大切なものは目には見えない

大切なものは目には見えない

日々の普通の生活が当たり前だと思っていたけど、それは当たり前では無かった。
今日と同じ明日が必ずあるとは限らない。
本当に大切なものは目には見えないから、私の心が感じたことを忘備録として残します。

約2年間、ブログを休んでいました。
自分ではもうブログは書かない、書けないと思ってたけど⋯
思うところがあり、また再開することにしました。

今までの「愛犬との思い出」のブログには区切りを付けて、これからは2022年秋から一変した自分の生活について書いていきたいと思います。
そして、自分が感じたことを忘備録として、一人言のように書き残したいと思います。
それに伴いブログタイトルも変更しました。

以前、仲良くして頂いた「犬ブログ」の方々には興味のない内容になるかもしれませんのでスルーされるか、フォローを外されても大丈夫です。
宜しくお願いします。

どんな薬にも必ず副作用があることを忘れてはいけない

薬を飲む時は、それがどんな効果と副作用があるのかをよく見極めて飲まないといけないと思います。
特に精神薬は作用と同じくらい副作用が大きいと思います(個人差はあると思いますが)

自分の身体の中に入れるもの、それが人為的に作られた化学物質であるなら、たとえ医師から処方されたものであっても、むやみに信用してはいけないと思います。
ちゃんと自分で調べて納得してから飲んだ方がいいと思います。

医師がその処方薬のすべての情報を、患者に伝えているとは限らないからです。


「ベンゾジアゼピンに対する2度目の注意喚起がありました!」

ベンゾジアゼピン受容体作動薬、漫然とした継続投与を避け、他医療機関での類似薬処方を確認し、慎重な減薬・中止を!—PMDA
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飲み始めてから、危険な薬だったと気づいても、すぐに止めることが出来ない薬もあります。

止めたくても止めれない、依存性の強い薬がたくさんあります。

そして、減薬に長く苦しんでいる人や

断薬後もいろんな離脱症状に耐えている人がたくさんいます。



私の息子は「薬物依存症」でした


「薬物」と言っても、覚醒剤や大麻を使っていたわけではありません。

誰でも簡単に手に入る市販薬と、精神科での処方薬の乱用から…それは始まりました。






好きだった人と破局して、心が傷付くことがいくつか重なってしまって
息子は少し鬱っぽくなっていました
でも、それは「鬱病」とは違いました。

失恋して、悲しくて、胸が苦しくて…
どうしようもなく やるせない気持ち
何もやる気がなくなって
自暴自棄になってしまうこともありますよね

すぐに気持ちを切り替えることが
出来る人もいるかも知れません

でも、そういう気持ちって個人差が大きいかも知れないですよね。

そしてそれは、誰でも一度くらいは経験したことがあるのでは無いでしょうか?
そういう経験をして、辛い状況を乗り越えて
人は強くなれるんだと思います。
そんな傷みを経験して、他人の心の傷みも分かり、労りや思いやりの気持ちが育まれ
人間的に強く優しくなれるんだと思います。


失恋や破局の後の気持ちの落ち込み
それってメンタルクリニックで治して貰えるものでしょうか?
それは病気じゃないですよね

その心の傷みは「精神薬」で治るものではありません

なのに息子は自暴自棄になってしまい
心の傷みを一時忘れるために
薬をODする事を選んでしまいました

それから、ただ薬を得る為に
メンタルクリニックに通うようになってしまいました

そんな事情を知っていたなら
絶対に行かせなかったと思います

本人は最初はただODしてるだけだと(それ自体だけでも危険な行為ですが)
思っていたみたいですが…
その繰り返しで、あっという間に薬物依存症になっていました。

息子は昨年、精神科へ3回入院をしました。
それは全て「薬物依存症」が原因の入院でした。
「精神疾患」の為に入院したわけではありません。
確かにいろんな薬をたくさん飲んで、薬のせいで少しおかしくなっていました。

酷く衝動的になったり、急に落ち込んだり…
暴力的になったり…
感情コントロールが出来なくなったり
そして激しい自傷行為と希死念慮

薬って本当にコワイです
用法用量を守らないと、特に精神薬は麻薬と同じです。
副作用が恐ろしいです。

傍目から見たら、息子は完全な精神疾患者でした。

しかし、それは薬の乱用、多量摂取のせいでおかしくなっていたのであって
その症状は「精神薬」で治療するものではありません。

全ての薬を飲むのを止める事が
息子を元の正常な状態に戻す事でした

ですが、「精神疾患」と「薬物依存症」の症状は見た目は同じです。
見た目は同じでも原因が全く違うのに
この違いを世間の人に理解して貰うのはかなり難しいことでした。

精神科に入院した人はすべて精神病だと思われます

危ないヤツはちゃんと薬を飲んで、
大人しくさせないとコワイと思われます。

「精神疾患」は薬で治療が必要かも知れないけど、でも「薬物依存症」は全ての薬を断つ必要があるんです。

薬では治らない
薬で治す病気ではありません

精神科では、ある程度の薬は整理してくれました。
でも、気分安定薬みたいな薬と感情コントロールをする薬と睡眠薬はいつまでも出し続けられました。


だいたい気分を安定させる薬って何?
不安を抑える薬って何?

