カバオの現場探訪記 -7ページ目

カバオの現場探訪記

ハロプロのこと、現場のこと

加賀楓さま

ついに、ついにメジャーデビューの日ですね。ラクーアで目を真っ赤にしているかえでぃーを見て、ここまで積み重ねてきた日々の重さをあらためて思いました。

自分は4年間全部を応援してきたわけではないけれど、特にこの2年くらいの色んなことが胸をよぎりました。そして、かえでぃーがずっとがんばってきてくれたことに、あらためて感謝しました。

こうやって、メジャーデビューの景色を見せてくれてありがとう。モーニング娘。としてステージに立ってくれてありがとう。

かえでぃーの努力はみんなが見てきました。上手くいかないときも、決して手を抜いたりサボったりしているわけじゃないことは、見ている人にはわかります。

研修生の時から応援しているファンはもちろん、きっと、モーニング娘。になってからかえでぃーを好きになった人も、歌やダンスを見るだけで、かえでぃーが努力してきたことは感じてくれていると思います。

そして、今日が新しいスタートラインですね。

加賀楓の前には、未来という名の広野が横たわっています。そこにどんな道を切り拓くかは、自分次第です。

たくさんのファンが背中を押してくれています。だから、安心して一歩一歩、着実に前に進んでいってください。

あらためて、本当におめでとうございます。そしてありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

2017年3月8日
カバオ

加賀楓がモーニング娘。13期メンバーとしてお披露目されて、この1ヶ月ちょっと、ジェットコースターのように色んなことが動いて、ゆっくりと感想をまとめる間もなく現実の後を感情が追いかける日々でした。

 

やっと少し落ち着いたので去年の12月12日のことを振り返っておこうと思います。

当日、加賀Tを着て2階南スタンドに入ったのは、つばきファクトリーのOAの直前くらいでした。「実際、あると思ってたの?」と何度か訊かれましたが、諸々出てきている情報を総合して、願望込みではありますが、当日の時点ではかなり可能性は高いと思ってました。

 

だからこそ、朝から胃が痛むし飯食ったら気持ち悪くなるし、午後には仕事も手につかないような状態でした。

 

自分の中で一番大きな根拠になったのは、加賀楓が全然研修生発表会のリハーサルに出ていないことでした。

◯:日記あり ネ:ネガポジポジ ℃:℃-ute帯同 写:写真あり

 

加賀楓はリハを休むことはほとんどなく、出て日記を書かないことも滅多にない子です。℃-ute帯同メンバーが初リハだった11/25は欠席確定(11/27の日記で今日が初めてのリハと本人は書いているので)。11/28、12/1も日記なし、他メンの写真にもなしという状況はかなり特異な状況と言えました。

 

モーニング娘。'16のメンバーが顔合わせ済みということは、発表前から何か仕事をしている可能性が高く、それがこの欠席なのではという推測ができます。

 

年明けのこぶしファクトリー舞台にアンサンブルとして出る研修生年長組の中にも名前がなく、これも何かの兆候だろうと当然考えます。

 

それと、11/26の℃-ute秋ツアー千秋楽の大阪公演で、メンバーが加賀楓をステージの中央に呼び込んで本編中の誕生日のお祝い、矢島舞美の「新春コンは帯同の研修生替わってるかも」発言。

 

℃-uteツアーは帯同の研修生の扱いが非常に良いことで知られていますが、さすがに研修生の誕生日(4日後)をステージ上で祝うというのは知りうる限り例がありません。この「特別扱い」は見逃せません。

 

ハロステで公開された同千秋楽の舞台裏で「このメンバーは最後かもしれないから写真撮ろう」という舞美の言葉と、その時に隣りにいたのはかえでぃーだったという事実もそこに重なります。

 

最後は広瀬彩海のブログ

11月30日(加賀楓の誕生日)

リリース!!!♡広瀬彩海

これからもぜひぜひよろしくお願いいたしたいです!!!。

そして、応援させていただきます。!

 

12月3日

幸せ気分♡広瀬彩海

あーーー

加賀楓ちゃ、さんが優しくてもう!!!!!

