地球のどこかで生活日記 -20ページ目

地球のどこかで生活日記

<2016年11月からノルウェー・オスロに引越したので、タイトルも変えてみました。>
2011年12月 ブエノスアイレスへお引越し
2016年11月 オスロへお引越し

円安¥が進んでますね。2007年にアメリカから帰国した時1ドル=135円だったんだけど、持ってたドルを全部円に換金しなかった私ドクロ。そのまま円高で今までずーっと塩漬けになっていたドル貯金ガーン、やっとまともな金額になってきました。いつまで円安続くのかなあ。為替相場ばかりはプロでも分からないというしなぁ…もうしばらく様子見ですな。

さてここアルゼンチンペソの対ドル為替レートは、実は2つ。公式レートと闇レートってやつです。ちなみに先週金曜日のレートは、公式レートが1ドル=5.24ペソ(100円位)、ブルーレートと呼ばれる闇レートは1ドル=8.95ペソ。
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その前日木曜の闇レートは、なんと10.03ペソ。1年半前に引っ越してきた時は、公式レートも闇レートも1ドル=4.5ペソ位だった記憶があって、公式と闇レートの差はほとんど無かったんだけど、この期間に闇レートだけがどんどん上昇アップ

これがどういうことになるかっていうと…
ドルを持ってるとアルゼンチンが安い!ドキドキ
例えば。ドル札お金をたっぷりにぎりしめて日本から私の所に遊びに来たとします。で、私の現地の知り合いでブラックマーケットヒミツのディーラーがいたとして、その人の所で持って来たドルを闇レートでペソに換金するわけ。例えば100ドル換金したとして、銀行で換金したら公式レートなので500ペソちょっとにしかならないけど、同じ100ドルが約900ペソになります。ってことはそれだけ使えるお金が増える&物価が安く感じるのだ。ま、発表される闇レートそのままで換金されることはなくて若干低めだけど、それでも公式レートよりお金が増える。ステーキディナーも革製品も国内線の旅も、安くなります!円高の時ハワイで買い物しまくる人が増えたのと同じ原理だね。 別にブラックマーケットに行かずとも、例えば喉から手が出る程ドルが欲しいアルゼンチン人はたくさんいるので、信頼出来るそういう人と交換するのもありです(去年から外貨取得に制限アリで、銀行でペソの山をドルお金に替えてくれと言ってもできない。今まで自国通貨を信用してなかったアルゼンチン人はドルで貯金してたんだけど、今はそれも難しいんだよね。ちなみに海外送金も難しいので、我がパートナーがせっせと稼ぐ給料のペソ建て分はここで使ってしまわないとあせる)。
その他、お店やレストランなどでも、ドルで支払うと安くしてくれるとかあるらしい。
逆にホテルなんかだと、ドル建てで料金を提示してくる所があります。こっちはペソを使ってしまいたいので、ペソ払いだといくら?と聞くと、闇レート並の金額を言ってくる所もあります。クリスマスに行った所はそうで、ドルなら200ドルだけど、ペソ払いなら1ドル=7.5ペソと言われ、うちのパートナーがネゴって6ペソまで降ろさせたんだよね。公式レートはその時1ドル=5.5ペソ位だったので、ぼったくりじゃない?200ドルx7.5と200ドルx6だと一割以上違うでしょ。

こんな調子のアルゼンチン経済、このペソもまた通貨切り下げになる日が近いと言われてます。そしたら、外貨を持ってる人にとってはとてもお安い国に。ペソしか持ってない人にとっては地獄…
はじめに。今日のネタは重いです。

金曜日、アルゼンチン最後の独裁政権の主導者だったホルヘ・ビデラ元大統領(Jorge Videla)が、収監先の刑務所で亡くなったとのこと。
1976~1983年まで続いた最後の独裁政権は、汚い戦争とも言われ、約3万人が殺害されたり行方不明になっています。
クーデターで権力を掌握した彼は、独裁政権に反対する人達の殺害や拉致に関わってて、数年前に人道に反する罪で終身刑で刑務所行きになったところ。

国内の各地に強制収容所があって、独裁政権に反する人々の殺害や拉致、拷問が日常的に行われていたそう。うちからそう遠くない所にも一カ所あって、前に行って見たんだけど、暗くて人の気配もなくて、何が行われていたか色々想像してしまって、10分といられませんでした。

収容所行きになった人の中には、独裁政権に反対する人本人のみならず、その家族もいたので、妊婦さんや幼児もいたりしたのだけど、ビデラ政権下ではそういった子供たちを親元から奪って、独裁政権支持者の養子にしたり、ということも良く行われていたそう。独裁が終わって30年が経つ今でも時々、自分の親だと思っていた人達は、実は生みの親を殺害(や誘拐)した人々だったということが判明する、というとても悲しいニュースが聞こえてきたりします。

