NO.2999 「ワンピース」の姿見られます、南阿蘇鉄道「サニー号トレイン」「乗船」記録(前編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、NO.2997NO.2998の2回にわたりまして、南阿蘇鉄道高森線の最新鋭気動車でありますMT-4000形気動車の乗車記録に関しましてご紹介しておりました。

 

 南阿蘇鉄道高森線は、熊本県南阿蘇村の立野駅から、高森町の高森駅を結んでおりまして、全長17.7キロの路線でありますが、この中に10駅が設けられておりまして、普段は学生さんや通勤される方の姿が、週末や祝日には多くの観光客も見られているなど、様々な姿が見られております。

 

 その主力車両でありますMT-4000形気動車は、南阿蘇鉄道では最も新しい気動車でありまして、令和5年7月の全線運行再開に伴いましてMT-4001・MT-4002の2両が運行を開始、そして今年にはMT-4003・MT-4004の2両も運行を開始する事になっておりまして、これによりましてMT-2000形気動車2003A号、MT-3000形気動車3001号が2月12日の運行を最後に定期運用を離脱しております。

 

 今回の乗車は、その引退する事になっております2両のラストランを収めに行くために利用しておりましたが、各駅何らかの形で出迎える姿もありまして、まさに観光に特化した路線である事も伺わせております。しかも、JR豊肥線とも接続しますし、この鉄道にもJR乗り入れ列車もありますので、全線運行再開によりまして変わりつつある事も伺える所でもあります。

 

 (阿蘇下田城駅「歓迎くん」)

 

 (中松駅、ロボット)

 

 そして、高森駅では車庫に入る際にMT-3000形気動車3001号との2ショットも収めておりましたが、この後ラストランの運行(MT-3001号は正確には2月16日の学生さんの「卒業列車」がラストランとなります)となりますので、まさに最後の2ショットを収めてよかったと思います。その後、この2両に関しましてはこのほど解体が始まっているそうでありまして、正直早いなという印象でもありましょうか・・・。尚、この2両のラストラン撮影の話題は後日ご紹介させていただきます

 

 (MT-3001号とMT-4002号との並び)

 

 そして、中松駅ではMT-3000形気動車3010号の「サニー号トレイン」のすれ違いの姿も見られておりました。この列車に関しましては後ほどご紹介しますが、高森方で見られておりました野焼きの煙の中から出てくる姿は正直かっこよかったですが、そういった時に限りましてカメラのシャッターが下りなかった事が悔やまれる所ではあります・・・。

 

 

 さて、今回と次回ご紹介しますのは、その南阿蘇鉄道高森線で運行されております「サニー号トレイン」に復路におきまして乗車する事ができておりました。今回前編ではこの車内外、そして高森駅から中松駅までの「乗船」の模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この「サニー号トレイン」は、熊本県出身でもあります尾田栄一郎氏が描いております、週刊少年ジャンプで現在も連載されております人気漫画「ワンピース」と熊本県とのコラボ企画として、熊本地震復興プロジェクトの一環として運行されているものでありますが、このプロジェクトも「ヒノ国」に「麦わらの一味」らが被災地の復興を支援に来たという設定となっております。

 

 このプロジェクトでは、以下画像にありますように復興の象徴として、熊本県内に「麦わらの一味」の像を10体置いておりまして、実際に熊本県庁に「ルフィ」、熊本市動植物園に「チョッパー」、阿蘇駅に「ウソップ」などが置かれております。

 

 (熊本駅に掲示)

 

 (「麦わらの一味」の像のフィギュア)~熊本地震震災ミュージアム「KIOKU」に展示(撮影許可済)

 

 (フランキー像)~高森駅に設置

 

 (ロビン像)~熊本地震震災ミュージアム「KIOKU」に設置

 

 (ウソップ像)~阿蘇駅に設置

 

 

 そして、全線再開(令和5年7月15日)から1週間後の7月22日に、「サニー号トレイン」が「出航」しておりまして、基本的に基本的に木曜、金曜、土曜、日曜、祝日に運行されております。ちなみに、今回訪問時は2月12日月曜日でありましたが、ちょうど祝日にあたっておりましたので、運行にあたる事もできておりました。

 

 

 さて、ここからは乗車の模様をご紹介してまいります。画像は高森線の東端で、南阿蘇鉄道本社もあります高森駅であります。この駅は、昨年7月の運行再開に伴いまして駅舎が新しくなっておりまして、画像のように白い駅舎であるのが特徴であります。そんなこの駅の海抜は540メートルもありまして、周囲に阿蘇五岳、そして外輪山もある中でもありますので、それだけ高い位置に設けられている事が伺わせております。

 

 (駅名標、「海抜540m」が右下に見られます)

 

 

 さて、これから乗車へと進みますが、駅舎内には「サニー号トレイン」の写真撮影用のパネルが置かれておりまして、親子を中心に撮影される方も見られておりました。

 

 

 さて、MTー3000形気動車MT-3010号によります、立野駅からの「サニー号トレイン」がやってまいりました。よく見ましても、フロントの姿から「サウザンドサニー号」のような印象さえも感じさせられます。

