流し読みできるほど語学力がないので自分が読むために翻訳してます。

誤訳誤字脱字多々あると思いますがご容赦ください。

約40年前の小説で翻訳本がないのでやってるだけで

あくまで趣味なので著作権とかは勘弁してください。

 

映画(小説版)「オーメン3」と小説版「オーメン4」の続きです。

 

ちなみに小説版オーメン4の翻訳「こまぶう的オーメン4」はこのブログでいちおう完結してます。

 

こまぶう的オーメンⅣはこちら

 

オーメンⅣ第2部15章完全版はこちら

 

オーメンⅣ 18章つづきはこちら  オーメンⅣ 19章(最終章)はこちら

 

 

オーメンV 序章はこちら  オーメンⅤ 第1部 第1章はこちら  オーメンⅤ 第1部 第2章はこちら

 

オーメンⅤ 第2部 第3章はこちら  オーメンⅤ 第2部 第4章はこちら 

 

 オーメンⅤ 第2部 第5章はこちら  オーメンⅤ第2部第6章はこちら

 

オーメンⅤ第2部第7章はこちら   オーメンⅤ第2部第8章はこちら

 

オーメンⅤ第2部第9章はこちら

 

どうせこれ読む物好きな人じゃはほとんどいないと思うので

以下リンクはめんどくさいから略・・・目次はテーマからさがしてちょ。

 

 

 

 

  こまぶう的オーメンⅤ

 

第3部  第13章

 

 ジェームス・リチャードは旅行のための荷造りをしながら、妻になぜこの旅行が重要なのかをという理由を辛抱強く説明しようとしていた。しかし、彼女はその重要性を理解することができなかった。

 「秘密ってどういう意味なの?」

と彼女は尋ねた。

「フリーメイソンみたいなもの?」

「まあそんなもんだよ。」

と彼は言った。

「ただそれに千をかけただけだ。」

彼は振り向いて、彼の結婚の失敗を要約した表情である穏やかな笑顔を彼女に与えた。彼は何年も前に妻を超えて成長したことに気づいた。権力の国際回廊で一流の政治家と仕事することで、彼はオーランドの運営方法について洞察を得ることができる一方で、彼女はまだ10時のニュースを見て、ニュースキャスターのヘアスタイルについてコメントしていた。

「50年前。」

彼は言った。

「ビルダーバーグクラブはNATOの利益を中心に政治家とビジネスマンのクラブとして結成されたんだ。今はそれだけじゃない。東西の最も強力な人々を含んで拡大したんだ。そして完全に秘密にして、彼らは彼らの間の世界を管理する。 たとえば、どの国の債務が回収されようとするのか、どの戦争が資金提供されるか、どの抑圧的な小さな体制を転覆させる必要があるかと、そのようなことだ。そしてすべての財政状況を維持するために、権力は同じ手に残るんだ。」

「まあ。」

彼女は言った。

「世界で最も高級な閉じられた場所であり、誰も話をしない。 セキュリティは厳重、決定は最終的なもので、控訴裁判所はない。 クラブがアルゼンチンを破産させることを決定した場合、仮にアルゼンチンが民主党であろうと将軍であろうと、アルゼンチンがそれについてできることは何もないんだ。」

「それっていいことなの?」

と、彼女が尋ねた。

「世界的な安定をもたらす。」

「でも敗者にはどうなの?」

「いつでも敗者はいるさ。」

「そうでしょうね。」

と、エヴァが言った。

「それなら気にしないわ。」

リチャードはため息をつき、妻の頬をつついて一週間後に会おうと言った。彼は言葉を口に出してさえいても、今年のローマは素晴らしく、最後はどうなるのかを知っている人々でいっぱいだろうと思った。

 

  航空機が着陸する時、左舷側の乗客が互いに微妙に手を振って、彼らを待っている状況を見下ろした。 レオナルド・ダ・ヴィンチ空港は武装キャンプのようだった。ファーストクラスの席から、ジェームス・リチャードは進入道路に戦車があり、軍用ヘリコプターの群れが下で飛び回っているのを見ることができた。
  彼はかつてこのような警備を見たことがなかった。 いまだかつてサミットがビルダーバーグと一致したことはなく、彼が知る限り、これほど多くの世界の指導者が同じ場所に集まったことは一度もなかった。 飛行機が着陸するために傾いたとき、彼は警備を担当する男のことを考え、彼を少しも羨ましいと思わなかった。ただ手提げ鞄に収まる新しい核装置の1つを備えた狂人が1人だけ必要だった。そして世界は新しい指導者のセットを探しているのだろう。