言論の自由、思想の自由、信教の自由…どれも当然のことのように思ってるけど、今もそういった自由が無い国もまだ世界にはある(北朝鮮とかね)。旧ソ連とか東欧などが共産主義の独裁から開放されたのもここ20年位。中南米だって独裁が終わって民主化が始まってから30年あるか?ってところ。人間は忘却の生き物、歴史は繰り返す、と言うけれど、こういう負の歴史は忘れることなく、繰り返されることの無いことを願ってやみません。




落馬馬した時に打った箇所の筋肉痛はだいぶ楽になってきました。でも昨日夕方買い物に出たら、南極からの冷たい風台風のせいでまた痛くなったので、無理するべからずだわ。
ちなみに、ここを常夏晴れだと思ってる方々、それはもっと北の方で、ブエノスアイレスは冬の最低気温はマイナス雪の結晶行きます。日中暖かいのと、雪が降らないからあまり寒い感じはしないけど。

さて、先週末(落馬の前)蚤の市に行って来た。ブエノスアイレスには、それはそれは有名なサンテルモの日曜の骨董市というのがあって、地元民&観光客で激混みなんだけど、こちらはその名も蚤の市Mercado de Pulgaっていう名前の常設市で、古い家具や雑貨がおいてあるのだ。古いもの好きな友達はほぼ毎週末通って、家具やら雑貨を買ってるらしい。

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シャンデリアを取り扱う店がやたらと多くて、多分昔のブエノスアイレスのお金持ちの家にたくさんあったけど、もう流行らないからだろうな。

私もイイなと思った家具があったんだけど、残念ながら引っ越すかもしれないので荷物を増やせない&増やしたくない。でもでも、どーしても欲しいものがあって買ってしまいましたにひひ

60年代のアルゼンチン製のコーヒーセット。凄く状態が良い&ものすごく軽い!レトロでしょニコニコ
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エスプレッソに最適なサイズのカップ&ソーサー6客、コーヒーポットとシュガーポット。ミルク入れがないので全部で250ペソでいいとのこと。5000円以下。そのうち出番が来る日があるでしょう…使わなくても置いておくだけで、ガラーンとした我が家のアクセントになるかな…




最近引っ越しするのかしないのか、その他色々で2人揃ってストレスだったので、気分転換に出かけた日曜日。ホントはイグアスの滝に行く予定だったのだけど、例の如く計画性のないあたしのせいで飛行機のチケットが高い&時間が悪いのしか残ってなくて急遽変更。今回の行き先は…
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Estancia La Candelaria
http://www.estanciacandelaria.com/
19世紀末に建てられた個人のお城をエスタンシアにしたもの。あ、エスタンシアとは、馬に乗ったり出来るプチホテルみたいなもんで、美味しいご飯も食べられます。旅館のメインイベントが温泉だとしたら、それが乗馬や野外のアクティビティに代わった感じ。

一帯の地主だった家族の持ち物だったらしく、本当にこの国、昔はお金が(あるとこには)あったんだね、と実感。勝手にこの城の女主人になったつもりで、妄想ワールドに突入してきました。
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ただの廊下なのに豪華!
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玄関ホール
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いつも晩餐会やってそうなダイニング
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昔サイズのベッド。男性は脚がはみ出ます。
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最後まで妄想の世界にいるつもりだったんだけど…最後の最後で落馬ドクロ
幸いにも骨折はしておらず、落ちた時背中を打ったのと、胃も落ちた時の振動で痛いだけで、病院でX線して問題ナシだったので良かったけど… 背中が痛くて寝れない~ショック! 馬の背中と自分の身長がほぼ同じ位なので、落ちたら当然痛いはずです… しばらく家で大人しくしてます。
最近悩み事が沢山で、頭痛い~!ドクロ パートナーの仕事の関係でブエノスアイレスを引き払うとか引き払わないで、ここ3週間位ハッキリしなくて完全に振り回されてます。
んじゃ、ここを引き払って次どこ行くのか決まってる訳でもなく、そもそも引き払うのかも決まってなく…ガーン
先日日本に帰国してったお友達も、辞令が出たのは直前で、引っ越しにお子さんの学校の事に大変そう!と思ってたけど、まさかその数週間後自分も悶々とするとはね… ガックリ
いや、日本に帰るって分かるだけいいかも。私、来月ここにいるのかも分からないし、じゃどこ行くの?って聞かれても、さぁ…?汗 しかも、日本にまた住む事はあるんだろか?あたしのベースってどこ?(心の拠り所は日本だけど)

