上北さくら温泉の後は、またそこからもほど近い、そしてまた福祉センター系の温泉。
町民体育館や公民館に挟まれるようにあった。
東北町には3つの保健福祉施設があるが、その内2つに自家源泉の温泉施設があるのだ。
1つが、先に訪れた東北町老人福祉センター。
そしてもう一つがここ、東北町上北保健福祉センター。
やはり外観を見ても、どこにも温泉があることは分からない。
もちろん温泉施設にも見えない
東北町上北保健福祉センター
さて、本題に入る前に先に述べておくが、今回ここが最後の東北町の温泉施設。
今までのおさらいをしておく。
お時間のある方はリンク先をご覧あれ。
ほとけ沢温泉「東龍館」 (温泉編)
東北町上北保健福祉センター (本記事)
また以前2014年に青森を巡ったときにも東北町の温泉を少し入っていた。
姉戸川温泉 (極上の東北町の湯の中でも個人的にはトップ3の中の1湯)
水明温泉 (湯は相変わらず良いが、ぼくの温泉史上最悪の接客だったので毒吐きまくり注意)
以上が東北町のこれまで入湯してきた施設。
いずれもかけ流しの極上湯で、ほとんどがモール泉。
東北町に住む人は、ホント選り取り見取りだなぁ
さて、本記事に戻る。
こちらも福祉センター系ということで、入浴料は100円。
町内のお年寄りなら無料だ。
営業時間は9時~21時。
年末年始と土曜が浴場休みなので注意。
着いた時点(14時過ぎ)でロビーには人が居なかったので、これは独り占めできるかと思っていたのだが・・・。
浴場はこの奥の廊下を進む。
男女別の内湯が1つずつ。
では浴場へ。
これがこの湯めぐり時最大の混み具合
脱衣所の写真は撮れず。
浴場内も満足な写真はほとんど撮れなかった
浴場自体も広くない。
浴槽も数人レベル。
そしてご覧の通り↑、オーバーフローがスゴイ
これは何も右の御仁が入ったから溢れたのではなく、常時ドバドバとかけ流されているのだ
洗い場のカランからは当たり前のように源泉が出る。
黒褐色透明な湯は、源泉名「上野泉」。
源泉温度40.7度、pH8.56のアルカリ性単純温泉。
成分総計は0.403g/kg。
これまたモール泉である。
黒湯に慣れた方はお分かりだろうが、白い洗面器にこれぐらい源泉を入れてこれぐらいの色だと、モール泉の中ではわりと濃い方になる。
透明度は4~50cmぐらいだが、日本一濃いと謳っていた東北温泉よりも僅かに濃いか…温度はあちらより低いが。
上の写真↑は、先の右側に入っていた御仁が出た直後なので、逆にオーバーフローがあまり見えないが、実はこの見切れている右側にも一人入っていたのだ(^^ゞ
そしてぼくが浴槽内に入って目の前の洗い場を見たら、こんな感じ。
10セットほどのカラン&シャワーは半分以上埋まっている。
どうにもなりません。
ちなみにやはり石鹸・シャンプー類はないので持参が必要。
しかし、湯はなかなかに良い湯であった
淡いモール臭があり、甘味と少しのミネラル風味を感じた。
ただしタマゴ風味は感じられなかった。
源泉はこの湯口からだけの投入ではなく、浴槽の底からもしっかり投入されているためのドバドバかけ流し。
源泉温度を考えると、若干だが加温しているかもしれない。
トロみを感じるツルスベ感が素晴らしい
炭酸水素イオンは37.2mgと多くないが、炭酸イオンが25.2mgとなかなかの量。
そして相変わらずメタケイ酸が多めで、155.2mg。
また、大量の細かな泡付きもある
穴場の極上湯と言えよう
ぜひ混んでないときに再訪してゆっくりまた味わいたい湯である。
東北町上北保健福祉センター
青森県上北郡東北町大字上野字上野191-1
0176-56-2933 |
入浴料 100円
<源泉:上野泉>
アルカリ性単純温泉(アルカリ性・低張性・温泉)
40.7℃
pH8.56
成分総計 0.403g/kg
黒褐色透明 (透明度40~50㎝)
淡モール臭あり
甘味とミネラル風味あり
トロみを帯びたツルスベ感あり
細かな泡付き多量
完全(加温?)かけ流し
2017年7月入湯
※数値はH27の分析表より