ドイツ会社員歴約２０年
ドイツ就職・海外キャリアアドバイザー
ブットラー惠子です。
ドイツは相変わらず
１１月らしく
雨がちなお天気で
気温もだんだん低くなってきました。
Bismarckanlage
さて、先日のセッションで
「海外ではどのような
人材が求められますか」
とご質問を頂きました。
私は今までに何度も
「職歴や語学力が必要」
とお伝えしてきました。
どちらも結局シゴトを
異なすために必要なことだけど
海外で仕事をこなすには
それだけでは足りません。
例えば日本人同士なら
あうんの呼吸で
連携が取れるものが
海外ではそうとは限りません。
なので今日は職歴や語学力以外で
海外で働くために
必要なことのうち
２つをお伝えしますね。
まず海外で働くのに
私が個人的に一番大事だと
考えているのは柔軟性です。
なぜなら
「日本の常識は世界の非常識」
と昔から言いますが
これはビジネスの世界でも
例外ではありません。
国が異なれば
労働文化も異なります。
例えば日本でも
知られている通り
ドイツ人は基本的には残業をしません。
急ぎの案件ですぐにやって
もらいことがあっても
「今日はできない」
と言われることがあります。
ドイツで働き始めて
間もないころはなかなか
それを理解できず
「急ぎだって言ってるのに…」
とイライラしたものです。
それにこれはドイツ人に限らず
ヨーロッパの人は
マイペースな人が多い。
だけどそのうち気が付いたのは
仕事を終わらせるか」
という前提。
急いでその日のうちに
やろうが翌朝１番でやろうが
あまり変わりはない
という考えなのです。
実際にそうかどうかは
ケースバイケースによって
異なるでしょう。
だけど日本のように時差がある国に
返信をする場合には
それによって半日もしくは１日
ロスすることになります。
だからこういう時に
事情を説明して
「明日では遅いから今お願い」
と言えるかどうかも大事です。
つまり主体性を持って
仕事を回すことができるか
というのも
とても大切なコトです。
ただ同時に
いかに残業を少なくして
仕事を終わらせるか
というのにも自主性は必要です。
ただ仕事が終わらないからと
残業をして終わらせても
翌日同じように多くの
仕事が入ってくるかもしれません。
だから
・何を後回しにするか
・本当にすべきことか
・もっと効率よくできないか
こういったことを常に
念頭に置きながら
仕事をする必要があります。
ただ
「急ぎで、と頼まれたから」
ではなく、どれぐらい急ぎなのか
自分でも把握して仕事に
優先順位をつけるのが大事です。
私が日系企業に勤めていた
時代の事ですが
日本時間の23時過ぎぐに
「お返事ありがとうございました。
明日確認して改めて連絡します」
と日本からメールが届きました。
メールを書いて送るのに確かに
１分もかからないでしょうが
その時間はドイツでも
もう午後で数時間後には終業時間。
確認して翌朝連絡をくれても
大して変わりはありません。
だから私は
「１分でも早く帰宅してください」
と内心思いました。
お気遣いは嬉しいけど
そんな遅い時間にメールが来たら
こちらも気を遣います(;'∀')
日本では当たり前のことが
ヨーロッパでは
当たり前のことでないから
柔軟性・主体性は欠かせません。
「日本では…」
とか
「あの人がこう言ったから…」
と何も考えずに仕事を
していては海外では足りません。
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