渋温泉 歴史の宿 金具屋 <その4> 岩窟の湯、恵和の湯 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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2021年1月末の長野の温泉話は第7話。

渋温泉「歴史の宿 金具屋」の浴場話の続き。

まずはここまでのリンク集から。

 

だるま食堂

角間温泉 ようだや旅館

角間温泉 傳習館 とらやの湯

渋温泉 歴史の宿 金具屋 <その1> 到着、そして先に朝食のお話

渋温泉 歴史の宿 金具屋 <その2> 鎌倉・浪漫・龍瑞・部屋の湯

渋温泉 歴史の宿 金具屋 <その3> 斎月の湯

 

金具屋館内に5つある貸切風呂。

先に取り上げた「斎月の湯」に続き、ここではまず2つ「岩窟の湯」「恵和の湯」を。

再度館内マップを載せておく。

 

 

 

渋温泉 歴史の宿 金具屋 <その4> 岩窟の湯、恵和の湯

 

 

 

岩窟の湯は貸切風呂の中で、玄関から見て一番奥にある印象。

浪漫風呂のある潜龍荘エリアにある。

 

 

 

サイトによると、戦後まもなく山の斜面を掘って作ったとのことで、この場所でないと存在できない浴場だ。

そのサイトでも館内マップでも「岩窟の湯」と称されているが、看板や案内は「岩窟風呂」。

 

 

脱衣所にも岩がはみ出ている。

 

浴室はまさに岩の中。

浴槽は小さめ。

 

 

野趣あふれるがそこはさすがに美しく快適に仕上げられている。

また演出もあるのだろう、少し暗い浴場となっている。

 

こちらの浴場が値打ちあるのはこの雰囲気だけではなく、源泉の使用状況が他の貸切風呂と少し違うのだにひひ

他が「金具屋第1ボーリング及び金具屋第2ボーリングの混合泉」なのに対し、こちらは「金具屋第3ボーリング、金具屋第1、第2ボーリングの混合泉」となっており、比率は分からないがどうも「金具屋第3ボーリング」がメインになっているようだ。

潜龍荘の部屋の風呂だと第3ボーリングの単独源泉に入れることになるようだが、この岩窟の湯だと3種の混合泉ということになり、それはそれでここでしか入れない源泉と言ってよいのだろう。

浴場に掲げられていたのは第1ボーリングの分析書だったが、ここはせっかくなのでサイトにあった第3ボーリングの数値を採用する。

 

 

湯は無色透明

源泉温度83.0度pH7.9ナトリウム・カルシウム―塩化物・硫酸塩温泉

成分総計1.677g/kg

湯の投入量はかなり絞られつつ、完全かけ流しで使用されていた。

 

 

洗い場の湯も源泉を使用(だったはず)。

 

浴槽の温度を測ると。。。

 

 

ちょっとぬるめになっていた。

第3ボーリングが主体だから?と言っても源泉温度は80度以上あるから、たまたまなのか。

 

湯口の温度を測ってみると。。。

 

 

52.9度と投入の温度としては十分。

投入量をもう少し増やしてもらえればよいが、セルフで操作はできない。

 

風味自体も他の浴場と比べて少し薄い感じがした。

コクのあるタマゴ臭淡い塩ダシタマゴ味系という意味では同じ。

 

 

自然なスベスベ感があった。

そういうわけで、源泉こだわり派は貸切風呂の中でもこの岩窟の湯は外してはいけないのであるにひひ

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

文化財指定の建物「斎月楼」の3Fにある貸切風呂が「恵和の湯」。

斎月楼には1Fから4F各フロアに貸切風呂があることになる。

紹介の順番としては飛び飛びになってしまった(^-^;

 

では恵和の湯へ。

 

 

こちらも規模としては岩窟の湯並みの広さというか小ささ。

 

 

脱衣籠は4つあるが、大人4人はちょっと厳しいだろう。

 

 

浴槽も2人ぐらいのサイズ。

 

 

洗い場のカランも安定の源泉使用(のはず)。

 

 

その源泉。

無色透明な湯は貸切風呂基本の使用源泉「金具屋第1ボーリング及び金具屋第2ボーリングの混合泉」。

前回の斎月の湯と同じ。

脱衣所に掲げてあった分析書は第2ボーリングのものだったので、ここではそちらの数値を紹介。

 

 

源泉温度95度pH8.1含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉

成分総計1.632g/kg

ここで総硫黄など計算してみると、約4.98mgとなった。

なにげにメタケイ酸は211mgとなかなかの量になっている。

 

 

湯口の白いこんもり析出物がいいねニコニコ

加水もできるようになっているが、基本完全かけ流しで使用されている。

温度計を忘れ、浴槽温度や湯口温度は測っておらず。

 

 

他と同じく焦げを感じるコクタマゴ臭塩味とダシ味、そしてタマゴ味を感知。

 

やはり同じく自然なスベスベ感があった。

 

次で金具屋さんのお話は最後。

残り2つの貸切浴場を紹介する。

 

 

 

渋温泉 歴史の宿 金具屋


長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
0269-33-3131

 

【岩窟の湯】

<源泉名:金具屋第3ボーリング、金具屋第1、第2ボーリングの混合泉>

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性・低張性・高温泉

83度

pH7.9

成分総計 1.677g/kg

20.4リットル/分(掘削自噴)

※第3ボーリングの数値

完全かけ流し

淡コクタマゴ臭、淡タマゴ味、微塩ダシ味あり

スベスベ感わりとあり

 

【恵和の湯】

<源泉名:金具屋第1ボーリング及び金具屋第2ボーリングの混合泉>

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性・低張性・高温泉

95度

pH8.1

成分総計 1.632g/kg

44.4リットル/分(掘削自噴)

※第2ボーリングの数値

加水かけ流し

淡コクタマゴ臭、淡タマゴ味、淡塩ダシ味あり

スベスベ感わりとあり

 

2021年1月入湯

※数値はH20、H30分析書より