 大変な週になりそうだ。彼はサミットで一緒に働く3人のメンバーと、ビルダーバーグ会議がある場所から北に6キロのところにあるホテルを確保した。それは彼にコピーを1日に2回提出することを意味したが、少なくともローマはコミュニケーションに理想的だった。言いたいことがありさえすればだが。

 市内に向かう途中、彼のタクシーは交通渋滞に巻き込まれ、リチャードは自分の周りの身体障害者の群れ、松葉杖2人、車椅子1人、それから一組の家族、まるで顔をやけどしたかのような跡のある男性と、盲目で片手に白い杖を持ち、腕に赤ん坊を抱えた女性をぼんやりと見つめていた。

 それから、3つのグループは一つの方向へ向かっていた。彼はそれを指さし、運転手に何が起こっているのか尋ねた。運転手は肩をすくめた。

 「誰も知らないよ。」

と、彼は言った。

「奴らは最近3日間でバスや電車で来たんだ。サンピエトロ広場は奴らでいっぱいさ。くそ迷惑だ。」

  交通渋滞がわずかに解消され、タクシーはゆっくりと盲目の女性を通り過ぎた。 リチャードは、赤ん坊も同じように何かひどい火事があったようにやけどの跡があるのに気づいた。 彼は身震いして顔をそむけた。気分が悪い。彼はどんな変形の光景にも耐えることができなかった。文字通り、障害は彼を病気にした。

  彼が泊まるホテルのメインドアには、サミットの代表者を歓迎する旗と垂れ幕が6か国語で飾られていた。メイソンはすでにそこをチェックアウトしていた。 NATOの代表のほとんどはその場所に滞在しており、彼は後で何人かの古い友人にバーで会うのを楽しみにしていた。

 ワルシャワ協定のブロックは800m先にあり、中国人は郊外の小さなホテルを買収した。彼は、電話をかけ、書類を読み、最初のコラムを提出し、明日の本会議に向けて4時間を費やした。 ただ顔が焼けた赤ん坊のイメージを取り除くことさえできればよかった。
  6時に、彼のコラムが書かれ、テレックスのオペレーターの手に渡り、彼はバーに向かい周りを見回した。 彼が見た最初の顔は心地よく親しみやすい顔だった。 彼は彼女に近づき握手した。
「どうしてここへ?」

と彼が尋ねた。
「ジャック・メイソンが私を送ったのよ。」

とアンナは言った。

「あなたが交渉しているのを確認するために。」
「まあ、僕はイライラすると思うよ。」
「あなたが?」

 彼は微笑んでバーテンダーを呼んだ。 

「何でもないさ。」

と彼は言った。 彼はその女性が好きだった。 彼らが出会ってから1年が経ち、彼は彼女に会えて嬉しかった。ビルダーバーグクラブが何であるかをアンナ・ブロンプトンには説明する必要はなかった。

 

  誰が障害者の巡礼を組織したのか誰も知らなかった。 特別なバスや電車、リーダーやスポークスマン、それらを識別する旗印もなく、単なる崩れかけた人の集団だった。

  彼らのうちの最初の人々がサンピエトロ広場についた時、彼らは無視され、地元の人々は礼儀上と嫌悪感の両方で彼らに広い停泊場所を与えた。 警察は彼らを移動させようとはしなかった。 まるで見えないかのようだった。

 しかし、彼らの数が増えるにつれて、彼らはもはや無視できなくなり、4日目までに彼らは広場を占領し、脇道を埋め始めた。その中には完全な男性も女性も子供もいなかった。 手足や目を失っていなかったら、火傷の跡があった。手足のフルセットと透明な肌を持つ人なら誰でも、場違いに見えただろう。
 その夜、数人の記者が彼らに話しかけて彼らのカメラにポーズをとらせようとしたが、誰も話さなかった。 政治的な動機がないように見えた。 記者たちは困惑した。 障害者たちは会議を妨害したり、政治家やバチカンの注意を引き付けようとしたりしていないようだった。彼らは静かな信仰者で、そこに何千人もいた。
 唯一の共通のリンクは彼らのセム族気質だった。 ユダヤ人とアラブ人で、彼らが一つの共通点を持っていることは、謙虚な観察者でさえ明らかだった。 彼らはホロコーストの犠牲者、アーマゲドンの生存者であった。

 

 

