ご縁の旅【中国四大美女西施に出会う】 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

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一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

6月上旬の北日本の旅。

太平洋側の宮城、岩手を回って日本海側へ出て

秋田へ。

県立博物館で秋田について学び


山形方面へ南下。

山形との県境にある街、象潟(きさかた)へ。


この象潟は

芭蕉の奥の細道句碑と

温泉付き道の駅があるので

何度も訪れているお気に入りの場所です。



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これまで象潟を訪れたときのブログ


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日本海の夕日を眺めつつ温泉に入り車中泊。

朝からさっそく奥の細道ポイント

道の駅から歩いて数分のところにある

蚶満寺(かんまんじ)へ散策。




芭蕉さん。

渋めです。


芭蕉像の手前の木はね

ねむの木です。

まだ花は咲いてなかった。。

咲くのは6月下旬かな?


なぜ、ねむの花かというと

ここで芭蕉さんが詠んだ句が

象潟や 雨に西施が ねぶの花

なのね。


象潟に咲くねむの花が雨に濡れ

ほんのりとピンク色のその花は

中国の絶世の美女、西施が憂いて下を向いているマツゲを思わせる。

この西施の美しさのせいで

一国が滅びたとか。。

それは憂うわね、、。チーン

別のとこで撮ったねむの花。

艶かしいね。。


日本海側の芭蕉の句は

艶かしいのが多くなるなー。

45歳のおっさん芭蕉のなまめかしさニヤリ

(笑)

芭蕉像の前には

西施像も。

なまめかしいなぁとニヤニヤしていると


『おはようございますー。』

と朗らかな声が。

お寺の方なのか売店の方なのか

朗らかなおばちゃん。


芭蕉の奥の細道が好きで

何度かここに来ていると言うと

『じゃあ、方角石はご存じですか?』

と。

方角石??


ここ象潟は芭蕉が訪れた頃は

宮城の松島と同じ多島海だったのね、

その後の地震による隆起で陸化しているのです。

芭蕉もここ象潟を松島と比べて

『松島は笑うがごとく、象潟はうらむがごとし』

と書き残しています。


そんな多島海だったころ

漁師が方角を知るために刻んだとされる

方角石。

おお!コンパスになってる!

何度もここに来てるけど

この存在は知らなんだー。


他にもこの象潟にまつわる

あれやこれやをたくさんの教えてくれました。

象潟の街を守るために尽力したことが書かれている漢詩の句碑。

『読めます?』

なんて聞かれたけど

いやいや、無理でしょ(笑)


朝から

おばちゃんの朗らかな声に元気をもらい

さらに日本海沿いに南下。


近くにある好きな道の駅に立ち寄りました。


道の駅、鳥海。

鳥海山の麓の道の駅。


最新型の綺麗な道の駅ではないのだけど

昔ながらのこじんまりしたお店がワチャワチャと賑やかな道の駅。

その場で焼いてくれる焼き魚がサイコー!



そんな道の駅の一角に

ハンドメイドのアクセサリーを売ってるお姉さんが。

なんだか可愛らしそうなアクセサリーだったので近づいてみると


『こんにちはーニコニコ

と、これまた朗らかな声。

この鳥海地方の女性って明るい方が多いのかな。


お姉さんが一つ一つ手作りしたアクセサリー。

ピアスにブレスレット、、などなど。


『これね、イヤリングの金具のところがシリコンでできてて、着けてるの忘れるくらい痛くないの!』

お姉さん絶賛のシリコンイヤリング。

普段全然そんなのつけないけど

どんなもんかと言われるままにつけてみた。


おお!

ほんとについてる!? 

っていうくらい違和感のないイヤリング。


ちょうどお姉さんが作ってる最中だった

ヨーロッパの方から取り寄せたというガラス細工のイヤリングをね

買ってみました。


普段は全然興味ないけれど

なんだかこの朗らかお姉さんから買いたいなぁ

と。

このイヤリングにお姉さんの元気も詰まってそう!

購入したのはこちら

まぁ、かわいらしいおねがい


・・・改めて写真で見てみると

大の字の人がオモラシしてるような象形文字に見え、、

ないよね!!!!チュー


(笑)


さっそく耳につけて

ときどき車のバックミラーでチラチラ揺れるのを確認しながら

ウキウキと山形方面へ走りました。


蚶満寺のおばちゃんも

道の駅のお姉さんも

国を滅ぼすほどの美女ではないけれど


朗らか美女の西施ってことにしよう!


旅先で知らない人にガンガン話しかけたり

大勢のなかでワーっ!と騒ぐのは

得意な性格ではないので


※あ、チャグチャグ馬コでは興奮のあまりガンガンいきましたが(笑)


こんなね、ちょっとしたね

人々との触れ合いがね

無性に嬉しい

そんな旅なのです。

ご縁なりけり。


続く。