今まで日本でも海外でも引っ越ししたし、過去約10年はほぼ毎年住む家を変えてたし、今まで住んだ土地に特に物凄く愛着もないし、荷物も少ないし、引っ越しという事に抵抗はない!!(物も捨てられるしニコニコ)、と思ってたけど、それはあくまでも次の行き先が分かってて期待に胸膨らませドキドキ、とか、自分で決めた移動であって、こんなに先行き不透明なのは初めてだ~。
で、引っ越すなら引っ越すで、南米内の旅行飛行機にも行きたいし、次の行き先のビザの事もあるから書類取り寄せたりしないとだし、やる事はたんまり。
多分来週半ばには、引っ越すのかしないのか判明しそう。あー、サッパリしたい!
空港について一つ前の記事に書いてたけど、このブログ、アルゼンチン国内旅行についてあまり書いてない。そう、まだどこにも出掛けてない!世界三大瀑布のイグアスの滝雨にも、大自然で有名なパタゴニアにも、地の果てティエラ・デ・フエゴにも、アルゼンチンのワインワインの大部分を生産するメンドサにも、どこにも行ってないの~しょぼん 何故かっていうと、国内線の飛行機代が高くてね…

ちなみにあたしはここに過去一年半いますが、観光ビザ(90日毎に出入りしてれば特に問題なくいつまでも滞在出来る模様)
アルゼンチンってね、国内線の値段が2レベルに別れてて、自国民やビザ持ちの外国人居住者は、居住者金額で飛べます飛行機 そうじゃない、私みたいな観光ビザの人は、非居住者料金。その差なんと2倍!ガーン叫びドクロ
例えばアルゼンチン国営の航空会社Aerolinea Argentinaアエロリネアアルヘンティーナのアルゼンチンサイトに行ってチケットを買おうとすると、居住者向けの金額が何種類か出てくる。特割とか早割、みたいなやつ。で、ボチっとして支払いの段階に進もうとすると、DNIを入力してくださいとメッセージ。このDNIは、日本でも議論の的であるマイナンバーってやつで、病院、学校、どこでも聞かれます。もちろん非居住者の私は持ってないんだけど、「DNI非所有者は当社のインターナショナルサイトから購入ください」とメッセージが。で、インターナショナルサイトに行くと、料金は一種類のみ、アメリカドル建てショック! チーン…ダウン

最初は、アルゼンチン政府がたんまり税金を投入してるAerolínea Argentinaだけかと思ったら、お隣チリの航空会社LANがアルゼンチン国内で就航してる路線でも同じことで… 一応抜けがけする方法はあるんだけどね。

去年の年末、パタゴニアに行って氷河を見たいと思って情報収集していた時、たまたま日系の旅行会社の前を通りかかったので聞いてみたところ…「一度ウルグアイのモンテビデオ船に行くのはイヤですか?」とのこと。外国からの旅行者用に周遊パスがあるんだそうで、もちろん、外国(ウルグアイとか)からアルゼンチン入りして、また外国に戻る事が前提。

ちなみにアルゼンチン国内の公共交通機関での移動は、飛行機か路線バスバスです。路線バスは、安い&サービス良いで有名。座席がほぼフラットになるもの、半分位フラットになるもの、普通の座席、とあって、フラットやセミフラットは結構快適なんだそう。イグアスまでは、ブエノスアイレスから約18時間。南のパタゴニアまでは40時間とか、いやはやスケールが違うわ。
気管支炎もどきで、毎晩咳が止まらない~。一度やると癖になるので、風邪はこじらせないよう気をつけましょう。

昨日はお天気だったので、ラプラタ川沿いを散歩に行ってきた。ま、ラプラタ川は流れ込む土壌のせいで茶色いので美しくも何ともないんだけど汗 ちなみにラプラタ川って、銀の川っていう意味なんだけど、見つかるのはゴミばかり汗 我が家からは直線で2キロくらいで、川沿いにある国内線専用空港を挟んですぐ。ブエノスアイレスには国際線専用のエセイサ空港と、国内線用のニューベリー空港、別名アエロパルケがあって、成田と羽田みたいなもんです。
結構空港のフェンスにへばりついてる人がいるわ~。飛行機っていつ見ても飽きないのは、人間が飛べない生き物だから? ちなみに小さい頃なりたかったものの一つは、航空管制官とパイロット。どっちも目の悪さで諦めたけど!何十回となく飛んでるのに、今でもジェットエンジンの爆音を聞くとウキウキするのは私だけではなかろう(パートナーはあの音がイヤだそう。出張を思い出させるんだって。可哀想に…)
ちなみにアエロパルケは市街地の近くなので滑走路が短い、イコール着陸は結構急激な角度。あ、ちなみにアルゼンチン人は着陸すると絶対拍手します。
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着陸まであと1分の距離!

