2020年2月の一人湯巡りは、白馬乗鞍にある若栗温泉に立寄った後、姫川温泉の糸魚川市側にある宿、「ホテル國富 翠泉閣」に到着したところまで話が進んだ。
<到着編>はこちらからどうぞ。
そしていよいよ<温泉編>へ。
姫川温泉 ホテル國富 翠泉閣 <温泉編>
浴場は「湯の國」と称された別棟にある。
まずあるのが貸切露天風呂が3つある「家族ゆの棟」。
これらは機会があればいつか。
さらに廊下を進む。
やがて手前に女湯「奴奈川の湯」が現れ、奥が男湯「八千矛の湯」となる。
共に内湯と露天風呂がある。
男女浴場の入替えは無い。
それでは暖簾の奥へ。
広くて清潔な脱衣所。
湯使いの貼り紙があった。
あらかじめ源泉に加水(井戸水)してのかけ流し利用。
消毒なしとのこと。
パウダールームのアメニティも十分。
それでは浴場内へ。
広~い浴場を先客も後客もなく、終始独り占めで利用できた
時期的に湯気が多いのは致し方なし。
それでも天井が高く窓も大きい浴場は開放感が素晴らしい。
手前の箱型の部分がかけ湯槽。
もちろん源泉がふんだんにかけ流しで投じられており、湯口周りのオレンジ色の沈着も美しい。
ちなみに湯口で42.8度と良い塩梅に加減されている。
詳しい源泉の印象は後ほど。
プールの様に広い浴槽だが、洗い場もエリアを分けてしっかり充実させている。
シャワー付カランが全部で何セットかちょっとわからないが、後ほどこの写真↓を撮り直していた。
メモが無いのだが、わざわざこの写真があるということは、カランから源泉が出ていたのであろう
行ってからまとめるのに時間が経ってしまうと、こういうはっきりしないところが出てきてしまうのを少し反省。
やはりメモの精度を上げねば!
さて、ではいよいよメイン浴槽へ。
一番まともに撮れた写真にて。
楕円形の浴槽はそれこそ20人ぐらいが入れるぐらいの大きな規模。
僅かに白~黄色っぽくささ濁った湯は、源泉名が「姫川温泉新1号井」。
源泉温度53.2度、pH6.6の、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。
成分総計は1.534g/kg。
真ん中の壺状の湯口の手前に「源泉かけ流し あつめの湯」とあるが、実は浴槽内に沈む形で浴槽が区切られている。
この熱めのところの温度を測ると。。。
41.1度と全然熱くなく適温。
ちなみに外側の浴槽では。。。
40.8度とほとんど差が無い。
やはり浴槽の壁が沈んだ状態だと湯の行き来がしっかりあるため、これぐらいしか変わらないのだろう。
いずれも入りやすい温度で実に気持ちよく、何の文句もない。
あらかじめ加水調整された源泉をしっかりとかけ流している。
トドれるぐらいの十分な量であり、湯量の豊富さを物語っている。
前にも触れたが湧出量が1500リットル/分というからすごい
成分総計はそんなに多くないが、豊かな泉質がわかる赤茶色の沈着も美しい。
さほど色づいてない湯との対比も面白い。
何と言っても豪快なのが湯口。
大きな壺から源泉が文字通り噴出している。
しかもかなりな量だ
まさにドバドバ投入。
淡い金気臭がした。
淡い鉄味があり、炭酸の甘酸味とごく僅かなシュワ感があった。
ちなみに遊離二酸化炭素の量は263.2mg。
僅かに塩ダシ味もあったかも。
濃くはないが、色々充実した風味があることは確か。
この湯口での温度を測ってみると。。。
43.0度と、この時点で十分調整されていた。
それでは露天風呂の方へ。
使用されている源泉は同じなので簡単に。
使用源泉は同じと言ったが、浴槽での湯の色は違って見えた。
白黄色灰緑色にささ濁りといったところか。
うまく表現ができない(^-^;
ホテルの名前にちなんで、淡く翠色にささ濁りともいえるかも。
源泉由来の沈着も複雑で美しい。
湯の色味は露天の方がそそる感じがする。
微妙な加水具合や実際の温度によって違ってくるのだろう。
浴槽の温度はジャスト42度。
内湯よりやや熱めだが、寒い外気の中ゆっくり入ってものぼせにくい適温で、こちらも湯守仕事は完璧だ。
岩をあしらった湯口の造形や色の沈着、析出物も見事
内湯の噴出湯口もそうだが、露天の湯口も見ていて飽きない。
湯口の温度を測ってみると。。。
47.2度あり、源泉温度(53.2度)を考えるとほとんど加水はしてないのではと思える。
豪快な内湯と何ともよい色合いの露天風呂。
どちらもしっかり湯守仕事がされながら、新鮮でかけ流し。
1000円でも十分納得、満足できた。
露天風呂、ぼくの後方左をご覧あれ↑。
白馬大仏が見守ってくださっていた
姫川温泉 ホテル國富 翠泉閣
新潟県糸魚川市大所885-1
0255-57-2000
立寄り入浴料 1000円
7:00~10:00(受付9:00まで)
15:00~20:00(受付19:30まで)
※不定休・要確認
<源泉名:姫川温泉新1号井>
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 (低張性・中性・高温泉)
53.2度
pH6.6
成分総計 1534g/kg
内湯で微白黄色ささ濁り
露天で白黄灰緑色ささ濁り (翠色ささ濁り)
淡金気臭あり
淡鉄味、微塩ダシ味、炭酸の甘酸味あり
ごく僅かに炭酸のシュワ感あり
しっかりとしたスベスベ感あり
加水かけ流し
2020年2月入湯
※数値はH25の分析書より