BariCraft Blog

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バリクラフトルアーデザイナーによるタックル紹介やルアー&ロッドテスト、釣行記など

今年の春、シーバスが非常に厳しい状況。


釣りに全振りして走り回りたいところですが、工房建設に向けての準備や新しい製作工程を軌道に乗せるべく、貧乏暇なし状態です。


釣りはかなりの低打率ですが、たまに釣れますw

ロックショアを含めて、メインラインに2号を使う事が主流でした。


バリトーノ87のロッド開発に伴い、レジンシェラー4からレジンシェラー8を使うようになり、長く使う事で引っ張り強度やノット強度に確信が持て、メインラインを1.5号に落としました。


2号との使用感に大差は感じないが、やはり飛距離は驚くほど違う。


あと、レジンシェラー8は安価なのに長持ちするので、かなり優秀です。


話が変わりますが、製作はプロトをいくつか作りました。


これから、発泡コアにウエイトを固定する工夫をしたコアの型取りをして、販売用の製作を開始します。


発泡コアにウエイト固定穴を作る事でウエイト位置のバラツキを無くせます。


新製法に関するメリットは製作の安定化やバラツキなどの不安定要素を限りなく減らす恩恵もあります。


既存の製作の方が極論、強度は上です。


バラツキも今出来る工夫はしていますが、新製法の方がバラツキは抑えられる。


発泡コアの比重のバラツキはどうしても出てしまいますが、製作の工夫でコントロール出来る部分はしっかりやって行こうと思います。

バリクラフトです。

新製法の発泡ウレタンのレジンコンポジット。


着々と進み、比重やアクション出しもバッチリ来てます♪


元々、高い比重のブランクだったのでコンポジットするレジンの壁厚は厚い為、強度も申し分ない。


ただ、発泡ウレタンの比重のバラツキは必ず発生するので、扱いに慣れる必要があります。


ぼちぼち4月中には量産体制に入れるかなぁと思ってます。


その合間にバリクラフト初のシンキングペンシルの叩き台。

こちらも少しずつ進めて行こうかと思います。


ドンキーから派生したプロトなのですが、100mm、130mm、180mmとあります。


全てが製作に乗っかるかはわかりませんし、それぞれアクションも違うルアーになると思います。


また、オリジナルのドンキーとは区別したいので、名前も考えます。


スプーナー110F

ドンキー(仮)100S

ドンキー(仮)130F

——-スピニングとベイトの境界線——-

デカスプーナー

ドンキー(仮)180F

オリジナルドンキー


他にも色々とアイデアがありますが、まずは既存のルアーの増産体制の構築をしっかりやります。



3月12日 18:00から受注開始しましたバリトーノ87ですが、21時過ぎにはお客様からの情報で完売した事に気付きました。


実は当初の予定の2倍の数量をご用意しておりましたが、約3時間でご用意した数量に到達し、完売した事に驚いております(⌒-⌒; )


