約1年近く前、2021年1月末の温泉周りの話、その3。
高崎市の「だるま食堂」で昼食後は長野県の山之内町にある角間温泉へ向かった。
「ようだや旅館」に立寄った後、角間温泉でもう1湯だけいただく。
と言っても共同湯が並ぶエリアから少し離れたところにあるのが目的地の「角間温泉 傳習館 とらやの湯」。
昭和35年より温泉旅館、そして昭和56年より「温泉保養センターとらや」という名前で営業していたが、平成19年にオーナーが変わりリニューアル。
「傳習館 とらやの湯」という名前の温泉宿として再スタートしたという経緯らしい。
角間温泉 傳習館 とらやの湯
というわけで、大湯周りのシブい建物を見てきた目にはとても新しく映る建物。
敷地内には温泉玉子を作れる施設?↓があった。
源泉には十分な温度があり、利用しなかったが源泉利用のサウナもあった。
16時半頃に到着。
お客は少し見かけたが、宿の人は見えない。
立寄り入浴料は650円。
券売機があるぐらいなので、宿泊よりかは立寄りをメインにしているのかもしれない。
脱衣所にあったこの営業案内は立寄り入浴用ということであろう。
11~19時で、水・木曜日が定休日となっている。
先人に倣い、入浴券を無人のフロントへ置く。
ロビーはそれほど広くないが、落ち着けそうな雰囲気。
旧施設との比較写真↓はどこに掲示されていたか忘れた。
受付から向かって左側に浴場がある。
浴場の入口手前にはゴージャスなマッサージチェア。
それでは浴場内へ。
男女別に内湯と露天風呂がある。
先客、後客が1~2人あり独り占めすることはできなかった。
それでは浴室へ。
無色透明な湯は源泉名が「角間天狗の湯」改め「角間 とらやの湯 傳習館」となっていた。
自家源泉だ
源泉温度91.0度、pH7.3のナトリウム-塩化物温泉。
成分総計は1.816g/kg。
源泉は掘削自噴のようだ。
この湯を少なくとも浴槽では加水なしにかけ流しで使用している。
源泉温度が非常に高いのでどのように温度を下げているか知りたいところだが分からなかった。
温度計を持ち込めなかったが、浴槽内は42~3度ぐらいだったか。
洗い場のカランからは源泉は出ず、真湯使用。
湯口の温度も測れてないが、投入時点で数十度は温度が下がっている状態。
ごく僅かに焦げ臭があるようにも思えるが、ほぼ無臭のレベル。
淡い塩味と、由来が不明の化粧水みたいなケミカルっぽい味が僅かにした。
消毒からくるものではなさそう。
浴感のメモが無いのだが、自然なスベスベ感あたりだったか。
特に印象的なものではなかったのだろう(悪いという意味ではなく)。
ガラス戸を開ければ露天風呂。
使用源泉は同じ。
外気に触れて、内湯よりかはややぬるめ。
ここで源泉の成分の抜粋。
陰イオンではナトリウムが436.3mg、78.30ミリバル%。
次点がカルシウムの76.6mg、15.76ミリバル%、そしてカリウムの46.5mg、4.91ミリバル%と続く。
陽イオンでは塩素(塩化物)が674.3mg、77.94ミリバル%、硫酸が191.6mg、16.35ミリバル%とこの2つでほとんど。
メタケイ酸も195.5mgあり、「ようだや」の湯と構成は似ているといってもよい範疇であろう。
このエリアらしい芒硝系の湯だ。
雪山の景色を見ながらゆっくりできる。
浴槽は内湯より広い。
湯口から源泉は投入されているが、別の浴槽内投入か、内湯と湯を繋げているか、何かしらして温度調整をしているように思えた。
循環併用かけ流しかもしれないし、単に浴槽内投入併用かけ流しかもしれない。
お客の出入りがあって観察しきれず(^^;
なんだかんだ言って山之内町らしい湯であり、しっかり温まってこの日の最終目的地、渋温泉へ向かった。
角間温泉 傳習館 とらやの湯
長野県下高井郡山ノ内町佐野2592-22
0269-31-3454
立寄り入浴料 650円
11時~19時
定休日 :水・木曜日
<源泉名:角間 とらやの湯 傳習館>
ナトリウム-塩化物温泉 (低張性・中性・高温泉)
91.0度
pH7.3
成分総計 1.816g/kg
無色透明
微々焦げ臭~ほぼ無臭
淡塩味、化粧水のようなケミカル味僅かにあり
自然なスベスベ感あり
完全かけ流し(?)
2021年1月入湯
※数値はH20分析書より