Fresh Garden K
2006年11月28日に完成しました
「Fresh Garden K 」の壁画をご紹介いたします!
場所は、大分県大分市の大分駅の南口(裏側)の近くで、近くにマルショクや、明日香美容専門学校、などがあります。
今回、新築のマンションに描くということで、大変貴重な体験をたくさんさせていただきました。まず、マンションの壁に、絵のために用意していただいた四角のコンクリートキャンバスに感動!!
写真は、コンクリートキャンバスを上から見たものです。
その壁面の大きさなんと、5メートル×5メートル!!
感動と共に緊張…。
そして、施工が始まりました。
シーラーを塗り、そして、あたりの線を碁盤の目のようにつくり、下描きをしました。
この日、現場の張り詰めた空気をビンビン感じました。
建設現場は、「The男の仕事場」でした。
知り合いに「見にきてね~。」と言ったものの、これには見に来た人も、ヒヤヒヤするかもなぁ~と思い、一応ヒトコト注意だけしておきました…。
そんなピリピリとした現場の空気の中、順調に壁画を描いていきました。
途中、雨に何度もうたれましたが、
文字通り、雨にも負けず風にも負けず…無事、完成いたしました!!
テーマは、「えほんの世界のような、感謝に溢れた壁画」
大きな木が、このマンション「Fresh Garden K」を象徴したもので、ワイワイみんな仲良く住み心地が良い場所であることを祈って描きました。
はじめピリピリしていた現場が、不思議と絵を描いて行くうちに和やかになっていった気がします。
絵を描き終えたあと、現場の職人さんがたくさん声をかけて頂き、作業している方も足を止めて見上げてくれ、絵を見ているその表情が微笑んでいるように見え、本当に感動しました。
これから、大分駅裏はどんどん開発されていくので本当に有り難い施工になりました。
開発が進むと、たくさんの建物の冷たさが辺り一体を包むかと思われますので、このマンションと絵があることで、人の心を癒してくれる場所になるといいなと思います。
今後住んでいただける方が日々の疲れを絵を見て家に帰ってくることで、癒されると本当にうれしいです(^^)そんな気持ちで描いたので、伝わるといいなぁ~。
施主様、この施工に関わって頂いたすべてのかた、今の仕事が出来る環境、
すべてに感謝いたします!!
また、この壁面は3年ごとに描きかえる予定らしく、今後コンペをすると思いますので、場所を癒す巨大な絵を描きたい方は、頭の片隅においといてください☆
最後に、今回の絵には物語があるので、紹介したいと思います。
フレッシュガーデンK物語
この星のとあるところに、フレッシュ王国という平和な国がありました。
その国のお庭、フレッシュガーデンには、少し不気味な大きな木が立っていました。その木があることで、フレッシュなお庭は少し暗い印象でした。
そんな木をフレッシュ王国の王様は、煙たがっていました。
そんなある日、王様は木こりに命令をしました。
「あの醜い木を切っておけ。あの木のせいで、わが国がどうも暗く見えるのだ」
仕事を任された木こりは、早速木を切ろうと試みましたが、木はびくともしません。
何度も試みたのですが、木は傷一つつきません。
諦めがつかない木こりは、無茶をして誤って自分の手を切ってしました…。
その事故があり、その工事は中止になり、王様が困り果てていました。
そんなある日、街に住んでいる、心優しいダックスフンド君が王様のもとに訪ねてきました。
「王様、あの木は寂しそうです。木を切ったりせずに活かしてみてはどうでしょう?」
「何を言っておる!!切るといったら切るのだ!」王様は大変渋りましたが、ダックスフンド君の真剣な目に心が動き、許可しました。
ダックスフンド君は大喜び!!早速計画を立てました。
「あの木に仲間達で住んで、逆にこの街に活気を与えよう!!」
そう決めると、仲間達を集め、早速作業に取り掛かりました。
「傷つけようとしてゴメンネ。これから僕達はこの木に住ませてもらうけど大丈夫かな?
これからは君も僕らの一部。仲間だよ。よろしくね」そうダックスフンド君は語りかけました。
そうして、作業が終わり、住み始めた次の日。
なんと、木にたくさんのオレンジの実がなっているではありませんか!!
「わぁ~!!ありがとう!街のみんなを呼んでくるね!」
その日、街にオレンジが溢れ、フレッシュガーデンは大賑わい。
王様も大喜び。「ありがとう!!」
フレッシュガーデンは、一本の大きな木(K)によって、永久に栄えたのでした。
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美術大学生時代の作品2
続いて、美術大学生時代の作品を紹介したいと思います。
ちょうど、私が19から20歳になるときに描いた作品です。
御覧の通り、男の足元にお金が落ちています。
「さぁ、あなたならどうしますか?」
実は、この絵には、お金の横に「心」という文字もうっすら描いていまして、彼は、お金と心を落としたのです。
さて、この男は、このどちらを拾うのか?
