Cycle-Life(旧:おやじ、自転車ロードレースを走る)
自転車ロードレースを趣味としていた50歳越えのオヤジの二輪車ライフを綴るブログです。

環境変化により、自転車はロード=サイクリング、MTB=林道サイクリング&コーヒーライドを、オートバイが追加されてそれでは星空ウォッチングをしようかな…と思案中です。どちらにしても二輪車が好きなオヤジです。

日々の備忘録としてこのBLOGを残していきます。誰得?な備忘録ですので、内容もその類のものですしマイペースな更新になると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

一昨日の土曜日からZWIFT活動を再開しました。契約内容も年間メンバーシップでの更新をして、やらなきゃいけない状況に自らを置いてみた。そうでないときに比べてやる頻度も増えるかも…とか、継続できるなら “やる理由なんて何でもいい” と思って。

 

今日は、そんな ZWIFT活動を再開しました という備忘録的活動記録です。

 

 

 

久々にレースにエントリーしてみると、カテゴリー分けが「PWR」から「レーススコア」なるものに変わっていた。最下層のカテゴリーに振り分けられてのスタートです(まあ、そりゃそうでしょうね…って感じです)。ここからどこまで這い上がって行けるか?ですが、とりあえずは活動休止前程度には持っていきたいものです。

 

 

性格的に “飽きっぽい” ので、短期目標の達成を繰り返していくのが、私なりの継続性UPの方法だと思っています。ツール・ド・おきなわにエントリーしていた頃のような長期目標があった頃

には、それに向かってというのがあったのでまだ良かったのですが、いまはその様な目標がありません…レースもでる気がないので。なので、耐久走などのZ2トレーニングはどうも苦手となってしまいます。

 

そこで考え方を切り替えて、1時間程度で終わるZWIFTレースを楽しんでいこうと。ロールプレイングゲームのレベル上げを楽しむ感覚で。幸いにして、現状のレベルが最下層にいるので、比較的レベルを上げることは容易だろうと思われます。壁が現れるまでは楽しめそうなので、その時までに “乗ることが習慣化” されていますように。

先の北海道ツーリングで、やっと 10,000km を越えた。2023年02月にDに到着して少しの間そこで居候をしていたシヴァが、私の手元にやってきたのが2か月後の2023年04月なので、2年5か月での10,000km到達。単純平均で約340km/月 なので、ペース的にはかなり遅い方ではなかろうか。まぁ到達迄の時間はともかくとして、10,000kmを越えたということで、元々スケジューリングされていたエンジンオイル交換を実施しました。今日のポストは、その整備記録的備忘録です。

 

 

 

 オイル交換 A.S.H. PSE MOTO-SPEC (10,000km / 3回目)

 

前回のオイル交換作業は、Blogで確認すると 2023/08/21 だったようで、交換時走行距離は 5,889km、使用オイルは Castrol POWER 1 ultimate でした。

 

 

初回のエンジンオイル交換は1,000km点検の時で、ADVANTEC Ultimate ( BMW MOTORRAD純正エンジンオイル ) を使用したので、3回目の今回は、A.S.H. PSE MOTO-SPEC 10W-40 を投入します。この A.S.H. PSE MOTO-SPEC を選んだのは、ノーポリマーオイルの「オイル自体が汚れにくい」という特性が、「劣化しにくい」という効果を生み、「ロングライフでの使用を可能にする」という結果をもたらす…というところに期待をしているというのがその理由です。

 

 

作業手順などの情報は、別にココで取り上げる必要もない程にインターネット空間に落ちているので、そちらを参照いただければと思います。気を付けることと言えば、オイル量を規定内に収めること、ガスケットは新品を使用しましょうということ、そして、ドレーンボルトのトルク管理はシッカリと!ということくらいなのではないでしょうか。今回初めてオイルフィルター交換もしますが、特に難しい作業でもないので、上記同様で。

 

 

オイルフィルターは、BMW Motorrad純正品(品番:11 427 721 779)を使用します。シールリングも同様で純正品をまとめて購入しておいたものを消費します。調べた限りでは社外品のそれと比較して価格的メリットもなかったので。

