長年お世話になってきた暮らしの工夫ウェブ「kufura(小学館)」の終了に伴い、これまでの連載記事を自分のブログで再掲載しています。
38回目のテーマは「炊飯器調理」。
ご飯を炊くだけじゃもったいない! 調理機能付きの炊飯器を実際に使ってみたら、煮物にスープ、炊き込みご飯、麺料理、さらにはスイーツまで、思った以上にいろいろ作れてびっくり。今回は、私が実際に使ってみて「これは便利!」と思った活用法をご紹介します。
炊飯器で料理!自腹買い「パナソニック調理機能付き炊飯器」でご飯炊き以外の活用術【#38】
[公開日] 2025.09.07
旅エッセイストの国井律子です。連載「無駄のない暮らし」、今回のテーマは「炊飯器調理」。以前から特別な機能のない一般的な炊飯器で、煮物やケーキを作る“自己流調理”をずっと楽しんできた私です。ところがある日、「調理機能付きならどうなる?」と気になって買い替えてみたら想像以上!
炊飯器がまさかの万能調理家電に変身して、毎日がちょっとラクでおいしくなったんです。今回はそんな驚きと発見を、炊飯器調理歴が少しだけ長い私目線でお届けします。
わが家に加わったパナソニック「SR-CR10B」

2025年6月、楽天市場から購入。そのときの価格は30,980円(税込)。

最近の炊飯器って、すごくスタイリッシュですよね。黒物家電、大好きです。タッチパネルでメニューを選びます。


5合炊きですが意外とコンパクト。ふたを開けても、このくらいの高さで収まっています。

「ワンタッチふた加熱板」は食洗器対応。使い終わったらこすらず「ポン!」と入れるだけ。
新しい家電を迎えるときって、ちょっとワクワクしませんか? 「この炊飯器でどんな料理ができるんだろう」と、旅先で新しい街に降り立ったときのように想像が広がりました。
今回私が購入したのは、調理機能のある『パナソニック』の「SR-CR10B」。圧力炊飯と「ダイヤモンド竈(かまど)釜」で、お米の芯まで熱を通す圧力IHジャー炊飯器です。煮込みはもちろん、無水調理・低温調理など幅広い料理ができるという謳い文句。自動調理、予約調理、手動調理もできます。
実際に使ってまず驚いたのは、その見た目。黒いボディはキッチンにすっと馴染み、操作もシンプル。最初から「ただの炊飯器じゃないぞ」と主張しているみたいでした。
ふたを開けると、日々の家事をラクにしてくれる工夫が随所に。料理が得意でなくても「時短好き」な私にはぴったり。ここから“炊飯器調理の旅”が始まったのです。
ちなみに私がよく使っているのは「白米→炊込み」モードで作る炊き込みご飯、そして「調理モード」の自動/低温/無水などを使い分ける煮物やスイーツ。この記事では、それぞれの特徴を活かした活用術をご紹介します。
炊飯器調理の真髄「ほったらかし」の感動

材料を全部放り込んで、スイッチを押すだけ。何ができたかは次の画像で。
チキンライス

炊き込み「チキンライス」の完成。
炊飯器調理の魅力はなんといっても「ほったらかし」。材料を切って入れたら、あとはスイッチを押すだけ。炊飯器が料理してくれている間に、ほかのおかずを作ったり、洗濯物もたためたり、仕事だってできちゃいます。
火加減を見張らなくてもいいし、調理中のにおいも控えめ。次男のピアノ教室に出かける前にピッ。帰宅したら煮物が完成しているなんて、夢のようじゃないですか?
炊き込みチキンライスも、スペアリブも、ラタトゥイユも、子どもでも作れるくらい簡単なのに、本格的な味わいになるんです。
炊飯器だからこそ得意な煮込み料理
材料を入れてスイッチを押すだけで、煮物ができあがる。これこそ炊飯器調理の醍醐味です。
スペアリブ

バケットに伸びる手が止まらない! 骨からいいダシ出まくりの「スペアリブ」。
大根の豚煮

味がしっかりしみた「ホクホク大根の豚煮」。
ラタトゥイユ

野菜料理もお手の物、たくさん作ってストックおかずにしたい「ラタトゥイユ」。
おでん

寒い季節にうれしい「おでん」も簡単に作れます。材料入れるだけ~。
ただ、おでんの場合は具が出汁を吸ってかなり膨らむため、具材の量に注意してくださいね。
おでんのだし汁は、けんちん汁に使ったり、うどんのおつゆにしたり、いろんなリメイク活用ができます。そうそう、炊飯器料理の楽しみは、残った煮汁の活用です。「無駄のない暮らし」を大切にする私にとって、この旨味が詰まった煮汁を捨てるなんて考えられません(笑)。
一度の料理で二度おいしい料理をご紹介しますね。
リメイク可能な炊飯器料理レシピたち
豚の角煮

「豚の角煮」はリメイクアイディアの宝庫!