ご注文頂いた皆様、ありがとうございました。



次回の生産、販売は未定ですが必ず再販は致しますので、今回ご購入が叶わなかったユーザー様はしばしお待ち頂きます様、お願い申し上げます💦


シーバスゲームも大型プラグが増えている昨今ですが、やはりシーバスゲームの真ん中の釣りは基本です。


結果論になりますが、大型プラグも扱えるど真ん中のシーバスロッドの受容の多さも実感致しました。


実際、少し先重りするロッドの方が感度は高い感覚ですが、手元に重心を置いても余りあるライン感度をもたらす、ストローセッティングHD。


ロッドバランスと感度を両立出来たのは、ストローセッティングを考案した前田製作所さん、固定概念を持たずにチャレンジしてくれたツララさんのお陰です。


バリトーノ87の他に現在テスト中のジュビラス95を開発しています。


バリトーノ87とはまた違った狙いがあり、進めています。


今後も自身の経験に基づいた確かなモノ作りに精進していきます。





コロナ以外で風邪引いたのはいつ以来だろう。。。


ちょっと無理し過ぎたのかもしれません💦


さて、


ツララさんのオンラインショップで本日18時から受注開始となるバリトーノ87



受注と言っても、受注生産ではありません。


数量限定で、受注がご用意している数量に達した時点で終了となります。

※販売は今回だけではありません


新しい感覚のスピニングロッドとなっております。


この機会に是非、体感頂けると幸いです。


詳しい解説は下に添付している動画をご覧下さい。







BariCraft×TULALA Collaboration Rod


Baritono87 StrawSettingHD」受注生産モデル

TULALAオンラインストアにて受注を予定しています。

受注期間:2024312()18時~2週間程度。

※予定数に達し次第終了となります



Length8.7ft

仕舞寸法:147cm

TaperRegular Fast

CastWeight10g90g

LinePE1.02.5

LeaderNYLON MAX50lb  FLUORO MAX40lb

※ノット部を下から13番目ガイドの場合は60lb70lbも可

Weight 268g±※プロト参考数値

GuideStrawSetting HDTULALA社で手巻き

Price¥65,000TAX




TULALAオンラインストア】

TULALA公式HPからもアクセス可能です。




























SPOONER110F

流れの変化を使って奥行きを作るルアー。

要するにストリームゲームに特化している。

緩い流れや止水域ではテンションをほぼ感じないので使い難いルアーです。


緩い流れや止水での使い方

・早巻き

※デイ、ナイト共に使えます。


・トゥイッチ

※水中ドッグウォークやただ巻きとのコンビネーションも可


・フック1番や板重りで水平姿勢にしてのダイビングペンシル的に使う

※比重のバラツキや塩分濃度によって浮力が足りない場合があります


単純に使うだけなら、緩い流れではスラローム系やリップ付きミノーの方が使い易い場面は多いと思います。


流れが速い、強い場所ではスプーナーにしか出せない魚が存在します。


ですので、いつも言ってますが使い手次第なルアーと言えます。

※マニュアル感がスプーナーの特徴


サイズやウエイトが誰にでも扱えるタイプの部類であるが故に場所を選ばず使用するとあまりのテンション感の無さに何やってるかわからない方も居るでしょう。


しかし、緩い流れでもデッドスローのただ巻きでも魚は出ます。


テンション感の無さから中途半端に巻いてしまうと釣れないルアーと化します。


何が言いたいかと言うと、バイトが出せるようになる【慣れる】まで、時間が掛かるルアーではありますが、スプーナーが使いこなせれば、ドリフトのコツが分かるはずです。

※偉そうに言うつもりは無いですが、ドリフトの教材的なルアーです


また


・こんなにテンション掛からなくてもルアーって動いてるんだ。


・こんな緩いテンションでも魚は釣れるんだ。


・このテンションだから、デカい魚が釣れるんだ。


そんな事を教えてくれるミノーです。


万人が使い易いルアーを提供するのは各メーカーさんがやってるので、バリクラフトはそれをするつもりはありません。


それが個性であり、流れの釣りを掘り下げて、掘り下げた末に自分自身が必要だと思って作っています。


そこもご理解頂き、ご購入や抽選応募して頂ければと思ってます。


ちなみに使い易いのは水受け面積が大きいデカスプーナーの方です。



テンションや流れの抜き差しもわかり易いです。


ただ、タックルを選びますが…

さて、続きです。


単純に少し小さく成型した発泡ブランクをレジンで包むわけではありません。


バリクラフトの売りでもある強度を必要以上に担保する必要があるのです。

※末永く使って頂きたい


ですから、コアになる発泡ウレタンも発泡率が低い(硬い)ものを選定しています。


レジンに関しては、壁厚を部分によって変えながら補強、出来る限りリブも入れて補強します。


現行型はハンマーで叩いても弾力があり、割れないけど凹みます。


レジンコンポジットブランクは試作の壁厚が薄いものでもハンマーで10回くらい叩かないと割れません。


しかしながら、凹まない分割れてしまう可能性があります。


まぁ、壁厚の薄いもの(1mmくらい)を鉄ハンマーで10回叩いて割れるくらいなので必要充分な強度だと考えます。


このブランクはウエイト位置の確認の為、ドリルで穴あけしてるから、余計に割れやすいです。


にしても、鉄ハンマーフルスイング10回です。


ただ、万が一に割れても分離したりはないと思いますので、魚はキャッチ出来ると思います。

ちなみに、現行型は何度叩いても割れた事がありませんでした。


試作を繰り返して、アクション出しをするのにどれだけの壁厚を確保したかというと


スプーナー 約2mm

デカスプーナー 約3mm

ドンキー 約4mm


インジェクションのマグロ用で壁厚2mmくらいなんで、どう考えても必要充分を遥かに超えた強度になりそうです。


新製法の試作が順調なのも、比重の高いフローティング素材である現行型に使用中の軽量レジンでとことんルアーを作り込んで来たから、これだけの壁厚を確保してほぼ同じ重量に持っていけるのです。


新製法にする目的の中で飛距離アップとありましたが、なぜそうなるのかと言うと


背部の比重が軽いから


バリクラフトのルアーはフッキング率、強度、アクションの観点から、逆三角形やそれに近い形状のルアーになり、ベリーが細めになっています。


背部が軽過ぎると、ただ規則的に泳ぐルアーとなり、背部の比重がある程度ある事による変化に応じたスライドやチドリは起きにくいです。


ただ、そこは重心位置で調整します。


発泡ウレタンのコアにすることで、背部の比重は低く【軽く】なるので、アクションを殺さないでセンター寄りの重心位置にする事が出来、飛距離アップが出来ます。


ウエイトの位置や背中の壁厚で調整して、チドリを発生させるんですが、それでも背部がコアで軽くなってるので、レスポンスが上がりながらもチドる。


それでも破綻しないルアーが出来上がります。


絶対にインジェクションでは出来ないアクションを強度を担保し、ハンドメイドとしては製作安定性の高い製法になるのです。


最後は塗膜強度。

現行型はかなりの塗膜厚です。


長く美しい状態をキープ出来るので良いですが、実際は下地(ブランク)の硬度が高い方が塗膜は剥がれ難いので、少し薄くしたいなと思っています。


鱗やエラの凸凹を消さない方が実は塗膜強度も高い。

※プロトではトップコートで凹凸が消えるか、消えないか、くらいの塗膜圧でやってみてます。


この製法の恩恵を一番に授かるのが


ドンキーです。

今のアクションも実績としてはあるんですが、もう少し【キレ】を出したいというか、レスポンスを上げたいとずっとやってきました。


ただ、現行型の樹脂では全く壊れる心配はないですが、比重調整が限界まで来ていて、開発が止まっていました。

このレジンコンポジットで【キレ】を携えて、満を持してリリースしたいと思います!