 ペレフォードへ向かうリムジンの中で、ビル・ジェフェリーズは時間をチェックした。ダミアンと15分、それからヒースロー空港へ向かう。スケジュール通りだったが、あの若者に会わねばならない時はいつも緊張した。ブーハーがかつて彼と同じように感じると語っていた。大統領から政治局長まで、世界中の誰も同じような影響を及ぼした。ダミアン・ソーン、彼の父と同じように彼は全知の印象を与えた。 どちらもすぐにコンセプトを把握できた。 どちらにも瞬間記憶能力があり、天は目を細めた人を誰でも助けた。 ジェフリーズは不敬な言葉でにやにや笑い、大きなロールスロイスが砂利を跳ね飛ばして止まるとドアにたどり着いた。

 ダミアンは火の側で震えながらテレビのスクリーンを見つめて座っていた。テレビは飛行機がローマについて代表団を都市に連れて行く自動車の行列を映していた。

 彼はジェフェリーズが入ってきたのを見上げて微笑んだが、年上の男は彼が疲れているように見えた。いつも血色が悪い肌は時機早尚のしわがあったが、ジェフェリーズは何も言わなかった。それはいらぬお世話だ。

 「レポートがある?

ダミアンは尋ねた。

ジェフェリーズは頷いて要求通りそれらを手渡した。

サイモン、北京。

彼は革に綴じられたメモをざっと見て、それから指を鳴らした。 

「ブラドック、ワシントン。

再び素早く見て、モスクワのレポートで指を鳴らし、それで終わった。

 「よし。

ダミアンは言った。

「解決した。

もうひとつ、ヨーロッパのデスクからのメモがあった。ジェフェリーズはそれを差し出したが、ダミアンは首を振ってテレビを見るために顔を背けた。

 「議題のコピーが欲しくないのかい?」

しかし、ダミアンは彼にだまるように手を振り、椅子に腰を下ろし背を丸くして近づいて画面を見た。画面はサンピエトロ広場にいっぱいの人々を映し、コメンテーターが名前も組織名もない集会で威厳ある無言の抗議だと語っていた。場面は赤ん坊を胸に抱きしめる女性のクローズアップに切り替わった。顔立ちが何も認識できないように思われた。

 「ダミアン、議題は・・・。」

 再び手が振られた。

このパントマイムが見たいんだ。

と、彼は言った。

 警戒は広場を満たし、脇道を下って伸びた。見ることができるすべての男性、女性、子供は、南東の1つの方向を見つめていた。 一人一人が順不同でひざまずき、彼らは身を伏せると広場は、骨にひびがはいる音と、負傷者のうめき声が響き渡った。 

「いったい何事なんだ?」

ジェフェリーズは呟いた。

荒涼とした土地へのオマージュさ。

とダミアンは言った。

愚かな者たちが自分らの神に祈ってる。悲惨さの中で団結したユダヤ人とアラブ人だ。

彼らが見ていると、司祭たちは巡礼者の間で動き始め、彼らを祝福した。

「腐りかけた肉の腐敗のようだ。」

と、ダミアンが静かに言い、ジェフェリーズは彼がまだ微笑んでいるのを見た。

 ジェフェリーズはテレビに興味を失い、代わりに、もはや笑顔ではなくなったダミアンに集中した。彼の目は群衆の間の何かを探してちらついていた。男性から女性へ、子供へと続き、眠っている子供を見続けた。そしてその少年は祈りの中でけいれんを起こしていた。 それから彼は振り向いてジェフェリーズを見た。

 「ポール・ブーハーはかつて僕を批判する神経を持っていた。

彼は言った。

僕と父を比べたんだ。

 ジェフェリーズはなんと返事をしようかと思いながら頷いた。

誘惑の瞬間があったんだ。でも克服した。

 再びジェフェリーズは説明を待ちながら頷いたが何もなかった。その代わりダミアンは振り向いて群衆を見つめ直した。彼らは今や見上げており、彼らの間でつぶやきが起き、セミ族的な聖歌で音が高まり、ユダヤ教徒、アラブ人が一緒に連祷をつぶやいていた。

そして子羊がライオンと一緒に横になる。

と、ダミアンが冷笑しながら言った。

なんてこった。

カメラは長い白ひげの古いラビにズームインした。 彼は祈りをつぶやいて、子を抱きしめ、それを揺り動かし、一つの年老いた手が頭をなでていた。
 ダミアンは緊張して腰を下ろし、画面を見つめ、老人はカメラを見上げ、唇を動かし、何かを見たように目を細めて、まるで彼とダミアンがお互いを見つめているようだった。
そしてダミアンは微笑んだ・・・
・・・老人は、神とともにあり密接なかかわりの中で他の者と同じように絶望の終焉のために祈った。 主の行いは神秘的だったので、なぜ彼はそれが起こったのか尋ねなかったが、彼は指導を求めて祈り、人類の弱さを強さに変え、主の正しい怒りが転用され、男性と女性と子供にそれぞれ本当の道を示すことができるようにと祈った。 