そして、この絵を見た人は、どうとらえるのか? という作品です。
社会に出る前の、お金に対する危うい気持ちを表現しました。
次に、
これも連作で、「星空」という作品です。
それぞれの夢をかなえるために、離れ離れになる二人。
でも、星空を見上げれば、あの人と繋がっているような気がする。
そんな、誰にでも一度は訪れる青春というものを、描きました。
この作品は、音楽活動をしていたなかで、生まれたオリジナル曲「星空」を絵とともに表現してみようという試みの中で生まれました。
映画ではなく、「絵」と「音楽」を合わせた表現がしたい!!と学生時代から強く思っていたので、発表できてよかったと思います。また、いつか出来るといいな、と思います。
卒業展覧会での、発表でした。会期中は、MDを絵の前に置いて、音楽を聴きながら作品を鑑賞してもらうようにしました。
相方とともに、実演…。
おそらく、この大学の卒業展覧会、初の試みでした。
この表現に許可をくれた、先生方に感謝です!!!
美術大学生時代の作品
今回は、学生時代の作品を紹介したいと思います。
絵に詳しい方は、ピンっときたと思いますが、フェルメールの「真珠の耳飾りの女」を意識した作品です。
技術的には、まだまだまだですが、お気に入りの作品です。
連作で
順に「この景色(おと)が聞こえますか?」F120 「和音」S60 「不和音」S60。
平和を祈願した作品です。
コチラも連作です。
「この景色(おと)が聞こえますか?」のギターを弾いている男が、平和への願いが届かずか、失恋をしたのか、タバコを吸い出して黄昏ている姿です。
そして、連作最後がこちらの作品です。
チューニングをして、もう一度はじめようか
という男の気持ちを画面全体に描きました。
美術大学生時代は、このような作品を描いていました。
作品の解説するのは照れくさいですけど、気がつけば、当時の自分も、今と変わらず「平和」や「環境」のコトを考えていたんだなぁ~と、感じました。
まだ、もう少し学生時代の作品がありますので、またの機会にご紹介いたします。
kyowa pack
先日施工しました、大分駅そばにある(末広町㈱協和包材の)小売店kyowa packをご紹介いたします!!
Before
施工前はこんな様子でした。約40年近く外見は変わっていないそうなので、このお店にとっては、一大事です。…本当に気合いが入ります!!
施主さまと、いくどと無く打ち合わせをくり返し、ああでもない、こうでもないと、アイデアを練り続けました。
約半年、、、。紆余曲折、、、。
そして、施工が始まりました。
今回は、内装から、外装まで、すべて改装するため、本当に色々な職人さんたちがきていて、それぞれの様々なお仕事が目にでき、大変勉強になりました!!
私も、ますます気合いが入ります!!
まず、高圧洗浄し、下地を整え、養生をし、シーラーを塗り、下地の塗料を塗りました。
もしかして、この作業が一番ハードかもしれないです。
ペンキ屋さんリスペクト!!
この作業を、今回インターンシップ生として来てくれた、大分県立芸術文化短期大学の学生2人が協力してくれました!!
本当にありがとう&お疲れ様!!
どんな感じになるか見えてきましたね☆
そして、
描いて描いて描きまくりです!!
この写真だと、僕がなにか考えているみたいですね…(笑)
やはり壁に絵を描くということは珍しいようで、ここを歩いていく人々に、たくさん声をかけていただきました!
「うちにも描いてほしいわ!」「好きこそものの上手なり」
「ほら、見てみて猫がいるよ~!!」などなど…。
色々な人に喜ばれているようで、本当に嬉しかったです!!ありがとうございます!!
そして、仕上げに保護塗料を塗って…
完成です!!
After
レトロな雰囲気とカワイイ雰囲気が合わさった店舗になりました!!
ネコが顔を出して何かを思っています!
なぜネコになったかと言いますと、以前このお店に白いネコが住みついていたらしく、来た時は、いつもこういう仕草をして中を覗いていたそうです。
そんな歴史のある中から生まれたデザインです。
そして、そのネコは何を思っていたのかというと、
「Let’s enjoy package!」
パッケージを楽しもう!!
どんなものをどんな包み方にしてプレゼントしようかなぁ~と思いをめぐらせていたのです☆
このドアは店員さんしか使用しないので、レンガの延長を描きました。
コレでコチラのドアは使用不可能風に様変わり☆
コチラがひと目見ただけではわからず、意外に好評でした☆
左側はこんな感じです。
ヨーロッパの壁画集の中にあった、一つの店舗の写真に施主さまが気にいってこういう形になりました!!上に本物のネコがチラッといます。何しにきたのかな?