結局は


いつもですが、自分自身が納得して


【その時の最高のルアーを提供する】


それだけです。


で、インジェクションで出来る事や他社と似たようなモノは作る気はありません。


綺麗に作れるビルダーさんはごまんといます。


少なからず、販売している身としては、オリジナリティと性能が全てだと思っています。


スプーナーが産まれて10年くらいが経ち、いよいよ最終形態へ。


いつもの事ですが、とことん掘り下げる性格なので時間は掛かるかも知れませんが、何とか新製法をモノにしたいと思います。







約1年前にアルミ貼りを基本的に辞めて、エラ鱗一体成型でリニューアルしました。


先月の事ですが、原材料が一時的に入手困難となり、未来を見据えて、兼ねてから目標にしていた新製法習得に向けて取り掛かりました。


ただ、一時的に原材料が入手出来なかっただけで、問い合わせてみたら、製造中止とかになる予定はないとの回答でした。


ですから、新製法の完成までは現行型での販売を継続しますが、どんな開発をしているのか解説致します。


こんな事説明するメーカーさんはないでしょうが、バリクラフトはユーザーさんに説明する事で理解して使って頂きたいと考えています。


現在、新製法と言う事でSNSで発信していますが、改めてどんな製作をしているのかをご紹介します。


先ずは現行型。


マニアックな話になりますが、水より比重の高い【沈む】レジンを軽量化し、浮力を持たせてフローティングにしています。


軽量レジンは発泡ウレタンと比較すると比重が高く、耐衝撃性【少し弾力がある】に富んでいる為、鉄ハンマーで叩きつけても割れないくらい、非常に丈夫な素材です。

※樹脂に極少の空気の粒が無数にあり、それらが弾力や外力を吸収し、割れないと思って頂いて良いと思います。


正直、現行型の素材が1番、強度に優れています。


レジンを軽量化するには、比重調整材を配合してるんですが、扱いがピーキーで比重安定性が良いとは言えません。


それでも発泡ウレタンとは比べるまでもなく、樹脂比重が高く、弾力があるので強度が非常に高い。


ただ、型への流動性が悪く、比重を低く(軽く)するには限界があります。

※粘度が高いという事です。


現在がギリギリの状態です。


この樹脂で製作するキモは背部の高い比重を利用し、チドリや可変アクションを出す事。


これはこれで今のスプーナーとデカスプーナーはいじるところがないくらいに完成されています。


当然ながら、何事にも一長一短があると言う事です。


さて、


【ハンドメイドの最終形態】とは?


現在チャレンジしているのは発泡素材を水より重いレジンでコンポジット(包む)する製作方法となります。

※発泡ウレタンやレジンを総称して、ポリウレタン樹脂やレジンと呼ぶみたいですが、そこら辺はスルーしてください。


少なからず、聞いた事あるような製作方法だとは思います。


目的は


・アクションを損なわずに飛距離アップ。


・アクションのレスポンスアップ。


・製作安定性アップ。


です。


ここから!ですが、文字制限があるので次の記事へ

さて、寺岡寿人&山先亮一 のトークショー。

寺ちゃんの進行でいつものインスタライブ的な感じで緊張もせず。

寺ちゃん人気に助けられて、公開処刑にならずに済みました💦


コバッチ、たくさん撮ってくれて、ありがとう♪


柔和で優しいナイスガイだね👍

この模様は寺ちゃんのYouTubeチャンネルで配信してます。

ラインの選び方と組数による特徴のお話です。


たくさんの先輩方や仲間、そしてお客様とお話出来て、非常に有意義な時間となりました。



これからも、有益な情報を発信するように頑張りたいと思います♪


サポートメーカーさんを始め、ファンの方や周りの方々に情報発信者として生かされていると改めて実感致しました。


何より、元気を貰いました♪


また来年もお会いしましょう♪


ありがとうございました♪

フィッシングショーOSAKA2024


仕事が多忙で土曜日のみの参加でした。

いつもは5時間程、車を走らせるんですが今回はフェリーを使いました。



要はかなり快適でしたw


で、超方向音痴の寺ちゃんと超方向音痴の私が迷わずに会場に着いたので、褒めて欲しいくらいですw


アホな話はこれくらいで💦


山豊テグスブースに集合

土曜日は左からコバッチ、ファンキー氏、私、寺ちゃんの4名体制。


ファンキー山岡先輩の流暢なトークショーを拝見させて頂きながら、フィッシングショーに参加をしてから10年は経ちながらも、初のトークショーにビビりながら出番を待つのでした…。


後半へつづく