1月27日 宇津峰の三島道探訪

今回は、 区間1:里(手の子、落合)~濁沢~一の沢~二の沢~三の沢 を道跡探しながら探訪した。

  昔、越後街道・十三峠で、宇津峰を越す宇津峠は最大の難所だった。
よって時代により、東峠~一の沢越え、北の峠道(イザベラバード旅行)、南の三島道(馬車道)、北の馬車道(普請されて初代国道)、二代目国道(トンネル)、三代目国道(現道)と変わってきた歴史がある。

 1878(M11)イザベラバード十三峠旅行。1884(M17)初代県令・三島が宇津峰の南(清明越え)に馬車道竣工。

1894(M27)北に宇津峠竣工(今の道、初代国道)、1936(S11)米坂線開通、1916(T5/6)初めて宇津峠を仙台第二師団の軍用車が砂利1tを積んで4時間かけて峠を越した。1931(S6)自動車が復旧して手の子長井間にバスが通るようになった。

 

 三島道に興味を持ち何回か道跡がはっきり分かる、奥から里方向に向かって探訪をした。そして最後に里から宇津峰に上がる、濁沢の所が残った。少雪の今冬、1月25日に宇津峠に歩いた時に濁沢右岸に道跡らしき所が白い線状に見えた。
明日からぐつついた天気予報なので、行くなら今日でしょう!、と出かけた。

 

軌跡地図・・・上軌跡は宇津峠で、下軌跡が今回の三島道跡。


手ノ子の113号線十字路で右折する。(旧113号)


坂を登った所の二本松の地名だが、JR米坂線工事で一本切られた。

落合部落を抜けて113号に出る。
 間もなく113号を左折する。


 


部落跡を通り後で出来た林道に出る。


右から宇津峰~左は鷹鳥(戸)屋(たかとや)。昔の鷹狩り場。


林道少しで右の笹藪の道跡に入る。


 道跡


 この地面下に亜炭製錬作業場が有った。中央は濁沢


この辺りから左カーブして、


 濁沢を渡る所の道跡は沢水に掘られて場所は分からない。写真の中断上が道跡のようだ。


 道跡


これが道跡だ。


沢方向を振り返るとここが沢から宇津峰に上がった道跡だろう。


道跡がはっきりしてきた。


振り返ると2本の道に見える。

写真右が道跡で以前奥から辿った時は左に入って分からなくなり、電柱の所から下の林道に下った。

 ※これでルートが分かった。

 

 一の沢に近づいてきた。


ここは破壊少なく沢から道跡が分かる。


 二番目の沢・一の沢を渡る。雪と地形を確認して歩く。


 


 一の沢を振り返る。


 


次の二の沢に近づいてきた。


雪が有るので沢まで歩ける。


雪に押された木は手強い。


 三番目の沢・二の沢。ここが三島道でワースト2の悪路だ。 夏は急斜面の藪に降参して沢まで入らない。


 雪と地形を確認して少し下って安全に渡る。


この辺りに橋をかけたのかな~?。


ナダレ地帯で上を見ながら通過する。


この斜面に道を造った!!。


宇津峰に建つ電波塔。


道も雪も安定してきた。


この尾根を登ると宇津峰稜線に出て、2本の電波塔が有る。


 


三島道で最大の難所、三の沢が見えてきた。


昔はここで止めて引き返した。


四番目の沢・三の沢。ここはワースト1の悪路だ。


  ※今回の探訪は目的達成したので、ここから引き返す。


先に延びる道跡。ここは一度だけ、せっつ君と歩いた。


この先に入る時は下の林道から前方左の尾根を登って取り付く。


 ※写真で分かる様に三島道は地形が厳しく、10年の短命の峠道だった。

 

少し戻って尾根下り林道に出る。


 三の沢


宇津川荒廃砂防ダム


新潟→←仙台の高圧線


 二の沢


 一の沢


濁沢・・・砂防の少し上から道跡を辿った。


亜炭の製錬作業場跡


亜炭の残りだろう?と、教育委員会Tさんに教えられた。

 

 大寒季節ながら今冬は少雪なので、三島道で残っていたルートを探訪出来て、トレースがつながった。
これから昔のデータを引き出しながら整理して完結しよう。

 成果有り!、自然も!、良かった。 

 

  ●三島道探訪履歴(※は区間の一部分探訪)

区間1:里~三の沢 区間2:三の沢(ガレ場)横断 区間3:三の沢~清明~三島切割  区間4:小国町側、三島切割~間瀬

 

区間1:※2015/03/20  二の沢~一の沢

区間1:2020/01/27 里(手の子、落合)~濁沢~一の沢~二の沢~三の沢(完全につながった)・・・本ブログ

区間2:2014/11/30 三の沢(ガレ場横断)~一の沢 (前編)

区間2:2014/11/30  三の沢(ガレ場横断)~一の沢 (後編)

区間3:2011/05/17 三の沢~清明~三島切割

区間3:2016/05/30 三の沢~~清明~三島切割

区間4:2017/05/19 三島切割~間瀬(小国町側)

 おわり