今年もあと残りわずか。

 

私は27日のセッションが

仕事納めでした。

 

細々ながらも

こうして続けられているのは

いろんな方がご縁を

つないでくれているおかげ。

 

本当にありがたいかぎりです。

 

 

さて、先週末の土日は

2021年2月から約5年間続けてきた

「ことの葉会」の最後の日でした。

 

 

前から私のブログを

読んでくださっている方は

ご存じだと思いますが

 

「ことの葉会」というのは

私が古民家で主催している

少人数制の心理勉強会&お茶会のこと。

 

 

私がずっと心の中で温めてきた

 

古民家をみんなの居場所にして

ゆるやかな群れをつくりたい

 

という想いをカタチにすべく

ちょっぴり勇気を出して始めたものです。

 

 

 

当初は参加メンバーが

ご自分の友人を連れてくるなど

自由なお茶会スタイルでしたが

 

回を重ねるごとに

参加者同士の関係性も深まり

 

内容も

心理学講座が中心に

なったため

 

3年前から新規の方は入れずに

いつも同じメンバーだけで集まる

クローズドの場に。

 

 

 

入れ替わりもありつつ

今も続けてくれているメンバーは

セラピーのクライアントさんでもあります。

 

 

長い方で丸5年

短い方でも3年くらい

 

それぞれが

必要なタイミングで

セッションを受けながら

 

「ことの葉会」にも

参加してくれている

 

”本気の人”ばかり。

 

 

そんなメンバーさんに向けて

2023年からは

『幸せになるための心理学講座』

と称した連続講座を始めました。

 

 

私がご提供している

ビリーフチェンジセラピーの

「ビリーフ」についての理論や

 

ポリヴェーガル理論を中心とした

「トラウマ」のしくみ

 

人生や対人関係の土台となる

「愛着」のしくみ

 

子ども時代の逆境体験が

心身に顕著な影響を与えるという

「ACE(逆境的小児期体験)研究」など

 

けっこうヘビーな内容で

 

心理学が初めての人には

少し難しかったかもしれませんが

 

なんらかの”生きづらさ”を

抱えて苦しんできた人が

 

根本的な原因に気づき

それを解消して

”幸せな人生”へと

シフトしていけるような

 

本質的でディープな講座に

なったのではないかと自負していますウインク

 

 

 

シェアタイムやワークも含め

3~4時間くらいにもなる

けっこうハードな講座なので

 

受講するみなさんも

かなり大変だったと思いますが

 

いつも真剣に聞いてくれ

ご自分の経験や想いを語ってくれて

 

長いはずの時間が、毎回

あっという間に過ぎていきました。

 

 

知は力なり

という言葉がありますが

 

まさに人は知識を得ることで

自分と他者と世界の真理を知り

 

混沌の苦しみから

抜け出す力を得るのかもしれません。

 

 

 

とはいえ

ただ知識を得るだけなら

本でもネットでもできる。

 

 

私が毎月この会を続けてきた

一番の目的は

冒頭にも書いたように

 

子どもの頃から家族の中で傷つき

愛着の問題やトラウマを抱えて

孤独に生きてきた人が

 

心から安全と安心を感じられる

居場所と仲間づくりをすること

 

でした。

 

 

 

愛着の問題やトラウマは

恐怖が身体にも刷り込まれたものなので

 

それを解消するには

頭だけでなく、身体にも働きかけ

 

「心地よく安心できる体験」や

「無邪気に楽しむ体験」を

積み重ねていくことが必要です。

 

 

 

だから、「ことの葉会」では

 

毎回、心理勉強会の初めには

10分間の瞑想をしたり

 

セラピールームで

イメージワークをしたり

 

みんなで外へ出て

古民家の周辺をお散歩したり…

 

と何かしら

身体感覚に働きかける体験を

採り入れてきました。

 

 

 

そして、勉強会以外にも

みなさんと一緒にさまざまなことを

やってきました。

 

 

 

五感をフルに使って

”食べること”を体感する

「マインドフルネス昼食会」や

 

心と身体に相談しながら

今の自分にぴったりのおにぎりを作ります。

 

大きさもカタチもさまざま。

 

庭のモミジで彩りを添えて。

 

 

台所で気軽に楽しむ

「草木染め体験」

 

模様のつけ方にもそれぞれの個性が。

 

 

春のよもぎの新芽でつくる

「よもぎオイル作り体験」も。

 

4月のやわらかなヨモギを摘んで

 

太白ごま油でじっくりと抽出すると

 

深緑色の「よもぎオイル」ができ上がり。

 

 

夏には「七夕会」をしたり

 

 

冬は「薪ストーブを囲むお話し会」などなど

 

思い返すと

四季折々の楽しい思い出が

浮かんで、なつかしさに胸がキュンラブラブ

 

 

そして

「ことの葉会」の最後はいつも

おやつと珈琲をお供に

自由に語り合う時間で終わります。

 

1月恒例のぜんざい&お漬物。

みなさんからもいろんな差し入れをいただき

豪華なおやつタイムに。

 

メンバーのおひとりが差し入れてくれる

手づくりのお菓子が絶品でした!