何があったかは教えません😏😏😏

察して!!!!

 

そして武道館前日の12/11のほぼ全編
世間話してみた(?)♡広瀬彩海

 

まあ、これだけ材料が揃えば、12月から年末年始にかけてなんらかの動きがあるだろう、ということはほぼ確信に近い状態でした。あとはそれが13期かどうかってことだけでした。巷間言われている℃-ute後継ユニだと、他の年長メンバーが普通にリハ参加していることの説明がつかないし、13期が本線だとは思っていました。

 

ちなみに、モーニング娘。のメンバーからの発言は、とりあえず材料にはなりませんでした。強いて言うなら工藤発言から、複数加入の可能性が高そうだと判断したくらいです。

 

あかねちんの「最年少じゃなくなるかも」発言は結果としてブラフでしたが、別に加賀楓を否定するものではなかったし(複数加入で中1or中2メンがいれば条件を満たすので)、他の抽象的な言葉は後付けでいかようにも解釈できてしまうし。

 

ネガポジポジ主演からの流れで、こうした要素を「辞めるのでは」と思っていた方もいるようですが、かえでぃーの誕生日に上がったメンバーブログを読む限り、まだまだ先のことを語っていてそれはないなとかなりの程度、打ち消せていました。

 

あと「研修生の後輩がいるユニットには入れない」ということがよく言われていましたが、ヲタが勝手に言っていることであり、事務所からルールとして明言されたことがない以上、頭から一切考えていません。

 

選ぶなら12期で選んでいる、という意見も、12期で入った牧野真莉愛、羽賀朱音がいずれも複数回の娘。オーデ落選経験者であること、12期が入ったときと13期オーデは娘。自体の状況がまったく異なっていることから、端から論じるに値しないものです。

 

ということで、多少都合の良い解釈をしつつ、かなりの期待感と心臓飛び出そうな緊張感をないまぜにして、武道館の席についたのでした。

 

以下、続く

加賀楓さま、そしてAチーム出演者のみなさま

 

 千穐楽、そしてこれまでのAチーム8公演お疲れさまでした。おかげさまで、どうにかすべての公演を最初から最後まで観ることができました。

 

 最後の3公演くらい、最初は声がかすれ気味なのにどんどん声量を増していくかえでぃーを観ながら、ああ、この子はこの舞台のために命を削っている、とすら思いました。応援してきた身として、自分の身や魂を一緒に削られているような気持ちになりました。それくらい、熱のこもった演技で、りさを演じきっている姿に胸が震えました。

 初日を観た後、この舞台は加賀楓にとって

「大きな転機になるかもしれない。すべての日程を終えたとき、加賀楓はどんなことを思うだろう。成長という言葉では片付けられない。脱皮とか、もっと言えば変身。加賀楓にとってそんな舞台になる予感がする」

ということを書きました。

 

 千穐楽を終えてみて、初日に感じたことは正しかったなと思いました。ほぼゼロから積み上げた正解のない舞台で、加賀楓は見事なりさという人を立ち上がらせてみせました。後半にCを観に行けずAばかり観ている時は、加賀楓は舞台が終わってりさから戻ってこられるんだろうかと感じてしまうくらい、2人が溶け合ってひとつの人格を作り上げていました。

 

 かえでぃーにとっても初めてに近い感覚でしょうし、たくさんたくさん苦労したことでしょう。「必死で」と、最後のあいさつでも言っていましたね。それでも、何一つごまかすことなく真正面からこの舞台に挑んだあなたは、本当に美しかった。困惑した顔、怒った顔、泣いた顔、どんな顔でもりさの空気感をまとっていて「俺の推しはこんなにすごいんだぞ!」って叫びたくなりました(もちろん叫びませんけど)。

 

きっと不器用なかえでぃーは、同じ役をやった高瀬くるみちゃんや小片リサちゃんと比べても、稽古が進んでいくのは遅かったんじゃないかなと思います。でも、本番に間に合うならそのペースは人それぞれでいいんです。かえでぃーが見せてくれたりさは、間違いなくほかの2人と違う、加賀楓だけのりさでした。