そんな人間の感情を変えてしまう薬って
凄くコワイです
感情のコントロールする薬って、どういう根拠があるのだろう?
精神薬に治験てあるのかな?

私にはいろんな疑問がありました


私は息子が薬物依存症だと分かった時
簡単には治らないと、いろんな人に言われましたが…
完治するまでには何年もかかるとか
依存症の人の生存率は低いとか
いつまでも薬を止めることが出来なくて、終いには廃人のようになってしまった話を聞いたり…
調べれば調べるほど、不安にしかならなかった。
依存症の家族会に行っても、完治した話は一度も聞いた事がありませんでした。

出口のないトンネルの中で、私たち家族はいつまでこの闇の中で彷徨えばいいのだろう?
明るい未来なんて全く想像出来なかった

だけど、そんな絶望的な時でも
私は絶対に息子を取り返すと決めていました。
薬なんかに私の大事な息子を奪わせない

病気や事故で命を奪われるのも悲しいけど、
こんな形で、私は自分の息子を失いたくない。
誰が何と言っても、私は絶対に諦めない。

諦めたら、そこで全ては終わってしまいます。

















私の息子は「薬物依存症」でした


「薬物」と言っても、覚醒剤や大麻を使っていたわけではありません。

誰でも簡単に手に入る市販薬と、精神科での処方薬の乱用から…それは始まりました。

「依存症」は脳の病気です


もともと発達障害があり、何か興味のある物にのめり込んでしまう性格でした。

その性格が禍して、ある時、急に「薬」に興味を持ってしまいました。
分厚い薬の専門書を知らない間に買っていました。
しかし、その本に書かれていたのは製薬会社が薬を売るための都合の良いことばかり…
薬の効用・効果ばかりが書かれていて、薬の副作用や禁忌などはほんの少ししか記載されていませんでした。

精神薬について、浅く広く、ただ知識だけを持ってしまった息子は、メンタルクリニックに行き自分の欲しい薬を並び立てて
医師に要求しました。

そして何故か?息子の希望通りの薬が、簡単に手に入ってしまう

本当は息子には、そんな薬は必要ではなかったはずです。
なのに何故?
メンタルクリニックでは簡単にそんな薬が手に入ってしまうのでしょうか?

先日、内科では風邪薬は5日分くらいしか、一度に出されませんでした。
良くなったら続けて飲まないで、飲むのを止めてくださいと言われました。

だけど精神科やメンタルクリニックでは違います。
一度に4週間の薬が出して貰えます。
そして、一度出された薬はこちらから要らないと言うまで延々と出されます。

これはもう要らないと言うと、今度は違う薬を勧めて来ます。
精神科やメンタルクリニックでは、薬の出し方が他の科とは明らかに違います。

ちゃんと考えて処方される医師も居るのかもしれませんが、殆どの精神科やメンタルクリニックではたくさんの薬を出したがります。

内科などの他の科に比べて、薬を出さないと採算が取れないんだと思います。

そんなふうに簡単に手に入ってしまう精神科の処方薬で、依存症になってしまう人は少なくはありません。

そして、一度、依存してしまうとなかなか抜け出す事は難しい。
ここには医療の闇があります



ダルク(フリーダム)に相談に行った時、依存症は本人が一度、地獄を見ない限り、
自分でやめようとは思わないと言われました。
(家族は既に地獄を見ていましたが…)