パクチーや酢漬けの青唐辛子を載せてエスニック風に味変した「角煮ラーメン」。

お揚げ、キノコ、ニンジンを入れて角煮出汁で炊いた「炊き込みご飯」。
「手間がかかる」「時間がないと作れない」イメージの豚の角煮が、炊飯器なら簡単。下茹でなしでそのまま肉を入れてもいいですが、私はここで「ちょい手間」をかけます(全然大した手間ではないけど笑)。
万年ダイエッターなので、使うお肉はバラではなく脂身の少ない「ヒレ」が多いですね。それを数日前から塩こうじに漬けこむとやわらかい食感になります。その後、フライパンで焼きつけて、調味料と一緒に炊飯器に投入してスイッチを押すだけ。とろとろなヘルシー角煮ができあがります。
「角煮」の残り汁はごちそう級。ラーメンのスープにしたり、ご飯と炊き込んだりすれば、一度の料理で二度楽しめます。炊飯器料理の楽しみは、この“リメイク力”にもあるんです。
ほかにもこんなリメイクを楽しんでいるよーというメニューをご紹介。
ブイヤベース

ブイヤベースも炊飯器におまかせ!
魚介の旨味が凝縮した「ブイヤベース」は、早炊きモードで作っています。

残ったスープはパスタに絡めて。
魚介の旨味が凝縮した「ブイヤベース」は、早炊きモードで作っています。茹でたパスタをスープと絡めるだけで、魚介の旨味を余すことなく堪能できます。おいしすぎてつい食べすぎちゃったり、ワインを飲みすぎちゃうのも、「自己責任」で(笑)。
伊勢エビが手に入ったら……!!

この出汁を使わないわけにはいかない!
チキンとトマトのウマ出汁スープ


まずは鶏モモとフレッシュなトマトを使った「ウマ出汁スープ」に。
リゾット

さらにリメイク。残ったスープで「リゾット」に。食べ尽くす快感~(笑)。
伊勢エビが手に入ったら、出汁をしっかりいただくスープを作ります。そして、2日目はその出汁の効いたスープを使ってリゾットに。このような「リメイク」も簡単にできちゃいます。
炊飯器は単なる調理器具ではなく、「食卓を豊かにしてくれるパートナー」みたいに思えてきます。料理の時間が短縮できるだけでなくレパートリーも広がり、毎日の食事作りがぐっと楽しくなりました。
炊飯器料理を一気にご紹介
スタンダードな「炊き込みごはん」、炊飯器で作る「麺料理」、さらにはスイーツまで一気に写真でご紹介します。
炊飯器で旅する世界の味
「炊き込みモード」を使えば、和食も洋食もアジアごはんもお手の物。「まさか炊飯器でこの味が再現できるなんて!」と、毎回新しい発見があって、キッチンで小さな旅をしているような気分になります。
赤飯

生まれてはじめて作ってみた「お赤飯」。まずは小豆を炊飯器でピッと炊きました。

ゆで汁を使って、きれいな色においしく仕上がりましたよー。
カオマンガイ

「カオマンガイ」も炊き込みモードで簡単に作れます。
チキンライス

「チキンライス」は、半熟卵をふんわり載せて、缶詰のグリンピースを散らす。

チキンライスは弁当にもin。子どもたちに大人気。
ビリヤニ

ここ数年はやっていますよね、「ビリヤニ」。

カルディで売っているビリヤニの素がお気に入り。
ジャンバラヤ
いろんなスパイスを投入した少しピリ辛な「ジャンバラヤ」。
麺類は「早炊きモード」でサッと作る!
炊飯器で麺類も調理できます。コツは「早炊きモード」でササっと作ること。チャプチェもポロネーゼも簡単にできますよ。
チャプチェ

具材を入れるだけ、最後に混ぜるだけで本格的な「チャプチェ」。
ペンネ・ボロネーゼ
食材をぶっこむだけ! 「ペンネ・ボロネーゼ」。
子どもと一緒にスイーツ作りも
リンゴケーキ
ホットケーキミックスを使った「りんごケーキ」。
プロテインケーキ
プロテインが余ったらぜひ作ってほしい、簡単すぎる「プロテインケーキ」。
お汁粉
本格的な「お汁粉」だって作れちゃいます。
炊飯器スイーツ作りはお子さんとの料理のエントリーに最適かもしれません。わが家はこの夏、息子たちとたくさんキッチンに立って楽しみましたよ。

プロテインケーキを作っているところです。

混ぜる役をめぐって「俺がやる!」と取り合いになるくらい楽しんでいました。

炊飯器が料理してくれている間、子どもたちが洗いものもしっかり。
気になるニオイはどうでしょう
これだけさまざまな料理を楽しんだら、気になるのはニオイ。……なのですが、毎回「ふた加熱板」を食洗機で洗浄しているからか? いまのところまったく気にならず、一日一度はふつうにお米も炊いています。わが家は未使用ですが、どうしてもニオイが気になるという方は、「お手入れ機能」を使うといいかもしれません。
炊飯器は「ご飯を炊くだけの道具」じゃない!

お肉やわらか「ビーフシチュー」。

最高にヘルシーなおやつ、「抹茶プロテインケーキ」。
数カ月使ってみて思うのは、炊飯器はもう「ご飯を炊くだけの家電」じゃないということ。時短家電でありながら、ごちそう家電。そしてなにより、家族の笑顔をつくってくれる心強い助っ人。
ただひとつの注意点は……おいしすぎて食べすぎちゃうこと(笑)。これはもう、私の自己管理次第ですね……。
愛用している炊飯器はこちら
この炊飯器、もちろんいまでも大活躍。
ただ、「ご飯を炊く」のがメインに。
朝炊いて、夜炊いて。
週末、家にいるときは、昼も炊いて。
3合の炊き込みご飯は一瞬でなくなってしまう、というのが新たな悩みです…。