 

 

 

初めの頃は

私が一人でおやつや珈琲の

準備をしていたのですが

 

いつの頃からか

おやつの時間になると

古民家の小さな台所に

みんなが集まり

 

珈琲を淹れる人

カップを並べて温める人

お菓子を盛り付ける人

使った茶碗や皿を洗う人…など

 

それぞれが自然に

自分の役割を見つけて

動いてくれるように。

 

 

それはまるで

実家に帰ってきた娘たちが

台所でおしゃべりしながら

立ち働いているような

なんとも和やかな風景ですほっこり飛び出すハート

 

 

 

人と一緒にいることに

強い緊張感があったり

グループの中にいることが

苦手だと言っていた人たちが

 

こんなにも安心しきった笑顔で

楽しそうにしているのを見ていると

 

「心から安全と安心を感じられる

 居場所と仲間づくり」

 

という当初に掲げた目的は

果たせたのかな…

と思うようになりました。


 

メンバーのみなさんも

 

新しい仕事に就いたり

新たな夢を見つけたり

家族との関係性が変わったりと

 

それぞれに自分らしい

人生へと踏み出しています。

 

未来の自分にお手紙を書いたことも。

 

 

たまには諸事情により

お休みすることもありましたが

 

ほぼ毎月続けてきた「ことの葉会」も

 

今年で丸5年。

 

 

もうそろそろ

一区切りつけてもいい時かな…

と思うようになり

 

今のメンバーのみなさんに

今月をもって卒業していただくことを

決断しました。

 

 

 

でも、うれしいことに

みなさんから

「絶対にまた集まりたい」と

言っていただいたので

 

またいつか何らかのカタチで

再会の機会をつくろうと思っています。

 

 

 

そして

私もしばらくお休みして

エネルギーを充電をしたら

 

来年以降どこかのタイミングで

新しいメンバーさんを募り

「第二期・ことの葉会」

スタートできたら…とも考えています。

 

 

 

この「終わり」がいつか

何かの「始まり」につながっていくことを

願って…飛び出すハート

 

 

ご縁のあったみなさま

本年もありがとうございました。

 

どうぞ良いお年を!

 

 

秋の終わりと冬の始まりが

静かに折り重なる、美しい季節。

 

 

12月初旬までは赤く染まっていた

古民家の縁側前のモミジも

 

 

今では色褪せた散りモミジとなって

地面や睡蓮鉢の上にふり積もっています。

 

 

 

春の桜にしても

秋の金木犀やモミジにしても

 

美しさのピークというのは

本当に短くて

 

 

特に二拠点居住をしていると

 

ほんの数日の留守の間に

景色が様変わりしていて

その瞬間を見逃してしまうこともたびたび。

 

 

 

自然界に限っていえば

 

一番美しい瞬間というのは

次に来る「終わり」を予感させて

 

 

美しければ美しいほど

寂寥感や哀しみが湧いてくるのは

私だけなのでしょうか。

 

 

 

2019年の春に

この場所と出会ってから

 

7回の春夏秋が過ぎていき

7回目の冬がやってきます。

 

 

その間には

コロナ禍やウクライナ戦争など

世界を揺るがす出来事が起きて

 

目に見える現実はもちろん

目には見えない私たちの意識も

この数年でずいぶん変わりました。

 

 

その凄まじいスピードに比べれば

田舎の時間の流れはゆっくりで

何も変わっていないように見えるけど

 

それでも

小さな変化がじわじわと積み重なり

 

私のまわりの景色も

ここに来たばかりの頃とは

何もかもが違ってきている気がします。

 

 

もともと高齢化と過疎化が

進んでいた集落ではあったけど

 

 

当初は70代だった人たちが80代になって

少しずつ動けなくなり

 

ひとりふたりと集落から人がいなくなって

 

 

手入れの行き届いていた庭や

生き生きとしていた畑や田んぼが

少しずつ荒んでいって

 

朽ちた空き家はさらに朽ち果てて

草や木に覆われて自然に還っていき

 

 

毎年繰りかえし見てきた

春夏秋冬の風景も

少しずつ変わっていきました。

 

 

 

それはアハ体験のように

かすかな変化の積み重ねなので

 

日々の暮らしの中では

あまりはっきりとわからないのだけど

 

 

数年前の写真を見たり

以前の記憶と照らし合わせると

やっぱりずいぶんと違っているのです。

 

 

 

何かが終わりに向かっている…

 

そんな予感が

さざ波のように心に広がって

 

寂しいような、心許ないような

気持ちになってしまうのをどうにも否めません。

 

 

 

もともと過疎化が進んでいた

この集落にやってきた当初から

 

いつかここを去る日が来るだろう

ということは心の片隅にずっとありました。

 

 

それは

自分の意に反して

突然やってくるのか

 

なんらかの決意と覚悟のもと

自ら準備を整えて去っていくのか

 

今はまったくわからないけれど

 

 

どんな形であれ

終わりと別れはいつか必ず訪れる。

 

 

 

人生も同じですね。

 

 

 

ある朝、光の差し込む室内を

ぼんやりと眺めていたら

 

 

いつかここを去る日が来た時

私はどんな気持ちでいるんだろう…

 

という想いがふいに湧いてきて

 

 

それが妙にリアリティのある

痛みだったことに驚きました。

 

 

 

忘れたくても忘れられない

思い出が染みついた物たちを

ひとつひとつ片づけながら

 

 

やるべきことはやりきった…

という満足と共にいるのか

 

思うように動けなかった

不甲斐ない自分への後悔や未練に

打ちのめされているのか

 

 

こればかりは実際に

その時が来ないとわからないけど

 