 

 8公演、毎回のようにラストでは涙を流し、時には鼻をすすりながらの演技でした。その涙に、毎回心打たれていました。相方が、安心して山岸理子ちゃんだったことも良かったなと思います。全力でぶつかっても、背中を預けても、常に2人の間には信頼関係が見えました。りこりこもかえでぃーだからこそ、無茶ぶりができたって側面があると思います。

 

 息もぴったりと合っていました。第2幕で由美がお風呂から上がってきてステージ上にはりさと二人きり。その状態で多分3チームの劇中最長の沈黙が続くんですが、そこに漂う緊迫感といったら。2人の練り上げた演技力と、セリフを介さなくてもお互いの呼吸を読み取れる関係が、あの「間」をつくったなとつくづく思います。

 

 そこから大声を出し合うやり取りで、お互いを「あんた」って呼ぶ瞬間があるんですね。「りさちゃん」「由美ちゃん」で通すチームもあるんですが、Aの由美とりさは2人ともとても不器用なキャラクターで、感情を爆発させるといくとこまでいってしまう感じがありました。でも、それが良かった。 ポジポジに振り切ったりさの「私と仲良くなりに来たんだよね」は狂ったような雰囲気があったし、心では助けてほしいと言いつつりさの強い言葉をいなすことができず、売り言葉に買い言葉でどんどんヒートアップする由美の表情にもすごみがありました。

 

 「自信ないのに自信持つふりするのが一番かっこ悪い」。千穐楽まで観てやっと気づいたんですが、これってAでは由美がかつての自分に向けて言っているのかなと。由美の第1幕はお嬢様である自分を演じる虚勢で、第2幕ではりさが「何しに来たんだよ」って虚勢を張っている。なんか、演じている2人の正確なども込みでストンと腹に落ちました。

 

 身長差があることと衣装のデザインも相まって、第2幕でお互いの服を着るところ、お互い似合ってないんですよね。かえでぃーには上のニットが小さくて何度もずり落ちていたり、りこりこは丈の長すぎるスカートを引きずりそうになっていたり、あそこは演じにくかったかもしれないけど、ズレた感じ、チグハグな感じが出ていてよかった。

 

 Aって、お互い「ごめんね」を言って許し合うところで終わるんですよね。第3幕では「好きだよ」に注目しがちですが、Aの最重要セリフは「ごめんね」だと思う。2人の友情はこれから始まるんだな、というのが伝わってくる。

 

 千穐楽の最後に由美がもう一度逃げたのは、由美とりさの関係もあるし、山岸理子の「この舞台が終わってほしくない」って気持ちがああさせたのかなって感じます。加賀楓とのパートナーとして、相方として付き合いの長さが2人の間にいい状況をつくりあげたなと思いました。

 

 堀江葵月ちゃんも、どんどんアドリブが自由になっていきましたね。かえでぃーが、ほりえってぃいと目を合わせただけで笑いそうになっているの、きっと普段からこういう関係なんだなとほっこりしました。コケるところのキレや、ラジカセ大音量で流しながら「ネガポジポジ」って言ってみたり、メインと関係ないところでエアロビクスやっていたり、金八先生のモノマネとか、芸が細かいですね。ワニワニゲーム、最後に進化しました。ダンスが上手いと、変な動きにもキレがある。Aの笑いの多くの部分を担っていました。


 金津美月ちゃんは札束を切れてばらまくシーンが派手だったり、声変わりのシーンできっちり枯れた声を出し続けていたり、こだわりも感じました。途中でインフルエンザになってお休みがあったけど、それを気遣ってみづきち復帰公演の川上のシーンで「元気」って言葉でさり気なくエールを送ったかえでぃーとほりえってぃ、そして梨木智香さんの優しさ、さすがでした。いきなりの男役で大変だったろうけど、かえでぃーを慕ってくれる後輩ですし、これからも仲良くいろんな経験をしてほしいなって思います。

