1月も半ばを過ぎて

 

古民家のまわりにも

春の気配がちらほらと。

 

 

集落や散歩道の途中にも

梅の花や菜の花が咲き始めました。

 

 

自然界は暦よりもずっと早く

季節の変化を教えてくれますね。

 

 

 

さて、先週(16日~18日)は

 

福岡・佐賀へ

久しぶりの旅をしてきました。

 

 

 

一番の目的は

先輩セラピストであり

大切な友人・学びの仲間でもある

唐津のくみこさんから

個人セッションを受けること。

 

 

 

いつもなら

 

鹿児島ー博多

博多ー唐津(佐賀)と

 

高速バスを2回乗り継いで

6時間ほどかけて唐津へいき

 

翌日の午前中にセッションを受け

また6時間ほどかけて鹿児島に帰る

 

・・・という弾丸スケジュールで

 

2日間のほとんどがバス移動の

貧乏旅行笑い泣きなのですが

 

 

今回はゆっくり時間がとれるよう

新幹線で2泊3日の旅を計画ニコ飛び出すハート

 

 

唐津行きの前後に

博多周辺で友人と会う

プランも組み入れた、

久しぶりのごほうび旅行でした。

 

 

 

 

結論から先に言ってしまえば

 

良くも悪くもこの3日間は

心が揺さぶられることの連続で

 

特にセッションを受けてから

深い部分の感覚が大きく変わりました。

 

 

その感覚の変化は

今も現在進行形で

 

日々、新しい気づきが

ぽろぽろと生まれてきます。

 

 

かなり長くなりそうですが

自分との対話を続けながら

ブログに残しておこうと思います。


 

 

くみこさんのセッションを受けるのは

去年の7月以来、約半年ぶり。

 

 

2019年から

くみこさんのセッションを受け始め

 

ここ数年は不定期ながらも

セッションやカウンセリングを

続けてきました。

 

 

 

「心理セラピストやってるのに

まだ自分がセッション受けてるの?」

(まだ何か問題があるの?)

 

と思う方もいるかもしれませんが

 

心理の仕事を続けている人はみな

自分も他の人からセッションを受けて

 

自分と向き合い、自分をケアし

より深い心の探求をしていると思います。

 

 

 

心には、自分ひとりだけでは

絶対に見ることができない

広くて深い領域(無意識)があって

 

どんな人も

自分の背中を

自分で見ることができないように

 

どれだけ心理を学んだ人でも

自分のこととなると気づけないことがある。

 

 

 

そういう部分に気づくためには

 

鏡となってくれる人の

存在が必要なんですねニコ

 

 

 

先日くみこさんも同じようことを

ブログに書いていてびっくり!

すごくわかりやすいのでぜひ。

 

 

 

無意識の中に埋め込まれた

ビリーフ(思い込み)というのは

恐ろしいほど強力で

 

そこに無自覚でいると

知らず知らずに

人を傷つけてしまったり

 

逆に自分で自分を無意識に

傷つけてしまうことがあります。

(過剰な自分責めや自己犠牲など)

 

 

だから

カウンセラーやセラピストはもちろん

講師や先生、対人援助職の方など

人に影響を与える立場にいる人

(*その最たるものはです

 

誰かに手伝ってもらいながら

自分自身の心の奥と向き合い

 

不要な思い込みや投影に

気づいておくことがとても大事

だと言われています。

 

 

 

 

ただ、私の場合

 

今もこうして時々唐津まで行って

セッションを受け続けているのは

 

セラピストとしてのメンタルケア

という意味合いもあるけれど

 

 

自分自身の癒しがまだ不完全

だという感覚の方が大きくて

 

 

まだ終わってないよ・・・

 

という声をいつも心のどこかで

感じていたからです。

 

 

セラピールームにいるクマちゃんの哀愁漂う背中?

 

 

人は苦しみの渦中に長くいると

それが当たり前の感覚になってしまい

 

自分が

 

本当は苦しい

本当は傷ついている

 

ということすら

わからなくなってしまうことがあります。

 

 

 

私もそうでした。

 

 

12歳の冬に母をがんで亡くし

その春には父が自死して

 

弟とふたり

父の実家である鹿児島に来て

叔母と暮らしていたのですが

 

心を病むこともなく

ぐれることもなく

毎日ちゃんと学校に行っていました。

 

 

普通に勉強もして

友達とも仲良くして。

 

 

今思えば、その時の私には

目立たないように「普通にふるまう」

という選択肢しかなかったんだろう

とわかります。

 

 

泣いたところで

怒ったところで

 

誰かがわかってくれるとも

思えなかったし。

 

(当時は何かを我慢している

という自覚もなかったけど)

 

 

 

そんなふうに

鹿児島に来てからの私は

表面的には何の問題もなく

 

どっちかといえば

学生時代は優等生として過ごし

 

人間関係もそつなくこなして

ちゃんと大人になりました。

 

 

