私は映画の専門家ではありませんし、同じ映画でも観る人それぞれに感じ方は違うものです。 評価はしていますが、基準は一本分のレンタル料金を払って借りて、その元は取れるか? 胸に残るものはあるか?です。 ☆☆☆なら「元は取れる」、☆☆☆☆以上なら「満足」みたいな感じです♪ アルバイトをしていても、「お客様、それはお金を払ってまで観る必要はないと思いますが…」と言いたくなることがあります。 せっかくレンタルするのなら、少しでも満足してもらいたいと思って始めました。
紹介します映画それぞれについて、「私もコレ見ました」「自分はこう思った」というような、ご意見ご感想があれば、コメント欄からお願いします。
( 赤文字が出てきたら関連作!! クリックしてみてね♪ )
FREEDOMLAND
Cast.
Samuel L. Jackson, Julianne Moore
Rating
ある夜、1人の女性が街を徘徊した末、病院に現れた。 名をブレンダ・マーティンと言い、その両手は血にまみれていた。
地元の捜査官ロレンゾは、精神虚弱に陥っている彼女を相手に、何とか「車が奪われ、中には息子が乗っていた」という証言を得るが、目撃者もなく、街でのトラブルや管轄争いなど、トラブルや疑惑も渦巻く中、捜査は難航していた。 そんな折、ロレンゾはブレンダが何かを隠していることに気付き、真相も次第に明らかになろうとしていたのだが・・・
キモい。
ストーリーが? 違う。
映像が?? 違う、そうじゃない。
ジュリ… そう! それ!!
ジュリアン・ムーアって気色悪い女優さんだと思いませんか?(メチャメチャ失礼だけど)
ここ最近、出演する作品も偏ってきてるし。 子どもが誕生しない未来が舞台の『トゥモロー・ワールド』や、息子が存在しなかったことになり、挙句の果てには宇宙人が出てくる始末の『フォーガットゥン』、そして今作。 どれも “衝撃的サスペンス” だの “迷宮サスペンス” だのと書かれながら、中途半端で曖昧な終わり方。 迷宮じゃ困るし…(^_^;)
今作もネタバレしたら最後、見る意味がゼロになるので多くは語れませんが、親が子を思う気持ちと、未だに残っている黒人への偏見の実態を伝えようとしていることは良く分かったということだけ、付け加えておきます。
(←アマゾンのレビューでも皆ボロくそのコメントしてます!)
- フォーガットン
違う、そうじゃない
SAW 3
![](https://stat.ameba.jp/user_images/1f/7e/10018044591_s.jpg?caw=800)
Rating
ジグソウのトラップから逃げられなかった人間の、無残な死に様。
その罠はさらに難易度と過激さを増し、犠牲者を次々と増やしていった。 そんな中、新たな[ゲーム]のためにそれぞれ拉致されてきた、一人の男と一人の女。 女医であるリンには、瀕死のジグソウ=ジョンを、男のゲームが終わるまでのあいだ生かしておくことが告げられ、彼女自身のゲームも開始された。 一方、男ジェフは息子を交通事故で亡くしていた。 「事故と裁判に関わった3人を赦すことができるか?」それがジグソウから課せられた命題だった。 同時進行される二つのゲームの後に待つものとは。
I want to play a game... Live or die, make your choice...
いやはや。。 回を重ねるごとに、痛い!と目を覆いたくなるシーンが多くなりますね。
ホラーのジャンルにも色々ありますが、精神的に観る者を追い込むサスペンスやスリラーの要素に加えて、この作品には血しぶきで魅せる【スプラッター】の要素も、鋭利な刃物で人が切られる新ジャンル【スラッシャー】の要素も含まれている。 さらに、迫力の効果音を用いて「骨が折れていく音」を表現するなど、視覚からだけでなく聴覚からも背スジを刺激されてしまうのが、今回の作品の特徴のようにも思えた。(ホラー系は大の苦手なので、そんなに冷静に観れたワケではありませんが…汗)
ストーリーからだけでなく、様々な効果を用いて多角的に「“生”を感謝させる」ことに成功している気がする。 ただ… やっぱり万人は楽しめない。 『SAW2』から、“痛い”のが苦手な人にはキツい映画になってしまいました。 特に今回は酷い。。 最後の光景を目にして出てくる言葉は、 Holy s***!!