 

 清野桃々姫ちゃん、直前のアンジュルムの舞台でも観たけど、本当に器用な子だなと思ってました。でも、千穐楽の「ああ、話したいことはたくさんあるのに、胸がいっぱいで何を話していいかまとまらない」って雰囲気のあいさつを聞いて、ああ、この子も苦労したんだなと気づきました。かえでぃーと並んだときの身長差は自分の中で萌え要素です。歳が離れていても姉妹だから遠慮がないってところをうまく表現していたなあ。ボイパも良かった。こたつで教えてるところ、2人とも可愛かった。3チームの中で一番マセガキで、一番考え方が大人なるみ、好きでした。

 

 須藤茉麻のパワーには圧倒されました。なんというか、92年生まれなのにこんなにバブルが似合うって、さすがでした。かえでぃーとはアニメヲタクって共通項もあるし、また共演する機会もあるでしょうから、いろんなことを教えてあげてほしいなと思います。茉麻がハイキューの話を書いてくれたおかげで、かえでぃーの誕生日プレゼントが1つ決まりました(笑)

 

 梨木智香さんの演技の引き出しというか、もはや演技ではなく完全に和子になっているところはさすがでした。かえでぃーは梨木さんのことがすごく好きなんでしょうね。第2幕のフランス語っぽいところ、かえでぃーがガン見してましたよ。毎公演、ちょっとずつ違う梨木さんの演技も非常に印象に残ってます。あと2公演、渡米前の最後ですが心置きなく好きにやってくださってありがとうございます。帰国したらまたハローの舞台に出てほしいなって思います。

 

閑話休題

 

 兎にも角にも、今までの演劇女子部にないタイプの舞台で、今回が初舞台というメンバーもいる中、手探り状態から稽古を積んで、本番を重ねるごとにどんどん良くなっていたのが楽しくて毎回観てました。


 かえでぃーの演技、とても細かいところまでできあがっていました。アイスのシーン、由美の手元を見に行ってこたつに戻り、一旦間を置いて真顔から笑顔をつくって「いいよ」と言うところ、ああいう「間」を随所に置いて、細かい心中と実際のセリフにはギャップがあるんだよ、ってことを観客に伝えていく。

 

 他にも「天ぷら食べたい」の前に姉妹のセリフにうんざりするところ、「居間はだめ」の前フリで舞にポケベルと地図持っていかれた後も手だけその形で残すところとか、挙げていくとキリがないんですが、とにかく2時間ほぼ出突っ張りで気を抜くところなく、ずっと演じ続けていました。ああ、すごいな、そんな感情で観ていました。

 

 個人的に「就職は、就職は決めてやる、来いやー!」「せんべい屋の娘が芸術なんて語ってんじゃねえ!」がお気に入りでした。自分の観たことがない加賀楓の暴走モード。でも、怒り顔、泣き顔、困惑した顔、全部美しかった。巧拙を超えて絵になる子だなと、あらためて思いました。

 

 でも、一番好きなセリフは涙声で言う「もう、いいよ」かな。上にも書いたように、あそこに2時間の舞台の集大成がある。ああ、衣装は引きこもり感あるパジャマ姿が好きでした。オタクだって前情報が入っているせいもあるんでしょうが、見事な(?)引きこもり姿でした。お渡し会で間近で見てしまった。

 

 とりとめもなく書いてきましたが、ひとまずここまでにします。ともかく、素晴らしい舞台をありがとうございました。

 

 今日は大千穐楽。なにせ今日を含めると18公演に及ぶ自分の『ネガポジポジ』も終わりです。さて、荷物をまとめていざ池袋。

 

ってことで、今日までで全チーム2公演ずつ終わりましたね。
6公演全部観たので、今のところ自分より多く観たヲタはいないはず(笑)

一回まとめておこうってことで、全体のことと役名別のABC比較をしてみたいと思います。ネタバレ要素はできる限り入れていませんが、少なくとも1回は本編を観てあらすじを理解している方が、書かれていることの意味はわかるはずです。