で、以前この空港に降り立つ直前に目に入ってきた砂漠の町っぽいのが気になっていたので行って見たところ…Tierra Santa(聖なる地)という名の宗教テーマパークだったよガーン 一年中いつでもブエノスアイレスでエルサレムを訪問出来る、っていうキャッチコピー。何事も一度は試してみる、のモットーの下、あまり興味はないものの入ってみたところ…笑いが止まらん。
誕生の時の寸劇とかあるんだけど、全部機械仕掛けだし、極めつけは巨大なキリスト像が毎時「復活」と称して機械的に昇降してくるのだガーン
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ヤシの木や動物や人の像が沢山あるんだけど、とてもフェイクっぽくて大笑いにひひ パーク内の職員も頭からターバンもどきをかぶってて、浅黒い肌&濃い顔のアルゼンチン人にはなかなか似合ってましたが。学校の遠足で来る人が多そうだな。宗教には淡白な日本では、絶対あり得なさそうなテーマパーク。
昨日のオランダの即位式の写真が載っているだろうと思って新聞楽しみにしてたのに、今日はメーデーの祝日で休刊日汗 お店も休みで、交通量も少ないし、とっても静か。

さて、そんなメーデーの朝、最近知った日本の番組「世界の日本人妻は見た」という番組をYouTubeで見ました。ま、世界の色んな国で暮らす日本人女性が、困ったことや、現地の習慣で慣れない事を紹介するんだけど。

NYに住む奥さん、アパートに洗濯機がないので10日分溜め込みとかね。アメリカだと洗濯機はあっても毎日は回さないよね。アルゼンチンの私も、洗濯機はアパート共有だから週一回。
あとはスペイン人の夫を持つ人が、夫がマザコンで困るとか。これは程度によるか。
最新のはスウェーデンに住む奥さん。夫を含むスウェーデン人の徹底した個人主義に、スウェーデン人は情が無い、と言い切っていたけど… 汗 朝ご飯は各自用意、アイロンも自分の物だけ、生活費は収入の差に関わらず折半とか。スタジオのゲストが、「あまりにもドライで日本人的にはムリガーン」と言ってたけど、個人にもよるんじゃないのかな?
我が家のスウェーデン人は日本を含む外国暮らしが長くて、いわゆる純粋なスウェーデン人ではなくなってしまったので参考にならなくて何とも言えないけどさ~汗

でも、私的に外国生活の秘訣は「郷に入っては郷に従え。そして人間諦めが肝心にひひ」だと思うのです。日本の感覚そのままでいたら絶対ストレス溜まるし、失望するもんあせる で、日本のやり方がイイなというところで取り入れられるものは取り入れたらいいし、時には潔く諦め。これがなかなか難しいんだどさ。特にお店のサービスが…ついつい日本と比較しちゃう。








アルゼンチンの本日のニュースは、アルゼンチン出身のオランダ王妃マキシマ妃の誕生で持ちきり!ちょうど今即位式の中継を地元テレビでやってるのを見ています。

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入場の様子。数分で宣誓、のテロップ。ブルーのドレスが素敵。
夫のヴィレム・アレクサンダー国王の名前は、スペイン語読みでGuillermoギシェルモ。イギリスのウィリアム王子も同じく。
マキシマ妃はいつもはちきれそうな笑顔の方だけど、流石に今日は緊張の模様。

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こちらは退位された、ベアトリクス元女王。

日本の皇太子夫妻の参列の模様がチラリと映っていました。遠い遠いアルゼンチンのテレビでも、雅子さまが病気で久々の公務だということは言われてました。しかし、いつも思うのだが、皇室ファッション何とかならないのかね?



先週のことなのだけど、臨時収入が入ったので、たまにはあたしが奢るよビックリマークと言って出かけた日曜のホテルブランチ。近くのブティックホテルにあるHernan Gipponi というレストラン。フルーツサラダに始まり10品コースで、飲み物込みで150ペソは3000円弱。お得ニコニコ ま、これもインフレで、一年ちょっと前は100ペソいくかいかないかだったので、かなり値上がりしてます。

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62℃で調理した卵。温泉卵風。火が完全に入らない卵、苦手…卵掛けご飯、昔は好きだったのに今はムリです。

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イカフライ、ハマグリ、血入りコロッケガーン(アルゼンチンでは血入りソーセージが人気)
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カレイ?ヒラメ?が白いカリフラワーピュレの上に。
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肉肉肉~おうし座
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イチジクのクリーム入りクレープのジャマイカンペッパー入りアイス添え。ちょっとピリッ。

こちらではランチの時間は遅く、週末気づいたら午後3時に昼ご飯とかよくあります。外国人はそれをダンチdunch=dinner+lunchと呼んでいるらしい。