2026年10月に予定している CtoC (Coast to Coast) に向けて、各種準備を進めていますが、その一つにフレームバックを作るということがあります。なかなか重い腰ではありましたが、やっとその重い腰を上げる決心がつき、ミシン購入後2作品目となるOnebyESU 703D用フレームバックの作成が始まり、そして完成しました。
今日の内容は、そのOnebyESU 703D用フレームバックのDIYについての個人的備忘録です。
要件定義
まずは、どういうものが必要なのか?を明確化する必要があります。これがないと、どんな形で、どのくらいの容量が必要なのか、荷室構成やファスナーは何を使うのかなどが決められない。10月のCtoCで必要な条件と、通常のポタリングマシンとしての運用のときのそれについては、基本的には大きな違いはないと思っていますので、下記のようにまとめてみました。
・CtoCの場合では、レインウェアやウィンドブレーカーなど、通常ポタリングマシンの時には、珈琲セットなどといった “その状況にならないと使用しない物” に分類される荷物は、サドルバックに収納します。なので、フレームバックに収納するのは、短時間停車時に取り出すことがあるもの と定義でき、修理セット(サドルバック収納でも良いけれど)、日焼け止め類、エイドセット、補給食類などがそれにあたります。
・ポタリング用途なので撮影機材も持っていくことが多くなると思われるので、カメラもそうですがミニ三脚も収納したい。他にも、走る時期によっては、替えのグローブ(フルフィンガーグローブ等)とかその類のものも収納しなくてはいけないかも知れないので、収納容量は可能な限り多い方がいい(フレームバックに関しては、大は小を兼ねると思っているので) 。
・ウェットティッシュや予備コンタクトレンズ、目薬や日焼け止めなどの小物も持ち歩くので、小物用荷室も別に欲しい 。これらの小物を大容量のメイン荷室に入れると、中がゴチャゴチャしてしまうし、目当てのものを取り出す際に “探す” という手間が発生してしまうので。
・防水性に関しては、完全防水は望めないし、そこまでのものを作る技術経験もまだないので、現時点ではそこまでは望まない。なので、撥水処理がされているものを使用して、完成後にできる限りの防水加工を施す という方法をとることにします。
型紙の作成
1つのフレームバックを各パネルに分割すると13個になりましたので、各パネルの型紙を作りました(もっと少なくできますが、今回はミシンの練習も兼ねて細分化しました)。ダンボールとかでザックリと…でもよかったのかも知れませんが、今後のことも考えて厚紙で作っておこうかと。
これを元に生地を切り出しますので、この工程はしっかりと現物合わせをしながらやります。まだまだ技術が伴っていないので、これをしっかりと作ってもそれ通りのモノができる可能性は低いと考えていましたが、それでもこれはキッチリと作っておいた方が良いと感じます。
生地の切り出し
作成した型紙を元に、生地を切り出していきます。今回使用したのは、コーデュラ500の生地で、定番中の定番な生地です。耐摩耗性が高くアウトドア用品等でも使われている生地なので、自転車のフレームバックで使用するに適しています。表面には撥水加工が、裏面にはPU(ポリウレタン)加工がされているので、それなりの防水性があるようです。
既にフレームバックを自作している仲間の話しでは、防水スプレー併用で小雨程度の雨なら全然大丈夫だったとの話しも聞いていますので、まあ大丈夫でしょう…と。
型紙を元にして、チャコペンで線を引いて、それに沿って切り出していきます。ミシン縫いしているときに気付きましたが、概ね線に沿って切ってあれば、特段の支障はないものなんだと思います。今回は初めてなので、結構キチっと切り出しましたが、そうじゃなくても問題なかったかな…と。
縫製
ミシン購入後2作品目なので、縫製技術は超初心者級です。スライム相手に何回も攻撃しなきゃ倒せないレベル。手先は器用な方だと思っていますので、直線はそこそこキレイにまとめられますが、角を丸く…とかその類の処理になるとその実力が露呈されます。まあその辺のことは数をこなしていかなければ解決しない問題でもあるので、致し方ありません。