・全体
A 5人のスキルが全体に高いので歌もダンスも安心して観ていられるが、最後に主演の2人の熱演で全部持っていかれるので、どうしても山岸理子と加賀楓の印象が強くなる。前半は笑いを交えつつほかのチームに比べて落ち着いた立ち上がりで常識の範囲かと思ったら、後半一気にテンションが上ってきて、最後は爆発するように終わる。解釈が一番前衛的で、特に主演2人のキャラに癖があるので1回観ただけでは理解するのは難しいかも。アンサンブルに背が高い子が多く、逆にキャストの身長は加賀以外は小さめ。

B 高瀬くるみ座長公演。高瀬の演技力の高さは本当にすごい。よく研修生でいてくれるな、この子。初舞台で主演を務める小野瑞歩も非常に自由に振る舞っていて好演技。高瀬の影響もあろうが、演者がとにかく細かい演技をする。脚本の解釈はスタンダードで筋が最もわかりやすい。緊張感のピークは中盤で、ラストは他のチームに比べて爽やかな印象のある終わり方をする。最後は泣き笑いという感じ。アンサンブルがメインキャストに一番絡むのもこのチームで楽しい。

C 小片リサと浅倉樹々のバランスがいい。短期間で3回の舞台を一緒にやったことで、息があっている。脚本の解釈は「女の子」。女子の面倒くさいところってこういうのだよね、という感じ。りさと由美の間にお互いへの嫉妬心を感じるのはこのチームの特徴だと思う。すごく仲良くなったと思ったら、また喧嘩して絶交しそう。舞、るみ、川上を含めたメインキャスト5人の絡み方を最も考えている。アンサンブルに加賀楓と川村文乃以外は背が低い子が揃い、Aとは別物に見える。

・由美(りさの友人)
A山岸理子
 天然なお嬢様。母親役の梨木智香さんいわく「小悪魔なところがある」。自分の行動で人を振り回すことに気づいておらず、当然罪悪感もなく、恵まれているという自覚も薄い。その分、後半での落差は非常に大きく、自分のりさへの感情に気づくのはだいぶ物語が進んでから、という演じ方に見える。

B小野瑞歩
 自覚的なお嬢様。自分が恵まれていることは十分にわかっている一方で、それを当然と思っているし、金を見せて周りを服従させることを楽しんでいる節がある。梨木さんいわく「キ◯ガイ」。天然のふりをしてそういう意図を隠している計算高い部分も。だから最初はりさを従わせたいという気持ちがありそう。


C浅倉樹々
 高飛車なお嬢様。彼女については、3人の中で唯一「自分は容姿も優れている」という部分が演技に出ていたと思う。自分は特別で、だから周りが特別扱いするのは当然という態度。その一方で、りさのことは気にしているけれど、自分から仲良くなろうとは言いたくない、3人の中でも一番プライドの高さを感じる。

・りさ(次女)
A加賀楓
B高瀬くるみ
→2人の比較は長文書いたのでそちらをご参照ください
演劇女子部『ネガポジポジ』AチームBチーム比較(加賀楓と高瀬くるみを中心に)

C小片リサ
 小片のりさ(本名もリサだからわかりにくい)は、非常に女子。Cチームの女子的な空気はこの子と浅倉が発生源。由美への嫉妬心が強く、嫉妬を悟られるのは屈辱だし負けを認める(宣告される)のも耐え難いという態度が見える。後半はそれの裏返しで由美を見下すような態度に出る。ラストシーンでやっとそういう感情から解放される。

簡単に言うと 加賀りさ→卑屈 高瀬りさ→負けず嫌い 小片りさ→嫉妬深い


・舞(三女)
A堀江葵月
 お調子者な舞。あまり笑い要素の強くない主演2人の組み合わせなので、A固有の笑いは舞が一手に引き受けている感がある。舞台初経験といいながらなかなか安定感あって、ダンススキルが高いからかちょっとした動きのバリエーションも多くて楽しい。実は3チームで姉妹関係と役者の実際の年齢順が逆転するのは加賀と堀江の間だけ(豆知識)。

