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ドラマ彼女お借りします 和也の告白を聞いた千鶴は

 

はいどーも!原作ガチ勢にして、和也千鶴カップル推しの甲楽わんです。ドラマかのかり、最高でしたね!?

 

最終回、和也が千鶴をレンタルし続けるという形で、ドラマかのかりは無事完結しました(ドラマ彼女お借りします 最終回 誰かじゃなくて君がいい!)。和也が水原と出会ってどれほど救われたのか、それほど彼女を大切に思っているか、その告白に泣けてしまった視聴者も多かったのではないでしょうか。

 

さてさて、「彼女、お借りします」は、木ノ下和也の恋の物語です。しかし、それは同時に水原千鶴の恋の物語でもあります。おかしいと思いませんでしたか?もう一度、最終回を振り返ってみてください。

 

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もう止めた方がいいかも

言ったでしょ レンカノ辞めるって

いつまでも こんな関係 引きずってちゃダメだし

もう終わりにしよ

 

千鶴は女優の仕事が上手く行ったらレンタル彼女を辞めようと思っていて、さらに麻美には和也の彼女だなんて嘘をつくのは止るべきだと忠告されてしまいました。彼女のフリをしてあげると和也と約束していた千鶴ですが、最終回のときには、彼と別れたことにするつもりだったんです。

 

では、どうして和也とのレンタル関係を続けることにしたんでしょうか。そこにはそう決意するだけの想いが、水原千鶴の恋の物語があるはずです。今回は、ドラマ最終回を千鶴の視点で見てみたいと思います。

 

 

 

  千鶴が辿り着いた「答え」

 

和也と出会った当初、千鶴は早く「別れた」と言って、嘘の恋人関係(周りに付き合っていると嘘をついている)を終わらせようと考えていました。そこから考え方を変えて和也の嘘に付き合ってきたのは、和也のおばあさん(和おばあさん)を悲しませたくなかったからだし、何よりも海で彼に助けられて彼の力になりたいと思ったからです(詳しい解説はこちら→ドラマ彼女お借りします 5話 感想とプチ解説)。

安心して
私が彼女でいる間は 放っておいたりしないから


千鶴は、和也に本物の彼女ができるまでの間、「彼女」でいてあげると約束します。

だから千鶴は麻美にレンタルされたとき、麻美を説得しようとしたわけです。

和也さんは私の「彼氏」(お客さん)です!
まだ話は終わってない!
あなたは和也さんの気持ちに
本気で向き合ったことがありますか?


千鶴はもうレンタル彼女を辞めるかもしれない状況で、このままでは和也との約束を果たせなくなってしまいます。和也から麻美との関係が未だに険悪なままだと聞いていた千鶴は、レンタル彼女(お客さんの恋を応援する立場)として和也の願いを叶えてあげたかったわけです。本物の彼女を作るという約束を果たしたかったんです。

麻美は千鶴の言葉を受け付けず、一度は「うざ」と言って帰ってしまったのですが、翌日千鶴に話しかけて来ます。

 

 

私 和くんとよりを戻そうと思うの
でもね 正直怖いの

和くんあなたのこと本気で好きなんじゃないかって
だからお願い 和くんが恋する邪魔だけはしないで 水原千鶴さん


和也と寄りを戻す気でいると言う麻美。水曜日は和也が千鶴をレンタルしてくれる日だったのに、その日ふたりはデートをする約束をしているらしいのです。

 

和也はまだ麻美のことが忘れられずにいて、麻美の方もやり直すつもりなら、きっと2人はうまく行くはず。本物の彼女ができれば、和也だって、彼の家族だって幸せなはず。それが和也の願い。千鶴もそれを望んでいた。
 

 

 

しかし、いざ麻美と和也が恋人関係になると思うと、千鶴はそれを素直に祝福できません。千鶴は抱えているノートを固く握りしめます。ショックを隠せません。

 

 

 

アパートで和也に声をかけられると、千鶴は「良かったね」と言うどころか、部屋に逃げ込んでしまいます。

 

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もう止めた方がいいかも

言ったでしょ レンカノ辞めるって

いつまでも こんな関係 引きずってちゃダメだし

もう終わりにしよ


本当は付き合っていないのに、家族にも友達にも嘘をついて彼女のフリをしているなんて、間違っている。麻美の言うことは正論で、いつまでも嘘を続けるわけにはいかない。千鶴は和也にそう伝えます。

 

 

 

しかし、やっぱり和也との恋人関係が終わって、彼が他の女の子と付き合うという現実を素直に受け入れられないのです。千鶴は部屋の扉にもたれ掛かり悩んでしまいます。


千鶴はずっと、彼の「彼女」でいるのはレンタル彼女としての仕事だからだし、和也のおばあさん(和おばあさん)を悲しませたくないからだし、彼の力になりたいからだと考えていたわけです。和也にもそう説明してきた。だから和也が好きな人を本物の彼女にできれば、それが一番良かったはずなんです。でも、どうしてかおめでとうが言えないんです。千鶴も分からないんです、この気持ちの正体が。

どうして和也に本物の彼女ができる現実を素直に受け入れられないのか、こんなにも戸惑ってしまうのか。その答えが出ないまま、千鶴はレンタル彼女の仕事に出かけます。いつものようにお客さんとデートをしているはずが、途中意識は白濁し、気づけば男にホテルに連れ込まれていました。

 

 

襲いかかってくる男。あまりの恐怖に千鶴は叫びます。

鳴り響く警報と共に、駆けつけてくれたのは和也でした。間一髪のところで、大事に至らず犯人は捕まります。和也は、海で溺れたときと同じように、また危険を犯しても千鶴を助けてくれたんです。

