私の息子は薬物依存症でした ③ | 大切なものは目には見えない

大切なものは目には見えない

日々の普通の生活が当たり前だと思っていたけど、それは当たり前では無かった。
今日と同じ明日が必ずあるとは限らない。
本当に大切なものは目には見えないから、私の心が感じたことを忘備録として残します。

私の息子は「薬物依存症」でした

誰でも簡単に手に入る市販薬と精神科での処方薬の乱用から…それは始まりました。

「依存症」は脳の病気です
最初は薬の乱用から始まりましたが
薬を乱用する回数が増え、量が増えていき
それが日常的になると
最初は本人さえも気づかないうちに
段々ともう依存症になっていきます

そして止めようと思っても
自分だけの力だけでは、どうしようも無くなってしまう

いや、普通の場合は
最初は自分が「薬物依存症」だという
自覚がなくて
本人は止めようと思えば、いつでも止めれると勘違いをしています

息子の場合もそうでした

自分が依存症だという自覚もなく
何度も、止めるように説得しましたが
聞き入れてくれませんでした

息子が薬の依存症であることに気づいた時から、私と夫は二人で色んな機関へ相談に行きました。

地域の保健福祉センター、ダルク(フリーダム)、こころの健康センター、精神医療センター等など
色んな場所に依存症相談に行きました。

そして、どこに行っても言われる事はだいたい同じでした。

依存症は脳の病気です
簡単には治らない

覚醒剤や大麻の方がまだ止められる
それは犯罪だから見つかったら警察に捕まるからです
それに対して
身近で合法で、簡単に手に入る市販薬での依存症はなかなか完治は難しい

先ずは本人の自覚がないとだめ
本人が自分で止めようと思わない限り
前には進まない

また、止めようと思っても
そんなに簡単には止めることが出来ない

無理やりやめさせようとしても無駄だと言われました

黙って見守るしかない?
無理に止めさせようとすると逆効果になるとも言われました

どうすることも出来ない絶望感…
どうして?

家族は本人の行動に巻き込まれないように
そして、自分たちの生活を大切にするように言われました。

要は依存症患者とシンクロして、共倒れしてはいけないと言うことでした

私は何とかして、息子を助けたいと思っていました。
なのにどうすることも出来ないなんて…
治らない病気?
どうしたらいいんだろうか?

頭の中で、同じ言葉が繰り返しグルグル回っていつまでも終わらない  堂々巡り

それでも、なにかきっとあるはずだ!
と思って
私は依存症について、少しでもたくさんの情報を集めるために
紹介して貰った依存症の家族会「ナラノン」に参加することにしました