 

 

必要な工具は、オイルフィルターレンチ、エンジンガードを外すための T30トルクス、ドレンボルトのために 10mmヘックス 、オイルフィルターとドレンボルトの締付トルク管理のためのトルクレンチの4点。

 

 

オイルフィルターはエンジン左側にあり、直下にはエキパイが通っています。フィルターからのオイルがモロにエキパイにかかる位置にあるので、適当な厚紙で汚れを防止。

 

A.S.H. PSE MOTO-SPEC はこんな色(後の汚れ比較のために載せておく)

 

オイルフィルター時のオイル量は4ℓと記載されていますが、ゲージの目視確認にて入れる量を調整しました。

 

 

① とりあえず目視でゲージ半分くらいまで入れた。

② 一度エンジンをかけてオイルフィルター内にオイルを送り込んだ時のオイル量。

③ オイルを追加して、再度エンジンをかけた後に10数分落ち着かせたときのオイル量。

④ 後片付けをした後に再度確認したときのオイル量(③の時点より増えてる)。

 

MAXレベルを越えていないから、まあいいか…と。

 

 

 

まあどのエンジンオイルを入れたとしても、交換直後はエンジンからのノイズは少なく感じられると思います。この A.S.H. PSE MOTO-SPEC も同様でした(そうじゃなきゃ困るけど…)。重要なのは、これがどのくらいの期間持続するのか?です。Castrol の時には比較的早期に変化を感じた記憶があります。メカノイズのみが判断要因ではありませんが、その辺の違いも注意して見ていこうかなと思っています。汚れ具合とかも。

 

次回の使用予定オイルは未定ですが、走行距離は 15,000km での交換を予定しています。

エアコンから嫌~な臭いがし始めていたので、エアコンフィルターの交換を行いました。2025年07月の車検整備の時に一緒にお願いしようかとも思いましたが、これらの見積り額が思いのほか高額だったので(パーツ代・交換工賃)、それならば自分でやってしまおうと。

 

本日のポストは、約2か月経ってやっと重い腰を上げての交換作業となりました VOLVO V60 エアコンフィルター交換&エアフィルター交換 についての整備記録的備忘録です。

 

 

 

エアコンフィルターに関しては、中古で購入した後にDIYにて交換してから、前回の車検時にVOLVOディーラーにてエバポレーター洗浄及びフィルター交換を経て、今回が3回目のフィルター交換となり、前回交換時より丸2年2か月が経過しています。エアフィルターは、前回車検時に正規ディーラーにて交換して貰っているので、それ以降では初めてのDIYでの交換となり、約2年が経過していることになります。

 

 

 

 

 エアコンフィルター交換

 

初めてDIYにて交換を行ったときの備忘録を見返して、記憶を呼び起こしながらの交換。必要工具は T25トルクス のみです。

 

『【 VOLVO V60 】キャビン(エアコン)フィルター交換』ココは基本的に “ロードバイクに関してのブログ ” なのですが、備忘録的ブログとして残しているのでロードバイク以外でも備忘録として活用しようかと。    急遽…リンクameblo.jp

 

交換手順としては下記の通り。

 

① グローブボックス下の横長なパーツが2本のボルトで留まっているので、T25トルクスドライバーを使用して取り外します。

 

①②がボルト、③は車体側に嵌め込まれていますので、ボルトを外した後に引き抜くだけです。

足元ライトの線も接続されているので、それも外します。

 

 

③はココに刺さりこんでいます

 

 

② サイドパネルを引きはがします。

 

下記画像の赤丸6カ所で留められているので、これを手前に引いて引き抜くのみ(工具は不要です)。少し抵抗があり心配になりますが、ある意味力技です。個人的な感覚としては、一番右手のところから順に剥がしていくと、剝がし易い印象があります。

 

 

 

③ マットが邪魔なので少し捲り起して、エアコンフィルター蓋を完全露出させ、蓋を外す。

 

