Sony WF-1000XM4の電池交換 | ミンバのロドビフ記録

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今日は釣りの話でなくイヤホンの修理の話。

 

Sonyのノイズキャンセリングワイヤレスイヤホン。フルワイヤレスとしては、型落ち品になる前まではフラッグシップモデルだったもの。

 

購入してから約1年2ヶ月ほど。これまでウェブミーティング、日常の通勤時の音楽鑑賞、飛行機移動時のノイズキャンセリングと大活躍してきたイヤホンです。しかしながら1年保証が切れた10月末辺りから右のイヤホンのバッテリーの持ちが急激に悪くなり、1時間のウェブミーティングで切れてしまう始末。その後、どんどん症状が悪化し、右はフル充電から40分もすればバッテリーが無くなってしまうようになってしまいました。

 

調べるとこの左右で大きく動作時間が違うトラブルは多く報告されているようで、一時は無償保証の対象にもなっていた模様。ただ私はもう時すでに遅し?、調べた範囲では有償でしか修理できない模様。18年前に買ったVAIOに引き続き、2度目の所謂Sonyタイマーが発動した感じです。。。

 

しかも修理費用が2万超という、型落ち品になった今のほぼ新品が買える価格というのはバカバカしすぎる。

 

というわけで自分で電池交換してみることにしました。

参考にしたのはこちらの記事。

 

 

そして購入したのはAmazonからご丁寧に分解キット、接着剤までセットになった非純正だけども互換性のあるバッテリーのセット。

 

届いたのはこちら。

純正品はZ55Hという規格の充電池だけどもCP1254という型番のものが入っていました。Amazonのよくわからないところからなので、若干品質面に不安はありましたが、現状の40分も持たない状態だと流石に使い物にならないので、ダメ元でやってみることに。

 

まずは星型の薄い金属の工具を使ってイヤホンをこじ開けます。正直、この作業が一番、難易度高かったです。。。

 

マスキングテープを一応貼って(結局傷だらけに)、境目のところにグリグリとほぼ力任せでどうにか工具の先端を滑り込ませます。

ほんの少しでも隙間に工具が刺されば、工具に無水エタノール(私はロッドビルドのアルコールランプで使う燃料用アルコールを使いましたが、エタノールのほうが毒性的に安全なのでベターだと思います)を垂らして、隙間にエタノールを流し込み、接着剤を溶かします。

1回では上手く行かなくても何度かポタっとおとして工具でグイっと力を入れると、あるタイミングでスッと隙間が広がり、広がれば、あとは爪でスライドさせていくと全周に渡って広げることが出来ました。エタノールがないと正直無理です。必須です。

 

素手で作業していたら、この薄い工具で手を切ってしまったので軍手orニトリル手袋とかつけたほうが良いかもしれません。

 

ゆっくり開けていくと、イヤホンの上下が2枚の基板を介して結合しているのがわかります(以下の白の矢印が接合面)。

 

この接合面にダイソーの瞬間接着剤用スティックを差し込みグイグイと力を入れて、基盤を外しました。ただ、この棒、腰がなさすぎたので2個目のときは普通に爪楊枝でやりました。もうちょい硬ければ形的に完璧だったのだけどなぁ。。。

 

外したところはこんな感じ。基盤上の黒い端子が単に刺さる形でくっついていました。

 

まずはイヤホンのキャップの方の処理として、両面テープ(右側の少しテカった黒い部分)から剥がして基盤を浮かせておきます。こうすることで最後に蓋を閉めるときに、基盤同士をくっつけやすくなります(というより剥がさないと付けられない)。

 

そして次は問題のバッテリー側(イヤホン側)。

まずは、ケーブルを固定している黒いパーツを爪楊枝を使って90度縦に起こします。こうすることでケーブルが抜けるようになります。

 

そしてケーブルをそっと引き抜きます。私はイヤホンをクランプに挟んで、2本の爪楊枝でゆーっくりおしだすようにして抜きました。下の写真は抜けたところ。

 

ケーブルが抜けたら、充電池に両面テープでついている基盤を剥がします。結構べったりついているので大変ですが、爪楊枝や薄いヘラを差し込んでぐいっと剥がします。そして、この写真が後のトラブルの原因であることが判明します。。。間違ってもこの位置に突っ込んだら駄目です。

 

両面テープを剥がしたところ。黒いのが両面テープです。

あぁ、、、やらかしています。。。

 

明らかにくっ付いているべきものが落ちてしまいました。。。

 

両面テープを剥がすときに色んな方向から爪楊枝を差し込んでこじっていたのですが、そのときに、接続端子を折り曲げてしまい折ってしまいました。。。

 

やらかしたー、、と思い、作業は夜中の1時でしたが、そこから復旧作業。。。ハンダゴテを取り出してきて、1mmもない小さな金属片を爪楊枝の先で固定しながら、ハンダ付け。途中経過を撮る余裕なかったですが、ぶ格好だけど、何とか固定することに成功。焦った・・・

 

余計な作業が発生しましたが、次に充電池を外す作業。こちらも強力な両面テープで固定されているので、どうにかこうにかほじくり出します。わたしはキットに付いていた細いドライバーを隙間に差し込んで、テコにして外しました。

 

外した後に残る黒い両面テープは、金属端子を覆ってしまわないように位置を調整して新しい電池を挿入(表裏に注意、マイナス面が上)。基板側の両面テープも軽く位置を調整して、金属端子がちゃんと電池表面に接着するようにして、ベタッと貼り付けます。

 

その後は、引き抜いたケーブルをもとに戻して、黒い固定パーツを下げてケーブルを固定。そしてキャップ側と基盤を接続して、イヤホンを閉めて終わり。まずはマスキングテープで仮固定して、充電。

 

最初、端子を折ってしまった右のイヤホンが充電されず焦りましたが、ハンダの形が悪く、電池との接触が上手くいってなかったようで、再度開けてからハンダを少し減らしてやり直すと上手く充電されるようになりました(良かった。。。)

 


無事、充電できることを確認してから蓋の接着。

 

接着にはキットに付属していたB-7000という接着剤を用いました。

 

この接着剤、水飴を10倍ぐらいベットリさせたような、糸を引くタイプのものでした。おそらく防水性を担保するためにはこういうタイプの接着剤になるんだろうなと思います。

 

イヤホンの隙間に接着剤を塗る際に、先述の腰がなさすぎたダイソーの瞬間接着剤用スティックがここで活躍してくれました。イヤホン全周にべっとり付けて、蓋をぎっちり閉めて、はみ出した接着剤は燃料用アルコールで拭きとりマスキングテープで固定してから1晩放置。

 

ここでもう一個失敗。。。イヤホンのイヤーピース。燃料用アルコールが付くと、表面がグズグズになってしまいました。最後の蓋を締める作業のときには、イヤーピースは外しておいたほうが賢明でした。

 

色々トラブルが起きましたが、どうにか電池交換は完了し、以前と同じように長時間作動することを確認できました。ただ、左の充電池がほんの少し減りが早い・・・?おそらく充電池の個体差のレベルだと思いますが、そんな感じでした。

 

防水性の高いイヤホンだったので、時にはランニング時にも使っていましたが、流石に私の下手な接着で防水性が担保されている保証はないので、今後はランニング時は使わないようにするつもりです。

 

これでまた1年ぐらいでバッテリーが死ぬようなら、もうさすがに次は買い替えかな。。。とりあえず2900円の出費で延命処置できたので良かったとします。