*おまけ*
私が観ることは無いので、このブログに紹介される事も100%ありませんが、今回の作品と前後して、新作ホラー映画が次々レンタル開始になるようなので、興味のある方はチェックしてみてください♪ ( )内はレンタル開始日です。
【スラッシャー】系ホラー
ホステル コレクターズ・エディション 無修正版
(3/16)
テキサス・チェーンソー・ビギニング
(3/23)
【オカルト】系ホラー
機械じかけの小児病棟
(3/28)
THE WHITE PLANET ( La Planete Blanche )
Rating
ブリザード吹きすさぶ、冬の北極。
白夜の訪れとともに春が到来し、9月、3ヶ月続いた昼の時間が幕を下ろすと、夏が終わる。
大地が姿を消し、ホワイト・プラネットが再び “白” に覆われる頃、狩場を提供されたホッキョクグマたちも元気を取り戻す。
一年を通じて冒頭から描かれている、このシロクマたちの誕生や成長の軌跡以外にも、春を悟りどこからともなく集まりだし大移動を始めるカリブーたちや、ペンギンの群れが氷の反射の下で見せるハンターの姿や、氷の下の暗い海中で見られるもう一つのWhite、白イルカたちのダンスを始め、3年という日数を費やして撮影された、貴重な奇跡の映像の数々が収められている。
ただただ「白」だけが埋め尽くすこの世界での、命を懸けた誕生、狩り、生活。 ゆえに美しい。 この圧倒的な美しさ、壮大さを見せられることで、私たちが今、気づかなければならない事とは・・・。
ブログ復帰第一弾ともいえる作品が、当ブログ初めてのドキュメンタリー作品の紹介になってしまいました。 …少し不安(゚ー゚; でもでも、素晴らしい作品でしたよ。 「これはCG?」と疑ってしまうほどの映像美。 しかーし、それは現実世界の神秘のみが描き出せる、鮮明な地球の美しさなのです!!
厳しい冬の後には、必ず暖かな春が訪れる。 春は生きとし生けるものすべてに命の力を与え、成長させてくれる。 食物が連鎖することの美しさも教えてくれる。 人間は自然界からの恩恵を享受してばかりである。 果たしてそれでいいのだろうか? 作品中に登場する愛らしい動物たち。 彼らは地球の異変には気づいても、それを食い止めるだけの力はない。 地球を今の危機的状態にした張本人、そしてそれを修正しうる唯一無二の存在、それが私たちである。
“大きな底辺を作らなければ、高いピラミッドは立たない”
私たち一人ひとりが現状に気づき、少し変化するだけでも、世界は大きく変わる可能性をもっていると思う。 地球の気候を均衡に保つために重要な役割を果たしている北極の、氷が薄くなっていることを表す最後の映像。 短いシーンでも、そこに込められたメッセージは重いものでした。
好き嫌いの分かれるドキュメンタリー映画なので、この点数に止めましたが、多くの方に観てもらいたい作品です。
V for VENDETTA
Cast.
Natalie Portman, Hugo Weaving
Rating
第三次世界大戦後の世界において、独裁政権下ににある未来のイギリス。
外出禁止令の出ている中、出掛けようとしたところを秘密警察に取り押さえられたイヴィーは、全身黒い服で身を隠し、不敵な笑みを浮かべたマスクをつけた、謎の男に助けられた。 偶然か必然か、その夜は男が革命への序章を奏で始めようとしていた夜でもあった。 裁判所を爆破し、全体主義国家への闘いの火蓋を一人で切った、英雄とも、狂人とも、正義の使者とも、ただのテロリストとも取れる、“V”とだけ名乗るこの男。 しかし、この男の過去には悲惨な影があった。
1605年に、国王の圧制に反発し、死刑に処されたガイ・フォークスに習い、イギリスの反逆精神の象徴となった11月5日。 この日を目指して“V”が動き出す時、自由と正義のための革命が始まる!!