だから、どんなことがあっても絶対に助けてはいけないと言われました。
見守りながら、自分の身勝手な行いで家族に迷惑をかけないで欲しいと、言い続けることが大事だと…


薬物の問題をもつ人の家族や友人の自助グループ「ナラノン」でも同じようなことを言われました。

在住する市内にはナラノンのグループがいくつかありました。

私は自分が住んでいる場所から、一番近い場所で開催されていたグループに何度か参加させて貰いました。

そこに参加されている人たちは皆、家族に何らかの依存症の人がいて、同じ苦しみ悲しみを経験したことがある人たちでした。

同じ痛みを経験したからこそ分かり合える事があります。

名前や住所も知らない人たちと、そこではニックネームで呼び合います。

友だちや親戚にも話せないことも、そこでは全て吐き出せます。
その気持ちを理解してもらえるから

辛い現状を話して、それが何とかなるわけではないけど…
色んな人の経験談を聞くことが出来ました

そして、自分のやり場のない気持ちや話を聞いて貰えるだけで、ほんの少しだけ心が軽くなることもあります。

普通の人に話しても理解して貰えない事がたくさんあるから
同じ経験したからこそ分かり合えることがあります

でも結局は、ナラノンに参加出来る時は
まだ気持ちに余裕がある時でした。

本当に辛くて、心が不安でいっぱい いっぱいの時
自分の心に余裕がない時は、ナラノンに参加することさえも出来ませんでした。

家族に精神を病んでる人がいると
家の中の空気はいつも淀んでいます

そして、健康なはずだった家族の心さえも
少しずつ蝕んで行きます。




私の息子は「薬物依存症」でした

誰でも簡単に手に入る市販薬と精神科での処方薬の乱用から…それは始まりました。

「依存症」は脳の病気です
最初は薬の乱用から始まりましたが
薬を乱用する回数が増え、量が増えていき
それが日常的になると
最初は本人さえも気づかないうちに
段々ともう依存症になっていきます

そして止めようと思っても
自分だけの力だけでは、どうしようも無くなってしまう

いや、普通の場合は
最初は自分が「薬物依存症」だという
自覚がなくて
本人は止めようと思えば、いつでも止めれると勘違いをしています

息子の場合もそうでした

自分が依存症だという自覚もなく
何度も、止めるように説得しましたが
聞き入れてくれませんでした

息子が薬の依存症であることに気づいた時から、私と夫は二人で色んな機関へ相談に行きました。

地域の保健福祉センター、ダルク(フリーダム)、こころの健康センター、精神医療センター等など
色んな場所に依存症相談に行きました。

そして、どこに行っても言われる事はだいたい同じでした。

依存症は脳の病気です
簡単には治らない

覚醒剤や大麻の方がまだ止められる
それは犯罪だから見つかったら警察に捕まるからです
それに対して
身近で合法で、簡単に手に入る市販薬での依存症はなかなか完治は難しい

先ずは本人の自覚がないとだめ
本人が自分で止めようと思わない限り
前には進まない

また、止めようと思っても
そんなに簡単には止めることが出来ない

無理やりやめさせようとしても無駄だと言われました

黙って見守るしかない?
無理に止めさせようとすると逆効果になるとも言われました

どうすることも出来ない絶望感…
どうして?

家族は本人の行動に巻き込まれないように
そして、自分たちの生活を大切にするように言われました。

要は依存症患者とシンクロして、共倒れしてはいけないと言うことでした

私は何とかして、息子を助けたいと思っていました。
なのにどうすることも出来ないなんて…
治らない病気?
どうしたらいいんだろうか?

頭の中で、同じ言葉が繰り返しグルグル回っていつまでも終わらない  堂々巡り

それでも、なにかきっとあるはずだ!
と思って
私は依存症について、少しでもたくさんの情報を集めるために
紹介して貰った依存症の家族会「ナラノン」に参加することにしました






私の息子は「薬物依存症」でした

誰でも簡単に手に入る市販薬と精神科での処方薬の乱用から…それは始まりました。

最初のメンタルクリニックでは「鬱病」と診断されました
別の診療内科では、薬の乱用で暴れる息子の行動を見て「双極性障害」だと言われました。
後から行った診療内科では、ホルモン薬を飲んでることも伝えましたが、それについては専門外だからと軽く話を流されて…
ホルモン薬が息子の自立神経に影響を与えてることなど考えてもくれませんでした。
そして症状だけを見て「双極性障害」だと診断されました。

後から冷静に振り返り、考えたら
素人の私でも、息子が薬の依存症になってることがわかります。

なのに専門医からは一度も「薬物依存症」とは診断されたことがありません

薬の乱用が更に酷くなって
もう私たちにはどうすることも出来なくなり
1回目の保護入院をした時
入院先の担当医には「統合失調症」と診断されました。

この時にも担当医には、ちゃんとホルモン薬を飲んでる事も伝えました。
私はいつもこのホルモン薬の事が気になっていて、息子の変調の原因の1つはこれではないかと思い始めていました。

しかし、この時もこの病院ではそれについては対応出来ないと言われて~それでお終いでした。

そして薬をたくさん飲んで乱用していたのに
そのことには触れずに違う病名だけが付けられていく。

私が知りたかったのは病名ではなく、何故、息子がこんな風に急に変わってしまったのかと言う原因でした。