ドイツ在住歴約２０年
海外キャリアデザイン・アドバイザー
ブットラー惠子です。
フランクフルト、オペラ座
昨日の記事ですが、実はうっかり
前日の記事に上書きしていました。
幻の記事になってしまった
「読まれる履歴書のポイント」、
読みたかった方、ごめんなさい。
我ながら、こういうところが
天然で困ります(;'∀')
また後日、書き直しますね。
さて昨日書いた通り、久しぶりに
フランスの代理店の方が来社されて、
打ち合わせをしました。
私がフランス人やドイツ人に囲まれて
値段や商品の打ち合わせをしながら
思ったことは、ただ一つ。
「楽しい♡」でした。
私がドイツに来た後で
日本では「サザエさん症候群」という
言葉があると聞きました。
つまり、日曜の夕方、夜になると
翌日の仕事のことを思って
憂うつになる状況のことですね。
私も今の会社に入るまでは、
「サザエさん症候群」的な時期もありました。
前社では、やたら入力作業が多く、
お客様と話すことは問題が発生した時のみで、
全く楽しさを感じられませんでした。
おまけに日系企業だったので、
トップダウン式に、
なんでも本社の意向に従わないといけない。
日本本社の担当者から、
理不尽に怒鳴られることも
罵倒されることもありました。
私が間違って怒られるのならまだしも、
完全に先方の勘違いで怒鳴られ、
それが許容される社風でした。
仕事分担も私だけ妙に多く、
上司に相談したけれど何も起こらず、
体調もメンタルもダウンして、
結局退社しました。
でも当時知り合った元同僚は、
いい人たちが多く、今でもお友達です。
そしてあの時会社を辞めて、
失業者になったから、
ドイツ企業で就職を目指す
きっかけとなり、今の私があります。
苦労しないで、楽しい時間だけ
過ごせたらそれが一番良いのだろうけど、
苦労したらその分だけ、
より楽しさ、有難みを感じます。
今の会社では、私がドイツに来る前に
思い描いていたように、
現地人に囲まれて働いています。
だけど根本的には、
自分で考えて、上司に問題の報告や
解決策の提案をするダウントップ式の
働き方が私には合っているようです。
おかげで今の私は、
サザエさん症候群とは無縁の
毎日を送っています。
もっと寝ていたい朝はありますが(-_-;)
クライアント様とお話すると、
とりあえず仕事はなんでもいいから
海外に住みたい、と
ご相談をいただくこともあります。
だけど海外就職はゴールではなく、
スタートであり、通過点です。
１，２年とりえあず海外生活を
送りたいなら、ワーホリを活用したり、
そういう考えでも良いかもしれません。
だけどそうでなければ、
人は普通、毎日８時間、何十年も
働きながら過ごすことになります。
そんな長い時間を辛い環境や
イヤな人間関係の中で働くことは
大抵の場合無理でしょう。
だから海外転職も日本と同じように
どんな仕事について、
どんな風に働きたいかというのは
大切なことです。
そもそもドイツでは、
なんでもいいからと就職しても
就労ビザが下りにくい。
その外国人の学歴や職歴との
就職先の仕事とのマッチングが、
就労ビザが下りる基本的条件です。
なので「とりあえず、なんでもいい」
という考え方は改めた方がよいのです。
海外というのは、あくまで「勤務地」です。
その他のあなたの希望の働き方、
働きたい職種というのを
しっかり考えて準備を始めましょう。
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