B前田こころ
 キレ気味の舞。初舞台にしては無難にやれている。全体として絡み方がけっこう強い印象を受ける。ラジカセと油での高瀬との絡みはとても面白いのだが、それ以外のところでインパクトのあるシーンがなく、評価が難しいなあという感じ。研修生の中で前田が置かれている状況と似ているような・・・。


C小野琴己
 ボケボケの舞。今回の舞台で一番の新発見と言いたいハマり役。演技は正直言って棒なのに、アーティストとか言い出すところとか、リサに怒鳴られて泣くところとか、なんか妙に雰囲気がハマる。これは本当に棒演技なのか、稽古であえてそういう味を残すようにしたのか、判断が難しい。

・るみ(四女)
A清野桃々姫
 大人びたるみ。直前の『モード』から立て続けの出演で、モードで観たときも「うまいなあ」と思ったが、今回も非常に良い。演技が細かく、一つ一つの動きに意味を持たせている。この子のるみはマセガキというか、小さい頃から姉たちをちょっと反面教師にしているようなところがある。

B吉田真理恵
 子ども子どもしたるみ。演技なのか素なのかわからないけれど、このるみは思うがままに振る舞うザ・子ども。その分、かわいらしさが全面に出てきていて客席がほっこりしているのがわかる。台詞の言い回しとかは、演技としてはまだまだだけれど、あんまり作り込まない方が魅力が出るタイプかも。

C西田汐里
 頭のいい末っ子るみ。末っ子だから振る舞いは子どもだけど、頭がいいるみ。姉や大人に向かってわかったようなことを言うタイプの子どもかな。ちゃんと演技ができていてこの子も発見だった。子どもかなと思ったら、舞台の時間経過に合わせて基本の表情が変わるので最後は3人のるみの中で一番大人っぽく見える。


・川上(るみの友達)
A金津美月
 頼りない川上。初舞台にして男役ってどうなんだ。この川上は最後までどこか子どもが抜けきらなくて頼りない感じ。Aは清野るみが大人びてしっかりしているので、これはこれでいいバランスだと思った。演技は低い声に苦戦しているけど、歌はいい。細かいところまで演技できるようになれば良くなる。

B小野田暖優(演劇女子部)
 かっこつけた川上。演劇女子部には欠かせない小野田さん、今回も安定感のある演技を見せてくれている。この川上はキザでカッコつけ。最初の方は根拠はないけど自信満々なところがある。後半に行くに従って、一度折れてから成長していくところの演じ分けはさすがだと思う。るみとのカップル感がとてもいい。

C一岡怜奈
 ちょっと天然な川上。ひさしぶりの舞台出演となったいっちゃんは意外や男役。演技にも普段のほんわかした雰囲気が出ていて、この川上は天然で思い込みの激しい感じがある。るみとの身長差はやたらある。メインキャストで唯一、最後まで役の年齢が実年齢を超えない(最後は同い年と思われる、豆知識②)。いっちゃん観るならBのアンサンブルの方がお得かも?
 

 ここまで書いて長さに自分で驚きつつ、ひとまず終わりにします。こうやって見比べるのがこの舞台の楽しみの1つなので、まだ観てないチームがあるって方はぜひ3パターン全部観てほしいと思います。

 長女役の須藤茉麻、母親役の梨木さん、アンサンブル専属の川村文乃、横山玲奈についてはまた別エントリを立てるかもしれないし立てないかもしれません。
演劇女子部『ネガポジポジ』

 2日目まで終わりましたね。AチームとBチームを観ての主観的な感想です。
 劇中の細かいエピソードには触れませんが、ややネタバレ要素を含んでおります。そして演技の巧拙を語るものではないという点にご留意ください。



 この物語は由美とりさの関係性が常に物語の中心にあるわけですが、ラストがAとBでまったく違う見え方になっていました。ひとことで言うと、Bの方がずっとわかりやすいというか、理解できる普通の演劇でした。Aを観たときはカオス感というか、わけわからないけどなんかすごい、という感想でしたが、Bは「ああ、これってそういう話だったのね」って終わり方。