 

いずれにしても、ここには

ずいぶんと濃密な時間が流れていて

 

その分だけ、別れや手放しには

大きな感情の揺れが伴うのでしょう。

 

 

 

でも、ただひとつ確信しているのは

 

 

いつかここを去る日が来ても

 

ここで過ごした時間

ここで出会った人たち

ここでしか出会えなかった人たち

 

いいことも悪いこともひっくるめて

心が揺れ動いた、たくさんの体験…

 

 

そのすべてが

かけがえのないものとして

私の人生にくっきりと刻まれ

 

実体がなくなったとしても

私の中から失われることはないってこと。

 

 

 

人生って、結局のところ

 

人がそれぞれに積み重ねてきた

「体験」そのものですもんね。

 

 

実体がないからこそ

誰にも奪えないし、

最後の最後まで残るもの。

 

 

 

実は10月頃からいろいろあって

心が沈むことが増えました。

 

 

そして、気づけば

物事の「終わり」について

想いめぐらせていることが多くなっていました。

 

 

まるで冬枯れの木立みたいな心象風景です。

 

 

 

でも、季節がめぐって

また木々が芽吹くように

 

いつか私にもまた

新しい芽吹きの季節が訪れるといいな…

と思う今日この頃。

 

 

気づけば、もう11月も半ば。

 

鹿児島では暑くも寒くもなく

心地よい秋の日が続いています。

 

 

9月の旅の記録を書き終わらないまま

時間が過ぎて、焦るばかりですが

ようやく今日はこのシリーズの最終回。

 

こちらの続きです。

1日目

2日目

3日目

 

 

9月26日(金)、

信州松本で過ごす最後の1日を

迎えました。

 

 

この日泊まった

たびのホテルlit松本」は

2021年に開業した新しいホテル。

 

 

駅から徒歩4分とアクセスもよく

大浴場完備で、お部屋もベッドも広々

 

朝食や各種サービスも充実していて

コスパよく、快適なホテルステイが楽しめます。

 

 

ちなみに、この日の私のお部屋は

ミニキッチン、洗濯機、電子レンジ付きの

「デラックスダブル」で

普通よりグレードのいいお部屋だったようです。

 

 

今回は旅行代理店経由で

ホテルパックを予約したのですが

 

最初のホテル「エースイン松本」も

最上階のお部屋だったので

 

もしかして

じゃらんなどの予約サイトから

自分でホテルを取るよりも

(代理店への忖度?もあって)

いいお部屋を用意してもらえるのかな?

 

と思ったのですが、どうなんでしょうねニコ

 

 

それはともかく

今回のH交通社のホテルパックは

私的にはかなり満足だったので

 

もし次に松本に行くことになったら

ぜひまた利用したいなと思います。

 

 

 

さて…そんなわけで

旅の最終日の朝は

信州名物の朝食バイキングや

大浴場一人占めの朝風呂を楽しみつつ

 

チェックアウトタイムの11時まで

快適な部屋でゆっくり過ごしました。

 

 

 

この日は、松本バスターミナルを

15時40分発の空港バスで発つため

私に残された時間は4時間半ほど。

 

 

松本市内周遊バス

「タウンスニーカー」の1日乗車券を買って

ふたたび松本市内を散策することにしました。

 

 

白壁造りの古い蔵が立ち並ぶ「中町通り」を

 

松本出身の芸術家・草間彌生さんの

アイコンとも言うべき水玉を散りばめた

「タウンスニーカー」がゆっくりと走っていきます。

 

 

私もこのバスに乗り、向かったのは

旧制松本高等学校跡地につくられた

「あがたの森公園」。

 

 

大正時代のヒマラヤ杉の並木道や

大きな池を囲む日本庭園、

モダンな洋風建築の校舎など

見どころいっぱいの素敵な公園です。

 

 

大きな木々に守られて

9月の残暑厳しい日中でも涼しく過ごせました。

 

 

よく手入れされた美しい庭園に佇む

ペールグリーンの木造2階建て校舎。

 

 

現在、旧制松本高等学校の校舎は

公民館や図書館、博物館などになり

「あがたの森文化会館」として

市民の皆さんに親しまれています。

 

 

街の喧騒をよそに

ここだけが別世界のような静けさ。

 

 

ここは観光客にも無料開放されていて

建物内も自由に散策することができます。

 

 

瀟洒なシャンデリアが輝く講堂は

大正浪漫そのもの。

 

朝ドラの「花子とアン」や「虎に翼」の

ヒロインの女学校時代を彷彿とさせますね。

 

 

よく磨きこまれた木の床ですが

近くで見ると無数の傷跡が…。

 

ここに流れたであろう長い歳月に

思いを馳せながら

 

古い建築の独特な空気感と香りを

胸いっぱいに吸い込みました。

 

 

正面玄関に続く階段。

 

柱の細工のすばらしいこと!

