リフレーミングは
考え方の幅を広げてくれる効果が
あるのかもしれませんが
実は私はあまり好きではありません。
なぜかというと
リフレーミングは
今自分が持っている考えが
役に立たないものであって
自分がそういう考えを選んでいることで
良くない状況になっているんだ
という裏メッセージを
どうしても感じてしまうから。
そして
その役に立たない考え方を
捨て去って考え方を変えなければならない
という圧も感じますし
落ち込むこと自体も
否定されているようにすら思ってしまいます。
私自身がもともとポジティヴな方ではないので
しんどいときに
「それはこう考えれば楽になるよね!」とか
「捉え方の問題」とか言われると
辟易しちゃうんですよね。
しんどくて落ち込んでるときに
それができたら苦労しねーんだよ
私がカウンセリングでやりたいことは
ポジティヴ変換のリフレーミングではなく
カウンセラー側から
苦しい現実に対して
気の利いた解釈をしてあげることでもなく
(自分の成長につながるよ、とかね。
ちっとも言われて楽にならないぞ
成長は別のプロセスで遂げる予定なので
苦しみはいらねえ)
一緒に今その人がいる現実を
じーっと見つめること。
じーっと見つめながら
もしかしたら違う意味づけもあるのだろうか?
ということを丁寧に探っていって
手元に置いておきたいような意味づけが
そこにもしかしたらないだろうか?という
宝探しをしたいんです、一緒に。
ポジティヴ変換のリフレーミングと
何が違うのかというと
その人がもともと持っていた意味づけが
どんなにネガティヴで役に立たなさそうでも
大切にすることです。
だって
そう考えるに至ったのには
そうならざるを得なかった事情があるはずだし
何かを大切に思うから
誰かを守りたいから
そういう考えに至っていることだって
ざらにあるんですよ。
だから、ネガティヴも大切にする。
捨てなくていいし
考え方を変えなくていい。
ただ、別の意味もあるのだろうか?と
選択肢を増やすことを
一緒に丁寧にしていきたいんです。
その場で
新しい意味づけに馴染めなくてもいいし
あれもこれも
こっちの意味もそっちの意味も
手元に持っておくことが
大切なんじゃないかな。
ネガティヴを否定しません。
考え方を変えようとか
捉え方の問題だとは言いません
今の考えに至った歴史とか
そこに何を大切にする思いがあるのかとか
大切に聴かせてくださいね。
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