あぁ・・・、いろいろと想像してしまう“V”の中身。
武芸に秀で、頭も良く、芸術を愛でる心を持ち、ついでに料理までできちゃう♪(…ただし変人だけどネ) 顔を一切出さないゆえに湧いてくる愛着や関心が民衆の心に根付いた時、革命への下準備は完了する。 彼は、「今がどんなに腐敗した世の中なのか」を考えるキッカケを与えたに過ぎなかった。 悪しき政府を真に打倒するのは、民衆の力なのである! 仮面をつけた民衆が、大挙して議事堂前の集まってきた時、“V”の理念が民衆に広まったのを実感したその時に、興奮は最高潮に達する!! そして閃光と“V”のテーマが入り混じる、美しきラスト。 全ての人が“自由”と“希望”を持つ権利がある限り、誰もが胸に抱いている“V”の魂。 仮面に乾杯☆
スマートな作品でした。
Vの話し方や気分によって、仮面の表情が微笑んでいるようにも、怒っているようにも見えるからホントに不思議(ノ゚ο゚)ノ 注目してみてください♪
THE DA VINCI CODE
Cast,
Tom Hanks, Audrey Tautou, Ian McKellen, Jean Reno, Paul Bettany
Rating
ルーブル美術館で館長が何者かに殺害された。 館長から最後に連絡を受けた人物として、現場に連れてこられたラングドンは、館長の孫で、暗号解析を専門とする女性ソフィーにより、自分が容疑者扱いされていることを知らされる。 ファーシュ警部をはじめとするフランス警察の追跡を振り切りながら、真犯人追求のため、姿なき陰謀を阻止するため、そしてそれぞれが胸に感じる壮大なロマンへの探求心から、暗号の謎を解き始めた二人。 しかし、そこには歴史全体を覆してしまうであろう、驚愕の真実が隠されていた・・・
劇場公開当時(いや、その前からかな?)、電車の中でも、この作品の原作本を読んでいる方をたくさん見かけたものですが、正直「そんなに面白いの??」という疑念を抱いてました。 とりあえずDVDがリリースされるまで興味は封印。
そして、昨晩とうとう観ることができました! 歴史ミステリーを紐解いていくということで、少々難しい内容です。 キリスト教やヨーロッパの歴史を把握していることを前提に製作されているような作品なので、日本で万人受けするとは考えにくい。 ただ、原作を読んでない人なら、サスペンスとして楽しむこともできるし、既に原作は読み終えているという方にとっても、本の世界を映像で再び楽しめるとあっては、観てみる以外に選択肢はないでしょう。
一つ、とても気に入ってるシーンがある。 ほんの数秒の映像なんだけど、トムとオドレイが歩く姿に、中世の街並みが重なって見える。 私たちは日頃忘れがちだけれど、皆 歴史の上を歩いている。 脈々と続く歴史の中を生きている。 私の生活している場所も、皆さんの住む土地も、遠い昔に歴史の舞台だった。 その上を生きていることにロマンを感じ、少しでも興味を抱いてほしい。 海外旅行の際も同じ。 歴史を学んでいるものとして願うところであります。
* 原作を読まれた方は、比較した感想なんかも教えてくれると嬉しいです♪
↓↓↓関連作品↓↓↓
- ダン・ブラウン, 越前 敏弥
- ダ・ヴィンチ・コード 上・中・下巻 3冊セット (翻訳版)
- Dan Brown
- The Da Vinci Code: Special Illustrated (英語のまま読みたい方はこちら)
THE MANCHURIAN CANDIDATE -クライシス・オブ・アメリカ-
Cast.
Denzel Washington, Meryl Streep, Liev Schreiber
Rating
湾岸戦争に際して、祖国を危機から救ったという記憶を持ち、今や若くして副大統領候補にまで登りつめた男、レイモンド。 一方、彼に命を救われたと記憶しているものの、連夜、戦争の悪夢に悩まされ続ける、元上官のベン。 選挙をめぐって様々な画策が繰り広げられる中、彼は一人、悪夢の原因を突き止めようと動き出した。 やがて、自分の体内に埋め込まれていたチップを発見したことによって、自分たちの記憶は、何者かに捏造されたものなのではないかと疑い始めるのだが・・・
う~ん。。。 よく噛めば味が出てきそうな作品なんだけどなぁ。
組織の力と最新のテクノロジーによって、個々人の記憶を操作し、英雄を作り上げ、権力の奪取を謀る。 一見バカバカしいようだけど、あっても全然不思議じゃない。 だって、最新のテクノロジーは戦争のために作られ、それを試すのも戦場なのだから。 残念だけど、コンピューターにしろ、衛星にしろ、数々の医薬品においても、それが現実。 そして、“自由の国”の繁栄のためには、誰かが犠牲になっているはずだし。。。 レンタルで十分ですので、一度は観ていただけたらと思います。
それにしても、メリル・ストリープ怖いですねぇぇ。 怖いメリル・ストリープといえば、11月18日から公開の『プラダを着た悪魔』ですよね(⇒オフィシャルサイト ) 予告編を見た限りでは、かなりの鬼上司っぷりを演じてました。
そのほかの出演者陣も結構豪華です。 チョイ役で『ヒトラー最後の12日間』 のブルーノ・ガンツなんかも出てる。 『24』のマイク・ノビック役の人もヅラ着けて出てるww
ANGER MANAGEMENT -N.Y.式 ハッピーセラピー-
Cast.