サイドパネルを取り外した後、エアコンフィルターの取り出しにかかります。その前段階として、エアコンフィルターの蓋を外しますが、フロアーマットが邪魔なので、邪魔にならない程度に捲り返しておきます。エアコンフィルターの蓋は、奥側の3カ所(赤丸)でロックされているので、手前に引く感じでロックを外して、蓋自体を取り外します。

 

 

蓋を取り外して、エアコンフィルターが見えるようになったのが下の状態です。

 

 

 

④ エアコンフィルターを引っ張りだして、取り外します。

 

ここまでくると、あとはエアコンフィルターを引っ張りだすのみ。ヒューズボックスが邪魔になったり、変なホースが邪魔になったり…と作業効率なんて考えてもいないかのような構造なので、その辺の諦めは必要です。冷静に…とにかく冷静になることに努めることが、一番の近道です。

 

ちなみに、唯一の通り道にある上から伸びている白いホースは取り外し可能なので、外して邪魔にならないところに避けておいた方が “ほんの少しだけ” 楽になります。

 

 

 

⑤ 新品のエアコンフィルターを入れなおして作業完了。

 

使用済みエアコンフィルターを取り外すことができたら、あとは新品を入れなおす “だけ” です。“だけ” な作業ですが、取り外すとき以上に “冷静さ” が必要になります。とにかく落ち着いて、冷静になぜ入って行かないのか?引っかかっているのはどの部分なのか?を確認・把握しながら、ときには大胆に、ときには冷静に作業を進めましょう。そう、知恵の輪をやっているときのように。この作業に “偶然” はあまりないと思った方がいいかも知れません。スウェーデン人からの挑戦だと思って、この知恵の輪を楽しむくらいの気持ちが必要だと感じました。

 

2度しかやっていない人間からの役に立つかどうかわからないヒントがあるとすれば、キモは “フィルター上部をいかにスペース内にぶち込めるか” だと思います。そこが入ったとしても、日本車のそれのように スポッ! っとその後が入っていく訳じゃないので、上部が入ったあとも冷静さを伴った作業は続きます。

 

ちなみに…フィルターの方向は作業を始める前に必ず確認してからにしてください。キモだと思われるフィルター上部が上手く入った後で「逆だ…」と気が付いたときのショックはそれ相当なものです。その後の作業において必要な冷静さを確保することが数倍大変になります(経験者談)。

 

 

 

⑥ 取り外したものを、逆手順にて戻して終わり。

 

蓋 → フロアーマット → 白いホース → サイドパネル → グローブボックス下のパーツ の順に。外した配線などを刺し戻すこともお忘れなきように。

 

 

サイドパネルのこの部分のみ他と固定方法が違いますので、ご注意ください。まずココをひっかけてから、他の部分を押し込む順序で。

 

 

 

今回は、市販の除菌消臭剤を使用したので、フィルターを取り外して、新品を入れなおす前の段階で、その作業を行いました。気休め程度かも知れませんが、気持ち的に。フィルターがない状態で作業した方が、各径路部分にダイレクトに薬剤が高濃度で行き渡るのではないか?という素人的な考えで。

 

 

 

風量最強・ACオン・内気循環で…と説明書通りに設定し、規定通りの時間を待ちます。このあと新品エアコンフィルターを入れなおした訳ですが、全ての作業が完了した後は、吹き出し口からはさわやかな風が出てきます。これがいつまで持続するのか分かりませんが、少なからず効果はあった…と言えるでしょう。

 

2年使用したエアコンフィルターの使用前・使用後

 

 

 

 エアフィルター交換

 

交換手順云々は、言うまでもなく、見たまんまの作業手順。エアフィルターボックスをT25トルクスで外して、入替えるのみ。これはホントの意味で入替える “のみ” です。

 

 

MAHLE社のエアフィルター。どのメーカーの製品が良いのか等々はよく分かっていませんでしたが、インターネットで探した時に一番最初に見つけたもので、エアコンフィルターと同じメーカーの製品です。エアクリーナーボックスを開けて、付いていたものを見てみると全く同じもの、純正品をOEMで作っているメーカーだったようです。

 

 