 

現代のシンプルなデザインと対極の

細部にまで意匠を凝らした空間に惹かれます。

 

そのひとつひとつに

どれだけの時間と人の手が

かかっているのでしょうか…

 

 

「あがたの森公園」は

どこを見ても美しく、心落ち着ける

素敵な場所でした。

 

 

 

そうこうするうちに

12時を過ぎていたので

 

ふたたびタウンスニーカーに乗って

中町通りへ。

 

 

お昼ご飯を食べようと

予め決めていたお店に向かいました。

 

 

「季節の郷土料理の蔵 草庵」は

女鳥羽川沿いにある蔵造りのお店で

 

四季折々の素材を使った

信州の郷土料理や信州蕎麦が

わりとリーズナブルにいただけます。

 

 

メニューを見るとどれも美味しそうで

迷いましたが

色んなものが少しずつ味わえる

ランチのみのセット「手提げ籠弁当」を

頼むことに。

 

 

籠盛りの小さなおかずたちは

どれも手が込んでいて美味しく

 

焼き魚や天ぷらも作り置きでなく

焼きたて、揚げたてでした。

 

 

お椀に入った信州蕎麦も

よく冷えて喉ごしがよく

大根おろしやワサビと絡んで

すごく美味しかったですキラキラ

 

 

デザートのあんみつまで付いて

2,530円(税込)とは申し訳ないくらいあせる

 

 

お店の雰囲気もゆったりとして

ひとりでも落ち着ける素敵な空間で

 

「松本最後の食事がここでよかった!」

と心から満足でしたキラキラ

 

 

 

お腹もいっぱいになったので

今度は松本の街中を徒歩で

のんびり散策することに。

 

 

松本市は山々に囲まれているため

街のいたるところに井戸や湧水があります。

 

 

中町通りの「蔵の井戸」はポンプ式。

 

 

街の中心地には水路がめぐらされ

 


すごく風情のある道があちこちに。

 

 

松本市特別史跡の「源智の井戸」。

 


 

江戸時代から飲用や酒造用に

使われていたという名水です。

 

信州松本には

こんなにも豊かな湧水があるから

昔から蕎麦や日本酒造りが盛んなのですね。

 

 

さて、のんびりと水巡りをしながら

私が目指していたのは

前日にお会いした原村のHさんから

教えてもらった「栞日(しおりび)」というカフェ。

 

 

元はラジオ商会だったという

古い2階建てのお店で

カフェ、ギャラリー、本屋が融合した

なんとも個性的な空間です。

 

 

アイスコーヒーとガレットでホッと一息。

散策で乾いた喉が生き返りました。

 

 

ここで

私の信州松本ひとり旅も

いよいよフィニッシュ。

 

 

 

松本空港から福岡空港へ飛び

見慣れた博多駅に戻ってきたのは

夜の7時すぎでした。

 

 

たった数日のことなのに

博多駅がまとう九州独特の空気感と

耳に入る九州のイントネーションが

なんだか懐かしくて…

(博多のごぼう天うどんのお味もね)

 

 

そこからもうひとがんばりして

新幹線に乗り、川内駅へ。

 

 

夜10時すぎに古民家へ帰り着き

あえて点けっぱなしにしていた

玄関の裸電球の灯りを見た時

 

「ああ、帰ってきた」と

心底ホッとしたのを思い出します。

 

 

安心したのと同時に

じわじわと胸を満たす

達成感のようなものもありました。

 

 

3泊4日の信州松本ひとり旅、

(博多での前泊を入れると4泊5日)

よくがんばったね…と合格

 

 

私、九州圏内では

けっこうひとり旅をしているけど

 

長野のような全く土地勘のないところを

ずっとひとりきりで旅するのは

ちょっと怖いような気がして

 

最初のうちは

「誰か一緒に行ける人いないかな」と

色んな人の顔を思い浮かべては

あれこれ考えていたんです。

 

 

でも、平日に4泊5日も自由になる人

私の周りにはいないし

 

旅の間中ずっと誰かと一緒

っていうのもなんだか疲れそうだし…

 

ということで

結局ひとりで行くことにしたものの

本心ではやっぱり不安がありました。

 

 

だからなのか

前泊の博多や松本の1日目は

ワクワクより緊張の方が勝ってしまい

あんまり楽しくなかった…ショック

 

 

けれども

2日目、3日目…と経つうちに

少しずつ私の内側に宿っていったのは

 

「私はできる。だいじょうぶ!」

という、明るく力強い感覚。

 

 

それは決して

”根拠のない自信”ではなく

 

小さなチャレンジと達成を

繰り返すことで積み上げた

”自己効力感”とも言えるものでした。

 

 

その感覚は

7年前、古民家を借りた頃の

気持ちとも似ているかもしれません。

 

 

怖いけれど

それでもやるしかない

 

やってみたら何とかできた…

 

の繰り返しの中で得た自分への信頼感。

 

 

たかだか4泊5日の国内旅行で

海外に行く人から見たら

笑っちゃうようなショボさだけどほっこり

 

それでも

自分がぜんぶ責任を負って

成し遂げることができたという事実が

またひとつ小さな自信になりました。

 

 

自分が

「行きたい!」と思い

「行く!」と心を決めれば

きっとどこへでも行けるし

 

なんなら、

好きな場所で暮らすこと(移住)も

本気で望んだらきっとできる…はず(笑)

 

 

そう思えたことで

とても自由になれるし

 

未来にたくさんの選択肢と

可能性が生まれたような気がします。

 

 

 

ブログを書くために

たくさんの写真を見ながら

その時々の出来事や感情を思い出して

言葉に落とし込む作業は

 

旅の追体験にも似て

大変さと楽しさが交錯した時間でした。

 

 

さて、次はどこへ行こうかな…キラキラ

 

この頃なんだか忙しくて

あっというまに時間が過ぎ

気づけば10月もあとわずか…びっくりあせる

 