Jack Nicholson, Adam Sandler
Rating
気の小っちゃな男デイヴ。 飛行機内での些細なことから、暴行容疑で逮捕されてしまった彼は、裁判の結果、≪怒り抑制セラピー≫を受けるよう命じられる。 “キレるやつにはキレ者セラピストを” のキャッチコピーを売りにしているバディのセラピーを嫌々ながら受けることになったデイヴだったが、二度目の暴行事件(?)を起こしてしまったことで、バディのセラピーは「24時間密着」になってしまった。
バディが患者以上にキレやすい、アブないセラピストだと気づいた頃には、もう遅い! 治療と称したバディの理不尽な行動に振り回されるデイヴは、そのストレスから怒りを爆発させてしまう!!
しょっぱなから、バカバカしくて失笑。 特に、バァさんがウケる。
相変わらず極悪顔のジャック・ニコルソンも、今回は笑顔たっぷり♪ …だったのに、やっぱり豹変!! なんとなく『シャイニング』を想起してしまった。
前半は、観ていてニヤケちゃうシーンもあって面白いのだが、映画も後半になると、くだらないだけになっていってしまったのが、残念。 そのつまらなさは、観ていて次第に、なぜジャック・ニコルソンがこの作品への出演を受けたのか、疑問になってしまうほどであり、退屈さも感じたが、ラストにはちょっと感動させられちゃいました(…ちょっとね)。
私もAnger Management セラピー、受けてみたいカモです。 でも実際、アダム・サンドラーの作品を観ているだけでも、怒りが消えていく気がするな~。 まぁでも、今作は彼の作品の中でもBADな方なので、あしからず。 主演の二人の個性は、やはりというか…光っていたので、甘々ですがこの評価にしました。
注) 観終わっても「ウエストサイドストーリー」を口ずさんでしまうこと間違い無しです♪
The Lake House -イルマーレ-
Cast.
Keanu Reeves, Sandra Bullock
Rating
湖畔に立つ風変わりな家。 そこを後にし、都会の病院に新しく勤めることになった女性ケイト。 入れ替わるように、湖畔の家に越してきた男性アレックス。 ポストを開けると、そこには次の住人へのケイトからの手紙が入っていた。 しかし、アレックスは不思議で仕方なかった。 自分以前に入居していた者などいないはずだった。 そして犬の足あと・・・。 困惑したアレックスは、返事を出してみることに。 数度のやり取りで次第にハッキリしてきたこと、二人の間にある時間の差、時空の差。 アレックスはケイトの二年前を生きていた。
手紙を通じて互いの人間性に惹かれる二人。 自然と湧いてくる “逢いたい” という気持ち。 しかし、“彼”が現在どこにいるのか分からない以上、ケイトからのアプローチ方法は皆無だった。 そこで、彼に行動してもらうべく出されたアレックスへのお題。 そして、その実行には失敗したものの、ケイトを一目見ることのできたアレックス。 彼は・・・ 恋に落ちた。
いやぁ~疲れた! 時系列のズレた映画は、あらすじを書くのも一苦労ですよ(;^_^A でも、久しぶりに映画館で鑑賞した作品でしたし、皆さんに上手く伝えたくて、頑張ったつもりです。
『スピード』でベスト・キス&カップル賞を受賞したこともある、主演の二人が織り成すラブ・ストーリーは、やはり良かったです。(キアヌがくしゃみをするシーンでは、少々不安になりましたが 笑) 何がイイって二人の演技はもちろん、設定が最高ですよね! 二年未来を生きてるケイトからは、どんなに逢ってみたくても手段がない。 待つしかできない。 じれったいですね~。 しかもキアヌ演じるアレックスがまた少々奥手なんですww
