ハンドメイドルアーの最終形態へ【前編】 | BariCraft Blog

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バリクラフトルアーデザイナーによるタックル紹介やルアー&ロッドテスト、釣行記など


約1年前にアルミ貼りを基本的に辞めて、エラ鱗一体成型でリニューアルしました。


先月の事ですが、原材料が一時的に入手困難となり、未来を見据えて、兼ねてから目標にしていた新製法習得に向けて取り掛かりました。


ただ、一時的に原材料が入手出来なかっただけで、問い合わせてみたら、製造中止とかになる予定はないとの回答でした。


ですから、新製法の完成までは現行型での販売を継続しますが、どんな開発をしているのか解説致します。


こんな事説明するメーカーさんはないでしょうが、バリクラフトはユーザーさんに説明する事で理解して使って頂きたいと考えています。


現在、新製法と言う事でSNSで発信していますが、改めてどんな製作をしているのかをご紹介します。


先ずは現行型。


マニアックな話になりますが、水より比重の高い【沈む】レジンを軽量化し、浮力を持たせてフローティングにしています。


軽量レジンは発泡ウレタンと比較すると比重が高く、耐衝撃性【少し弾力がある】に富んでいる為、鉄ハンマーで叩きつけても割れないくらい、非常に丈夫な素材です。

※樹脂に極少の空気の粒が無数にあり、それらが弾力や外力を吸収し、割れないと思って頂いて良いと思います。


正直、現行型の素材が1番、強度に優れています。


レジンを軽量化するには、比重調整材を配合してるんですが、扱いがピーキーで比重安定性が良いとは言えません。


それでも発泡ウレタンとは比べるまでもなく、樹脂比重が高く、弾力があるので強度が非常に高い。


ただ、型への流動性が悪く、比重を低く(軽く)するには限界があります。

※粘度が高いという事です。


現在がギリギリの状態です。


この樹脂で製作するキモは背部の高い比重を利用し、チドリや可変アクションを出す事。


これはこれで今のスプーナーとデカスプーナーはいじるところがないくらいに完成されています。


当然ながら、何事にも一長一短があると言う事です。


さて、


【ハンドメイドの最終形態】とは?


現在チャレンジしているのは発泡素材を水より重いレジンでコンポジット(包む)する製作方法となります。

※発泡ウレタンやレジンを総称して、ポリウレタン樹脂やレジンと呼ぶみたいですが、そこら辺はスルーしてください。


少なからず、聞いた事あるような製作方法だとは思います。


目的は


・アクションを損なわずに飛距離アップ。


・アクションのレスポンスアップ。


・製作安定性アップ。


です。


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