 

かなり間が空いてしまいましたが

9月に行ったひとり旅の記録の続きです。

 

1回目はこちら

2回目はこちら

 

 

9月25日(木)、

私の信州松本ひとり旅が

早くも3日目を迎えました。

 

 

予定通り、6時20分に起床。

 

前日の上高地トレッキングの疲れが

身体の節々に残っていたものの

目覚めはそんなに悪くないウインク

 

いつもとは違う旅のリズムに

ようやく心身が慣れてきたのかもしれません。

 

 

この日はJRで諏訪方面へ行く予定。

 

 

2日間お世話になった駅前のホテル

「エースイン松本」をあとにして

 

次のホテル「たびの宿 lit 松本」に寄り

荷物を預けてから、松本駅へと向かいました。

 

 

ちなみに「エースイン松本」は

いわゆる普通のビジネスホテルですが

 

松本の交通のハブである

JR松本駅と松本バスターミナル

どちらにも徒歩1分とアクセス抜群。

 

周りにはスーパー、コンビニ

各種飲食店はもちろん

衣料品、雑貨、本、マッサージ

等々なんでも揃ってて

旅行者には本当に便利でした!

 

立地・利便性では堂々の1位だと思います。

(私的ランキングねニコ

 

 

さらに特筆すべきは

同じ系列の高級旅館

「美ヶ原温泉 翔峰」の温泉に

無料で入れるサービスがあること。

(マイクロバスでの送迎付き)

 

この大浴場が驚くほど広く

露天風呂やジャグジーもあって

想像以上にラグジュアリー!!

 

おかげで上高地トレッキングの

疲れも癒されました照れ

 

 

 

さて、話を戻して

 

松本駅からJR篠井線に乗って

まず向かったのは下諏訪駅。

 

 

全国に2万5千社以上あるという

諏訪神社の総本社「諏訪大社」

お詣りするのが目的です。

 

 

ちなみに

「諏訪大社」というのは

諏訪湖の周辺に分かれて鎮座する

四つの神社の総称で

 

諏訪湖の北側に

下社の秋宮と春宮が

 

諏訪湖の南側に

上社の本宮と前宮があります。

 

 

せっかくなので

四社詣りをしたかったのですが

 

上社(本宮と前宮)は駅から遠く

徒歩ではむずかしそうだったので

 

今回は下諏訪駅から徒歩圏内の

下社(秋宮と春宮)の方だけ

お詣りさせていただくことにしました。

 

 

 

下諏訪駅は小さいながらも

雰囲気のある駅舎でしたが

 

駅周辺は閉まっている店が多く

想像していたよりも鄙びた雰囲気…

 

 

全国一万余社の諏訪神社の

総本社「諏訪大社」の門前町として

大いに賑わっている様子を

勝手にイメージしていたので

 

下諏訪駅に降り立ち、周囲を見回した時

ちょっと意外な気がしましたびっくり

 

 

まあ、気を取り直して…と

歩き始めた道の途中で目に入ったのは

鮮やかな色合いのデザインマンホール。

 

 

テレビなどでよく紹介される

あのデンジャラスなお祭り「御柱祭」

諏訪大社の名物なのですね。

 

 

まずは下社の「春宮」を目指し

 

スマホのナビが案内した

何の変哲もない住宅地の中を

ひたすら歩くこと約20分。

 

 

蒸し暑い上に

途中で小雨がぱらつき始め

私の気持ちまで少し下り坂になりかけましたが

 

なんとか無事に下社・春宮に到着しました。

 

 

御影石造りの大鳥居がお出迎え。

 

この頃になると、小雨もやみ

明るい日差しと青い空が戻ってきました。

 

 

大きな木々に抱かれた境内の

もの静かな雰囲気が落ち着きます…

 

 

境内を進むと、まず目を引くのは

神楽殿の大しめ縄。

 

 

デザインが

出雲大社のそれと似ていますが

 

それもそのはず

諏訪大社は出雲大社を頂点とする

いわゆる「出雲系」の神社で

 

出雲大社のご祭神の大国主命様は

諏訪大社のご祭神の

建御名方神様のお父様なのです。

 

 

さらに神楽殿の奥まで進むと

精緻な彫刻が見事な幣拝殿が

威風堂々のお姿を現します。

 

 

諏訪大社には本殿がないので

こちらで拝礼をするそうです。

 

私も無事にここまで来られたことに

感謝しながらお詣りさせていただきました。

 

 

さて、次はふたたび徒歩で

下社・秋宮をめざします。

 

 

下社・春宮と秋宮を結ぶこの道は

江戸時代の五街道のひとつ「中山道(なかせんどう)」。

 

 

古い街並みや建物が好きな私は

こういう風情ある道を歩くだけで

ちょっとテンションが上がってきます照れ

 

 

このあたりはかつて

「下諏訪宿(しもすわしゅく)」

と呼ばれた宿場町で

 

中でもひときわ立派な「本陣岩波家」は

大名などが泊まる高級旅館だったそう。

(現在、県宝として一般公開されています)

 

 

そうこうするうちに

諏訪大社の下社・秋宮に到着しました。

 

 

住宅街の近くにあって

静かな佇まいの春宮に比べて

 

秋宮の方は門前に

食事処やお土産屋などが並ぶ

にぎやかな観光地エリアにあります。

 

 

こちらも神楽殿の大しめ縄がどーんと!