以上が今回の施工でした!!
今回の施工でわかったことは、描いている間、モノすごい宣伝効果があるということでした!!「どんなお店ができるの??」「コレはどういう意味?」などなど。
ここを通る人が、このお店の方とお話をしたり、この絵について話したり、毎日通る人は出来ていくさまが楽しみになったり…。
たくさんの人が、この絵によってお店に足を運びますように!
そしてこの場所が、明るくなり、ここを通った人のココロが和みますように!!
善い仕事ができました!!
今回、関わってくださった方々、ご協力頂いた方々すべての人々に感謝します!!
ありがとうございました!!
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個人の方からのご依頼看板
今回は、壁画以外の個人の方からご注文頂いたものを紹介いたします。
こちら、別府にお住まいのS様よりご注文頂いた作品です。大きさはベニア一枚大です。
NPO法人の看板として使いたいということで、たくさんの人がワイワイ楽しく過ごしている姿を描きました。
ずいぶんたくさんの人を描くことになったので、自分の知り合いや、お客さんに似ている人や、様々な職業の人々を研究しました、、、。
絵のタッチが今回はアニメチックでしたので、少し戸惑いましたが、新たな経験になり、楽しくお仕事させて頂きました!!ありがとうございました!!
ちなみに、
実は、この作品、一度納品した後に、追加で2人画面に追加の注文が入ったのです。
面白い注文もあるものですね♪
Beforeの写真↓さてどこに人が追加されたでしょう??
別府の某所に看板として設置してあると思いますので、是非さがしてみてください☆
オーシャンビル
大分市の豊後府内城近くにある、オーシャンビルの4階住居部分の廊下をペイントさせていただきました☆
以前は、こんな感じでした。
ご覧の通り、住民の誰かが捨てたゴミが溜まっており、一度撤去しても、またゴミ溜め場と化すような共用廊下でした…
そして、原因を色々考えた末に、
一年前Re空間によって場所は変えられました。
施工する前は、フウテンのたまり場にでもなるんじゃないか、とオーナーさんから心配されていましたが、無事、何もなく、キレイなまま1年が過ぎました。
そして、今回、サボテンが枯れてしまったので(汗)、模様替えを空間ペインターが任されることとなりました。
模様替え中
今回は、奥の壁に貼ってある壁紙シートをはぎ、自然素材の湿気等を吸いl、空気を良くするというアラバスタ粘土という土壁のようなものを塗り、その上から絵を描くことになりました。
施工中には、有り難いことに、今度7月18日に大分県の番組(OBS、「おはようナイスキャッチ」)に紹介していただけることとなったので、取材もしていただきました。OBSの皆様、ありがとうございます。
Afer
テーマは「コイ・癒しの場」です。このアパートからは、お城が見えるので、そのお城の池に住むコイたちをこの廊下に持ってきました。
さっそく、出来上がった次の日に、オーナーさんが見に行くと、住民の方が、灰皿を片手に、椅子に腰掛け、外を見ながら一服して、「ここにいると落ち着くんですよ」と言っていたそうです。
この施工でわかったことは、目の前に広がるものに人は影響されやすいということでした。
例えば、施工前のような状態だと、ゴミがあるので、ゴミを置いてもいい場所なんだ。と、どこかで認識し、影響を受け、家から出たゴミをそこに置くようになる。それが良いと思う人は、その建物に残るが、それが嫌な人は、ゴミを撤去するか、もしくは引っ越すか…
逆に、キレイにすると、そこにゴミは置きづらくなり、キレイな状態が保たれる。このビルに新しく入ってくる人も、自ずと変わってくる。
実際に、この場所を変えた後、空いていた部屋にはオシャレな学生さんが入居したらしいです。
「単純で、当り前だけれども、大事なこと。」を今回、再認識しました。
もっといい仕事ができるように、日々精進です。
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ハルカ農園
12月の冬真っ只中、大分県の日出町にある無農薬、無肥料の農園、「ハルカ農園」の小屋を空間ペイントいたしました。
毎年、収穫祭のときに休憩所として使われている小屋なので、手伝いに来てくれた人に癒しを与えられるように、また、近くに赤松橋という観光スポットがあり、そこにくるお客さんにも癒しを与えられるようにと、施主さんの素晴らしい考えの下、アイデアを練り、施工しました。
Bfore
描く前はこのような感じで、どこにでもありそうな、トタン小屋でした。
After
テーマは「ジャックと豆の木&空の家」
ここで育つ農作物が、空に向かってどこまでも成長し続けるようにと、祈りを込めて描きました。
また、地の青色を活かし、雲を沢山描き、空の家にしました。雲の上には、ヤギや、犬、サルやウサギ、リスなどカワイイ動物達がゆっくり休んでいます。また、ベンチがあったり、キレイな花が咲いていたり、とにかく盛りだくさんな施工になりました。
実は、中にもジャックと豆の木に、ちなんだ動物を描きました。さて、その動物はなんでしょうか??