縫い合わせる布同士の端をあわせてクリップで仮止めします。型紙は縫い代を10mmにして作ってあるので、それに合わせて、端から10mmのところをミシンで縫い合わせていく…ということを繰り返します。
安価なミシンなので、糸調子も手動調整です。その辺を試し縫いで調整してからの本縫い開始です。下手は下手なりに工夫をして作業を進めます。まだまだ苦手な角の部分は後回しにして、直線部のみを先に縫ってしまってから、角部に挑みます。試行錯誤を繰り返し何とか縫い終わりましたが、実際にやってみると色々と気付きもあります。型紙を作るときの工夫や、布地を切り出した後のひと工夫など。
できた!と思って裏返してみると、角部の縫製が甘くて縫えてなかったりと色々とありますね。こういう経験を積み重ねることでしか、うまく縫えるようにはならないんだな…ということが、よく分かります。
完成
試行錯誤の末に、とりあえずの完成をみた OnebyESU 703D用フレームバック がこちら。
好みの問題ですが、メイン荷室には右サイドからアプローチする形にしました。自転車の右サイドにはディレイラーをはじめとしたドライブトレイン機構がありますので、壁に立てかけるときも、地面に倒しておくときも、右サイドを手前・上にして立てかけたり、倒したりします。なので、その状態で取り出し易いように…と。
ファスナーは、防水性を考慮して「YKK製 止水ファスナー」を使用し、フラップも作りました。ちなみに、ファスナーは「逆開」にしてあります。荷室開口部が広いので、両サイドから開けられるようにした方が、毎回フルオープンにする必要がないから…と言うのがその理由です。
右サイド(メイン荷室)
メイン荷室上部には、カメラの三脚収納スぺースを設けました。要は、収まる範囲内での長物収納スペースです。
ありがたいことにフレームサイズがデカいので、この手の長物も余裕で入る大きさのフレームバックを作ることができます。上部は比較的デットスペースになることが多いので、その有効活用です。
ベルクロか?ゴム紐か?手元にあったのがゴム紐だったので、幅広なゴム紐を縫い付けただけですが、そんな程度で何の支障もありません。逆に、何も収納してない時も邪魔にならないので、好都合です。
左サイドには小物用荷室を2つ作りました。“マチなし”なのでちょっとしたもの…ウェットティッシュとか目薬とかレンズ拭きとか…そんなもの用です。大きな荷室を2つに分けてあるので、こちら側もファスナーを「逆開」にしてあります。こちらは荷室が真ん中で仕切られているので、逆開にすることで、ファスナー1本でそれぞれの荷室にアプローチできるようになり、ファスナー取付を2回しなくて済みます。要は、行程減らし…です。
左サイド(小物用荷室×2)
まとめ
とりあえず必要最低限の装備・構造で作ってみました。自宅に自転車がないので(ショップ入庫中)合わせはできていませんが、おそらく大丈夫でしょう。
自転車への固定方法をどうしようか思案中です。簡単なベルクロか?見た目のドローコードか?前者予定で作成したのでウェビングテープを縫い付けてありますが、いまになってドローコードの方がカッコいいなと思うようになってしまいました。ウェビングテープでもドローコードで固定できますが、次作ではドローコード用に改良してみようと思っています。
何はともあれ、2作品目であることを考慮すると、上々の出来だと思っています(自己満足度MAX)。あとは実際に使用してみて、改善点を洗い出し、次作につなげていきたいと考えています。あと、703Dが戻ってきたら、ハンドルバックも作成予定です。サイコン、ライトなど、ハンドル周りの装備品との兼ね合いもあるので、その辺も考えて作成に入ります。
一から作り出す作業って、大変だけれども、満足感が高くて楽しい。思ったものを作り出すことができる術を身につけたら、もっと人生楽しくなるだろうなと思えてきます。