「過去を変えて、未来も変えちゃう」系の映画がありますが(特にSFモノに多い)、あれはタブーですよ。 それをやっちゃうと一気に面白くなくなる! でも、この作品は「過去で知り合って、結果、未来で付き合ってる」みたいな単純ストーリーにはなりません。 過去でわずかに知り合えたことが、まるで隠し味のように、ほのかにケイトの記憶に影響します。 意外と矛盾もなく、98分という短い時間の中でも、しっかりまとまっていたという印象です。 ラストが熱いんだ、また! 選曲も素敵ですし、しっとりした大人のラブ・ストーリーが楽しめます。
上映終了後、後ろの席の人が「納得いかない~」なんて言ってましたが、思慮の浅い意見です。 納得して下さい。 いくつもの偶然が積み重なると、このような奇跡が生まれるかも知れないんだから。。。 あぁ、ロマンティック♪
←サウンド・トラック エンディングのあの歌も入ってます☆
- Rachel Portman
- The Lake House
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4873762391.09.MZZZZZZZ.jpg)
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimages-jp.amazon.com%2Fimages%2FP%2FB0001CSB9O.09.MZZZZZZZ.jpg)
KING ARTHUR
Cast.
Clive Owen, Ioan Gruffudd, Keira Knightley
Rating
ローマ帝国下のブリテン(現イギリス)。 ローマ軍の司令官であり、[円卓の騎士]を率いて反乱軍と戦うアーサーとその仲間たちは、ブリテンにローマ帝国の支配が及んだ際に徴兵された、戦闘技術に長けた民族の子弟たちであった。 彼らは、自分たちの自由解放を得るため、ローマ帝国の精鋭部隊として、今まで戦いに明け暮れてきた。
そんな折、「これが最後」と、困難な任務を引き受けることとなったアーサーと円卓の騎士たちは、移動中のある日、無実の罪で囚われていた女性グヴィネヴィアを救出する。 彼女は、当時ブリテンへの侵略を進めていた残虐なサクソン人に対抗するため立ち上がった、独立を求めて戦うブリテン人の一人であった。 彼女の “愛する祖国は指導者を必要としている” という言葉が、次第にアーサーの中で眠っていた何かを目覚めさせてゆく。 ローマのアーサーとしてではなく、ブリテンのアーサーとしての、運命を賭けた壮絶な戦いが今 始まる・・・
伝説的人物を描いた叙事詩、『アーサーと円卓の騎士団』のお話です。
この作品と同じ頃、前に『トロイ』、後に『アレキサンダー』と、いわゆる壮大な歴史スペクタクルを描いた作品が次々に製作・公開されていました。 主な舞台となる草原の美しさ、騎士たちの装備やメイクなどからも感じられる、リアリティを追求しようとする姿勢は、先に挙げた二作品と比べても遜色ないのですが、一番大切な内容面がお粗末でした。 友情の物語でしかなかったのが非常に残念です。 ドラマティックな展開や、駆け引きのような心理描写もなく、目標のために行動を共にするアーサーとその仲間たち。 一瞬、グヴィネヴィアを巡る三角関係を連想させるシーンがあるものの、進展はない。
迫力ある戦闘シーンは、観る価値ありにも思えるが、当時使われていた戦術を再現して、観る者に興奮を与えるような工夫がなかった。 ワーワー戦っているのみでは引き込まれない。 傍観という感じ。 『トロイ』のほうが面白い!(ノ´▽`)ノ
あとは、時代背景に関する知識がある程度ないと、少々分かりづらい内容だった点がマイナス。 歴史モノの映画に挑戦するのは、下調べの段階から、とてつもなく労力のいることと思うが、歴史に詳しい人たち以外に、一般の人々でも楽しめるような作りであることが、まずは重要だろう。 それはもちろん簡単に作れということではなく、詳しく作れということだ。 観ていて自然に歴史の勉強ができるような作品がベストですね。
・・・という風に、いろんな点でもうちょっと頑張って欲しかった!ということで、この点数。