法律改正でドイツの就労ビザはもっと下りやすくなる? | ブットラー惠子 個人向け グローバルキャリア&ビジネスコーチング

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ドイツ会社員歴約20年。【海外で働きたい!】という夢やキャリアパスや仕事の悩みを解決思考力&行動力アップの方法をお伝えします♡

 
語学力ゼロでもヨーロッパ就職は叶う♡

 

ドイツ在住歴約20年

ドイツ就職・海外キャリアアドバイザー

 

ブットラー惠子です。

 

 

 

今朝のラジオで

ドイツの就労ビザについて、

気になるニュースを耳にしたので、

今日はシェアしますね。

 

 

 

 

 

 

 

日本と同様に少子化傾向のドイツでは、

労働力不足の解消に、

能力のある移民を積極的に

受け入れる政策を施行しました。

 

 

 

2020年3月から施行された

Fachkräfteeinwanderungsgesetz、

日本語訳は専門人材移民法です

 

(ドイツ語長っ(;'∀'))。

 

 

 

ドイツには職業訓練や

マイスター制度など

ヨーロッパの中でも

特殊なシステムがあります。

 

 

 

だから今までは、せっかく

外国で専門職として経験があっても

その資格がドイツでは

認められない場合が多かったんです。

 

 

 

なので例えば、他の国で

医者だった人も以前の法律では

ドイツの医師の資格がないと

医師として働けません。

 

 

 

そして医師の資格を取るためには、

ドイツの大学で

学ぶ必要がありました。

 

 

 

だけどこの法律の施行後、

「資格の同等性審査」が

導入されることになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり日本人なら、

日本とドイツの資格を比較して、

足りない部分のみ補えば

資格が取れることになりました。

 

 

 

私が以前聞いた話だと、

難民としてドイツにやってきた

お医者さんが審査を申請。

 

 

 

ドイツ語を学んだ後、

現在は同じ国からの難民などを

診療する医師として

ドイツで働いているそうです。

 

 

 

もちろん国によって多少、

法律や医療制度に違いがあれど、

人間の体の仕組みは同じ。
 
 
 
お医者さんが多すぎるぐらい
ならまだしも、
ドイツは医療業界も人手不足です。
 
 
 
だから、
 
「ドイツの大学(院)を卒業していない」
 
というだけで、
医師として知識や経験がある人に
働いてもらえないのは、
確かにもったいないですよね。
 
 
もちろんこれは、
医師だけではなく
他の職業にも当てはまります。
 

 

 

 

 

 

 

そしてこの法律には、

もう一つメリットがあります。

 

 

外国人が就労ビザを申請すると、
通常は「優先権審査」を受けます。
 
 

これは、あなたが内定を

もらったとしたら、その仕事が
ドイツ人かEU国籍の方でも
出来ないか審査を行うものです。
 
 
 
 
私もドイツで一番最初に
内定をもらった時、
会社側が就労ビザを申請したら、
この審査に引っ掛かりました。
 
 
 
この時は、
 
「すでにドイツに住んでいる
日本人でも仕事ができないか」
 
というのが理由でした。
 
 
 
幸いこの時は会社側が、
 
「経済を学んだ人が必要」
 
という適当な理由を述べて
ビザ審査を通過しました(-_-;)
 
 
 
 

だけどこの法律の下では

この優先権審査が不要になります。

 
 
 
 
 
 
 
つまり一言でいうと、
外国人のビザが下りやすく
なった、という訳です。
 
 
 
なのでコロナ元年にも関わらず、
2020年は計3万ほどの
ビザは発給されました。
 
 
 
それなのに、
ドイツの労働者不足は
なかなか解消されません。
 
 
 
なぜなら、この法律下でも
やはりビザが下りるのに、
時間がかかっているから。
 
 
せっかく企業が
外国人の採用を決めても、
ビザが下りるまで
6~8か月かかることも。

 

 

 

だから企業側が採用を断念したり、

外国人労働者が他の
ビザがもっと早く下りる国に
行ってしまうそうです。
 
 
 

オランダとかね(;'∀')

 

 

 

 

でもビザの発給に

時間がかかる理由を聞いて、

私は運転しながら思わず

苦笑いました。

 

 

というのも、
 
 
ビザの発給に
時間がかかっているのは、
外国人局や労働局自身が
人手不足だから、

 

というのです。

 

 

 

この法律が施行されて、

優先権審査は減りました。
 

 

 

それでも一定の審査や

特に初めの資格の同等性の

チェックには時間がかかる。

 

 

 

それにシリアなどの

2015年以降大量に

難民が押しかけて、

移民の数は増える一方。

 

 

 

だから必ずしも

外国人局や労働局の負担が

減った訳ではない、というのです。

 

 

 

 

 

 

だけど労働者不足は深刻なので、

秋にもう一度

この法律を見直されるそうです。

 

 

もっとビザの発給が

緩くなる可能性が高まりそうですね。

 

 

 

日本の大学は元々ドイツでも

同等性が認められています。

 

 

だけど、この法律施行以降、

ITだけではなく様々な職業でも

経験や資格が認められる

チャンスが増えています。

 

 

 

せっかくのチャンスを

活かしたいものですね。

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ブットラー惠子のプロフィール

 

2002年にドイツ語力ゼロで渡独。

 

ドイツ語の語学学校に

8か月間通った後、

インターンシップなどを経験。

 

2004年に日系企業に就職。

 

以降、日系企業3社に勤務し、

ドイツ人チームのリーダー

や人材採用、育成に関わる。

 

働きながらドイツの通信制大学で

文化心理学を本格的に学び、

心理アドバイザーとしての

修士を2016年に取得。

 

現在は、ドイツ現地企業で

英語とドイツ語で海外営業を担当。

 

GCS認定コーチ

ドイツCOP認定キャリアコーチ

 

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