 

春宮よりも大きく見えるのは気のせいかしら?

 

 

秋宮の幣拝殿にも

やはり見事な彫刻が施されていて

すぐそばで見上げると

圧倒されるほどの迫力でした。

 

 

古民家近くの諏訪神社に

ご縁をいただいてから

「いつかは…」と思っていた諏訪大社。

 

念願がかなってうれしかったです。

 

 

 

さて、この日の私には

もうひとつの”念願”がありました。

 

 

お昼ご飯をすませて、下諏訪駅に戻り

再びJRに乗って「富士見駅」へ。

 

 

そこで待ってくれていたのは

緑色のMINI(車)の傍らに立つ

グレイヘアの凛とした佇まいの女性でした。

 

 

smildidiさん”ことHさんは

このブログを通じて知り合った方です。

 

私がブログを始めた

初期からのお付き合いなので

もうかれこれ6年になるでしょうか。

 

 

数年前にご夫婦で

八ケ岳山麓の原村に移住され

森の中の素敵なお家で暮らすHさん。

 

原村の美しさや日々の暮らしを

細やかな筆致で綴ったブログは

私だけでなく、きっと多くの人の憧れだと思います。

 

 

そんなHさんが

私の拙いブログにも時折

コメントを寄せてくださって

 

それがまた

私が弱っている時に絶妙のタイミングで

ぴったりの言葉をかけてくださるものだから

 

その存在は私の中で

どこかずっと気になっていたのです。

 

 

 

今回、長野に行くことになり

いろいろと調べているうち

Hさんがお住まいの原村が

諏訪大社からそれほど遠くないことを知りました。

 

 

初めは、諏訪大社周辺で

どこかランチのお店をご存じないかと

お尋ねのメッセージを送ったのですが

 

「富士見駅まで来られる時間があれば

お迎えに行きますよ!」と言ってくださり

 

思いがけず

お会いすることが叶った次第です。

 

 

当然、お会いするのは初めてなのに

 

ブログを介して

お互いの人柄や暮らしぶり

過去のできごとや繊細な心模様…など

 

深い部分を共有しているという

なんとも不思議な関係性。

 

 

共通の話題は山ほどあるので

初対面にもかかわらず

すぐに打ち解けてお話が弾みました。

 

 

途中で小雨が降りだし

(2人とも傘を持っていなかったので)

傘を取りに寄ったHさんのお家は

 

森の中の別荘地の一番奥にあり

まさに私の理想を体現したような佇まいでした。

 

 

その後、Hさんが案内してくれたのは

「蓼科ハーバルノート」という素敵なお店。

 

 

このお店は

日本のハーブ専門店の先駆け的な存在だそう。

 

 

森の中で時と共に苔むした屋根が

40年というこのお店の歴史を物語っています。

 

 

たくさんの姫りんご?をあしらった

秋らしいディスプレイにうっとり。

 

この場所に初めからあったように佇む

色褪せた木造の小屋と

森の魔法使いのような雰囲気の女主人が

とても自然になじんでいて

まるで絵本の世界に迷い込んだようなひと時でした。

 

 

 

次に連れて行ってもらったのは

森の中に佇むgallery&Café「陶仙房」。

 

 

築90年の古民家の太い梁や白壁が

醸し出す落ち着いた空間に

厳選された古家具や道具、本、器などが

しっくりとなじんでいます。

 

ここもまた

視界に入る隅々までが超私好み飛び出すハート

 

 

舞いあがっていたのか

お店の写真を全く撮ってないのが残念ですが…

 

 

美しい空間の端っこの丸いテーブル席で

ゆっくりHさんとお話をしました。

 

 

粉引きの器に乗った木の実のタルトと

コーヒーのセットをお供に…

 

 

「コーヒーはやっぱり深煎りが一番!」

という好みも一致していました照れ

 

 

好きなものや好きな本(作家)の話

子どもの頃や若い頃の話

今の暮らし、これからの夢…と

 

話は尽きることなく…

 

 

気づけはあたりは夕方の気配。

楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。

 

 

富士見駅に送ってもらう途中で

助手席からふと左手の空を見上げると

 

なんと!くっきりと大きな虹が

かかっているではありませんか虹

 

しかもダブルレインボー(二重虹)です!

 

 

ダブルレインボーって

見られる確率が約1%と希少なことから

幸運の象徴と言われているとか。

 

 

このタイミングでHさんと一緒に

特別な虹を見られたことも

忘れられない思い出になりました。

 

 

本来なら

人生ですれ違うことすら

なかったかもしれない人と

こうして出会えて

豊かな時間を共にできたのは

ブログのおかげ。

 

 

それこそ

ダブルレインボーくらい

スペシャルな奇跡だと思いますキラキラ

 

 

ブログって

Instagramなどよりも顕著に

その人の人生観や人柄が表れるからか

 

実際に会うと、初対面なのに

「よく知ってる人」…みたいな

不思議な安心感があるんですよね。

 

おもしろいご縁ですね。

 

 

いつの日かの再会を約束し

Hさんとは富士見駅でお別れ。

 

 

温かい気持ちを胸に

夕方の満員電車に揺られて

松本駅へと戻ったのでした。

 

 

 

7時過ぎに駅に着き

この日のホテル「たびの宿 lit 松本」

にチェックイン。

 