サクッと外して、サクッと入れなおす。ただそれだけ…の簡単な作業。こんな作業に工賃払うの勿体なさ過ぎる。

 

 

 

 

こんな感じで、エアコンフィルターとエアフィルターの交換作業をしてみました。そんなにマメにメンテナンスするタイプの人間ではないために、つぎの交換はいつになる事やら…。エアコンフィルターは毎シーズン交換でもいいのかもしれませんが、もう少し作業がし易かったら良いのにな…と、来年になっても腰は重いままだろうと思われます。

北海道を離れてから20数年が経ち、それ以降では初めての北海道ツーリングが実行に移されました。今回は、新卒入社の会社の同期とのツーリング。非常に有意義で楽しい時間を過ごしたのと同時に、北海道に住みいつでもこの地をツーリングで回れるというこの環境が “通常” だったあの頃には感じることすらなかった “恵まれていた” という事実を痛いほど認識させられたツーリングとなりました。

 

今回のポストは、そんなバイクツーリングの楽しさを再認識させて貰えた今回の北海道ツーリングについての備忘録です。

 

 

日程は、2025年09月12日(金)から09月16日(火)までの5日間。願わくばもう少し長期の休暇が取れれば良かったのだけれども、いまの私の仕事環境ではこれが精一杯。5日間と言えど、前後各1日はフェリー移動で消費されるので、実質3日間となり、北海道ツーリングにおいては短期日程の部類に入ると思う。

 

 

北海道へは新日本海フェリーの「新潟ー小樽航路」の一択。AM04:30 小樽港入港という到着したその日をフルに有効活用できる時間的なモノもそうだけれど、実家がフェリーターミナルからバイクで数分という 親孝行的要素 が一番大きい。年に一度帰るかどうか?な状況ゆえに、たとえ短時間だったとしても顔を見せに行くこと、電話越しではなく対面で会話をすることが、大事なことだと思うので。親爺に線香をあげに行くことも…。

 

到着当日の実家からの朝日(ついさっき下船したフェリーも見える)

 

実際に今回のツーリングにおいても、到着当日の実家滞在時間は約1時間ほど。近況報告などをしながら母親が作ってくれた朝食を食べ、今回のツーリングメンバーとの集合へ向けて出発する。

 

 

 

初日13日(土)の宿は東藻琴村にとって貰っていて、旭川方面からアプローチする計画のよう。というのも、出発1週間ほど前にSNSで初めて知った チョボチナイロード なる、1年で1か月間しか通れない(要は11か月間通行止め)道がちょうど開通しているのを知ったために、そこを通るルーティングをお願いしていたから。

 

ホントにほぼ1か月しか開通してない…

 

このツーリングでは、観光よりも北海道を感じられる道を走ることに主眼を置いています。観光は昔にもう充分にしてきたので、とにかく気持ちよく北海道を走りたい…のです。

 

 

まあ、このチョボチナイロードも言ってしまえば普通のライトな峠道ではありますが、道外勢にしてみれば “タイミングが合わなければ走れない道” なので、それだけでも価値はあるかと(話のネタとして)。

 

その後、給油のため富良野に立ち寄ったついでに、行ったことがなかった四季彩の丘に立ち寄った。まあ中年男子4名でお花畑を散策しても軽い小休止程度にしかならず…で、10分ほどでセルを回すことになる。

 

 

天候に不安が残る2日間だった。初日は18:00頃から道東方面の天候が悪化してくる予報だったので、雨が降る前に東藻琴村の宿にチェックインしたいというのはメンバー全員の想い。なので、ここからは時間との勝負。旭川紋別自動車道・遠軽北見道路などのワープ航法を利用して北見市へ。

 

 

昨年別件で帰郷したとき、義姉にお土産として買ってきて欲しいと頼まれていながら、行った範囲で唯一入手が可能であった新千歳空港で入手できなかった「赤いサイロ」をお土産としてGETする。北見市に立ち寄って貰ったのはこの為だけだったので、購入したらすぐに出発し、無事に雨が降る前に宿に到着。

 

 

