2021年1月末の長野の湯へ向かった話。
久しぶりのまともな温泉記事だ(^^ゞ
まず群馬は高崎市の「だるま食堂」でおなか一杯にし、群馬の湯は入らずに長野県入り。
最終目的地の渋温泉もある山之内町まで達したが、集合時間にはまだ余裕がある。
久しぶりに角間温泉へ向かった。
ちなみに長野県には上田市にも角間温泉があり、そちらはブログを始めるずっと前に泊まったことがある。
今回の角間温泉には約10年前に訪れており、そのときは3つある共同浴場を巡った。
この時は土産物店で鍵を借りて入れたが、その店が廃業してしまった現在、立寄りで角間温泉の共同浴場に入ることはできない。
いずれかの宿に泊まって鍵を借りないと入れなくなってしまった。
角間温泉の界隈には人っ子一人見当たらなかった。
まず向かったのは以前より訪れたかった越後屋…コロナ禍で立寄り入浴は休止中(現在は要確認)
そして福島屋は閉まっていた。
次に訪れた「ようだ屋旅館」は立寄りOKとのこと。
こちら「ようだや」、大湯の真横にある。
左↑が大湯、右がようだや。
創業から400年を超える老舗宿らしい。
現在の建物はもちろんそこまで古くはないものの、歴史を感じる木造3階建てだ。
角間温泉 ようだや旅館
訪れたのはもうすぐ16時になるって頃。
立寄り可能時間は一応10時~16時のようだが、要確認。
立寄り入浴料は500円であった。
浴場は男女別に内湯が1つずつ。
大湯の真横だが、自家源泉を使用しているのである
浴場へ向かう途中にあった洗面所。
一番左のカランからは源泉が出た
それでは大浴場、男湯へ。
終始独り占めで入ることができた。
では浴場内へ、いざ。
時期がら湯気が籠っていたが、丸みを帯びた美しい浴槽はやはりステキ。
無色透明な湯が水色のタイルによく合う。
以前の写真を見ると浴槽の手すりは無かったが、これは仕方あるまい。
洗い場も小規模。
常に源泉を出しっぱなしにしているカランがあった。
それではそのお湯の話。
先述通り無色透明な湯は源泉名が「ようだやボーリング」。
そう、これまた先述したように自家源泉
源泉温度86度、pH8.2のナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。
成分総計は1.6771g/kg。
源泉は熱いが加水はせず、完全かけ流しにて使用している。
熱交換で湯温を下げているのだろうか、オーバーフローもしずしずとながらしっかりあった。
成分の特徴を少し。
陽イオンではナトリウムが405.32mg、76.19ミリバル%。
次いでカルシウムの76.8mg、18.71ミリバル%となり、この2つで大半を占める。
陰イオンは塩化物の603.0mg、73.64ミリバル%。
次が硫酸の238.2mg、21.47ミリバル%で、やはりこの2つで大半。
芒硝系の湯となる。
メタケイ酸が164.4mgあるのは、総計からの割合だとやや目立つか。
左下部↑にタオルか何かが写りこんでしまったが気になさらぬように(^^;
浴槽の温度を測ってみると。。。
43.1度とちょい熱適温。
冬場には嬉しく、また芒硝系の湯はこれぐらい欲しい…ぼくは
ただし湯が撹拌されると42度弱に下がってしまった。
もちろんそれでも適温だが。
岩を組み合わせた湯口には芒硝系を表す白い析出物がしっかり。
湯口の温度を測ってみると。。。
57.7度と、この時点で20度以上下げて投入している。
淡い芒硝臭はちゃんとする。
淡い塩味、そしてごく僅かなダシ味がした。
自然なスベスベ感が心地よい。
何より冬場の芒硝泉系はよいものだ
ゆっくり独り占めの時間を過ごさせてもらった。
角間温泉 ようだや
長野県下高井郡山ノ内町佐野2348
0269-33-3165
立寄り入浴料 500円
10時~16時(要確認)
<源泉名:ようだやボーリング>
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
86.0度
pH8.2
成分総計 1.6771g/kg
無色透明
淡芒硝臭あり
淡塩味、微々ダシ味あり
自然なスベスベ感あり
完全かけ流し
2021年1月入湯
※数値はH20分析書より