私の息子は薬物依存症でした ① | 大切なものは目には見えない

大切なものは目には見えない

日々の普通の生活が当たり前だと思っていたけど、それは当たり前では無かった。
今日と同じ明日が必ずあるとは限らない。
本当に大切なものは目には見えないから、私の心が感じたことを忘備録として残します。

私の息子は「薬物依存症」でした


「薬物」と言っても、覚醒剤や大麻を使っていたわけではありません。


最初は、ごく普通に薬局で市販されている薬を本来の目的や方法から逸脱した使い方をしていました。


きっかけはSNSで知り合った友だちとのトラブルのようでした

私の知らないところで、今まで経験したことの無い苦しみや悲しみから

ただ逃れたいという安易な理由から

手に入りやすい「市販薬」に手を出してしまいました。

いわゆる薬の乱用が始まりました。


それに加えて自分の性への悩みも重なり

同じ時期に「ホルモン薬」も勝手に飲み始めていました。


私の知らないところで、息子の心と身体は少しずつ蝕まれていました。


自分勝手に飲み始めたホルモン薬で、先ずは徐々に自律神経が乱れて行きました。

そのため傷ついた心は、更に深く落ち込んで

酷い「うつ状態」になっていたんだと思います。


このホルモン薬こそが、自律神経をめちゃくちゃにして

心も身体もおかしくさせる真の原因でしたが

この時は私も医師も本人さえも、誰も知らないでいました。


ホルモン薬を飲んでる事を黙ったまま、最初に行ったメンタルクリニックでは

「鬱病」の診断をされました。


そして「鬱病」の向精神薬と睡眠薬を処方されました。

ホルモン薬が原因での「鬱状態」に向精神薬を飲んでも良くなるわけがありません。


薬が原因で引き起こされている「鬱状態」は精神科の処方薬を飲むことで、更に悪化していきました。


病院に行くたびに薬の量が増えていきました

そして前よりも強い薬が出されて…

精神科の効くはずのない薬を飲むことで、息子の状態はもっと悪くなる という負の連鎖


そして薬によって思考がおかしくなっていた息子は、薬を沢山飲んだら、早く良くなると思ったのか?

今度は精神科の処方薬を乱用、ODするようになりました。


でもこの時はまだ、私はこれが「薬物依存症」の始まりだとは知らないでいました。


ただただ、日毎におかしくなって行く息子に

どのように対応すればいいのか?

どうしたらいいのか分からなくて、オロオロするばかりで全然ダメな母親でした。