 で、終わってから色々と振り返ってみて、というかラストから逆算してひとつひとつのシーンを解きほぐしていった時、上演中に自分が主に観ていた加賀楓と高瀬くるみの「りさ」という女の子(以下、演者に倣い加賀りさ、高瀬りさとします)の捉え方、解釈の違いなのかなという気がしてきました。簡単に言うと以下のようになります。

 大前提として、りさは自分の出自や容姿に強いコンプレックスを抱いています。ただ、加賀りさと高瀬りさはそのコンプレックスの種類が違うんです。

A 加賀りさ 非常に内向的で卑屈。「自分はダメだ」という強い思い込みは「絶対評価」。自分にないものを持っている由美に対しては、彼女に近づき、彼女のようになることで自分のコンプレックスが解消できるのではないかと思っている。

B 高瀬りさ 他者との比較や周囲の評価が気になり「他の人と比べて自分はダメだ」という「相対評価」。なので由美のようになりたいと思う一方で、由美は高瀬りさのコンプレックスの根本のところにいる「自分よりすごい人」の代表でもある。


 加賀りさはとにかく内向きで、これじゃない自分になりたいという思いが強い一方で、じゃあそれはなんかのかと言われると中身がないから結局なにも変わらないという女の子。だから誰かの真似をすることで違う自分になろうとする。

 高瀬りさは由美のことがずっと気になっている。でも、それを素直に言うのは負けを認めるようで言えない。由美に負けない自分になりたいけど、どうやったらなれるかは全然わからなくて、変われないまま空回っている女の子。

 もちろんチーム全体としての芝居なので一人を取り上げて書くのがどこまで的を射た分析になるのかわかりませんが、自分なりの解釈です。

 この違いはどこから来るのか。これはわりと演者本人の性格に起因する部分があるのではないかと思います。加賀りさは加賀楓が、高瀬りさは高瀬くるみが、それぞれ自分の中にりさを取り込んでつくりあげた人物です。その中には、少なからず演者本人を写し取った部分が出ているのではないでしょうか。

 脚本と演出を担当した江本純子さんも「正解は自分で見つけること」と演者に言ってます。つまり、あえて演者によって解釈が違うことを許容しています。それならば、加賀りさと高瀬りさは、彼女たちが見つけたそれぞれの正解なんだろうと思います。

 では、加賀楓と高瀬くるみのどういう部分を反映したものなのか・・・なんてことを書き始めると大変です。ただ、普段の日記や、他のメンバーから語られる姿を見ていると、それなりに納得がいくんですよね。

 加賀楓は自分のパフォーマンスに納得いくかどうかを重要視します。後輩からリスペクトされても、自分はまだまだだという意識が強いです。最近は研修生のリーダーとして「自分」の範囲が広がり、研修生全体のパフォーマンスを高めることも目指すようになりました。

 高瀬くるみは、常に一番を目指している負けず嫌いです。加入当初は強烈な目立とう精神がハロプロ研修生という集団の中で浮いている部分もありましたが、最近はハロプロメソッドを踏襲しつつ、そこに自分の味を加えることでキラリと光るものを見せてくれるようになりました。

 面白いなあと思うのは、この2人はこうした性格の違いだけでなく、スタイルやファション、歌い方、これまでの経歴など、色んな部分で正反対なタイプです。でも、お互い、自分にない部分へのリスペクトがとても強いんですよね。

 研修生発表会の『大好きだから絶対に許さない』オーデの映像で2人のハーモニーを聴いた時に「こんなに合うのか」と驚きました。2人ともデビューをなかなか勝ち取れずにいる研修生という立場ですが、意外と一緒にデビューしたら良いパートナーになるんじゃないかと勝手に思ってます。

 『ネガポジポジ』の話からだいぶ逸れてきたので、ここらで終わりにします。今日はCチームの初日であり、Cでりさを演じる小片リサの誕生日でもあります。ってことで、池袋シアターグリーンに行ってきます。

 それでら!