心揺れるお姫様 | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

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一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

晩夏の東北旅の続き。


新潟の村上から山形の酒田もろもろを通って、

のろのろ北上する愛車の軽キャンピングカーテントむし。


今回の旅の最北端。

芭蕉の奥の細道最北端でもある、

秋田県象潟!

鳥海山の麓の町です。


ここも2度目。数年ぶりの再訪。

象潟の蚶満寺(かんまんじ)。





こちらに芭蕉像がおります。

はい、ドンっ!




ご立派!


ここで詠んだ句は、


象潟や 雨に西施が ねぶの花


象潟に咲くネムの花が雨に濡れ、西施の涙に濡れるまつげのようだ。

ってなとこかな。


しっとりと妙に艶かしい句だね。


中国のお姫さま西施。

美しさのあまり政治に利用され、涙にくれる日々だったとか。


そんな憂いを帯びた美しいお姫さまのまつ毛、

こちら





ネムの花ー!

咲いてました。

なんとここだけ!

回りにネムの木がいくつかあったけど、

花がついているのは、なんとここだけ!


ネムの花の時期は1カ月くらい過ぎてるらしいんですが、、


咲いてました!

しかも芭蕉の足元に。



おお!芭蕉っ!

この旅を待ってくれてたのですね!


という感動とともに、


???

なんかわざとらしいな、

本物かな??


なんて疑いの心も生じてきたので、

ちょっと触ってみました。


んーー(  ̄ー ̄:)


本物っぽいな。。たぶん。

なんせ本物のネムの花なんかさわったことないから、わかんない。


まぁ、プラスチック的な偽物の手触りでもないから本物としよう!


粋な芭蕉の計らいに感謝っ!

にしても出来すぎてない??


時期はずれにここだけ?


素直に喜べない自分に対してまたモヤモヤしてきたのです。


象潟や ニセの西施か ネムの花



そうそう、

芭蕉像近くに、

数年前に来たときにはなかった西施像が建てられておりました。


ふくよかな身体がくねくねした像でした。

武骨な芭蕉像とのギャップがすごいの。