2020年2月の湯旅話は姫川温泉の新潟の宿まで行った。
これまでのおさらいを。
姫川温泉は姫川を挟んで新潟と長野にまたがってあるという話はしたが、ホテル國富 翠泉閣の次は、長野県側の姫川温泉へ。
まず訪れたのは姫川温泉の開湯が2020年で63周年という歴史の中、1958年創業で62周年となる朝日荘。
昭和感のある佇まいがグッとくる
看板の姫川随一自然大岩風呂というのがワクワクするねぇ
姫川温泉 朝日荘
到着したのは9時過ぎ。
立寄り入浴時間は9時~18時。
立寄り入浴料は600円。
ご主人に支払った。
広々としたロビーはやはり昭和感の落ち着き。
そしてメイン浴場の大岩風呂は階下にある。
露天風呂は全く違う場所にあるが、それは後述。
名物の大岩風呂は基本的に混浴。
脱衣所は分かれている。
宿泊の場合は女性専用時間(20~21時)がある。
終始独り占めで入ることができた。
脱衣所は広く、野趣溢れるむき出し岩がある。
それでは浴場内へ。
時期柄、湯気で鮮明な写真になってないのはご容赦あれ。
浴場は広いが引きが稼げないため、1枚の写真で全容が撮れない。
浴槽は複雑な曲線を描き、大岩が視界を遮り、混浴の棲み分けもできる感じ。
無色透明な湯は源泉名が「姫川温泉」。
源泉温度54.4度、pH6.4の含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)。
成分総計は1.792g/kg。
総硫黄を計算すると、約2.57mgと多くは無いがもちろん規定値。
洗い場も全容はよく分からなかった(^-^;
カランを捻ると。。。
源泉が出た
最初は冷えた状態で出て来たのだが、そのときのくっきりタマゴ味に驚く。
豊富な湧出量を誇る姫川温泉源泉、こちらでも完全かけ流しで使用している。
投入量もしっかり。
浴槽内の温度を測ると。。。
42.8度と適温。
湯守仕事もしっかりしている。
オーバフローも当然多く、湯だまりになっていた。
源泉の投入は温度の調整を兼ねて高い位置から豪快に。
僅かに焦げたコクのある硫黄臭というかタマゴ臭がある。
タマゴ味と塩ダシ味があり、かなり美味しい
湯が落ちる場所にある岩には析出物が形成されていた。
翠泉閣の源泉とは明確に違う。
見た目は打たせ湯だが、もちろん熱くてそうはいかない。
湯の着地点で47.1度である。
しっかりとしたスベスベ感も心地よかった
一度着衣し、露天風呂へ向かう。
このドアから表へ出て。。。
この階段を上る。
今度は男女別で1つずつの湯船がある。
脱衣所の写真は撮り忘れ。
無色透明な湯は分析書の掲示がなかったから詳細は不明だが、以下に見ていく限り大岩風呂の源泉とは明確に違う。
浴槽内の温度を測ると。。。
42.7度とこちらもやや熱め適温。
オーバーフローが分かりにくかったが、浴槽の四隅の穴から排湯しているようだ。
こちらも完全かけ流しのようである。
この露天風呂の売りの一つが景観。
JR大糸線が見えるのだ
残念ながら列車の走行写真は撮れなかった。
湯口からは淡いコク硫黄臭がする。
第一印象は甘味。
甘味と僅かなタマゴ味がある。
そして少しヨードっぽい薬味がした。
印象的にはやっぱり違う源泉じゃないかなぁ。
帰りにご主人に聞こうと思ったが、受付が無人で確認できなかった。
源泉自体の温度も明確に熱く、58.3度。
トロみのあるツルスベ感があった
大岩風呂と露天、源泉の追究はできなかったけど共に素晴らしく満足度はここも高かった。
次はすぐお隣にある立寄り施設へ。
姫川温泉 朝日荘
長野県北安曇郡小谷村北小谷9922-3
025-557-2301
立寄り入浴料 600円
9時~18時
【大岩風呂】
<源泉名:姫川温泉>
含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型) (低張性・中性・高温泉)
54.4度
pH6.4
成分総計 1.792g/kg
無色透明
微焦げコク硫黄臭あり
タマゴ味、塩ダシ味あり
しっかりとしたスベスベ感あり
完全かけ流し
【露天風呂】
源泉名その他不明
無色透明
淡コク硫黄臭あり
甘味、ヨードっぽい薬味、微タマゴ味あり
トロみのあるツルスベ感あり
完全かけ流し
2020年2月入湯
※数値はH30の分析書より