夜ご飯を食べに

松本カレーのレジェンドと名高い

「松本メーヤウ 駅前店」へ。

 

ホテル裏手にあり

歩き疲れた体にはありがたかったです。

 


頼んだカレーが来るまで

エスニック風味のサラダとカシスソーダでのんびり。

 

 

人気No.1という「インド風ポークカリー」。

豚肉がゴロゴロ入ったスープカレーです。

 

「程よい辛さ」と書いてあったけど

私には辛すぎて、ヒーヒー言いながら

なんとか食べきりましたアセアセ

 

 

満腹になってホテルへ戻り

大浴場で疲れを癒してから

少し早めにベッドへ…

 

 

実はこの日は小さなハプニングが

いくつかあったけど

終わってみればとても充実した1日でしたウインク

 

9月に行ったひとり旅の記録です。

前回はこちらから。

 

 

信州松本の旅、2日目の朝。

 

 

前夜は早めにベッドに入ったものの

頭が冴えてなかなか寝付けず

モゾモゾしているうちに

いつの間にか眠っていたようです。

 

 

早朝4時のアラームで起床。

 

 

前日に続き、体調も今ひとつで

「よく寝た~」っていうスッキリ感もない

目覚めでしたが

この日は今回の旅のメインである

上高地へ行く日です。

 

 

5時30分の始発の直行バスを

予約していたので

グズグズしている暇もなく

すぐさま支度に取り掛かりました。

 

 

鹿児島を出る前に

YouTubeやネットで予習したところ

 

標高1500メートルの上高地は

松本市内よりもかなり気温が低く

特に9月以降は朝夕と昼間の寒暖差が

10℃くらいあることも少なくないとか。

 

早朝は5℃を下回り

ニット帽子や手袋が必要…ともあって。

 

 

そもそも季節の変わり目の

春・秋の旅行は服装選びが難しいけど

 

寒暖差のある山に行くとなるとさらに

服装や持ち物をどうしようかと迷うことばかり。

 

 

いろいろ調べていると

 

登山や山歩きの服装は

薄手のものをたくさん重ねて

状況に応じて脱ぎ着できる

「レイヤリング(重ね着)」が基本らしい。

 

 

そんなわけで、私は

Tシャツに長袖のボタンシャツ

ウルトラダウンベスト(ユニクロ)

薄手のフード付きジャンパーを重ね

 

ストレッチのジーンズに

トレッキングシューズを履いて

初秋の上高地へと向かったのでした。

 

 

 

宿泊したホテルの目の前にある

松本バスセンターから出発する

始発(5時30分)の上高地直行バスは

平日だというのにぎっしり満員。

 

しかも、半分以上が

外国人とおぼしき人たちです。

 

 

私は最後部座席の角で

態度も身体もやや大きめな

中国人カップルに押されながら

車窓を流れる景色を眺めていましたショックあせる

 

 

 

上高地トレッキングのスタート地点

「大正池」に着いて

満員のバスから降りたのは7時すぎ。

 

 

お天気はスカッと快晴で

思っていたより寒くもなく

 

山の朝のひんやりとした

透明な空気がとても気持ちいい!

 

 

いよいよ憧れの

上高地トレッキングの始まりです。

 

 

歩き始めて

最初に現れた景色がこちら。

 

澄みきった大正池の水面に

くっきりと写し出されているのは

焼岳(やけだけ)というお山です。

 

長野と岐阜の県境にまたがる

標高2455メートルの活火山で

日本百名山の一座だそう。

 

 

大正時代、焼岳の噴火で

梓川がせき止められて

一夜にしてできたという「大正池」は

信じられないほどの透明度!

 

 

この景色の中に身を置いたとたん

 

前日からの体調不良に

寝不足も重なって

長時間、山道を歩けるのか不安で

どんよりしていた心とからだが

スーッと軽くなりました。

 

 

 

大正池から4キロ先にある河童橋を目指し

林道を歩きます。

(ひたすら歩けば、1時間程度)

 

 

このルートはわりと平らな道が多く

場所によっては木道になっているので

 

山歩きファッションではなく

普通の服やスニーカーで

歩いている人もたくさんいました。

 

 

途中、きれいな小川にかかる橋を渡ったり

素敵な湿原が現れたりと、見所の多いルートです。

 

 

 

でも…

 

道の途中に時々現れるコレ↑が

不安を掻きたてる…

 

そう、熊除けのベルです。

(けっこう大きな音がする)

 

 

今年はあちこちで

熊の被害や凄惨な事件が多発してるし

 

8月から9月にかけては

松本市内で熊の目撃情報が相次ぎ

 

直近の上高地でも

何度か熊が目撃されている模様。

 

 

そんな事前情報もあって、私も

内心かなりドキドキしていました不安

 

 

しかも…

実際、田代湿原の上を渡る木道に

熊のふんらしきものが

落ちている場所がけっこうあって

 

ひと気のない時間帯には

この辺り一帯をうろついているのかと思うと

 

林道でひとりになってしまう時は

けっこう怖かったです。

 

誰が積んだのか

焼岳そっくりの河原の石のお山。

 

 

寄り道やよそ見をしながら

のんびり歩くこと90分。

 

 

美しい景色と

時々現れる梓川の清らかな流れに

励まされて

 

気づけば河童橋まで来ていました。

 

 

梓川にかかる木製の吊り橋

「河童橋」は上高地のランドマーク。

 

 

バスターミナルやホテル

飲食店などが立ち並ぶ

上高地観光の中心地にあります。

 

 

ここまでは直接バスでも来られるので

普通のデートで来ているような

お洒落な若いカップルもたくさん!