 

 (高森駅ホームに入線)

 

 

 側面には、画像にありませんが主役の「ルフィ」をはじめ(最後の画像で紹介)、画像の「フランキー」・「サンジ」、そして「ウソップ」・「チョッパー」が高森駅ホーム側、反対側には「ナミ」・「ロビン」・「ジンベェ」・「ブルック」・「ゾロ」がそれぞれ見られておりまして、それぞれで特徴な姿が見られております。

 

 (「フランキー」)

 

 (「サンジ」)~阿蘇のお酒を持っています

 

 

 さて、ここからは乗車に至ります。

 

 

 乗車しますと、まさに「ワンピース」な姿が見られておりまして、実際に漫画の中で描かれていたものをシートカバーとして掛けられておりました。例えば、以下画像のシーンは、トナカイでもあります船医「チョッパー」「麦わらの一味」に加わるシーンでありますが、木樽のジョッキで乾杯するシーンは海賊らしくていいのではないかと思う所でしょうか。

 

 (ルフィ、目の色を変える?シーン)

 

 

 車内の天井部分には、麦わら帽子をかたどった電灯が見られておりまして、見ましてもよく合っているのではないかと思います。それにしても、棚にも樽や荷物などが見られますが、よく見ましても乗客の方の荷物なのか?と勘違いまでしてしまいそうな印象でもあります・・・。

 

 (棚の橋に樽)

 

 また、同じく天井には「ワンピース」の一コマの姿が見られております。それにしても、様々なシーンが見られておりますが、ご覧の皆様も特にスマートフォンでご覧になられている方は逆さにしてでも見られてみてはいかがかとも思います。

 

 (別の位置)

 

 

 そして、車内での注意に関しましても「ワンピース」の一コマを使いまして注意を促しておりました。それにしても「忘れ物にご注意ください」「思い出も忘れずにお持ち帰りください」とも書かれている姿は特にユニークさえも感じさせる所でもありましょうか・・・。

 

 

 さて、今回乗車しましたのが14時27分発の立野行きでありましたが、間もなく発車時刻となります。私自身も発車前に1枚収めまして「出航」へと至る事になりました。

 

 

 そして14時27分、高森駅を「出航」します。実際にシールにも「出航だァ~~ッ!!!」と書かれておりましたので、私自身もつい「出航」と叫んでおりました・・・。

 

 (高森駅を「出航」)

 

 

 今回は、進行方向から最前部右側の窓の所(上の画像では左側の窓の所)に立ちまして、立野駅までの約30分間を乗車しておりました。それにしても、前回までの往路でもご紹介しましたように、天気が非常に良かった事がそうした絶好なショットを収めるに至っていたのが良かったでしょうか。

 

 

 高森駅から数分で見晴台駅にやってまいりました。よく見ますと木が高く生えている姿が見られますが、これまで遠くからは見ていない分、こうした姿も見ていて美しいなとも思う所ではあります。それにしても、相変わらず多くの観光客の方が見られておりまして、マイカー利用もある事がわかるのではないでしょうか。

 

 (ホーム)

 

 

 進行方向右側では、阿蘇五岳の姿も見られておりましたが、やはり真っ青な中の姿は見ていて気持ちもいいものではないかと思う所でしょうか。

 

 

 さらに、線路際で野焼きをしている姿がありました。野焼きと言いますと、先述のように煙の中を通過するシーン、これは正直撮りたかった所ではありましたので、こればかりは仕方なかった所でもありましたでしょうか。

 

 

 そして、進行方向右側にあります明神池の所には白いパネルが見られておりますが、こちらにありますのは「カッパのかわまつ」でありまして、運転士の方が放送で案内されておりました。この時には、速度を落としておりまして、そのため画像のように収める事もできておりました。

 

 (「カッパのかわまつ」パネル)

 

 

 その明神池を過ぎまして、中松駅に近くなる所では周囲を山に囲まれた姿を収める事ができておりました。確かに、阿蘇五岳が北側、阿蘇の外輪山が西・東・南と囲まれておりますので、わからなくない所ではありますが、それとともに海抜も高い所を走っていると言うのも印象深い所でもありましょうか。

 

 

 こうして、「サニー号トレイン」は、高森線唯一の行き違い駅でもあります中松駅に「入港」します。ここでも複数の方々がこの「サニー号トレイン」を収めるために待ち構えていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 今回は、MT-3000形気動車3010号で運行されております「サニー号トレイン」の「乗船」記録前編として、概要と高森→中松間乗車の模様をご紹介しましたが、やはり「ワンピース」を使いましてこうした列車を運行している事もありまして、多くの利用者が実際に見られておりました。また、各地にありますキャラクター像に関しましては、この像を収めに行かれるいわゆる「スタンプラリー的な事」をやられる方が多いとの事もありまして、それらを含めましてもかなりの関心さが伺える所ではないかと思っております。次回後編では、さらに立野駅までの乗車の模様などをご紹介しますので、後編もご覧になっていただきたいと思います。