会議で発言できないのは甘えじゃない。
否定されるのが怖くて声を出せなかった私が、少しずつ変わっていった体験談です。
会議で自分の発言の順番が近づくと、心臓がバクバクして、頭が真っ白になる。
そんな経験、ありませんか?
私はかつて、会議で発言することが怖くてたまりませんでした。
意見を求められるたび、「否定されたらどうしよう」「変なこと言ったら笑われるかも」と、 他の人の顔色ばかりを気にして、いつも自分の気持ちを押し込めていました。
でも、ある出来事をきっかけに気づいたんです。
「黙っていたら守られる」は、幻想だった。 言わなければ、自分の立場をどんどん悪くしてしまうこともあるんだと。
この記事では、そんな私が体験した「会議で声を出せなかった理由」と、 「どうやって自分の気持ちを伝えられるようになっていったのか」を綴っています。
「発言できない自分がダメなんだ」と責めてしまうあなたへ。 もしよかったら、少しだけ読んでみてください
会議で発言できないのは私だけだと思っていた
「会議で意見を言うのが怖い」と相談されることがあります。
でも、当時の私は逆に「発言できないなんて、自分だけなんじゃないか」と思っていました。
職場の会議やミーティングで、自分の意見を求められると、頭が真っ白になる。
「何か言わなきゃ」と焦れば焦るほど、心臓がドキドキして、うまく話せなくなる。
それを周りに知られるのが恥ずかしくて、「人前で話すのが苦手」とも言えませんでした。
誰にも気づかれないように、みんなの意見をうまくつなぎ合わせて、 「それっぽいこと」を言ってその場を乗り切っていたけれど、 内心は「本当は、私だって言いたいことがあるのに…」とモヤモヤしていました。
発言できないのは「怖かった」から
会議で発言できなかったのは、不真面目だからでも、意見がないからでもなくて、「怖かった」から。
私はいつも、こんなことを考えていました。
- 変なことを言って誰かに笑われたらどうしよう
- 否定されたらもう次は話せなくなってしまう
- 何も考えてない人だと思われたくない
- 人前で話すのが苦手だって、バレたくない
上司・同僚・後輩・・・誰の目も怖かった。
みんなにとって「正解っぽい意見」を言わなきゃいけない気がして、 私の頭の中は「失敗しないための模範解答探し」でいっぱいでした。
そして結局、発言できずに終わるか、 みんなの意見を少しずつ真似して、当たり障りのないことを口にするだけ。
自分の言葉ではないから、話したあとにいつもモヤモヤして、 「また薄っぺらいことしか言えなかった…」と落ち込んでいました。
そして、勝手に担当者にされていた
そんな私にとって、忘れられない出来事があります。
それは、転職してして間もない頃、ある会議に「参加だけお願い」と上司に言われたことでした。
「今ちょっと忙しいから、出席だけしておいてくれる?」 軽く引き受けた私は、何の準備もなくその会議に出席しました。
でも、始まってすぐに違和感を覚えました。
まわりの人たちが、当然のように私に業務の説明を始めたのです。
「これはこういう流れで進めてください」「これ、担当お願いしますね」と。
え?聞いてないんだけど… 実はその上司は、私のことを事前に『担当者』として紹介していたようでした。
私はただ参加するだけのつもりだったのに、 何も言わなければ、まるで「担当として了承した」ということになっていく。
そして案の定、次回の会議も、その次の会議も、私のスケジュールは勝手に押さえられていました。
「逃げられない」「このまま押しつけられるんだ」 そんな気持ちがどんどん強くなって、頭の中がぐるぐるしていました。
でも・・・心の中にはもう一つの葛藤がありました。
「入社したばかりなのに、上司に意見して働きづらくなったらどうしよう」 「まだ入ったばかりなんだし…我慢してこの業務だけ受けた方がいいのかな」
本音では嫌だった。 でも、我慢した方が波風は立たない。 そう思いながら、モヤモヤと苦しんでいました。
そんなとき、少し仲良くなった同僚にこの話を聞いてもらっているうちに、 だんだんと気持ちが整理されていきました。
「何も言わなかったら、“都合よく使える人”って思われたままだ」 「言わない限り、状況は変わらない。むしろどんどん苦しくなっていく」
私は、会議の連絡をしてきた人に伝えました。
「私は“とりあえず出て”と上司に言われて参加しただけで、事前説明もありません。 この業務を引き継ぐようにも言われていないので、私が担当する前提で話を進めないでください」と。
そして、上司にも「どういうことですか?」と直接確認をしました。 その後は、上司自身が会議に出るようになり、相手の部署とちゃんと話すようになりました。
「何も言わない」は、自分を守れないと気づいた
他にも、似たような経験がありました。
他部署も交えた大きなプロジェクトの会議に出席したときのことです。 その場では、色々な案が出る中で、私にも意見を求められました。
けれど、また私は「その場で言うのは怖い」「間違っていたら恥ずかしい」と思い、 とっさに言葉が出てこず、意見を言わずに愛想笑いで乗り切ろうと曖昧な態度をとってしまいました。
するとその態度が、「了承した」と受け取られてしまいそうな空気に変わっていったのです。
「じゃあ、この件は○○さん(私の名前)にお願いでいいですか?」 「担当はその方向で進めて大丈夫ですよね?」
その瞬間、ゾッとしました。 このまま何も言わなければ、本当に押しつけられる・・・
このとき強く思ったんです。
「怖いから黙る」は、自分を守ることにはならない。
黙っている方が楽だと思っていたけど、 言わなければ伝わらないし、都合よく利用されてしまうこともあるんだ、と。
そこから少しずつ、「自分の気持ちを言葉にすること」の大切さに気づいていきました。
今でも怖い。でも、少しづつ言えるようになった理由
正直に言うと、今でも「会議での発言」は得意ではありません。
全員の前で意見を言うことに、緊張するのは変わらないし、 「変なこと言ってないかな?」と不安になることもあります。
でも、あの経験を通して、私は気づきました。
黙っていた方が楽なようで、実は自分を一番苦しめることになる。 「言わない」ことで守れるのは、その場の空気だけ。 自分の気持ちや働きやすさは、守れない。
そう気づいてからは、少しずつでも、「本当はどうしたいか」を考えるようになりました。
最初からうまく伝えようとしなくてもいい。
気持ちを100%言わなくても、「その場に流されない」ことから始めればいい。
もし、その場で言えなかったとしても、後から誰かに話してみるのも一つの方法です。 たとえば、話しやすい人、あなたの話をちゃんと聞いてくれそうな人に。
私も何度か、会議のあとに同僚に話を聞いてもらったことで、 気持ちが整理されて、「次は言ってみようかな」と思えたことがあります。
……もちろん、話してみて「やっぱりやめとこう」と思ったこともありましたけど(笑)
それでも、自分の考えや気持ちを言葉にすることって、少しずつ自信につながっていくんだと感じています。
発言できない自分を責めないで。大事なのは気づいて動くこと
会議で発言できない。 意見を求められても、言いたいことが言えない・・・そんなとき、私たちはつい「自分がダメだからだ」と責めてしまいがちです。
でも、発言できないのには、ちゃんと理由があります。
- 否定されるのが怖い
- 間違ったことを言いたくない
- 嫌われたくない
- 目立ちたくない
- 傷つきたくない
そんなふうに、自分を守ろうとしてきた結果なのだと思うんです。
でも、私自身の経験から言えるのは、 「気づくこと」から、変化は始まるということ。
今すぐうまく言えるようにならなくても大丈夫。 少しずつでも、「本当はどう思っているのか」「どうしたいのか」を自分に問いかけることから始めてみてください。
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