先日の「音泉温楽2010
」の際に渋温泉からも近い角間温泉を訪れた。
メンバーは「俺湯三人衆」のサワサキさんとうえっぴぃさんの3人。
11/20のことである。
角間温泉は数軒の木造旅館が固まって建つ素敵な雰囲気の温泉地。
室町時代に蓮如上人によって発見されたと言われている。
多くの文化人が愛してきた湯であり、旅館それぞれの佇まいには格調が感じられる。
この角間温泉には「大湯」「新田の湯」「滝の湯」と男女別の共同湯が3つある。
ちなみに源泉はどれも同じで「みろくの湯」と「薬師の湯」の混合泉。
とはいえ源泉からの距離や混合比率などが違ったりするだろうので、もちろん3つとも入ることに。
ただし地元の方や宿泊客以外は鍵がないと入れない。
日帰りはどうすればよいかと言うと、土産物屋さんの駐車場に400円で停めると鍵がもらえるのだ。
旅館が立ち並ぶ真ん中に大湯があるのだが、覗いて見るとお湯がまだ半分ぐらいしか入ってなかったので先に「新田の湯」を訪れることにした。
角間温泉「新田の湯」
建物も浴槽も比較的新しく、清潔に保たれている。
泉質はナトリウム・塩化物硫酸温泉で無色透明。
熱めの湯が張られているのはこのあたり共通。
もちろんかけ流し。
湯には砒素が含まれるため、飲用は禁止されている。
そしてこの泉質がアトピーに効くということで、近年は話題になっているそうだ。
硫酸温泉らしい、パリっとした肌触りで指先からジンとくる浴感。
最初は熱いが入ってしまうと思わず声が出る心地よさ。
最終的には「新田の湯」が最も熱かったか…ただし水でうめずに入れるレベルである。
微硫化水素臭も感じられ、なかなかの湯であった。
続いて「滝の湯」へ。
角間温泉「滝の湯」
「新田の湯」よりも風格のある建物。
裏の岩がそのまま浴槽の壁になっている。
撮影に余念がないサワサキさんとうえっぴぃさん。
張られている湯は少しぬるめでゆっくり入れる。
「新田の湯」のような手すりもなく、浴槽の雰囲気はなかなかよい。
そして「大湯」へ。
角間温泉「大湯」
この正面の扉は浴槽の入り口ではない。
ここを空けると炊事場みたいになっていた。
洗濯とかするのだろうか。
浴場の入り口に回ると「湯大」とかかれた木製の看板も風格がある。
そして扉をあけると、大湯だが脱衣場が一番狭い。
浴槽は新しく、大きな手すりもついている。
湯はまだ張られきれてなかったが、3人で入るには十分だった。
源泉が同じなので湯の印象はやっぱりほとんど一緒。
ただし「大湯」が源泉井からは一番近い分、新鮮なはずである。
駆け足で3つの湯を巡った後は、あたりを少し散策した。
その辺の話はまた後ほど。
角間温泉「新田の湯」「滝の湯」「大湯」
長野県下高井郡山ノ内町角間温泉
入浴料 宿泊者無料・立ち寄りの場合は土産物屋の駐車場を400で利用すると鍵を借りられる
ナトリウム・塩化物硫酸温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
「みろくの湯」と「薬師の湯」の混合泉
73.2度
無色透明
微硫化水素臭あり
パリっとした湯ざわりで湯上りはサラサラになる
完全かけ流し