ツインのシングルユースでゆったり。ランドリーも無料で使用できる(洗剤はフロントで購入可)。ウェルカムドリンク(無料)や枕の貸し出しもあったりと、ツーリング宿としては充分過ぎる。シャワーでスッキリしたら、徒歩数分の「食事処まる」さんで夕食をいただき、雨の中を宿に戻り翌日に備える。

 

 

 

翌14日(日)は予報通り朝から小雨がぱらつく天候。午後からは天候が回復する確率が高かったため、Klim CARLSBAD Jacket の性能テストも兼ねてレインを着込まずに出発。本来は北に向けて進む予定でいたけれども、天候変化を鑑みてルート変更し、帯広方面に移動してから北上し2日目の宿がある美深町を目指すことにした。オンネトー経由の、上士別町ナイタイ高原牧場を目指すというベタなルート。雨も降っているし立ち寄るのはこの2つのみ。それでもこの辺はただ走るだけでも気持ちがいい。今ツーリングの主たる目的と合致するので、なんの問題もありません。

 

 

ここで往路フェリーで軽く会話を交わしたR1300GS-Adventure乗りの方との偶然の再会がありました。我々は道東方面から、彼らは道央方面からのナイタイ高原牧場。この広大な北海道でしかもお互いタイミングよくここに来るという奇跡。軽く情報交換などして別れたけれども、こういうのも旅の良いところ。

 

 

懐かしの三国峠でワインディングを楽しみ、本日の宿であるびふか温泉を目指す。宿周辺には飲食店がないので、手前の名寄市で夕食を食べ、美深町でビールとおつまみを入手して宿へ。名寄市で適当に調べて入った店がよかった。ドミール302という名の洋食屋?のチキンチャップ定食。カリっと焼かれたチキンがとても美味かったが、中年男子には量が多い。

 

 

宿にチェックイン後は、温泉に浸かり疲れを癒し、00:00近くまでビール片手に昔話しに花を咲かせる。約20年ぶりの再会だけれども、その時間を感じさせない仲間というのは良いものだとつくづく感じさせてくれる。

 

 

 

さて最終日の15日(月祝)。小樽港出航は17:00なので15:00にはターミナルに着きたい。その前にお土産を買う時間も必要なので、この日は帰るのみな日に。美深町から沼田町までは国道275号線の極上ワインディングロードを楽しみながら南下し、そこから道央道ー札幌新道ー札樽道を経由して小樽まで。中華系観光客に埋もれながら目的のお土産を入手し、実家へ。昼飯を食わせて貰って、小一時間しゃべってフェリーターミナルへ。道東方面で目的は充分に達成したので、最終日はこれで良いのだ。

 

 

さすがにこの時期になると、いくら猛暑な夏がまだ居座っているとはいえ、北海道は本州に比べると快適だった。事実この3日間では、道東方面では20℃前半~中盤な気温で、標高が高い場所だと10℃後半のところもあった。例年だともっと気温は低いのだから、条件的には良かったといえる。

 

 

離れてみてハッキリと分かったけれど、北海道で感じるような走っていて気持ちのいい道を本州で探すとなるとそれは相当困難なことだと感じる。そういう道がない訳ではないけれども、スケール感の違いは歴然としており、どうしてもショボく感じてしまう。道外生活も長くなり、かつ長いブランクを挟んでリターンライダーになったのだけれども、正直な話し、走っていても心の底から楽しいと思えていなかったのだと気が付いた。それを気付かせてくれる程に、今回の北海道ツーリングは楽しかった。

 

 

規模が全然違うので、本州で北海道でのそれを求めるのは間違っていると思っている。本州には本州での楽しみがあるし、それは北海道では味わえないものだとも思う。郷に入っては郷に従え。改めて本州でのバイクツーリングを楽しもうとも思わせてくれた、有意義なツーリングとなりました。

 

 

そんなに頻繁に行ける訳ではない北海道。それでも、行ける状況にあるときにはエイヤッ!っと北海道行きのフェリーチケットを取ってしまおう!次いつ行けるか分からないのだから。

