私は、平日の昼間は精神科訪問看護師として
働いています。
そして、隔週の土曜日に
精神科の先生の往診のお手伝いもしています。
そこでの出来事ですが…
調子を崩しておられた方で、
往診の直前までものを投げたり暴言があった方が、
先生が部屋にはいったとたん、
ニコニコと対応するという場面がありました。
人間誰しもそうだと思いますが、
患者さんもいろんな自分をもっています。
家で見せる自分
主治医の先生の前での自分
訪問看護を受ける時の自分
作業所(通所施設)での自分
グループホームでの自分
自分の中にいろんな自分がいます。
人間は誰しもいろんな自分を使い分けますが、
このいろんな自分の振り幅が大きいと、
ストレスをためやすい傾向にあります。
さきほどの例で言えば、
暴言やものを投げるという落ち着かなさから
ニコニコと対応するという場面は、
ものすごい振り幅です
気持ちが切り替えられた!というようにも見えますが
そうではありません。
心の中ではさっきの荒れている自分のままですが、
瞬時にこの状況で求められている自分を判断し、
それに過剰適応しています。
≪関連記事≫
もともと、先生の診察時に
かしこまる方は多いです。
私も、病院行って医者の前だとかしこまります。
それでも、調子の悪い時には
ぶすっとした状態であったり
表情が硬かったり
口数が少なかったり
「調子の悪い自分」からそんなに大きく離れずに
かしこまるというのがふつうの状態です。
さきほどの患者さんは、先生の退室後、
さっきよりももっと激しくものを投げていました。
すごくしんどかったのだろうと思います。
いろんな自分の振り幅が大きいと、
その自分から自分へ行き来するたびに、
ものすごく心に負担がかかります。
これが、心が疲弊していく原因のひとつだと思っています。
学校がしんどいなぁと思いながら、
学校では元気なふり。
仕事が行くのがしんどいけれど、
行けば頼れる社員になりきる。
ママ友付き合いが疲れるけれど、
ランチに行っておしゃべりを楽しんでいる素振り。
ほんとうの自分と、今見せている自分。
振り幅が大きいほど、黄色信号です。
自分のことかな?と思った方は、
1日のうち少しでいいので、
ほんとうの自分でいられる時間をもつ
ほんとうの自分がどう感じているか心の声を聞く
そうやって自分を大切にしてあげてくださいね!
≪関連記事≫
心の声に長年フタがされていて、
どうしても聴こえない。
そんな方は、心の声を引き出すタロットセラピーがおすすめですよ
人に言いにくいことだから、匿名で相談したい。
そんな方はこちらをご利用ください。
通話料はかかりません