 

外国人の方たちも本当に多いです。

 

 

穂高連峰を望む絶景が見られる

最高のロケーションですが

 

とにかく人が多くて落ち着かないので

 

コーヒーを飲んで少し休憩した後

次の目的地である

「明神池(みょうじんいけ)」に向けて

早々に出発することにしました。

 

 

 

河童橋~明神池のルートは

比較的アップダウンがあり

 

木の根なども張り出していて

険しい場所もあるため

本格的な登山靴や

トレッキングシューズの人が多く

 

歩いている人の年齢層も

わりと高めの印象。

 

 

梓川を挟んで

左岸ルートと右岸ルートがあり

どちらからでも明神池に行けます。

 

私は行きは左岸ルート

帰りは右岸ルートを歩きました。

 

 

実は私のトレッキングシューズは

8年ほど前の屋久島ひとり旅で

白谷雲水峡から太鼓岩まで登った時以来。

 

 

本当に久々だったので

少し前から古民家のまわりの散歩でも

これを履いて、足慣らしをしておきました。

 

 

水面がきれいすぎて

映り込んだ景色の上下を入れ替えても

気づかないほど…

 

 

朝からずっと歩きっぱなしで

さすがに疲れてきましたが

 

時々、視界に現れる清らかな風景に

エネルギーをもらって

なんとか明神橋までたどり着きました。

 

 

明神橋は

河童橋よりもさらに上流にあり

細長~い木製の吊り橋。

 

 

周囲に何もない分

お店やホテルが立ち並ぶ河童橋より

大自然が近くに感じられます。

 

 

河原に降りて流れる水に触れると

もう手がしびれるほど冷たい。

 

それもそのはず

梓川は穂高連峰の雪どけ水が

流れ込んだ川なので

それはそれは冷たくて透明度が高いのです。

 

 

 

左岸ルートから明神橋を渡って

しばらく歩くと明神池が現れます。

 

 

この辺り一帯は

穂高神社奥宮の神域に当たり

 

目の前にそびえる

明神岳そのものがご神体なのだそう。

 

 

明神池に突き出た桟橋の先が

遥拝所になっていて

ひとりずつそこに向かって進み

明神岳に向かって拝みます。

 

 

人がいない早朝や夕暮れ時は

それは神秘的な風景だそうですよ。

 

 

明神池あたりの散策を終えたあたりで

時刻は午前11時頃。

 

早朝に出発したので

すでにお腹がすいています。

 

 

そろそろお昼にしようかと

 

明治期の山案内人、上篠嘉門次さんが

明神池の畔に建てたという山小屋が

そのまま飲食店になっている

「嘉門次小屋(かもんじごや)」へ。

 

 

すでに行列ができたので

私もそこに並びました。

 

すごく待つかと思いきや

意外と早く呼ばれたのでよかったです。

 

 

ここの名物は

囲炉裏で炙ったイワナの塩焼き。

 

昔の趣がそのまま残る

嘉門次さんの小屋で職人さんが

丁寧に焼いていて

その様子がとっても絵になるんですおねがい

 

 

私は、山菜そば(1,000円)と

イワナの塩焼き(1,500円)をチョイス。

 

目の前の清流で育ったイワナは

まったく臭みがなく

薪の直火でじっくり焼いているので

頭からしっぽまで丸ごといただけます。

 

香ばしくてとっても美味しかったです。

 

塩がよく効いていたので

おそばではなく

ご飯やお味噌汁がセットになった

「イワナの塩焼き定食」にすればよかった…

とちょっぴり後悔したけど

 

素朴でありながら他では食べられない

風情ある、素敵なお昼ご飯でした。

 

 

 

さて、お腹も満たされたところで

 

帰りは行きとは逆の右岸ルートで

河童橋を目指します。

 

右岸ルートの見所のひとつ

「岳沢湿原(だけさわしつげん)」。

 

清らかな水辺と枯木立ちの

コントラストがなんとも神秘的。

 

 

明神池右岸ルートは

今まで通った道の中で

一番険しいというか

アップダウンがあった気がします。

 

 

もうずいぶん歩いて疲れてるからか

きつく感じましたが

 

それでも途中に出てくる

美しい清流や湿原に見とれているうち

 

気づけば、河童橋がすぐそこに!

 

 

河童橋から梓川、

そして穂高連峰を望む絶景が

「おかえり~」と迎えてくれました。

 

 

昼間の明るい日差しが

梓川特有の淡いブルーを際立たせ

出発時の朝とはまた違う

上高地ならではの風景を見せてくれます。

 

 

 

この時点で12時30分頃。

 

 

その後は河童橋やバスターミナルで

のんびりとお土産を見たり

ソフトクリームを食べたりして

2時発のバスを待ちました。

 

 

朝7時に大正池のバス停に降り立ってから

約5時間半の上高地トレッキング。

 

よく歩き、よく眺め、よく食べた!

 

 

事前に「行きたい」「やりたい」と

思っていたことが全部できて

 

とっても疲れたけど、その分

達成感と満足感がいっぱい照れ

 

 

「一生に一度は訪れるべき場所」

と称される、憧れの上高地に行けて

大満足の2日目でした。