上北郡東北町の湯めぐりをようやく終え、次は上北郡七戸町へ。
七戸町へ合併されたが、以前は天間林村だったところにある天間林総合運動公園の敷地内の、これまた老人福祉センターに向かう。
やはりそこに温泉施設があることはどこにも明記のない建物である。
天間林老人福祉センター
この表記↑を見ると、天間林村老人福祉センターになっている。
村だったときのままの表記なのか。
現在の正式名称は村が取れて、天間林老人福祉センターであるので、ここでもそちらを採用。
正式なセンター名が示されそうなところには、中部上北広域シルバー人材センターとなっている。
やはり温泉があることより、雇用関係の方が感心が高いということか(^^ゞ
さて、ぼくが入手していたこちらの営業状況は、月~金曜の入浴時間が9~16時まで。
着いたのは平日15時過ぎ。
混んでいても営業終了まで粘れば撮影もできるかななど考えていたのだが、この入浴時間の情報がかなり古かった。
訪れた時点で8時半~15時になっていたのだ(もう少し調べればすぐわかったのに)
券売機には電源が入っていたが、受付の人にこの日の営業が終わったことを告げられる。
とりあえず300円の入浴券を購入し、遠方から来たことを説明し、ちょっとだけでよいので入らせてもらえないか交渉。
掃除の作業が始まるまでの間ならばよいとのことで、許可をもらった。
無理なお願いを聞いていただき、ありがとうございました。
そんなわけで実際の館内の写真は入浴後に撮影。
この吹き抜けの幅広い廊下を進むと浴場となる。
男女別の入口はこれまでの老人福祉センターとは違い、一般の入浴施設のような構えだ。
実際浴場自体も、露天風呂こそないが、多彩な浴槽が並んでいた。
そう言うわけで営業が終わっているので当然入浴者はぼくだけ。
すでに脱衣所の掃除を始めかかっていたので、とにかく浴場内へ急いだ。
なかなかモダンで開放的な浴場である。
写ってない左側手前には、循環のジャグジー風呂と、打たせ湯があった。
天井は高く、湯気が籠りにくい構造になっている。
壁の模様は幾何学模様だが、考えてみたら公共施設で何か具体的な画というのも施しにくいのだろうか。
シャワー付きのカランが十分な数並んでいる。
シャンプー・石鹸類はない。
源泉が出るかどうかは時間がなくて調べてない。
メインと思われる左側には奥がぬるい湯、手前があつい湯と2浴槽が並ぶ。
床はヒタヒタ状態なのだが、実は源泉の供給はもう止められてしまっていた
300円支払ったとは言え時間外だから文句は言えない。
浴場の右側は歩行浴の浴槽。
こちらもかけ流し使用のようだが、やはり新湯の供給は止められていた。
僅かに黄色がかった透明の湯は、源泉名「森ノ上泉」。
源泉温度42.1度、pH8.61のアルカリ性単純温泉。
成分総計は0.269g/kg。
上↑はあつい湯だが、こちら↓はぬるい湯。
とは言え訪れたときにはほとんど温度の違いはなかった。
源泉温度を考えると、ぬるい方は完全かけ流し、あつい方は加温していたのだろうか。
体感で確かめるすべはなかった。
床の状態を見ると、かなりのかけ流し量であったと思われる。
もちろんこのときは供給が無いのでオーバーフローは無いが、今にも溢れそうな状況だ。
ああ、ざんざんとかけ流してる状態で入りたかったなぁ。
そう言うわけで普段は投入される新湯で観察する湯のインプレッションは浴槽の湯になるので観察結果は鈍いものになる。
ほぼ無味無臭だがミネラル風味は感じた。
新湯投入が止まっていても、しっかりとしたツルスベ感は健在
やはり成分総計の中では抜群に値の大きいメタケイ酸160.8mg)や、15mgある炭酸イオン、そしてアルカリ性からくるものであろう。
ここはいつか、やはり正規の営業時間内に再訪したいと思った。
天間林老人福祉センター
青森県上北郡七戸町森ノ上16-4
0176-68-2249
入浴料 300円
月~金の8時半~15時
<源泉:森ノ上泉>
アルカリ性単純温泉(アルカリ性・低張性・高温泉)
42.1℃
pH8.61
成分総計 0.269g/kg
微黄色透明
ほぼ無味無臭(浴槽内)
ミネラル風味あり(浴槽内)
しっかりとしたツルスベ感あり
おそらく完全かけ流し
2017年7月入湯
※数値はH27の分析表より