泣くことも怒ることも

キレることもなく

いつも穏やかに、常に笑顔でおねがい

 

 

 


でも・・・

 

そんな自分は「本物」じゃなくて

 

周りに嘘をついているような

別の誰かを演じているような

 

違和感が常にありましたねショボーン

 

 

 

*みんなと同じ「普通の子」に

なりたくて、カメレオンのように

擬態していた私のお話はこちら

 

 

 

 

その後(2018年)、たまたま

ビリーフチェンジセラピーと出会い

 

福岡での養成講座に通いながら

同時に講師の先生から

個人セッションを受け続けたことで

 

心にあり続けた

違和感の理由がわかり

 

自分の中に

深く傷ついたインナーチャイルドが

いたことにようやく気づきました。

 

 

セッションの中で感じる

インナーチャイルドの感情って

日常で感じるそれとは

比べものにならないくらい

リアルで深いんですよ・・・

 

 

 

その後

いろんな偶然が重なって

古民家と出会い

 

二拠点生活をしながら

 

細々とながらも

長年の夢だった

セラピスト活動を始め

 

プライベートでも

いくつかの変化を経て

 

今は自由になって

好きな場所で

好きな仕事や暮らしが

できるようになった私。

 

 

 

この6年の間に

私の現実はずいぶん変わり

 

「なりたい自分」や

「望む人生」を手に入れたように

見えるかもしれないけど

 

 

それでもやっぱり

心の奥にある

「何かが違う」という違和感や

満たされない感覚は消えないまま

 

心から幸せだとは思えませんでした。

(そう思う日もあるけどニコ

 

 

 

今の私には

特に解決すべき悩みもないし

すごく困っていることもない

 

 

・・・はずなのに

 

 

何かが違う

まだ終わっていない

 

というぼんやりした違和感が

いつまでもなくならないのです。

 

 

何をしたら満たされるの?

これ以上何をしたらいいの?

 

と途方にくれる感覚。

 

 

これには本当に困っていましたショボーン汗

 

 

 

 

本来

ビリーフチェンジのセッションでは

 

自分の何(どんなところ)を変えたいか

 

を自ら決めて

それを言葉にすることから

スタートします。

 

 

 

私も初期の頃は

悩みや困っていることや

自分の中の変えたい部分が

たくさんあって

 

毎回それらをテーマにして

セッションを受けていましたし

 

それによって少しずつ

現実も変わっていきました。

 

 

 

ところが、ここ1年ほどは

具体的な困り事や悩み事が

これといって見つからなくて

 

いざ、セッションとなっても

具体的なテーマが定まらずに

カウンセリングだけで終わってしまったり

 

「虚無感」という

漠然としたテーマで

セッションを始めたものの

途中で解離して何も感じなくなり

それ以上進めなくなってしまったりと

 

スッキリしないことが

何度か続いていたんです。

 

 

 

この”曖昧な苦しさ”は

もう一生なくならないのかな…

 

と半ばあきらめていました。

 

 

 

正直、今回も

 

セッションの時間になり

くみこさんの目の前に座って

 

「今日はあなたの何を変えたいですか?」

と問われる瞬間まで

 

具体的なテーマが定まってなくて

「どうしよう・・・」と内心焦ってたあせる

 

 

 

実はその前日に

ちょっとショックなことがあって

あまり眠れなかったことも相まって

 

「どうせ私は変われない」

「もうどうでもいいや・・・」と

どこか投げやりな気分もあり。

 

 

 

昨年の

棚田先生のオンライン講座で

 

人生に立ちはだかった

大きな壁を越えていく時には

 

「絶対に壁を越える!」という

強い決意と覚悟が必要

 

だと学びました。

 

 

 

特にトラウマや親との関係など

心理的な壁の場合には

 

心の防衛機制が働いて

無意識に

向き合うつらさから逃げようとする

場合もあり

 

そこで踏んばるためには

強い決意が必要だということも。

 

 

 

でも、その日

私が感じていたのは

真逆の気持ちでした。

 

 

 

今までけっこう努力もしてきた。

 

 

ビリーフチェンジだけでなく

他の心理学もいろいろ学び

占い、スピリチュアル

アーユルヴェーダやヨガ・・・

 

長い間、お金も時間もかけて

自分と向き合ってきた(つもり)。

 

 

それでも

深いところに刺さった

芯のような苦しさは

抜けることはなかった。

 

 

 

もう万策尽きたわ。

 

はあ・・・ダッシュ

 

 

っていう

諦めのような

すねたような気持ちでした。

 

 

 

けれども

その力みのなさが

かえってよかったのか

 

この日のセッションは

想像もしていなかった場所へ

 

私を運んでくれたのです。

 

 

 

そこは

今までどうしても

たどり着けなかった

深い癒しのある世界でした。

 

 

 

長くなったのでつづきます。

 

 

 

実はここまで書くのに

書いては消し・・・を繰り返し

3日もかかりました。

心との向き合いはなかなか大変ですショック