両家代表ご挨拶
仕事をしておりますと、「広報」だけでなく様々なリクエストを頂戴します。 先日依頼されたのは息子さんの結婚披露宴の最後を締める「ご両家代表ご挨拶」、クライアント様とは長いお付合いということもあり私に依頼されたのでしょうが、それでも、単なるご列席いただきましてありがとうございます若い二人を今後ともよろしく、だけの挨拶にはしたくないんだというご希望を1時間ほど伺いました。 ただ、ご承知のようにこの締めの挨拶は2~3分が適切な時間でしょうか。想いを語るのでお許しいただいても5分は長いという感じですね。なので、言える内容は1つに絞ることが必要かと。 で、下のような挨拶を作りました。(これは第一稿です。最終稿はゴメンナサイ。それでも掲載にあたり氏名、学校名などの固有名詞、具体的エピソードなどは省略しました) よかったよと感謝の言葉を頂戴しました。 新郎 の父 と申します。本日はご多用にもかかわらず新郎新婦のためにご列席を賜り心より御礼申し上げます。誠にありがとうございます。息子から、「結婚する」との報告をもらったあの日以来、息子の誕生から今日までを振り返っておりますと「子供は社会に育てられている」としみじみ感じます。子供の世界は成長とともに劇的に変化します。誕生からしばらくは親と100%一体の世界です。文字通り親の保護なくしては何もできないのですが、保育園、小学校、中学校、高校、大学と成長するにつれて親の割合がどんどん減少し、周りの方々との関係が濃密になり、どんどん増えてまいります。その中で子供は喜怒哀楽はもちろん、正義や公平、世界や自分の存在ということまで、周囲の方々を通じて学んだに違いありません。本日皆様に祝っていただいております二人を形作る、かなりの部分は周りの方々によって成った、もちろん本人たちの努力もあるでしょうが、その努力とて皆様の叱責、励まし、賞賛などが原動力となったに違いありません。本日ご列席いただいた皆様に、そしてここにいらっしゃらなくても関わっていただいたすべての皆様に、改めて感謝申し上げます。よくぞ息子を、娘をここまで育んでくださいました。本当にありがとうございます。ただ何分若い二人でございます。平坦な道のりばかりではございません、今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。本日は不慣れな宴席で行き届かない点もあったかと思います。何卒お許しください。結びになりますが、皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げ、両家の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。