  彼はもう苦難がなく、予言されているように世界が歓喜の時代に入るように祈り、そして老人が自分の信仰を新たに祈り、地球の支配者の悪意を神に謝罪した。多くの悲惨さを引き起こした彼らの爆弾と貪欲さ、道徳的無分別に対して。
  それから、文の途中で彼は黙った。上を見つめていたが何も見えなかった。 彼はもはや祈ることができなかった。まるで誰かがプラグを抜いてコミュニケーションの線を切ったかのようだった。 彼は見上たが、もはや彼の周りの群衆を見ることができなかった。 彼は一人で、彼の鼻孔に悪臭、腐肉を食べる動物、ジャッカルとハイエナ、腐敗した肉の臭いがした。

 彼は頭を振り、それから自分の腕の中の生き物を見て震えた。それは獣であり、黄色い目で彼を見つめていて卑猥で、小さな爪で彼に手を伸ばしていた。彼は叫び、頭の上にそれを上げ全力で投げ、そして走り始めたが、腐肉を食べる動物は彼を動かさないように彼に近づき、彼の足首と膝にかみつき、彼をよろめかせ、それらの悪臭で彼を窒息させた。それから彼は埃の中に倒れ、自分の喉でそれらを感じることができた。彼の目と口には血があり、彼は自分の神のために叫び出そうとしたが、声がでなかった。彼はもはや自分の神の名前を思い出すことができなかった。彼は自分自身の名前も思い出すこともできず、暗く寒くなったので、彼の祈りは失敗し、最後の瞬間に彼は見捨てらたことを知った。
 広場では、カオスが外に広がり、通りに駆け巡った。その老人の近くにいた半ダースの人を除いて、それがどのように始まったのか、またその理由を知らなかった。
 ある瞬間、平和があり、次の瞬間心のない暴力があった。ほんの数人だけが、何が起こったのかを見た。ラビはアラブ人の赤ちゃんを投げ飛ばし、甲高い声で猥雑なことを叫び走り始めた。しかし、彼はそんなに速くなかった。

  母親が虐待を受けた子供を拾うと、父親は老人をひざまずいて捕まえて倒し、それから彼を殴り始めた。若い男は片腕しかなかったが、火かき棒のようにそれを使用し、ラビに固くて速いジャブを目と口に押し込み、老人が叫んだとき、同じ村の2人のラビの友人が加わった。

 彼らは何が起きたのか見ていた。 それはこの年老いたラビで擬人化された昔のユダヤ教の裏切り行為であり、彼らは友人と一緒に目には目を歯には歯をで、彼の手足を彼が壊れて出血するまで引き裂き 、他の2人の盲目のユダヤ人が彼らを激しく非難した。 盲目の男たちは、ユダヤ人に反抗する激しいアラブの声、自分の血で窒息しているラビの叫び声だけを知っていた。 彼らは激怒して叫びながらアラブ人を蹴り、反撃した。彼らがアーリア人であろうとアラブ人であろうと、ユダヤ人の国はもはや受動的ではなく、訪れた他人の残虐行為で泣き叫び歯ぎしりしないという彼らのリーダーの言葉を心に留めながら。

  戦いは急速に広がり、暴力が暴力を呼んだ。盲人と身体障害者が暴行され、彼らには自身が攻撃されたということ以外の理由はなかった。そして彼らは、広場が怒りの大釜になるまで殴り、蹴り、爪でひっかき、噛み、そして精神の若い男性の一部は女性を襲い、彼らの怒りは欲望に変わり、彼らの自制心は失われ、動物よりも悪い行動をし、 空気は恐怖と激情の叫びで平等に引き裂かれた・・・。

 ダミアンは微笑んで、ぽかんと口を開けて画面を見つめていたジェフェリーズに振り向いた。
そしてナザレは彼らの隣人を愛するようにと彼らに言ったとさ。

と、ダミアンは言って、テレビのスイッチを切った。
ジェフリーズは彼を見て瞬きした。
フライトはいつ?
「3時30分。」
ダミアンは頷いた。
それまでには混乱は片付くはずだ。
 

 

 

第3部14章につづく

物言いが小悪魔的でかわいいぞダミアン。ww

・・・とかなんとか言いつつあまり派手な展開もないまま今までのあらすじみたいな感じで

もう後半に突入・・・このままでどうなるのかいな・・・