そこで、千鶴は和也の本心を知ります。

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水原千鶴を馬鹿にすんな!
人生最高の出会いを馬鹿にすんな!
お前ばっかりが辛いわけじゃねーだろ
俺にだってあるよ
マジ出会わなきゃ良かったって 好きになんなきゃ良かったって
そりゃ辛いよ 人生止めちまおうってくらい
でも水原はそれでも良いって言ってくれたんだ
「未練」だって思いだって
真剣に一緒に悩んでくれて 励ましてくれて…


 

 

和也の言葉を聞く千鶴。和也は千鶴が「彼女」でいてあげた時間をこんなにも大切に思ってくれていたんです。「人生最高の出会い」だと言ってくれたんです。


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なんで助けに来てくれたの? 用事があったんじゃないの?

 

今日和也は麻美さんとデートをしているはずで、それは彼の恋が実るチャンスで、何よりも大事なものだったはず。和也から見たら、きっと自分はただのレンタル彼女で、家族でも、恋人でも、特別な誰かでもない。千鶴は和也に、どうして自分の元に来てくれたのか尋ねます。すると、
 

彼氏だから
俺は水原の「彼氏」だから


「何言ってんの レンタルでしょ?」。知らない男にホテルに連れ込まれ、ものすごく怖い思いをした。和也から見れば千鶴はただのレンタルなのに、それでも彼は「彼氏」だからと言って助けに来てくれた。

 

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その言葉に、思わず千鶴は彼に寄りかかります。本当はすごく怖くて、助けに来てくれた和也がすごく頼しかったんです。和也が千鶴を大切に思っていてくれたことが嬉しかったんです。

もしかしたら、この瞬間、どうして和也と麻美がより戻すことを素直に祝福できなかったのか、こんなに戸惑ってしまったのか、その「答え」が出たのかもしれません。


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「人生最高の出会い」。和也の本心を知った千鶴は、彼との”恋人関係”を続けることにします。和也が借りたいと言ってくれる限り、彼の「彼女」でいることに決めます。

千鶴にとって和也はただのお客だったはずで、当初はすぐに「別れる」と言って関係を終わらせるはずだった。周りに嘘をつかなくてはいけないし、事務所にバレれば処罰を受けるリスクだってあるんです。和也との関係はただの協力関係で、いつか彼に本物の彼女ができるまでの、偽物の彼女。それでも、千鶴は和也の「彼女」でいたいんです。和也が他の女の子を選ぶことになったら嫌なんです。その気持ちは、もう「仕事だから」「おばあちゃんたちのため」「和也との約束だから」だけでは説明できないはずです。

まぁ、千鶴の視点で見たドラマかのかり最終回は、おおよそこんな感じでしょう。めちゃくちゃ怖いときに駆けつけてくれて、心から出会えて良かったと告白されたら、そりゃ惚れますわ。

 

原作では、千鶴が和也のことが好きなんだと気づくのは、もっと先のことです(原作の解説はこちら→【解説】超重要回 水原千鶴が「私 和也が好き」と気づいた瞬間!)。ただ、最終回で麻美と和也が寄りを戻すことに千鶴が戸惑ってしまって、どうしてそう感じてしまうのか「答え」が出なくて、そんなときに和也にあんなに優しくされたら、千鶴は和也に恋しているんだと気づくんじゃないかなと思いますね。「俺は水原の彼氏だから」と言われたとき、この人が本当の彼氏だったらいいのにと千鶴が思ってしまっても全然不思議ではないでしょう。

 

 

 

  千鶴の”片思い”

 

2人が両想いなら、さっさと付き合っちゃえばいい。そう思う視聴者も当然いるでしょう。しかし、そう言えるほど、レンタル彼女と客の恋は簡単ではありません。和也が千鶴に本当の彼女になって欲しいと言えないように、千鶴もまた、和也に本当の彼氏になって欲しいとは言えないんですね。

 

 

◆あなた 私のこと スキ? 32話

 

原作ベースの話になりますが、レンタル彼女とお客の間にプライベートな関係はNGです。千鶴と和也は、「お互い好きではないしリアルでは恋愛しない」と確認し合っているんですね(原作32話)。このとき千鶴は自分の恋心に全く気付いていなくて(まだ気づけるほど大きな気持ちではなくて)、自分が和也の「彼女」をしているのは、お互いのおばあさん(和さんと小百合さん)を悲しませないためだし、あなたと恋愛する気はないとはっきり言ってしまったわけです。さらに、和也からは「(水原のことは)好きじゃねーよ」と言われています。この状況で、相手が自分のことを好きになってくれると思えますか。

 

仮に千鶴が自分の気持ちを自覚したとしても、そのとき彼女が思うことは、恋愛なんてしないという約束だったのに自分だけ勝手に好きになってしまった、なんですね。和也も本当は好きだとバレてしまうとレンタルさせてもらえなくなるので、告白どころか、千鶴には本心を見せないようにします。いわゆる、「両片思い」の状態になってしまうわけです(ちーん)。

 

さてさて、その後の二人がどうなったか気になる人は、ぜひ原作漫画を読んでみてください。本当に付き合っているわけではないけれど、素敵な二人のドラマが待っています。

 

最後に、1-10話通しての感想と、もしシーズン2が来たらの話をしたいと思います。では、また次の記事で!

 

(次の記事はこちら→ドラマ彼女お借りします 原作ガチ勢の僕が実写ドラマ化を最高だったと言う理由

 

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