以前の林道探索時に出会った猟師なオジサマとの話しから、それ以降は林道探索時の装備品に 熊撃退スプレー を加えています。熊が市街地付近にも顔を出す今日この頃ですが、我々は逆に “彼らの生活圏にお邪魔している” といえます。ゆえに当然のことながら熊は “どこにでもいる” と思うほうが自然な考え方だと思われます。MTBでの林道探索程度のことで熊撃退スプレーって大袈裟なのでは?と思われるかもしれませんが、自分よりも強い生物から自分の命を守るという観点で見ると、反撃できる道具を持つことはそう “大袈裟なこと” でもないと思えます。逆に丸腰で入り込む方が “無謀” とも思えるようになっています。

 

さて、その熊撃退スプレーですが、現在はフレームバックかステムバックに入れて運用していますが、個人的にはその運搬方法に納得している訳ではない…というのが正直なところ。そのスマートではない運用方法に対する解決策がやっと見つかったので、今日はそれについての備忘録をポストしておくことにします。

 

 

街中ではフレームバックに入れて(隠して)、林道ではステムバックに入れ替えてすぐに出せるように

 

その解決策とは単純明快で、ボトルにはボトルケージがあるように、熊撃退スプレーにもスプレーケージがあればいい…ということ。既製品にその用途となる製品は幾つかありましたが、高価すぎたり(海外製品)、長期欠品で手に入らなかったり、見た目がスマートじゃなかったりで却下されていき、既製品ではどうにもならない状況に陥ります。残る選択肢は、自力で何とかするしかない…ということで、既製品をカスタムして作ることにしました。

 

ボトルとスプレーなので直径が全然違い、ボトルケージの単なる流用はかなりの無理があります。しかし、この熊撃退スプレーには 使うべき時にすぐに取り出すことができる という絶対条件があるので、それを考えるとボトルケージは一番いいベース素材と考えられます。取り出す際に、ロックを外す等のアクションを必要とせず、かつその状態でも熊撃退スプレーをしっかりと把持できる固定力もある…他にその条件を満たすものが思い浮かびません。ということで “使えそうな” ボトルケージ探しが始まります。

 

MODULA JAVASLIM CAGE / TOPEAK

 

一般的なケージはどれをとってもダメなものばかりでしたが、TOPEAKに幅の調整ができるケージがあったことを思い出します(以前、自転車仲間が使っていたので)。MODULA CAGEという名の製品でしたが、調べるとそれは対応ボトル外径が51mmからと熊撃退スプレーの外径約52mmに対応できそうではありましたが、ボトルと熊撃退スプレーの形状の違いから、固定力という点で少しの工夫が必要と思われました。他はないかとTOPEAK HPを見ていると MODULA JAVASLIM CAGE と銘打つ製品があったので、その詳細を調べてみるとこちらの方が可能性を感じる内容です。対応ボトル外径は上部58mm・下部60mmと少し大きめではありますが、上部はゴムバンドで固定する構造だったので、こちらの方が色々とやりようがあるのではないかと。ある種の “直感” のようなものもあり、他に良いモノが見つかっていなかったということもありで、とりあえずこれを入手してみようということに。税込定価 2,420円でしたが、使えるかどうかもまだ未確定なモノの入手ということで、メルカリを利用してコスト削減を図ります。

 

手元に届いた製品に熊撃退スプレー単体を差し込んでみると、やはりガバガバで上部ゴムバンドの効果も全くない状態。失敗か?と思いましたが、まじまじとこのケージを眺めていると、熊撃退スプレーに付属している専用ホルスター(ベルト類にひっかけて使用するタイプ)がキレイに嵌るんじゃないか?ということで、嵌め込んでみると…思った通りのジャストフィットです。

 

ケージ内径と専用ホルスター外径がピッタリ!

