒業しよう! と思ったものです。

2025年7月、わが家にやってきたのは電動のビーチクルーザーでした(ブリジストン)。
子乗せ卒業後の乗り換え先(回答66人)は以下のとおり。
- ママチャリ(アシストあり・なし):38票
- クロスバイクや小径車:7票
- ロードバイクなどスポーツ系:7票
- 乗っていない:14票
アンケートのコメントも、リアルで興味深いものばかり。
「もともとマウンテンバイクの後ろに子ども用シートを付けてたので、外してまたマウンテンバイクとして使ってます」
「うちはスポーツバイクに子どもの椅子を付けてて、いまは外してそのまま乗ってます」
「乗り換えたっていうか、世代が違うのか、こんなハイバックじゃなくて、昔ながらのカゴタイプでした。乗せなくなったら外して普通のママチャリです」
この原稿を書くにあたり、徒歩通勤中みなさんはどんな子乗せ自転車に乗っているんだろうと、おのずとリサーチしていました。最近では、ぶっといタイヤの「MATE」系の子乗せ電動。派手な走行音でブーンと通り過ぎていく、送迎パパを見かけることが増えましたね。
「ママチャリにもぶっといタイヤが進出してるんですね。あれ、しっかり空気圧管理しないと重くて減りも早いんじゃないですかね」なんて声も……。
でも数年後には、この“MATEスタイル”が新しい子乗せ電動の定番になるのかもしれません。自転車選びも、時代とともに進化しています。
わが家の子乗せ自転車「卒業エピソード」

2002年から自転車関係の仕事やプライベートでも、大変お世話になっている「寺田商会」さん。

お店のある墨田区本所から世田谷まで約20km自走して帰宅。

ビーチクルーザーにカゴを装着。後ろにも荷台アリ。積載量はまずまず。
子乗せ自転車卒業にあたり心配だったのは、やはりあの便利な「積載量」。でも、「便利さ」だけにこだわっていたら、なかなか次の一歩を踏み出せなかったかもしれません。
思い返せば9年間、雨の日も風の日も、子どもと一緒にあの自転車で走りました。泣いたり、歌ったり、おしゃべりしたり。そのときの時間は、きっと私の子育ての原風景になると思います。
モノも暮らしも”いまのジブンに合うかどうか”で見直すのが、整理収納アドバイザーとしての私の基本。「まだ使える」より「いまの暮らしに合っているか」。子どもが成長した現在の生活に合わせて、自転車もアップデートしていく。そう考えたら、自然と次に進めました。


新しい自転車で免許更新(笑)。
もともと私は自転車が大好きでした。結婚するまでは、都内どこへ行くにも自転車移動でした。自転車を飛行機に載せて日本中、ロシアはサハリンに「輪行」して旅をしたり、佐渡島を1日で1周する210kmのサイクリングイベントに出たこともあります。だから先日、電動ビーチクルーザー納車の日、下町から世田谷までペダルを漕ぎながら、「また、ジブンの時間が戻ってきたな」と、なんだかワクワクしたのでした。
※kufuraの再掲載ログは「掲載雑誌等」のテーマから探せます。
すっかり、一人一台が当たり前になったなぁと思った昨日のサイクリング。
この辺、走ったことある人なら知っていると思うけど、井の頭通って、かなりアップダウンあるよね⁉
子乗せ自転車を卒業したときは、ちょっと寂しさもあったけど、こうしていまは、それぞれの自転車で一緒に走っている。
かつては私の後ろに乗っていた次男が、いまでは自分の脚で坂道を上っていく。成長したなぁ……なんて感慨深くなる一方で、まさか脚力まで抜かれるとはwww
子どもを乗せて走る時期には、そのときにしか味わえない楽しさがある。でも、子どもが成長したら、親の自転車ライフも変わっていく。
子乗せ自転車を卒業するのは、子育てのひとつの区切り。そして、私にとっては自分の自転車時間を取り戻す、新しいスタートでもありました。