正解が気になる方は、実際に見に行ってみてください☆
Re空間ブログにも書いたのですが、この施工のあと竣工祭を開いて頂き、40人近くの人に披露することになり、本当に有り難い限りでした!!
今回、初めて真冬に描くという経験もさせてもらい、体が半端じゃなく固まったのを思い出します…。また、無農薬、無肥料の農園ということで、塗料の処理等も、かなり気をつけてしましたので、本当に勉強になる施工でした。
最後、ハルカ農園のお野菜を、差し入れでいただいたのですが、本当に、とてもとてもとても…×100美味しかった!!!自然の力、土の力を信じて作ったお野菜の味は本当に素晴らしいです!!
こんな素晴らしい農園の小屋に絵を描かせていただけるなんて、本当に感動です。。。
この絵がどうか、この先も人々に癒しを与え続けますように。
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第3三幸興産ビル
汚れた壁面を楽しく☆
第5三幸興産ビルについで、第3三幸興産ビルの汚れた壁面を考えさせて頂きました☆
Beforeはこんな感じ。
交通量の多い道路に面しているビルだった為、汚れがとても目立っていました。
普通なら、真っ白にキレイに塗り替えるのですが、「せっかくだから絵を描いてみて」とオーナーさんが希望されました。
ほんっとに有り難い限りです…!!
「仕事を始めて急にこんな大きな壁面に絵が描けるなんて…。」
感動の嵐でした。
そして、Afterがこちら
このワンちゃんはオーナーさんの会社のオリジナルキャラクターで、空からワンちゃん家族が風船に乗って楽しくふってきている姿をイメージして描かせていただきました!
こんな大きな絵を描いたのは、生まれて初めてで、かなり戸惑いました。
ワンちゃんの鼻の大きさは、両手を広げても収まらないくらいで、描いているとき、「ここはどこ、私はだぁ~れ」的なノリに何度もなりました。
このビルに入っている、お店の店員さんもビルを近くからしか見れないので、巨大なワンちゃんが描かれていることがわからず、「何を描いているの?」という状態でした。
そんなエピソードもありつつ、描いては離れ、描いては離れを繰り返し、最後にサプライズとして、リアルなワンちゃんも描かせてもらい、壁画は完成しました。
足場を組んでくれた方々、手伝ってくれた大学の後輩達にも感謝!!みなさんありがとうございました!!
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第5三幸興産ビル
その次に取り掛かった施工がコチラ!
大分市今津留にある第5三幸興産ビルです。
このビルは5階建てで、エレベーターはついていません。(荷物専用エレベーターはある)
上へ上がるには階段しかないのですが、Beforeの写真を見てもらっても分かる通り、とても薄暗くて、少し入りにくかったのです。
それを絵の力でどう解決するか、考えました。
テーマは「自然と調和するアパート作り」
周辺には、庭がある家がたくさんあり、その雰囲気をこの薄暗い階段に持ってくることが出来れば、建物が明るく楽しくなり、階段を昇り降りするのが、楽しくなるのではないかと思い、このテーマにしました。
描き始めたころ、アパートの住民の方々からどんな目で見られるかなぁ~と、不安でいっぱいでした。時代のせいか、挨拶をしても返事が返ってこないことともありました。
しかし、描きあげていくにつれて次第に、周りの反応も変わっていきました。
「キレイやねぇ~」
「次はなに描くの?」
「うちの前にも猫ちゃん描いてちょうだい」
「このアパートどんどん変わっていくわ~」などなど。
嬉しい言葉を沢山いただきました。はじめ挨拶してくれなかった人も、だんだん明るい顔になっていき、話しかけてくれるようにもなりました。また、描いている絵を見て、今まで話したことのなかった人たちの間に会話が生まれたりもしていたようです。
また、本当に驚いたのが、5階に住んでいた方が、引っ越す予定だったのですが、別の物件には行かずに、同じビルの2階の少し広い空き室に移ったのです…!!
この物件を通じて、その後、様々なメディアにも取り上げていただき、本当に有り難い限りでした。本当に、寛大なビルのオーナーさんには大大大感謝です!!
短所であった場所を、ちょっとしたアイデアで「明るく楽しい」に変えることで、住民の方々に笑顔が生まれたというところにRe〔再生・見直し〕を感じることが出来ました☆
周辺地図はコチラ↓