 

真っ暗だった視界に明るい光が差し込んでくる…とはまさにこの時のこと。専用ホルスターをこの MODULA JAVASLIM CAGE に固定できさえすればすべてが解決します。そこで次の問題は、専用ホルスターをどうやってMODULA JAVASLIM CAGEに取り付けるか?です。というのも、ネジで固定する方法が一番手っ取り早いのですが、ネジ頭が専用ホルスター側に飛び出てしまうと、それが邪魔になって熊撃退スプレーを専用ホルスターに差し込むことができなくなってしまうからです(それ程タイトに熊撃退スプレーは専用ホルスターに収まっているわけです)。

 

とりあえず入れてみた…図(まだ固定はしていません)

 

対応策を探すために各部サイズを計測すると、専用ホルスターの各部はおおよそ1.6~2.0mmの厚みがあります。ネジ固定が可能な部分のケージ側の厚みはおおよそ10mm。採寸結果から使えそうなネジをストックから探しますが、無かったので地元のそれ系のお店まで購入に行きます。

 

 

購入してきたのがこのサイズのタッピング皿ネジです。ネジ頭部の厚みが約2.0mmだったので、専用ホルスター側に皿ザグリも可能だろうし、そうできれば熊撃退スプレーとの干渉もしないだろうと。

 

作業的には、まずはベルト類にひっかける部分は必要ないので、熊撃退スプレーの把持に必要な部分の直上(赤の点線)で切断しました。

 

 

その次にネジ止めするところに専用ホルスター・MODULA JAVASLIM CAGEの両方ともに2.5mm径の下穴を開けて、その後に皿ザグリ加工を施します。この加工には7.0mm径のドリルを使用しました(貫通させてしまわないように注意)。

 

 

上下部各2カ所の計4カ所での固定を予定して穴を開けて皿ザグリ加工を行いましたが、最終的には上下各1カ所の計2カ所での固定にしました。下穴の方向をミスると、ネジ頭が突出する形でネジが入り、熊撃退スプレーと干渉してしまうことになるので、専用ホルスターと垂直になるように下穴を開ける必要がありますので、ご注意を。

 

突出したネジ頭… これが干渉して熊撃退スプレーが入らなかった…

 

別穴を開けて、最終的には上下1カ所ずつの計2カ所での固定に

 

これで専用ホルスターのMODULA JAVASLIM CAGEへのネジ固定作業は完了しましたが、まだ不要部分があったのでその切り落とし作業をします。

 

 

底のこの部分も不要なので切り落とします。この部分は、ボトルを把持する可動式フレームが取付けられていましたが、その可動式フレームも不要です。

 

 

切り落とした面のバリ取りや角を滑らかにして仕上げたら作業は終了です。これで希望した通りの「熊撃退スプレー用ケージ」ができあがりました。専用ホルスターでしっかりと熊撃退スプレーも把持されていますし、必要な時にはシングルアクションで熊撃退スプレーを引き抜くこともできます。

 

 

 

さらには、上部のゴムバンドを一番短い部分で留めると、必要時の引き抜きに何ら問題のない状態で、さらなる把持力のアップが可能です。

 

 

できあがったこの 熊撃退スプレー用ケージ は、TWOFISH社のQUICK CAGE ADAPTER(クイックケージアダプター)でトップチューブに取付をします。

 

 

幅広ベルクロで好きな位置にケージを取付けることが可能ですので、今回はトップチューブにしましたが、フロントフォークに取り付けることもできます。

 

 

熊撃退スプレーを引き抜く方向が手前になるようにしたかったので、でき得る限りトップチューブ前方に取付をしました。スプレー上部が下向きにはなりますが、グラベルでも落ちてこないかは実際のライドで要確認ですが、手で引っ張ってもそれなりの抵抗があるので大丈夫かな?と思います。

 

 

アダプター裏面のフレームと接する部分はラバーが張ってあるので、ベルクロをキツめに留めてあげればズレることもなさそうです。

 

来週末には、走行中の落下等の実地検証のためにどこかの林道に繰り出してみようと思います。そこで、熊に出会ったときのために、ホルスターから抜き出して安全ロックを解除して…の予行演習もやっておかなければ。笑い話ではなく実際にやっておいた方がいいそうです。リアルに出くわした時には、その恐怖心でまともに動くことができないそうですし、安全ロック解除に手間取ったっていう話しも聞きますからね。